他人のカード情報でソフト購入=少年再逮捕—弁護士標的サイバー攻撃か・警視庁

 他人のクレジットカード情報でソフトを購入したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は17日までに、電子計算機使用詐欺容疑で川崎市の無職少年(18)を再逮捕した。同課によると容疑を認めている。

 少年は、ツイッターなどで「ZeroChiaki」を名乗り、さまざまなサイバー攻撃を行う様子をツイッターや掲示板にアップするハッカーとして知られていた。同庁は、少年がサイバー攻撃に使用する目的でソフトを購入したとみている。

 逮捕容疑は2月1日、インターネットの通販サイトで大阪府の20代男性のクレジットカード番号など虚偽の情報を入力し、ツイッター用のソフトを購入した疑い。

 同課によると、少年はサイバー攻撃の目的が都内の特定の弁護士を誹謗(ひぼう)中傷することだったとの趣旨の供述をしている。自宅から押収したUSBには、他人のツイッターアカウントを乗っ取り、弁護士の殺害予告を大量に書き込むサイバー攻撃の痕跡などが見つかっていた。

 また、少年のUSBからは、感染したパソコンがロックされ復旧の代わりに金銭を要求する身代金要求型ウイルス「ランサムウエア」のプログラムも見つかった。少年がウイルスを作成した可能性があり、不正指令電磁的記録作成の疑いもあるとみて、調べている。国内では昨年、日本語版のランサムウエアが初めて確認されている。 

[時事通信社]

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