JAXA:「こうのとり」5号機を公開
毎日新聞 2015年07月01日 20時57分(最終更新 07月01日 21時48分)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1日、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ無人補給機「こうのとり」5号機を、鹿児島県・種子島宇宙センターで報道陣に公開した。
宇宙空間では地上より急速に進む加齢現象を調べるマウスなどの飼育装置や、宇宙に大量に存在すると考えられている謎の「暗黒物質」を探索する観測装置を搭載する。8月16日夜、H2Bロケットに載せて打ち上げ、22日ごろISSにドッキングする予定。
こうのとりは直径約4メートル、全長約10メートルの円筒形。宇宙飛行士の日用品や飲料水、機器の交換部品などを含め計5.4トンを運ぶ。
ISSには日本人宇宙飛行士の油井亀美也さん(45)が今月下旬から長期滞在する予定。こうのとりをつかむロボットアームの操作が期待されている。
無人補給機は、6月末に米・ドラゴン宇宙船が打ち上げに失敗しており、こうのとりへの期待が国際的にも高まっている。【津島史人】