ライフハッカー編集部 - OS,Windows,ツール 09:00 PM
「スタートメニュー」だけじゃない! Windowsを再起動する方法あれこれ
MakeUseOf:Windows8(8.1)で「スタートメニュー」から再起動する方法なら、皆さんご存知ですね。でもそれは、いくつもある再起動のやり方のうち、ほんのひとつにすぎません。ほかにもさまざまな方法があり、その方がずっと便利だったり、融通がきいたりします。
たとえば、システムの再起動までの期間を指定したり、毎日決まった時刻に再起動するよう設定したりできるのです。
この記事で紹介するTipsの中には、これまで思いもよらなかったものもあると思いますが、使ってみたら手放せなくなるかもしれません。
ショートカットを作る
もちろん、スタートメニューから再起動したって構いませんが、一歩進んだプロっぽいやり方をマスターしましょう。再起動のショートカットを作れば、スタートメニューを経由するよりクリック数を減らせます。まずはデスクトップ上で右クリックをし、「新規作成」>「ショートカット」と進みます。そうすると、「項目の場所」を確認されるので、入力欄に「shutdown.exe -r -t 00 -f」と打ち込みます。
このコマンドは、システムに対し、再起動せよ(-r)と命じるものです。また、待ち時間なしに今すぐ行う(t 00)こと、アプリケーションの強制終了をいちいちユーザーに確認しないことも指定しています。
入力したら「次へ」をクリックし、できたショートカットに名前をつけて「完了」をクリックします。このアイコンは使用には充分ですが、見た目にこだわりたいという人は、アイコンを右クリックし「プロパティ」を選択します。表示されたウィンドウの「ショートカット」タブで「アイコンの変更...」をクリックすると、デフォルトのシステムアイコンが選択肢として表示されるほか、自分の用意したカスタムアイコンを、パスを使って指定することもできます。
できたショートカットはデスクトップ以外の場所にも置けますよ。タスクバーやクイック起動バーに入れておけば、いつでもワンクリックでWindowsを再起動させられます。
「再起動してBIOS設定画面に入る」までを一括で
BIOS設定画面に進むには、従来ならば再起動をしてメーカーロゴが表示されたらすぐに、特定のキー(普通は「F2」か「DEL」)を押し下げておく必要がありました。ところがWindows 8からは、この方法が変わりました。再起動の前に、次回起動後はBIOS設定画面に進むよう指定しておくようになったのです。SSD搭載のマシンだと起動がおそろしく速く、設定画面に行くためのキーを押す暇がほとんどないので、このように変更されたのです。
まずは「Windows」+「I」キーで「設定」チャームを開き、「電源」をクリックします。出てきたメニューから「再起動」を選択する際に「shift」キーを押し下げておくと、「オプションの選択」画面が表示されます。「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「UEFIファームウェアの設定」と進むと、次回起動時にBIOS設定画面に入れます。これまでの方法だと、電源が入った途端にキーを押し下げなくてはいけないのが結構なプレッシャーでしたが、この方法ならば落ち着いて操作できます。
これとは別のやり方を含め、BIOS設定画面に入る方法をもっと詳しく知りたい人は、こちらの「Windows 8でBIOS設定画面に入る方法」という記事(英文)も合わせてご覧ください。
「タスク スケジューラ」の使用
OS標準の「タスク スケジューラ」で、決まった時刻に再起動するよう設定できます。まずはコントロールパネルを開き、検索ウィンドウで「タスク スケジュール」で検索すると、検索結果の中に「タスクのスケジュール」という項目が見つかります。「タスク スケジューラ」を起動し、右ウィンドウのナビゲーションから「タスクの作成...」を選ぶと、新規ウィンドウが開きます。
ここで、タスクに好きな名前をつけて、「最上位の特権で実行する」にチェックを入れます。「トリガー」タブに移り、「新規...」ボタンをクリックします。ここでは、自分で好きなように再起動の頻度を決めて設定します。「詳細設定」ではタスクの有効期限などの設定もできます。設定が済んだら「OK」をクリックします。
続いて「操作」タブに切り替え、「新規...」をクリックします。「プログラム/スクリプト」の入力欄に、「shutdown.exe」と入力します。「引数の追加(オプション)」欄には「/r /f」と入力し、「OK」を押します。
最後に、「条件」タブをクリックします。アイドル状態になってからの時間や、電源やネットワーク接続の状態によってはタスクを実行しないように設定したければ、そうします。
すべての設定が完了したら「OK」ボタンをクリック。このあと、パスワードの入力を求められます。これで、設定に応じて自動で再起動が行われるようになります。
リモートからの再起動
複数のコンピュータでLANを構築しているのなら、その中のマシンをリモートから再起動したい場面もあるでしょう。
これを実現するには、まずネットワーク内のすべてのコンピュータで、この機能を有効に設定する必要があります。チャームから「検索」を選び、「すべての場所」を「サービス」で検索すると、「ローカル サービスの表示」という項目が見つかるので、これをクリックします。
こうして開いたウィンドウの右側に表示されているリストの中から、「Remote Registry」を探して、右クリックで「プロパティ」を選択します。デフォルトでは、「スタートアップの種類」は「手動」になっているはずですが、これを「自動」にして「OK」ボタンを押します。
ふたたび「すべての場所」を「プログラム 許可」で検索し、「Windows ファイアウォールによるアプリケーションの許可」をクリックすると、「許可されたアプリ」というウィンドウが開きます。ここでは、アプリまたは機能ごとに、ファイアウォール経由の通信を許可するかどうか設定できます。必要な場合は「設定の変更」ボタンを押し、リストをスクロールしていって「Windows Management Instrumentation (WMI)」を見つけ、「プライベート」のチェックボックスにチェックを入れてから、ウィンドウの一番下にある「OK」ボタンを押します。
ここまで完了したら、またまた「すべての場所」を「cmd」で検索し、「コマンド プロンプト」を起動します。「shutdown /i」と入力して「return」キーを押すと、「リモート シャットダウン ダイアログ」というウィンドウが開きます。「追加...」をクリックし、開いたウィンドウに再起動したいコンピュータの名前を入力して、「OK」をクリックします。
元の「リモート シャットダウン ダイアログ」ウィンドウに戻って、ドロップダウンメニューが「再起動」になっているのを確認したら、ほかのオプションは好きなように設定しましょう。例えば、ターゲット側のコンピュータに、間もなく再起動しますという警告を表示させることなどができます。設定が完了したら、「OK」をクリックすると、ターゲットの再起動が実行されます。
これを実行する前に、システム全体に管理者としてアクセスできることを確認しておいてください。でないと作業の途中で、許可が必要だとして拒否されてしまいます。
「コマンド プロンプト」の使用
「コマンド プロンプト」を使うと、再起動時のさまざまなオプションを組み合わせて指定できるので、便利です。チャームから「検索」を選び、「すべての場所」を「cmd」で検索して、コマンド プロンプトを起動します。「shutdown」と入力して「return」キーを押すとヘルプが表示され、このコマンドで使えるさまざまなオプションの一覧が見られます。オプションは組み合わせて使うと効率化できますよ。
例えば、30秒後に強制再起動したいのなら、「shutdown /r /f /t 30」と入力して「return」キーを押せば良いのです。
ここで入力したコマンドが有効なのはそのセッションの間だけです。なので、例えば、100秒後に再起動するコマンドを入力したとして、その後に結局、手動で再起動をした場合、先ほどのコマンドは使われないまま無効になります。
普通の再起動がしたいだけなら、コマンド プロンプトをわざわざ使う意味はないでしょう。でも、さまざまなパラメータを組み合わせて、かつ手軽に再起動をしたいなら、優れた方法です。
サードパーティ製プログラムの使用
ここまでに挙げた方法を使いづらいと感じたなら、サードパーティ製プログラムでも同じようなことを実行できます。優れた選択肢のひとつが『iReboot』という軽量のプログラムです。タスクバーに常駐して、簡単に再起動できるようにしてくれます。複数のOSをインストールしている人にとって嬉しいのは、次回起動時に使用するOSを指定できること。通常ならば、手動でBIOSを設定しないといけません。
ほかの選択肢としては、『Shutdown Timer』も魅力あるプログラムで、シンプルなインターフェイスで定期的な再起動を支援してくれます。『Sleep Timer』は軽量で、USBメモリから実行できるところが便利です。
とはいえ、これらのサードパーティ製ツールを試す前に、まずは上に挙げた方法を使いこなせるように練習してみるのは、無意味なことではありません。だってこれらのプログラムでできることはすべて、OSのデフォルトの機能だけで実現可能なのですから。
「再起動したくない時はしない」も、あわせてマスター
コンピュータを再起動する方法ひとつとっても、これほどの選択肢があるなんて思ってもみなかったでしょう? ショートカット、コマンド プロンプト、サードパーティ製ツールなど、さまざまな方法を使いこなせば、再起動の達人になれますよ。
逆に、望まない場面での強制再起動にイライラしている人は、「MakeUseOf」のガイド「Windowsアップデート後の強制再起動を無効にする方法」をご覧ください。この方法も覚えておけば、再起動のタイミングと方法を自在にコントロールできるようになります。
Joe Keeley(原文/訳:江藤千夏/ガリレオ)
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