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フィリピン、旧米海軍スービック基地に駐屯へ 南シナ海の中国にらみ

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フィリピン、旧米海軍スービック基地に駐屯へ 南シナ海の中国にらみ

 【シンガポール=吉村英輝】ロイター通信は16日、フィリピン軍が来年初頭にもルソン島中西部のスービック湾に戦闘機や艦船を駐留させると伝えた。同湾は冷戦時代に米海軍が戦略拠点としたが、1992年の返還後は、経済特別区として利用されてきた。フィリピンは同湾を軍事基地として再開、南シナ海の領有権で対立する中国を牽制(けんせい)する。

 国防省幹部が同湾の監督庁と5月、一部施設について、更新可能な15年間の賃借契約を結んだことを明らかにした。韓国から導入する戦闘機や、フリゲート艦を駐留させる。

 米海軍は2000年から同湾に艦船を定期的に寄港させるなどしてきたが、フィリピン軍との共同演習期間や修理目的などに限られてきた。

 フィリピンと米国は昨年、米軍によるフィリピンの軍事基地使用を盛り込んだ新軍事協定に署名した。スービック湾がフィリピン軍の基地となれば、米軍の同湾への本格回帰につながる可能性がある。

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