日本の人口:27万人減…過去最大 1億2616万人に
毎日新聞 2015年07月01日 21時48分(最終更新 07月01日 23時45分)
総務省が1日発表した住民基本台帳に基づく人口動態調査(1月1日現在)によると、国内の日本人の人口は前年より27万1058人少ない1億2616万3576人(0.21%減)で、6年連続で減少し、過去最大の減少幅となった。少子高齢化の進行で、出生数は100万3554人と100万人をかろうじて超えたが過去最少を記録した。一方、死者数(127万311人)から出生数を引いた「自然減」は8年連続で増加し、過去最多の26万6757人。人口が最も増えた都道府県は東京都で、「東京一極集中」に歯止めがかからない傾向が続く。
人口が減ったのは41道府県。減少数が最も大きいのは前年と同じ北海道(前年比3万2323人減)で、新潟県(同1万7595人減)、兵庫県(同1万7207人減)と続いた。減少率の最高は秋田県で1.27%。青森県(同1.07%減)、高知県(同0.97%減)と続いた。
人口が増えたのは東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、沖縄の6都県。東京が増加数・増加率とも1位(7万2516人、0.57%増)だった。東京・名古屋・関西の3大都市圏の合計人口は6443万5084人で、9年連続で過半数を占めた。
年齢別では、65歳以上の高齢者は3268万764人で人口の25.90%(同0.92ポイント増)で過去最多。14歳までの子供は過去最少の1631万18人と人口の12.93%で高齢者の半分以下となるなど、少子高齢化が一段と進んだ。
世帯数は増加傾向にあり、5536万4197世帯(同41万2191世帯、0.75%増)となった。1世帯平均の構成人員は2.28人で0.02人減少した。
外国人住民は206万2907人で、前年比2.97%増。日本人と外国人を合わせた人口総計は1億2822万6483人で、前年から0.16%減少した。【前田洋平】