ハートネットTV「少年よ 波に乗れ!」 2015.07.07


カロテンの多いにんじんやビタミンCを多く含むみかんなどをふだんから食べるようにするといいですよ。
勢いよく水をかき波をとらえる。
そしてボードの上でバランスを保つ。
自分の力で波を乗りこなした時得られる達成感がサーフィンの魅力です。
今年初めてサーフィンに挑んだ少年がいます。
小林想君。
脳性まひのため右半身にまひがあります。
大好きなスポーツでクラスメートに後れを取りたくない。
負けず嫌いの想君は自分に自信をつけようとサーフィンに挑戦します。
想君をサポートするのは…じゃあ今度は2人乗り。
最初2人乗りね。
一緒に乗って波に乗ってみよう。
OK?ボランティアとして障害者のサーフィンをサポートしています。
ぎゃ〜!果たして想君は自信をつかむ事ができるのでしょうか?自分の力で波に挑む少年の熱い夏を見つめます。
千葉の海で出会った波乗りを楽しむ人たち。
ふだんは義足や車椅子を使っていますが皆サーファーです。
義足の男性に付き添っているのがNPOディアオールの中谷正義さん。
アマチュアの大会で優勝経験もあるサーファーです。
えっ?そうですか?毎週日曜日中谷さんは練習のあと仲間と共に障害者のサーフィンをサポートしています。
この日初めてやって来たのは視覚に障害のある岩田朋之さん。
2年前にレーベル病という視神経の病気にかかり弱視になりました。
まず目の見え方を説明します。
(岩田)ずっとですね。
岩田さんはサーフィン経験者。
2年ぶりの波乗りに気持ちがはやります。
浅瀬で待機するのはサーファーの仲間たち。
岩田さんがほかのサーファーと接触しないよう安全の確保に気を配ります。
波が見えない岩田さんにはタイミングを声で知らせます。
見えていた時と同じように波に乗る事ができました。
中谷さんたちはサポートを最低限にとどめています。
サーフィンの醍醐味「自分の力で波に乗る達成感」を大事にしているからです。
今年の夏生まれて初めてサーフィンに挑戦する少年がいます。
小林想君6年生です。
脳性まひのため右半身にまひがあります。
(取材者)何やってるの?想君は双子の弟。
1,600gと小さく生まれました。
自分の力でつかまり立ちができたのは3歳になってから。
2年前まで車椅子で生活していました。
(ホイッスル)この日学校で始まったのはチーム対抗の追いかけっこ。
想君は体を動かす事は大好きです。
最初はグーじゃんけんぽい!あ〜!しかし20分近くたった頃…想君くたびれてしまいました。
筋力が弱く長時間の運動が難しいのです。
特に苦手なのがプールの授業。
水に浮かぶと更にバランスがとれなくなってパニックになってしまう。
そこで水への自信をつけたいとこの夏サーフィン体験を申し込みました。
せ〜の123…。
自宅ではサーフィンに向けてのトレーニングが始まっていました。
1…。
(大輔)あれ?ちょっと待って!片足立ちでバランス感覚を鍛えます。
行くよ?いいよ。
小学校最後の夏休み。
サーフィンに成功し自信をつけたいと意気込んでいます。
(一同)頂きま〜す。
飲みなよ少しは牛乳とか。
いや最後最後。
何で?飲み物は最後だから。
食卓の話題も自然と2日後に迫ったサーフィンの話になります。
想君こんな本音も…。
そうそうそうやる過程。
いよいよ中谷さんと想君の挑戦が始まります。
うい!あれ?あれ?何?こんにちは。
こんちは!こんにちは。
何だか想君にいつもの元気がありません。
想君が水への恐怖心を抱かないようまずは波のない浅い場所で練習を始めます。
これ以上深いところはない。
このぐらい?そうこのぐらい。
幅が広く安定感のあるボードに乗ります。
まずは持ってるから普通に立ってごらん。
前がこっち。
はい。
よいしょ。
(中谷)取っ手があるよね?ここですか?ここに足を…。
もうちょい前。
怖い!体が硬くなりバランスを保つ事ができません。
(中谷)持ってるから大丈夫。
そうそうそう…。
うわ〜!いいよいいよ。
大丈夫大丈夫。
不安を和らげようと中谷さんが声をかけ続けます。
ゆっくり。
大丈夫大丈夫。
手を出さず想君が揺れに慣れるのを待ち続けます。
練習を始めて20分変化が現れました。
膝を柔らかく使いうまくバランスをとり始めたのです。
最後は1人で…。
岸までたどりつく事ができました。
いよいよ海へ。
まずは浅い所で波に乗ります。
きゃ〜!想君をしっかり押さえながら一気に岸へ。
続けて2本目。
手を振る余裕を見せた想君を中谷さんが…離しました。
落ちた〜。
へへへ。
最後は長い距離を1人で。
余裕の笑顔が見え始めました。
(拍手)イエ〜イ!休憩中想君が沖で遊び始めました。
水が怖くなくなったようです。
想君想君そしたら…次回に向け中谷さんがサーフィンの基本動作を教えます。
腹ばいから素早くボードの上に立ち上がります。
次の目標はいよいよボードに立つ事です。
果たして想君のサーフィンは成功するのでしょうか?一応まあ…中谷さんが障害者のサーフィンのサポートを始めたのは2年前。
きっかけは知り合いのサーファーが体が不自由になった事でした。
交通事故で脊椎を損傷した高梨智明さんです。
毎日強い痛み止めをのんでいますが体調のよい日は海に来ます。
15歳の時からサーフィンを始めた高梨さん。
休日は決まって海に通う大のサーフィン好きでした。
しかし5年前交通事故に遭い激しい疼痛に苦しみ続けます。
それがズキンズキンズキンって…。
仕事を失い好きなサーフィンを諦め痛みに耐える日々。
自ら命を絶とうとした事もありました。
中谷さんは自宅で塞ぎ込む高梨さんを励まそうと海に連れ出します。
当初は足を海につけるだけのつもりでした。
ところが高梨さんが「波に乗りたい」と言いだしたのです。
体調を心配しながら1本の波に乗せました。
すると高梨さんの様子が大きく変わっていったのです。
サーファーとして海の魅力を多くの人と分かち合いたい。
どんな障害がある人でもサーフィンを楽しむ事ができるという思いから中谷さんは仲間と共にNPOディアオールの活動を始めたのです。
初めてのサーフィン体験から1週間。
お〜言うねえ!いいねいいね。
いよいよこの日ボードの上に立ちます。
実は自宅で毎日練習を繰り返してきました。
(中谷)いけるいけるいける!へい!この日の波は穏やか。
絶好のコンディションです。
真ん中行って真ん中!OK!この時見ろ見ろ。
うわ〜!バランス感覚をつかむため何度も練習を繰り返します。
いよいよサーフィンです。
うまくできるでしょうか?両親も見守ります。
波に合わせて中谷さんがボードを離します。
この時ボードに上がろうとする想君を仲間の1人が助けようとしました。
ところが中谷さんは止めます。
中谷さん想君が必ず自分の力ではい上がれると考えていました。
OK!頑張れ。
ちゃんとグッと。
諦めないよう励まし続けます。
波読めるようになってきたね。
頑張れ足を…そう!もう一回!OKOK!時間かかってもいいから自分でな。
もうちょい油断するな。
落ちちゃうぞ。
OK!想君もう一度挑戦です。
中谷さんの手が…離れました。
(歓声)やった〜!やった〜!いける?最高だったね〜。
(拍手と歓声)頑張ったじゃ〜ん。
アハハごめんごめん。
よく頑張ったじゃ〜ん!え〜いやったじゃん。
想君自分の力を信じる事ができた夏でした。
2015/07/07(火) 20:00〜20:30
NHKEテレ1大阪
ハートネットTV「少年よ 波に乗れ!」[字]

千葉の海で障害者のサーフィン体験をサポートするNPOがある。昨年の夏、右半身にまひがある少年が、自分に自信をつけたいと波乗りに挑戦した。少年の熱い夏の物語。

詳細情報
番組内容
千葉の海で障害者のサーフィン体験をサポートするNPOがある。昨年の夏、脳性まひのため右半身にまひがある小学6年生の小林想くんが、波乗りに挑戦した。身体のバランスをとることが難しく水泳も苦手、でも、自信をつけたいと人生初のサーフィンに挑んだ。はじめは水も怖がっていた想くん。サーフボードに立って波に乗ることができるのか。番組は想くんとNPOのボランティア中谷正義さんに密着、二人の暑い夏をおう。
出演者
【語り】河野多紀

ジャンル :
福祉 – 障害者
福祉 – ボランティア
スポーツ – マリン・ウィンタースポーツ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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