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メッセージが浮かぶ賑やかなブース。
ISOT2015(国際文具・紙製品展)は、名前の通り国内外の文房具メーカーの新製品を提示発表する、文房具業界最大のイベントだ。
月曜から5日間にわたって短期連載してきたISOTレポート、最終日はハンコの自動販売機や最新技術の電機鉛筆削り、あとはこれまでに拾い残したISOT小ネタなどをお送りする。 > 個人サイト イロブン Twitter:tech_k 使ってみたい招待状梱包用資材のMARUAIは、熨斗紙のようなふせんなど、使うシチュエーション次第で面白く使えそうな紙製品が得意なメーカーだ。
刺繍で「thank you」とメッセージの入ったカード。おしゃれだ。
今回もいろいろとメッセージ性の強いカードや封筒などが出ていたが、特に面白いなと思ったのが『オフィスパーティ招待状』。
職場内でのパーティやイベント用のメッセージカードだ。 地味に浮かれてる感は伝わる表紙。
表紙を見てピンと来る方はいるかも知れないが、これ、領収書のパロディー的なやつだ。
とは言え単に見た目を模しただけではなくて、意外と機能的で面白い。 うっかり間違えて経理に出しそうな完成度。
一番大事な会費の金額が大きく分かりやすいし、イベントの名目や場所、幹事の連絡先もちゃんと入ってる。
こうやってみると領収書のフォーマットって良く出来てるなぁとしみじみ感じ入ってしまった。 進化してる電動鉛筆削り学童文具のデビカでは、進化する要素があまりなさそうな気がする電動鉛筆削りが家電業界的に最新の技術を取り入れていた。
鉛筆削りにもDCモーターが入る時代。
なんと、扇風機や掃除機で最近流行のDCモーターを使っているのだ。
学校の教室なんかにある電動鉛筆削りは休み時間に連続して稼働する事が多く、たまにオーバーヒートすることがある。 しかしこの鉛筆削りはDCモーターのおかげで連続使用してもオーバーヒートしにくい。 やすりで整えたみたいにスベスベ滑らか。すげぇ。
さらに内部の削り刃周りも、ナイフで鉛筆を削るように刃が根本から芯に向かって削りだしていく方式に改良。
普通の電動鉛筆削りだと削った木の表面に木屑が残っていたりザラザラしていたりするのだが、この新方式により本当にびっくりするど滑らかな削り上がりになるのだ。 まるで最初から削られて売ってる鉛筆のような完成度だ。 これはちょっと「マジか!」と驚くレベル。 海外ブース小ネタ集ISOTはアジア圏最大の文房具展示会である。ということは当然のように日本以外のアジア諸国からも出展されているのだ。
今回、残念ながら海外組にさほど面白い新製品は無かったので、小ネタ的なもので流しておこう。 韓国ブース。机を無言でずっと上下させ続けるだけのおじさん。
このブースでは、おじさんがワンタッチで高さが変わる机を紹介していた。
紹介していたというか、無言で延々と机を上下させ続けてた。 この翌日には、別の若いお姉さんが無言で机を上下させ続けてたので、そういう企業方針なのかもしれない。 台湾ブース。定規とか鉛筆とかの意匠が盛り込まれててかわいい。
台湾は他の海外組よりもブースの設営がちょっと凝っていて、文房具テイストが盛り込まれていた。(見どころ、それだけ)
いま台湾は日本と同じく文房具ブームが来ているらしい。 向こうでも面白い文房具がいろいろ出ているはずなのだが、ISOTでは発見できず。残念だ。 中国ブースの防犯ブザーメーカー。『宣伝小天使』『省エネ小天使』という製品名だけがちょっと面白い。
「新発売商品をプロモーションする時、一番役に立つものだ」という心強い言い切り。
『宣伝小天使』は、どうやら商品の展示台で、商品を持ち上げると説明音声が流れる、というものらしい。
そのわりに、看板の男性が「スイートミラ付防犯ブザーです」って言ってるのがよくわからない。音声が流れる事で売り場での盗難アラームになる、ということなのか。 あと、スイートミラってなんだろう。
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