いま、万感の思いを込めて「プロデューサーさん、ドームですよ! ドーム!」 『アイドルマスター』10周年ライブ Day1リポート

『アイドルマスター』10周年を記念して開催されたライブ”THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2015”。その1日目の模様をリポート。

●プレイステーション4版の映像も初公開!

 2015年7月18日と19日の2日間、埼玉県の西武プリンスドームにて、『アイドルマスター』シリーズの10周年を記念したライブ”THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2015”が開催。その1日目となるライブ”MAIN WORLD 765PRO”には、765プロオールスターズ+から中村繪里子さん (天海春香役)、今井麻美さん (如月千早役)、釘宮理恵さん (水瀬伊織役)、平田宏美さん (菊地 真役)、下田麻美さん (双海亜美・双海真美役)、浅倉杏美さん (萩原雪歩役)、原 由実さん (四条貴音役)、沼倉愛美さん (我那覇 響役)、 たかはし智秋さん(三浦あずさ役)、滝田樹里さん (音無小鳥役)が参加。さらに、サポートメンバーとして、シンデレラガールズから大橋彩香さん(島村卯月役)、福原綾香さん(渋谷 凛役)、原紗友里さん(本田未央役)、 青木瑠璃子さん(多田李衣菜役)、大空直美さん(緒方智絵里役)、松嵜 麗さん(諸星きらり役)、ミリオンスターズから山崎はるかさん (春日未来役)、田所あずささん (最上静香役)、Machicoさん (伊吹 翼役)、 麻倉ももさん (箱崎星梨花役)、藤井ゆきよさん (所恵美役)、渡部優衣さん (横山奈緒役)が参加。10周年の夢舞台を、プロデューサー(『アイドルマスター』シリーズのファン)たちとともに楽しんだ。
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▲西武プリンスドームの中央にモニターとメインステージが設置。マウンド部分のあたりを囲むように通路が配置され、キャスト陣は通路をダイナミックに動き回っていた。

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 開演10分前には、初代『アイドルマスター』のダンス審査員、軽口哲也が出演者の発表を行い、プロデューサーたちの期待感を高める。続いて、765プロの高木社長(声:大塚芳忠さん)と、『ぷちます!』のプロデューサー(声:間島淳司さん)&ぷちどるたちのアニメーション(赤羽根Pと武内Pっぽい人も登場)による前説が行われる。そして、中村さんによる「プロデューサーさん、ドームですよ、ドーム!」の掛け声と、シリーズを象徴するチューン『THE IDOLM@STER』の歌唱で、10周年の集大成とも言えるドーム公演が幕を開けた。

READY!!』を経て、キャスト陣が挨拶。キャスト陣は口々に、初代『アイドルマスター』からの長年の夢だった、ドーム公演について語り合う。この後は、『START!!』(中村)、『ラムネ色 青春』(釘宮・下田・たかはし)、『Pon De Beach』(沼倉さん)、『待ち受けプリンス』(今井・原)、『YOU往MY進!』(下田)の5曲を歌唱。『ラムネ色 青春』では、アリーナまでぎっしりと詰まったプロデューサーたちを取り囲むように釘宮さん、下田さん、たかはしさんの3人が立つなど、ドームならではのセッティングを活かした演出も見られた。また、『Pon De Beach』の沼倉さんは、『アイドルマスター』のライブとしては珍しく、ヘッドセットマイクを装着し、激しいダンスと、水鉄砲を発射するパフォーマンスを披露。『待ち受けプリンス』でも、今井さんと原さんがバズーカでボールを発射した。
 
 釘宮さん、たかはしさん、浅倉さん、原さん、沼倉さんの5人によるトークを挟み、次パートの曲目は『ALRIGHT*』(浅倉さん)、『自転車』(平田さん)、『DIAMOND』(釘宮さん)、『空』(滝田さん)、『THE 愛』(浅倉さん、滝田さん、中村さん)の5曲。浅倉さんが歌う前に言った「応援していただけるんですよね?」という言葉は、5thライブで浅倉さんが初登場したシーンを思い起こさせた。その後はキャスト陣が全員登場し、ドーム全体を使ってウェーブを楽しんだ。

 続いては、『西武プリンスドームスペシャルメドレー』。『GO MY WAY!!』(今井さん・たかはしさん)、『太陽のジェラシー』(中村さん)、『おはよう!! 朝ご飯』(沼倉さん)、『CHANGE!!!!』(下田さん・平田さん・滝田さん)、『First Stage』(浅倉さん)、『Here we go!!』(釘宮さん)、『魔法をかけて!』(原さん)、『ふるふるフューチャー☆』(中村さん・沼倉さん)、『ID:[OL]』(滝田さん)、『エージェント夜を往く』(平田さん)、『ポジティブ!』(下田さん)、『The world is all one !!』(原さん・浅倉さん・釘宮さん)、『9:02pm』(たかはしさん)、『蒼い鳥』(今井さん)と、アーケード版の楽曲を中心に構成されており、最後は『自分REST@RT』(765プロオールスターズ+)が披露された。ちなみに『ID:[OL]』は、9thライブのときと同様、765プロ・プロデューサー役の赤羽根健治さんがラップを担当していた。
 このメドレーにはシンデレラガールズとミリオンスターズのメンバーも参加し、トロッコに乗って客席を移動しながらペンライトを振ったり、いっしょに歌って盛り上げた。さらに、『魔法をかけて!』と『ふるふるフューチャー☆』の合間には、ゲーム内音楽としておなじみの『Town』をBGMに、中村さん、沼倉さん、シンデレラガールズ&ミリオンスターズのメンバーがトークをくり広げたほか、「てってってー」という空耳フレーズを会場といっしょに歌った。

 このメドレーが終わると、いったん休憩へ。休憩時間の前後には、高槻やよい(声:仁後真耶子さん)、秋月律子(声:若林直美さん)、星井美希(声:長谷川明子さん)の3人による掛け合いが放送されたほか、休憩中は彼女たち3人の楽曲が流された。また、休憩時間の最後には、『Colorful Days』をBGMに、シンデレラガールズとミリオンスターズの面々が登場。バズーカでボールを発射し、プロデューサーたちを楽しませた。

 休憩が終わると、キャスト陣が黒と各々のイメージカラーでデザインされた衣装にチェンジし、『DREAM』(釘宮さん、原さん、今井さん)、『嘆きのFRACTION』(たかはしさん)、『Rebellion』(沼倉さん)、『relations』(下田さん・滝田さん)、『絶険、あるいは逃げられぬ恋』(平田さん)、『オーバーマスター』(沼倉さん・浅倉さん・原さん)、『Fate of the World』(今井さん)、『KisS』(原さん)、『笑って!』(中村さん)と、新旧織り交ぜた楽曲を披露した。その後は、中村さん、今井さん、下田さん、平田さん、滝田さんの5人が、『アイドルマスター』の10周年を振り返る。今井さんが、いまは『アイドルマスター』の声優になりたいという人が多いと語ると、平田さんは、アーケード版のオーディションで渡された資料が紙一枚だったことを明かした。

 トークが終わると、いよいよ最終パート。このパートは、『またね』(釘宮さん)、『First Step』(浅倉さん)、『君が選ぶ道』(滝田さん)、『風花』(原さん)、『細氷』(今井さん)、『LOST』(平田さん、下田さん、たかはしさん、沼倉さん)、『私たちはずっと…でしょう?』(中村さん・今井さん)の7曲で構成。『またね』の際に、感極まってしまう釘宮さんだったが、声を振り絞るように歌う。また、浅倉さんや滝田さんも、声が震えたり涙を拭う場面が見られたが、そうした姿にプロデューサーたちは大きな声援を送っていた。また、『私たちはずっと…でしょう?』の最後にはキャスト全員が登場し、会場一体となって同曲を歌った。

 765プロオールスターズ+による『Destiny』、そして、サポートメンバーも加わっての『アイ MUST GO!』が終わると、キャスト陣がいったん退場。プロデューサーたちがアンコールの声を響かせると、高木社長が再び登場し、765プロの未来を感じさせる映像を披露した。
 そこで公開されたのは、プレイステーション Vita用ソフト『THE IDOLM@STER MUST SONGS』。『太鼓の達人』のような音楽ゲームで、今冬発売予定だという。また、アーケードゲーム『鉄拳7』に、『アイドルマスター』のコラボレーションコスチュームが登場することも判明。『アイドルマスター ワンフォーオール』の衣装が同作の中に登場し、リリや一美らのキャラクターが衣装を着て闘っている動画が公開された。
 発表はそれだけでは終わらない。開発が進められている、プレイステーション4版のスペシャル映像も上映された。これは、本ライブのために特別に制作されたもので、とある合宿所に来た春香に、律子ややよい、美希たちが声をかける、という場面が描かれている。なお、キャラクターグラフィックが表示されたのは春香のみ。トレードマークのりボンは健在だったが、プレイステーション4で描画されるモーションはより滑らかになり、モデリングも変更。表情がより豊かになるような作りになっていることも読み取れた。

 これらの発表が終わると、『アイドルマスター』初代プロデューサーの小山順一郎氏と、現総合プロデューサーの坂上陽三氏、総合ディレクターの石原章弘氏が登壇。小山氏は、アーケード版のプロモーションビデオの最後に入れた「ドームですよ! ドーム!」というセリフが実現するとは思わなかったことや、いまこの瞬間をとても幸せに感じていることを明かした

 これらの発表が終わると、アイドルたちが再び登場し、765プロオールスターズ+、シンデレラガールズ、ミリオンスターズの面々が揃って『M@STERPIECE』を披露。その後、「私たちをここまで連れてきてくれてありがとう!」と涙声で語る中村さんの号令に合わせて、765プロオールスターズ+が『虹色ミラクル』を歌った。
 最後は、シンデレラガールズとミリオンスターズを再び加え、会場のプロデューサーたちも含めた全員で『THE IDOLM@STER』を熱唱。これにて、『アイドルマスター』10周年ライブの初日が幕を閉じた。


 アーケード版開始から10年。ゲームのナンバリングタイトルの発売や、テレビアニメ&劇場版アニメの放映など、『アイドルマスター』には、本当にいろいろなことがあった。恐らく、つらいことや苦しいこともあったと思うが、キャスト陣やスタッフはそれを乗り越え、少しずつ『アイドルマスター』を成長させてきたのだと思う。そんな10年間の集大成となった今回の西武プリンスドームライブ。中村さんは、ここまで来られたのはプロデューサーたちのおかげと言っていたが、記者自身も含めたプロデューサーたちも、『アイドルマスター』のおかげで、7周年の横浜アリーナや、シンデレラガールズ、ミリオンスターズ、そして876プロの戸松 遥さん(日高 愛役)が揃い踏みしたさいたまスーパーアリーナなど、いろいろな楽しい経験をすることができた。そんなことを考えながら1曲目の『THE IDOLM@STER』を聞いていたとき、ちょっぴり涙がこぼれたのはナイショにしておきたい。
 プレイステーション4版の発表を始め、『アイドルマスター』の世界はこれからも続いていく。ひとまずは、明日に開催される西武プリンスドームライブの2日目だ。こちらに参加される方は、アイドルたちを全力で応援しよう!


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■THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2015 Day1: MAIN WORLD 765PRO セットリスト
01. THE IDOLM@STER(765プロオールスターズ+)
02. READY!!(765プロオールスターズ+)
03. START!!(中村)
04. ラムネ色 青春(釘宮・下田・たかはし)
05. Pon De Beach(沼倉)
06. 待ち受けプリンス(今井・原)
07. YOU往MY進!(下田)
08. ALRIGHT*(浅倉)
09. 自転車(平田)
10. DIAMOND(釘宮)
11. 空(滝田)
12. THE 愛(浅倉・滝田・中村)

西武プリンスドームスペシャルメドレー
13. GO MY WAY!!(今井・たかはし)
14. 太陽のジェラシー(中村)
15. おはよう!! 朝ご飯(沼倉)
16. CHANGE!!!!(下田・平田・滝田)
17. First Stage(浅倉)
18. Here we go!!(釘宮)
19. 魔法をかけて!(原)
20. ふるふるフューチャー☆(中村・沼倉)
21. ID:[OL](滝田)
22. エージェント夜を往く(平田)
23. ポジティブ!(下田)
24. The world is all one !!(原・浅倉・釘宮)
25. 9:02pm(たかはし)
26. 蒼い鳥(今井)
27. 自分REST@RT(765プロオールスターズ+)

28. DREAM(釘宮・原・今井)
29. 嘆きのFRACTION(たかはし)
30. Rebellion(沼倉)
31. relations(下田・滝田)
32. 絶険、あるいは逃げられぬ恋(平田)
33. オーバーマスター(沼倉・浅倉・原)
34. Fate of the World(今井)
35. KisS(原)
36. 笑って!(中村)
37. またね(釘宮)
38. First Step(浅倉)
39. 君が選ぶ道(滝田)
40. 風花(原)
41. 細氷(今井)
42. LOST(平田、下田、たかはし、沼倉)
43. 私たちはずっと…でしょう?(中村・今井)
44. Destiny(765プロオールスターズ+)
45. アイ MUST GO!(765プロオールスターズ+)
En01. M@STERPIECE(765プロオールスターズ+、シンデレラガールズ、ミリオンスターズ)
En02. 虹色ミラクル(765プロオールスターズ+)
En03. THE IDOLM@STER(765プロオールスターズ+、シンデレラガールズ、ミリオンスターズ)