(実穂理陽)こんにちは。
(僕蔵)おお〜!いらっしゃいいらっしゃい。
珍しいねネクタイなんかして。
そりゃ〜時には僕だってしますよ。
フフ。
実は今日ね友達のパーティーにお呼ばれしちゃってさ。
(2人)おお〜。
でも今日は僕蔵さんに相談があって来たの。
どんな?それはね私のお父さんの誕生日にネクタイをプレゼントしようと思ってるんだけどどんなネクタイがいいか今悩んでてさ。
そこで!いつもダンディーな僕蔵さんに相談したらいいんじゃないかなと思ってさ。
そうそう。
僕ダンディー?おぉ〜!あっそう。
ダンディー?やだどうしよう!フフフフハハハ…。
それでどんなネクタイがお薦め?アハハハはいはいはい。
ネクタイね。
そうね…うん。
え〜例えばねうんネクタイを生地で選ぶとすると主に2種類あるね。
まず代表的なのはシルク。
つまり絹ね。
これもそうなんだけども特徴は手触りが柔らかいから結びやすくてその上ほら光沢がある。
(実穂)お〜!じゃあもう一つは?ポリエステル。
ポリエステル?うん。
理陽君がしてんのがそうだね。
これですか?あっこれはどんな特徴があるんですか?ポリエステル製はしわになりにくいね。
それに洗濯も楽だから扱いがしやすいっていうのはあるな。
それとね一般的になんだけども絹のネクタイよりも値段が安いっていう事もあるね。
なるほど!生地の素材によってその良さが違うって事だね。
そういう事!ウフフフフ。
だから予算がどのくらいあってしかも実穂ちゃんのお父さんがどんな所で使うかっていうそのTPOもね考えなきゃならないから選ぶの結構大変だぞ。
そっか〜。
うん。
よしまだ時間もあるしそうね!生地に注目して今日はせっかくだからその辺りの事を考えてみようか!ねっ!
(2人)はい。
衣類やその材料となる繊維について科学の視点で見ていこう。
まずは服は何で出来てる?何で?それは…それでは布は?布は糸を織ったり編んだりしたものです。
そうね。
では糸は?糸?糸は…その細いような小さいようなその…。
正解は繊維です。
繊維!繊維?うん。
繊維というのは糸の材料となる素材の事なんだけれども…。
はい!じゃあ繊維は何で出来てると思う?繊維…それはいろいろあるから見た目じゃ分からないんじゃないですか?そうだね〜。
でもね服がどんな繊維で出来ているか簡単に知る方法がありますよ。
えっ?何ですか?その方法って。
はいそれはタグです。
タグ。
みんなが着ているさ服の裏側に付いているものなんだけどほらこの例えばねTシャツ。
Tシャツの裏側にだね…。
アハハハハハ。
ほらこうやってタグが付いてるでしょう。
これはねこのTシャツの繊維は50%が綿で50%がポリエステルで織られていますよ…っていう事なんですな。
(実穂理陽)あぁ〜。
つまりねタグを見れば服が…その服がどんな繊維で織られているどんな繊維で作られているかが分かるって事なんですよ。
それじゃあその繊維にはどんな種類があるんですか?うん。
繊維は大きく分けると天然繊維と化学繊維の2種類に分けられるんですよ。
(実穂理陽)2種類?うん。
まず天然繊維は植物の綿とか動物だと羊の毛や蚕の繭から出来てるんですね。
では蚕から作られる絹。
このネクタイの生地でもある絹はどのようにして作られているのでしょうか?絹は天然繊維。
その正体は蚕が吐き出す糸だ。
蚕はこの糸でさなぎになった時に身を守る繭を作る。
1個の繭の糸の長さはなんと1km以上。
そのままではとても細いため私たちが使う絹は繭数個分の糸をより合わせて作る。
しなやかで光沢に富んでいるため和服ドレスネクタイスカーフなどに用いられる。
それじゃあ化学繊維はどうやって作られるの?そりゃ実穂ちゃん化学繊維っていうくらいなんだから薬品を反応させて出来てるんだよ。
薬品の反応?うん。
それは自分たちでも作る事ができるから地下の実験室でやってみようか。
自分たちでも作れるんだ。
面白そう!ほいほいほい。
よいしょ。
は〜い。
ではではではでは化学繊維として初めて作られたナイロンを2人に作ってもらいましょうかね。
(2人)はい。
テーブルを見て下さい。
こちらに瓶が2つあります。
こちらの瓶Aは水酸化ナトリウム溶液に石油の原料として知られているヘキサメチレンジアミンというものが入ってます。
そしてこちらの瓶Bにはヘキサンにアジピン酸ジクロリドが入ってあります。
はい!では準備が整ったところで2人にやってもらいましょう。
(2人)はい。
で注意してもらいたいのがこの2つの溶液をこの小瓶に一緒にしてもらいたいんだけども赤のピペットを使ってAの溶液をで青のピペットを使ってBの溶液をこの小瓶に入れてほしいんですね。
(実穂理陽)はい。
はい。
赤の溶液を…。
赤のピペットで。
おっ上手上手。
(理陽僕蔵)次Bの溶液を…。
(理陽)つまんで。
はい。
一度にぼたぼたって入れないで小瓶を持ってですね…はいはいはい。
この内側の所に伝わせながらゆっくり入れて下さい。
そうそうそう。
あ〜上手上手。
お二人さん!
(2人)はい。
これをちょっと横から見て下さい。
この境界の所に…AとBの境界の所に白い膜が出来てるの分かりますか?
(実穂)お〜!ほんとだ。
はいはいはいはい。
これが繊維なんです!
(実穂)お〜。
その繊維はですねピンセットでつまみ上げて下さい。
あっ。
これすごいんじゃない?すごいんじゃない?
(実穂)おっ…お〜。
(理陽)うそでしょう?えっすご〜い!来たね来たね来たね!これ。
(理陽)すごっ!すごいの来ましたね。
ナイロンは安定した品質を大量生産できるので私たちの身の回りで幅広く使われている。
丈夫で摩擦や引っ張りに強くあまり水を吸収しないので雨にぬれても速く乾く。
そのためストッキングやレインコートなどに用いられている。
合成繊維ナイロンを発明したのはアメリカのカロザース。
1935年の事だ。
当時はまだ絹や綿などの天然繊維しかない時代。
特に絹はとても高価だった。
そこに登場したのが石油から大量生産できるナイロンだった。
1940年代にはナイロンのストッキングが商品化された。
宣伝文句は…ナイロンの爆発的ヒットはその後さまざまな化学繊維の発明へとつながっていったのだ。
すごかったね〜。
ねっ!やっぱり人気商品は早く手に入れたいもんね。
うん。
しかもすごい必死さ伝わってきたよね。
ところで僕蔵さん天然繊維と化学繊維は更に細かく分ける事ができるの?分けられますよ〜。
何しろね繊維は種類が多いからね。
はいはい。
これ見て!繊維は天然繊維と化学繊維に分けられる。
そのうち天然繊維は木綿のような植物繊維と羊毛や絹のような動物繊維に。
化学繊維は再生繊維半合成繊維そして合成繊維に。
これは繊維を作る原料や成分によって分けられる。
天然繊維の綿と毛そして化学繊維のアクリルを例に繊維の種類と燃えやすさを比べてみる。
まずは天然繊維の綿と毛を燃やしてみる。
綿はすぐに燃え上がっていくが毛はゆっくりと燃えていく。
綿は3分で全て燃えてしまったが毛は途中で火が消えてしまった。
では化学繊維のアクリルはどうだろうか。
引火した瞬間から勢いよく炎が広がっていく。
溶けた繊維がぽたぽたとたれている。
これは石油を原料とした化学繊維の燃え方の特徴だ。
燃え尽きた跡を見ると溶けた繊維は張り付いている。
化学繊維は勢いよく燃えて繊維が肌に張り付くので危険だ。
火に近づく際には服の素材に気を付けなければならない。
化学繊維って危なくない?う〜ん。
繊維の特徴を知らないと危ないよね。
確かにね。
でもね化学繊維は今ではより便利でより快適なものが日々開発されてるんだ。
うんうん。
例えばどんなもの?それはね…
(理陽)高機能性繊維?
(実穂)繊維?それはね…この会社の研究室ではスポーツシーンで活躍する……という高機能性繊維を開発している。
運動した時の汗の様子を綿のシャツと比べてみる。
綿のシャツは汗を含んで体に張り付いているが吸汗即乾のシャツはサラっとしている。
その違いを見てみる。
同時に水滴をたらす。
素材が水分を吸い込む瞬間に注目してみると…。
綿はじんわりと吸い込むが吸汗即乾は一瞬で吸い込んだ。
更に水分を吸ってから1分後を比べると吸汗即乾の方は水分の跡がほとんど見えない。
化学繊維はすごいね。
最強だね!ねっ。
いやいやいやいや。
天然繊維だって負けてませんよ。
えっ?はいこれを見て下さ〜い。
ジャ〜ン!これね友人が送ってくれた絹の糸シルクなんだけどもこっちの白いのは普通のシルク。
そしてこの色の付いてる方が光るシルクなの。
(理陽)光るシルク?うん。
実はねこのシルクね一定の波長の光を当てると光るんです。
(実穂理陽)えっ?ウフフ。
見たい?見たい見たい。
どうやって見るの?はいはい…。
よしじゃあねまずねお二人には…はい。
このオレンジ色のフィルターの付いた眼鏡を当てて下さい。
はいはい。
いいですか?
(2人)はい。
じゃあ部屋の電気を消しま〜す。
よいしょ。
ブルーライトを当てます。
どう?
(理陽)うお〜!
(実穂)うわ〜!きれい。
(理陽)すごい!
(実穂)すごいきれいに光ってる。
訪ねたのは茨城県つくば市にある…
(実穂)こんにちは〜。
(瀬筒)こんにちは。
いらっしゃい。
(実穂)今日は光るシルクについて聞きに来ました。
はい。
光るシルクを作り出す事に成功したのはこの人。
(実穂)どうして作ろうと思ったんですか?光る蚕を作る目的は2つあります。
1つは…もう一つは…この2つです。
光る蚕を作るには…そのやり方を特別に見せてもらった。
これは蚕の卵。
直径は僅か1mm。
顕微鏡をのぞきながら卵に穴を開けオワンクラゲが持つ光る遺伝子を卵の中に入れる。
こうして生まれた蚕。
成長すると光る糸で繭を作るのだ。
これが繭から取った生糸だ。
一定の光の波長を当てると鮮やかな蛍光色に変わる。
そして今ではオワンクラゲだけでなくサンゴやイソギンチャクなどの遺伝子を使ってさまざまな色を出す事ができるようになった。
私がスカーフを巻いてみます。
暗い場所ではまるで光をまとっているようだ。
光るシルクはウエディングドレスなどの試作が行われ実用化に向かって準備が進められている。
この研究所では更に新たなシルクの開発も進んでいる。
(実穂)どんなシルクなんですか?オニグモの糸っていうのは強くてよく伸びる糸として知られているのでその性質をシルクの中に取り込んだそういった糸になります。
これがクモの糸のシルク成分を出す…2つの糸を比較してみる。
同じ力をかけ続けたところ…。
右側の普通のシルクはすぐに切れた。
一方左側のクモの糸の性質を取り込んだシルク。
50%も切れにくさが増していた。
強さとしなやかさを持つシルクは今後どのように使われるのか?それは伝染しないストッキング外科手術用の糸などへの活用だ。
科学の力によって新たな絹糸の世界が開かれようとしている。
遺伝子組み換え技術がますます進んでさ付加価値の高いシルクが出来れば養蚕業ももう一回盛り返す事ができるかもしれないね。
(2人)うん。
(理陽)僕蔵さんどうしたの?急にそわそわして。
本当は誰と会うの?怪しい〜。
どうせ町内会の男友達と飲み会とかじゃないの?・
(クラクション)えっ?・
(女性)僕蔵さんお待たせ〜。
はっ…は〜い!あっゆっくりしてていいからね。
ちょっと僕蔵さん!お父さんのネクタイどうしたらいいの?あっ行っちゃった。
あっ…。
ねえ見たらさ今いるんじゃないの?外。
そうだ!見てみよう。
(理陽)あれって隣の串かつ屋のおばさんじゃない?繊維は天然繊維と化学繊維に分けられる。
天然繊維は木綿のような植物繊維と羊毛や絹のような動物繊維に。
そして化学繊維は再生繊維半合成繊維合成繊維とに分けられる。
化学繊維の特徴を生かして新しい機能を付け加えた製品が続々と登場している。
汗を吸う力が強くしかも乾くのも速いという高機能性繊維もその一つだ。
新たな天然繊維の開発も始まっている。
遺伝子組み換え技術を用いた光るシルクやクモの遺伝子を組み込んだ切れにくいシルクなど科学者の努力によって新しい繊維の世界が開かれる。
2015/07/16(木) 14:00〜14:20
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 科学と人間生活「衣料の科学」[字]
科学技術の発展は、どのようなところに生かされているのだろう? 私たちの身の回りにある自然や道具を糸口に、科学の世界を楽しく解き明かしていく。
詳細情報
番組内容
私たちは生命と健康を保ち、快適に生活するために衣服を着る。今回は、衣料として用いられる繊維について科学の視点で考える。 「衣料の科学」(1)天然繊維と化学繊維 (2)繊維の種類と特徴 (3)新たな繊維の開発
出演者
【出演】正名僕蔵,三井理陽,泉川実穂,【語り】渡辺真砂子
ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
バラエティ – その他
趣味/教育 – 生涯教育・資格
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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