不明の女子大生の遺体発見、犯人の40代男も自殺 /水原

 京畿道水原市の中心部の路上で、酒に酔って寝込んだ20代の女性が1日後に他殺体で発見された。この女性を誘い出して連れ去った40代の男は、女性の遺体が発見される前に自殺したとみられる遺体で発見された。警察は男が女性に性的暴行を加えようとして、うまくいかず殺害し、遺体を遺棄したものとみている。

 水原西部警察署によると、今月14日午前0時ごろ、水原駅近くの風俗街「ロデオ通り」で、女子大学生Kさん(22)の行方が分からなくなった。一緒にいた交際相手の男性(22)は112番(日本の110番に相当)に電話し「一緒に酒を飲んだ後、路上で寝込んでしまい、見知らぬ男から「女が吐いたから、濡れティッシュを買ってこい」と言って起こされ、その場を離れた隙にKさんも男もいなくなっていた」と通報した。

 警察が周辺の監視カメラの映像を分析したところ、Kさんが行方不明になった地点から500メートルほど離れた建物に入っている建設会社の社員Y容疑者(45)が、Kさんをこの建物に連れ込み、トイレでもみ合いになっている様子が捉えられていた。警察がY容疑者を被疑者として特定し、行方を追っていたところ、14日午後5時40分ごろ、江原道原州市の山林で乗用車を乗り捨て、首をつって死んでいるのが発見された。Y容疑者の顔や胸、腕には爪で引っかいた痕が残っていた。

 道路上の監視カメラなどを通じ、Y容疑者の移動経路を調べ上げた警察は、15日午前9時45分ごろ、京畿道平沢市振威面の排水路でKさんの遺体を発見した。Kさんの全身には打撲傷が残っていた。

 警察は、Y容疑者がKさんを乗用車に乗せ、勤務先の建物に連れ込み、トイレで性的暴行を加えようとしたところ、Kさんが激しく抵抗したため殺害したものとみている。警察の調べによると、Y容疑者は14日午前3時ごろ、同道竜仁市にある自宅で衣服を着替えており、家族と職場の同僚たちに「すまない」という内容のメールを送っていたというKさんの遺体を遺棄した平沢市の排水路は、自分がかつて工事に従事した現場の近くだったことが分かった。

水原=権祥銀(クォン・サンウン)記者
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