北朝鮮外務省報道官 米国の制裁強化推進に強く反発

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮外務省の報道官が16日、談話を通じ、人権問題を理由にした米国による北朝鮮制裁強化の推進を非難しながら、「われわれの強硬対応の意志を強めることになるだけだ」と威嚇した。朝鮮中央通信が報じた。

 外務省報道官は「米国が人権問題を掲げわれわれに対する制裁を拡大し、これを通じ制度を転覆させようとするのは、時代錯誤の妄想」とした。

 具体的に、米国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表が先週米国での討論会で、人権侵害の責任者に対する制裁など北朝鮮への制裁措置を検討していると発言したことを非難した。また、北朝鮮脱出住民(脱北者)が敵対勢力の手先となって虚偽の証言をしていると主張。北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)の報告書についても、脱北者の偽りの証言に基づくもので紙くず同然と切り捨てた。

 報道官は米国国内の人権問題を指摘しながら、「人民の地上の楽園、最も優れたわが社会主義制度を誹謗(ひぼう)中傷することは、人権に対する愚弄(ぐろう)であり冒涜(ぼうとく)だ」と主張した。 

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