きょうの健康 知っておきたい 認知症「早期発見するには」 2015.07.07


「きょうの健康」今週は「知っておきたい認知症」です。
今日も歌手の瀬川瑛子さんとご一緒です。
よろしくお願い致します。
よろしくお願い致します。
ラインナップですけど…昨日は認知症予防ができるという事でしたけれどもでもどんなに予防してもなってしまう場合もある訳なんですけどそうした場合に早期に発見できるとしたら知りたいですよね。
知りたいです。
それを今日は伺いましょう。
お話をして下さるのはご紹介します…神経内科特に認知症の診断と治療がご専門でらっしゃいます。
よろしくお願い致します。
よろしくお願い致します。
先生早期発見ができるって伺ったんですけど本当なんですか?はい。
本人やご家族などが周りの人が注意すべき点を知っておけば早期発見は可能です。
そして早期発見ができれば認知症の進行を遅らせたりよい状態を長い間保つ事ができます。
それは何よりですね。
ではここでお二人にもの忘れテストを行ってみたいと思います。
もう何かやるんですか?早速テストですか。
テレビをご覧の方もご一緒にやってみて下さい。
それではこれから私が言う3つの言葉を繰り返して言ってみて下さい。
海。
海。
犬。
犬。
電車。
電車。
はいじゃあ瀬川さん言ってみて下さい。
海犬電車。
桜井さん。
私?はい。
海犬電車。
これを時間がたっても覚えているかどうかまた後で聞きますので…。
今答えないんですか?はい。
しばらく覚えておいて頂けますでしょうか。
そうなんですか?緊張します。
さて今日お話ししたい認知症早期発見のポイントはこちらになります。
先ほどもの忘れテストを出題したばかりですが実は認知症の初期症状はそれだけではありません。
初期症状チェックをご紹介したいと思います。
客観的に評価しやすいご家族の立場からチェック頂くのがお勧めです。
私は本当にしょっちゅうといいましょうか忘れ物の名人で眼鏡手帳お財布もありますし必ず出てくるんですけど。
捜し物もされてきちんとその物が見つかる場合はそれはあまり心配ない。
冷蔵庫に何か物を取りに行って冷蔵庫を開けた時にあれ何を取りに来たのかなという事ありますよね。
で食卓に戻ってみますと「あしょうゆ取りに来たんだ」という事があると思います。
これは記憶と場所が関係してある場所による記憶がどこか別の場所に行ってしまうと忘れてしまうという事がありますがこれはあまり心配のない置き忘れ物が見つからないというような事になるかと思います。
一つ一つの動作に時間がかかっても最後までしっかりできればこれは大丈夫です。
よかった。
途中で止まったり最後まで行かなかった場合にはこのような事が当てはまるのかもしれません。
じゃあ4番。
お金を払う時に例えば千円札とか一万円札をお使いになって気付くと財布の中が小銭でいっぱい。
具体的にいくつ当てはまればあるいはどれが当てはまれば認知症の疑いという訳ではありませんが当てはまる項目が多ければ認知症の可能性が高くなるというふうにお考え頂ければと思います。
全く当てはまらなければひとまず安心していいかと思います。
念のために…ご家族にチェックして頂いて複数当てはまるようであれば念のために医療機関に相談に伺うのがよろしいかと思います。
いずれにしても認知症のリスクは年とともに高まっていくので定期的にこういうチェックをしていく。
これが大事なんだろうというふうに思います。
それにしてもこのチェックの内容がどんなふうに認知症とつながっていくのかその辺りを教えて頂けますか?こういう症状は典型的な…それから…こういう症状は物事を順序立てて考えられない実践できない実行機能障害と呼ばれる認知症に特徴的な症状になります。
料理や買い物だけではなくて以前はこなせた家事や仕事などでなぜかミスをするようになったうまくいかなくなったと感じたら認知症の可能性があります。
また電化製品が使えない計画が立てられないこういった症状も実行機能障害であります。
アルツハイマー病の場合は記憶障害よりも先に実行機能障害から始まる場合がありますのでこのような3番4番のような事を感じたら認知症を疑う早期の発見につながると思います。
こういった物事への興味ややる気がなくなる意欲低下。
これも初期の認知症に特徴的な症状になります。
こういったさまざまな症状により物事が思うようにいかなくなるため7番の怒りっぽくなったこういうような症状が出てきます。
また記憶障害により物の保管場所などが分からなくなるため疑い深くなったりする。
決してその人の人格が変わった訳ではありません。
認知症の症状として出てくるものであります。
突然ですけどもお二人先ほどの3つの言葉思い出してみましょうか。
いかがでしょうか?私たちもそうですけどテレビをご覧の方もご一緒に思い出してみて下さい。
皆さん書いてないでしょうね?そうですねこれは書かないで覚えて頂くのがポイントです。
自分のためですから。
では瀬川さんどうぞ。
海犬電車。
大丈夫ですか?いや〜よかったです。
実は時々頭で復唱してました。
すみませんインチキでした。
いえいえそんな事ないです。
一旦別の事に意識をそらしてからそのあとどれだけ思い出せるかがこのテストのポイントになります。
正常な人の場合5分から10分後ですと通常2つ目ぐらいは答えられます。
3つ目はすぐに答えられない事もありますけどもヒントをお出しすると答えられます。
こういう場合は認知症かどうか先ほどのチェックを勧めるきっかけにして頂ければと思います。
きょうのポイント2。
瀬川さんに少し質問をさせて頂きたいと思います。
ペットもいますんで散歩に行ったり夫と食事に行ったり最近日本の錦織さんですかファンで。
テニスですね?すばらしい過ごし方をされてると思います。
このように通常は具体性のある答えをされます。
ところが認知症で最も多いアルツハイマー病の人の場合例えば「特別なことはしていません」とか「いつもと同じです」という答えをします。
ちゃんと受け答えをしているように聞こえますけども実は答えに具体性がありません。
本人は質問の意図は分かっていて何か答えようとしますけども何をしているかというのが記憶が出てこない。
その場を何事もなくとりあえず無難に答えようとそういう反応が見られます。
本人は何かおかしいと常日頃不安を感じていまして不安を抑えるために騒ぎにしたくないというふうに考えたりします。
周りの人からこういうとりつくろいを繰り返すような事に気付けばアルツハイマー病を疑ってあげる事が大事になってきます。
ほかにも一部の認知症の人に特徴的な症状に見えないものが見える幻視という症状があります。
認知症の一つにレビー小体型という病気がありますがこの病気で起きてくる症状になります。
この幻視は実際にはいない人が見えて声も聞こえたりしますので患者さんが会話をしているような形に見受けられる事もあります。
特にお部屋の中ベッドルームとかリビングなどお孫さんなど自分の知っている子どもがいると感じるケースが多いように思います。
ご家族に比較的冷静に「どうしたの?何とかちゃんが家に来てるわよ」というような形で話したりされます。
そうなんですか。
とりつくろいであるとか幻視が見られたら早めに受診をして頂ければというふうに思います。
今度はきょうのポイントの3つ目です。
確実なのはもの忘れ外来といって認知症を専門的に見ている所があります。
そのほかには神経内科精神科など認知症の専門医がいる医療機関もあります。
どこを受診していいか分からない場合には地域包括支援センターが適切な医療機関を紹介してくれます。
この地域包括支援センターは各市区町村に1か所以上あります。
また認知症に関する詳しい情報を知りたい場合には各都道府県にある家族の会に相談するとよろしいかと思います。
最近ではまず窓口として認知症を見てくれるかかりつけ医の先生が増えておられます。
ふだんかかっているかかりつけ医がいればまずご相談頂くのがいいと思います。
今思ったんですけどやっぱり家族の存在ってすごく大きくて自分が変だっていうの分かんない場合家族が発見してくれる事もあると思うんですね。
だから一緒に行くのにうそつくのは変ですけども…。
どういう言い方をしてね。
行ってもらうにはどうしたら…。
はいそうですね。
認知症の人は新しい環境に適応する事が難しくて本人もそれを自覚しているために新しい医療機関に受診する事を嫌がる事もあります。
このような事を解決するためには患者さんの不安を理解して少しでも安心して受診につなげる事が大切になります。
患者さんが嫌がるようであればいきなり専門的な医療機関ではなくてまずは顔なじみのかかりつけ医の先生に相談してみるという事があるかと思います。
そこで診断して頂ける事もありますしそうでなくても必要があればかかりつけ医の先生から専門の医療機関に紹介頂ければより安心して受診して頂けるように思います。
受診を強制したり焦らせたり危機感をあおったりこういう事は避けて頂ければと思います。
不安ですものね。
そうなんです。
ですので大丈夫だとは思いますけどもたまには脳の健康診断を受けてみましょうというような事であるとか認知症は早期発見すればいい薬が今あるので大丈夫ですよと言って本人が安心できる勧め方を心がけて頂ければというふうに思います。
今日は早期発見の手がかりヒントのような事を教えて頂いたんですけどもやっぱりそのためには早期受診が大切になってくるという事になりますね。
はいそのとおりです。
医療機関で治療を受ければ進行を遅らせる事が十分に可能です。
実際に早期であるほど薬の効果が期待できるという面もありますので気になったら早めに医師を受診あるいは相談して頂ければと思います。
2日間にわたってご一緒して頂きましたけれどもいかがでした?やはりどの病気もそうですけれど認知症というとやはり自分を分からなくなったりというとても悲しく怖い病気だと思うんですね。
だけど予防もできるし家族の協力も言っておけばしてくれると思うし何しろ早期発見もできて何か少しホッとしたような思いです。
そういう正しい情報を私たちやっぱり知る事が必要だと改めて思いました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
瀬川さんありがとうございました。
ありがとうございました。
2015/07/07(火) 13:35〜13:50
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 知っておきたい 認知症「早期発見するには」[解][字]

認知症は早期発見できれば進行を遅らせたり良い状態を保つことができる。そのためには注意すべき症状を知っておくことが大切。具体的なチェック項目や受診方法を紹介する。

詳細情報
番組内容
認知症は早期発見できれば進行を遅らせたり良い状態を保つことができる。そのためには注意すべき症状を知っておくことが大切。具体的なチェック項目や、受診・相談の窓口について紹介する。【出演】瀬川瑛子、池内健、桜井洋子アナウンサー
出演者
【ゲスト】瀬川瑛子,【講師】新潟大学脳研究所教授…池内健,【キャスター】桜井洋子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格

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