一方、野党は、計画見直しが「後手に回った」(維新の党の今井雅人政調会長)などとして政権に矛先を向けつつある。民主党の蓮舫代表代行は「下村博文文部科学相に責任がある。辞めるべきだ」「内閣支持率の暴落に歯止めをかけるのが理由だとしたら、国民は納得しない」と強調した。
とはいえ、デザインが決まったのは民主党政権末期の12年11月だ。
元内閣参事官で嘉悦大教授の高橋洋一氏は「デザインの決定は、民主党政権の平野博文文科相、田中真紀子文科相らのもとで行われ、有識者会議は非公開にされていた。外部の目が入る会議をしていれば、判断ミスを防ぐことができた可能性もある。普通に考えて、デザインを決めた者に最も責任があるのではないか」と話している。