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【台風11号】
「台風のせいにするな」…「再開のめど立たない」にUSJ家族連れら落胆、JR大阪駅混乱
台風11号の通過から一夜明けた18日朝も、JR西ではJR大阪環状線が始発から運休するなど、運転を見合わせる路線が相次いだ。JR大阪駅では足止めされた利用客がごった返し、「台風のせいにするな」と駅員に詰め寄る利用客も。駅員らは、振り替え輸送などの対応に追われた。
18日は3連休の初日。さらに夏休みの初日となる人もおり、大阪駅には、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)や各地に向かう行楽客や家族連れの姿が目立った。主要な路線は始発から運転を見合わせていたが、運休を知らない人も少なくなく、窓口の前には、払い戻しや予約変更を求める客100人以上が長い列を作った。
神戸市から家族4人でUSJを目指していた地方公務員の男性(44)は、駅員からタクシーの利用を勧められた。「雨はやんでいたので大丈夫だと思っていましたが、甘かった。出費はかさむがタクシーしかない」と肩を落とした。
「再開のめどはたっていません」。駅構内にアナウンスが流れると、運転再開を待ち続ける利用客からはため息が漏れた。
飛騨高山で登山をする予定だった兵庫県宝塚市の男性会社員(56)は「運休とは知らなかった。諦めきれないので、新幹線に切り替えて目的地に向かいます」と話し、列に並んだ。
兵庫県内でも、17日夜から18日にかけ、JR宝塚駅(兵庫県宝塚市)で多くの帰宅困難者が発生。近くのホールを開放し、多くの人が身を寄せた。