(律)僕も一柳先生みたいな建築家になりたいってそう思いました。
(隆)私は律君の血縁上の父親です。
これから先も律君に関係を明かすつもりはありません。
律君がうちで働くことを認めてもらえませんか?
(理恵)あなたとお母さまの関係が複雑なのは分かってるわ。
でも頼れる人がいるならそれも一つの選択肢じゃないかしら?
(真也)孫のことで話があるってちゃんと伝えたの?
(若林)こちらを。
500万あります。
(真也)これが母の答え?
(若林)社長は自分には娘も孫もいないとおっしゃっておいでです。
(真也)ハァ…。
(真也)バカみたい私。
(花山)もう痛みは出ないと思うけど気を付けててやって。
(唯)分かりました。
先生。
お昼まだでしたよね?休憩入ってください。
(花山)じゃあ何かあったらすぐ知らせて。
(唯)はい。
(花山)恭子ちゃん。
(花山)悪いな。
差し入れもらっちゃって。
(恭子)ううん。
こっちこそ仕事中にごめんね。
(花山)ちょうど休憩入るとこだったからよかったよ。
(花山)でどうしたの?
(花山)何か話があって来たんだろ?遠慮すんなよ。
俺たち40年の付き合いじゃないか。
(恭子)律がね新しいアルバイトを始めたの。
大学が紹介してくれたところで一柳建築事務所っていうんだけど。
その一柳さんが訪ねてみえたの。
恭子ちゃんのところに?何でまた?律が一柳さんのところで働くのを許してほしいって。
一柳さんは律の本当の父親なの。
えっ?偶然なの。
一柳さんも面接で会って驚いたっておっしゃってた。
一柳さん。
大学の4年間だけでも律のそばにいて律の夢の応援をしたいって言ってくれてる。
律も一柳さんのことを信頼してるみたいだし。
認めるのか?大輔君はどう思う?俺は反対だな。
えっ?その人と律の母親との間に昔何があったかなんて分からない。
でも今そいつは路加君のことも認知すらしてないんだろ?それなのに偶然会った律を手元に置きたいってのは虫がよ過ぎるだろ。
それにホントに偶然かも怪しいもんだ。
もしかしたら何か思惑があって…。
それはないと思う。
一度しか会ってないけどそんな裏表のある人には思えない。
いや。
俺はそいつと会ったわけじゃないし実際どんな人間かなんて知らない。
ただ起きてる事実だけを見て判断するなら絶対反対だ。
そうよね…。
・
(ドアの開く音)・
(一同)ただいま!おかえり。
(路加)おばちゃん。
いらっしゃい。
路加君。
お昼は何食べたの?
(奏)もちろんハンバーグ。
おいしかった?
(路加)うん。
(律)絹江さんがお母さんの分も持たせてくれたよ。
あら。
じゃあ晩ご飯のときに頂くわ。
お母さんだけおかずが豪華ね。
(調)食べきれなかったら俺が食ってやるよ。
路加。
ゲームやろうぜ。
(路加)うん。
(奏)私もやる。
(律)あれ?今日誰か来たの?えっ?どうして?
(律)これお客さん用だよね?あっ。
昔の友達が近くまで来たからって寄ってくれたの。
(律)そうなんだ。
(隆)ハァ…。
・
(ドアの開く音)
(志穂)お疲れさま。
(隆)志穂。
帰ってたのか。
(志穂)私も今帰ったとこ。
でも土曜日までお仕事なんて大変ね。
(隆)急にクライアントに呼び出されてね。
(志穂)そう。
お夕飯すぐ作るからあなたは休んでて。
(隆)ありがとう。
・
(ドアの閉まる音)お母さんの味。
(路加)おばちゃん。
ハンバーグおいしい?うん。
とっても。
おばあちゃん元気だった?
(律)うん。
お母さんによろしくって。
(奏)あっ。
そういえばカレー王子がみさきでバイト始めたんだよ。
えっ?優君が?
(律)僕が建築のバイトで忙しいから助けてくれたんだ。
(路加)建築って何?
(律)おうちを造ることだよ。
(路加)お兄ちゃん。
おうち造るの?
(律)うん。
そうなれたらいいなって思ってる。
(路加)どんなおうち?
(律)路加はどんなおうちに住みたい?
(路加)えっとね。
(路加)滑り台があって砂遊びできるおうち。
(調)路加。
それじゃ公園じゃん。
(奏)いいじゃない。
夢があって。
私はねお城みたいなおうちに住みたいな。
(奏)そこですっごくイケメンで料理ができて優しい王子さまみたいな旦那さまと暮らすの。
(調)それまるっきり律兄ぃじゃん。
(奏)うるさいな。
じゃあしー兄ぃはどんなうちに住みたいの?
(調)俺はNBAでスターになってロスのプール付き豪邸に住むんだ。
(奏)まっ。
いいんじゃない?夢見るのは自由だし。
(調)その言葉はそのまま返すわ。
(律)じゃあみんなが幸せになれるおうち僕が建てるから。
(奏)ホント?うん。
(調)大きく出たな律兄ぃ。
(路加)僕のもね。
もちろんだよ。
(調)よかったな路加。
(路加)うん。
・
(ノック)・律。
いい?うん。
どうしたの?一柳先生が手書きのパースと設計図を貸してくれたんだ。
そう。
まだぱっと見ただけで分かるほど経験も知識もないけど。
でも住む人のことを考えてるのがすごく伝わってくる。
この家に住んでる人きっと幸せだと思う。
僕もいつかこんな家建ててみたいな。
ごめん。
話何だった?あっ。
ううん。
さっきの続き。
律はどんなうちに住みたいのかなって。
僕はずっとここにいるよ。
えっ?ここが僕の一番好きなところだから。
この家には家族みんなの思い出が詰まってるんだよね。
優しかったお父さんのことも調と奏と一緒に過ごした時間も。
いつも笑って僕たちのことを見守ってくれていたお母さんの笑顔も。
全部この家に詰まってる。
そんな思い出をこの家でもっとつくっていきたい。
律。
特別な家じゃないかもしれないけどもしも建築家になれたら住む人にそんなふうに思ってもらえる家を僕も造りたいんだ。
そのためにも一柳先生のところでしっかり勉強しなきゃね。
うん。
そうね。
もしもし。
一柳ですが。
夜分に失礼します。
律の母です。
あっ。
昼間はすいません。
いきなりお邪魔してしまって。
いえ。
こちらこそ大したお構いもできませんで。
あのう。
今大丈夫ですか?
(隆)はい。
律のことですけどどうぞよろしくお願いします。
ありがとうございます。
(隆)こちらこそよろしくお願いします。
いえ。
(隆)早川さん。
律君がいい建築家になれるようできるだけのことはさせてもらいます。
頑張ります。
よろしくお願いします。
では失礼します。
あなた。
これでよかったのよね?・
(ドアの開く音)
(志穂)どうしたの?何かいいことでもあった?いや。
やりたかった案件ができるようになってね。
そう。
よかったわね。
志穂。
こんなときに言うのも何なんだけどいつもありがとな。
(志穂)どうしたの?急に。
(隆)俺が仕事仕事で構ってやれなくてもいつもそばにいてくれるからさ。
(志穂)当たり前でしょ。
妻なんだから。
感謝してるよホント。
先に休むわね。
おやすみなさい。
(隆)おやすみ。
・
(ドアの閉まる音)律。
ホットサンド作ったの。
食べない?ありがとう。
少しおなかがすいてきてた。
律が造る家お母さんも楽しみにしてるから。
頑張ってね。
うん。
いただきます。
(調)はあー。
自主練終わった。
母ちゃん。
昼飯。
あれ?みんなで何作ってんだよ?クッキーだよ。
路加に持たせてあげようと思って。
(路加)ママと一緒に食べるんだ。
(奏)あーあ。
路加帰っちゃうんだ。
路加いないとお姉ちゃんさみしい。
(路加)ごめんね。
でもまた来てあげるからね。
路加。
路加のやつ。
いつの間にあんな技を。
それより母ちゃん。
昼飯。
午後からまた練習があんだよ。
はいはい。
クッキー焼けたらすぐに作るから待っててね。
クッキーが先かよ。
・
(ドアの開く音)
(絹江)すいません。
今まだ支度中で…。
おや。
(花山)こんにちは。
どうですか?その後調子は。
(絹江)おかげさまで。
ご覧のとおりすっかり元通りさ。
フフフ。
(三崎)よう。
先生。
(花山)あっ。
(三崎)食いに来てくれたのかい?
(花山)あっ。
いや。
ちょっとお二人にお話があって。
(絹江)そうかい。
律が実の父親のところで。
(三崎)親子は引かれ合うっていうが不思議な縁だな。
俺は反対したんですが恭子ちゃんのことだからきっと律にバイトを続けさせると思うんです。
恭子ちゃんは律を信頼してるし律も何が起きても乗り越えられる強さを持ってますから。
ただ支える人間は一人でも多い方がいいと思うんです。
もしものときは律と恭子ちゃんを支えてやってください。
(絹江)ふん。
言われなくたってそうするつもりだよ。
あっ。
すいません。
どうもおせっかいな性分で。
(三崎)それにしても先生は律の母ちゃんのことよく分かってるんだな。
恭子ちゃんとは長い付き合いですから。
(絹江)あんた昔っからそんなふうだったね。
(絹江)泣き虫の恭子のことをかばってあれこれ世話焼いて。
あたしゃねひょっとするとあんたたちが将来くっつくんじゃないかと思ってたんだよ?いや。
恭子ちゃんにとって大洋さん以上の相手はいませんよ。
大洋さんと会って恭子ちゃん変わったんです。
笑顔が増えて何でも前向きに捉えるようになって。
そんなことできたのは大洋さんだけです。
あんたはいいのかい?このままで。
いいんですよ。
俺はこの立場が居心地いいんです。
意気地なしだねぇ。
もっとも私はそういう男は嫌いじゃないけどね。
(三崎)先生。
せっかく来てくれたんだ。
何か食ってってくれ。
(花山)えっ?休憩中なのにいいんですか?
(三崎)絹江も世話になったし何でも作ってやるよ。
(花山)やった。
えっ。
じゃああの新メニューの親子バーグいいですか?
(三崎)おう。
いいね。
フフフ。
(路加)ママ。
クッキー喜んでくれるかな?
(チャイム)きっとおいしいって言ってくれるよ。
路加もお手伝いしたんだし。
あれ?まだ名古屋かな?
(路加)ママ。
ただいま。
バッグがあるから帰ってるみたいだけど。
(呼び出し音)
(アナウンス)発信音の後にメッセージを録音してください。
(発信音)もしもし。
律です。
今路加を送ってきました。
何時くらいに戻れるか連絡ください。
メッセージ残したから大丈夫。
ママが帰ってくるまでお兄ちゃん一緒にいるから。
うん!
(志穂)あなた。
お掃除してもいい?何してるの?
(隆)資格試験のときに使ったノートを捜してるんだ。
あした早川君にあげようと思ってね。
そう。
彼きっと喜ぶわね。
お掃除いい?
(隆)ああ。
頼むよ。
(隆)志穂。
クライアントからだ。
少し外してもらえるかな?
(志穂)うん。
(徹平)棚卸しに来てみれば。
別に飲むなとは言わないがちょっとペース早いんじゃないか?
(真也)ほっといてよ。
(徹平)帰るときは鍵締めていけよ。
・
(ドアの閉まる音)
(隆)真也。
(隆)やっぱり飲んでたのか。
(真也)いいでしょ。
酔いたい気分なのよ。
真也。
もしかしてお母さんに会いに行ったのか?ええ。
行ったわ。
会えなかったけどね。
500万円。
手切れ金ですって。
こんなはした金で野良犬みたいに追い払われたわ。
(真也)これが私の値段。
あの人の中じゃ路加も私もとっくの昔にいないことになってんのよ。
(真也)隆?
(隆)一人で飲んでてもつまんないだろ。
俺も付き合うよ。
(真也)好きにすれば?
(隆)あれ?氷がないな。
氷はないけどつまみ発見。
フフフ。
(路加)ママ早く帰ってこないかな。
僕ママにこれあげるんだ。
きらきらぼしだね。
お星さまにお願い事するとかなうんだよ。
じゃあ路加。
このお星さまでクッキー飾っちゃおうか?うん。
(隆)パーラー鈴木か。
懐かしいな。
(真也)とりとめもない話で盛り上がって何時間も。
(隆)店主のおばちゃんに怒られたよな。
「コーヒー1杯で何時間粘るんだい?」って。
(真也)私たちの他にお客なんかいないのにね。
(隆)よくあんなに飽きずに話したもんだ。
(真也)ケンカもしたわね。
(隆)覚えてる。
どこの小倉サンドが一番うまいかって話で。
そう。
言い合いになって私泣いたのよね。
何であんなたわいもないことでケンカしたんだか?たわいもないけど大切だったのよ。
そうだな。
どうでもいいようなことがすごく大切だった。
ありがとう隆。
あなた私が落ち込むといつもそばにいてくれた。
昔も今も。
少しは元気になったか?
(真也)うん。
路加。
待ちくたびれちゃったんだね。
よいしょ。
よいしょ。
パパ…。
・
(走行音)どうして真也さんと一柳先生が?
(真也)ありがとう。
送ってくれて。
(隆)じゃあ俺はここで。
(真也)うん。
(真也)あっ。
もう大丈夫だから。
あなたは帰って。
いや。
苦手なんだ先に帰んの。
あなたって昔っからそう。
変わらないのね。
(隆)ごめん。
ねえ?路加の顔見てく?
(隆)いいのか?ありがとう。
僕には目の前で起きていることが理解できなかった
ただ何となく分かったことは一柳先生は路加の…
父親?2015/07/16(木) 13:25〜13:55
関西テレビ1
明日もきっと、おいしいご飯 〜銀のスプーン〜 #34[字][デ]
律(高杉真宙)は絹江(藤田弓子)が娘・恭子(富田靖子)を捨てた後も彼女に手紙を書き続けていたと知る。手紙に涙した恭子は入院中の絹江のもとへ。ところが、絹江は…。
詳細情報
番組内容
恭子(富田靖子)に対して、自分が律(高杉真宙)の父親だと明かす隆(和田聰宏)。驚く恭子に隆は、律が自分の事務所で働くことを許してほしいと懇願する。大学の4年間だけでも律のために力になりたい、と。隆の想いに触れ、悩む恭子。花山(山田純大)からは、隆の言い分は虫が良すぎると反対されるが…。
番組内容2
一方、実母に会いに行った結果、会うことも出来ず金を渡されて追い返された真也(河井青葉)は、変わらぬ母の愛のなさに一人で涙していた。思わず隆を呼び出してしまう真也。そんな真也の姿に、「一人で飲んでも楽しくないだろ」と付き合う隆。久しぶりにその優しさに触れた真也は、つかの間の安らぎを得て…。
律は隆のことを純粋に尊敬していた。建築家としても人としても温かく、人のためを第一に考えている隆。
番組内容3
彼のような建築家になりたいと律は思う。その姿を恭子が見つめて…。
出演者
早川 律:高杉真宙
早川恭子:富田靖子
花山大輔:山田純大
雨宮真也:河井青葉
鈴井 環:岩田さゆり
茂木和彦:木本武宏
・
早川 調:前田旺志郎
早川 奏:田附未衣愛
雨宮路加:山口祐輝
・
一柳 隆:和田聰宏
鈴井みつ子:芳本美代子
小川絹江:藤田弓子 ほか
スタッフ
【原作】
『銀のスプーン』小沢真理(講談社「Kiss」連載中)
【脚本】
森山あけみ
【演出】
金子与志一
【プロデュース】
松本圭右(東海テレビ)
西 麻美(松竹)
原 克子(松竹)
竹内絵唱(松竹)
【音楽】
市川 淳
【主題歌】
高橋 優「おかえり」(ワーナーミュージック・ジャパン)
【制作著作】
松竹株式会社
【制作】
東海テレビ
ご案内
【公式サイトURL】
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【公式ツイッターアカウント】
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