うるう秒:お忘れなく 7月1日午前「8時59分60秒」

毎日新聞 2015年06月29日 17時27分(最終更新 06月29日 19時26分)

 ◇日本は8時59分59秒と午前9時の間に挿入

 7月1日午前8時59分、「うるう秒」1秒が3年ぶりに挿入される。世界標準となっている「原子時」と、地球の自転を基にした「天文時」とのずれを調整するためだ。

 かつて、1日の長さは地球の自転を基に決められていた。だが、地球の自転の速さにはわずかな「揺らぎ」があるため、精密な原子時との間にずれが生じる。国連機関の国際電気通信連合(ITU)は、ずれの累積が1秒に近付くと「うるう秒」の挿入を決めている。

 今回、日本では1日午前8時59分59秒と午前9時ちょうどの間に「8時59分60秒」を入れる。平日の始業時刻を直撃するため、社会活動への影響が心配されている。日本で平日の日中にうるう秒が挿入されるのは18年ぶりだ。【デジタル報道センター】

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