NEXT 未来のために「戦いは終わらない なでしこW杯後の再出発」 2015.07.16


(実況)ここで試合終了!女子ワールドカップの決勝で連覇を逃した、なでしこジャパン。
翌日、帰国した、なでしこたち。
宮間キャプテンが語ったのは勝ち負け以上に大切な女子サッカーの未来のことでした。
帰国から5日。
なでしこたちは国内のリーグ戦に臨みました。
女子サッカーをワールドカップだけのブームにしたくない。
社会から注目を集める文化に育てたい。
大きな目標に向かって動き始めました。
初めてのワールドカップで準優勝に貢献した有吉佐織選手。
スポーツ施設で働きながらサッカーを続けています。
女子の選手がサッカーに集中できる環境をつくりたいと考えています。
ワールドカップの初戦で左足首を骨折。
チームを離れた安藤梢選手。
手術の翌日からリハビリに取り組んでいます。
ヨーロッパでプレーを続けてきた安藤選手。
日本の女子サッカーのレベルを引き上げようと復活を目指しています。
女子サッカーの未来のために戦い続ける、なでしこたち。
ワールドカップ後1週間の再出発に密着しました。
先週金曜日、横浜駅。
お疲れさまです。
お疲れさまです。
有吉佐織選手は帰国後初めて職場に向かっていました。
ディフェンダーの有吉選手が初めて出場した今回のワールドカップ。
持ち前の粘り強い守備。
そして、果敢な攻め上がりからゴールを奪いなでしこ準優勝の原動力となりました。
有吉選手の職場は横浜市内のフットサル施設です。
いや、お疲れ!お疲れさまです。
ただいまです。
お疲れ!お疲れ!お疲れ!おかえり!おかえり!ありがとうございます。
お疲れさま!お疲れさまです。
ただいまです。
時差ボケが、まだ残ってるか?まだ、ちょっとだけ。
お電話ありがとうございます。
クーバー・フットボールパーク横浜ジョイナスです。
平日、午前10時から6時間ほどの受付業務。
早速、利用客から予約の電話が入ってきました。
すいません、では、お名前をフルネームでよろしいですか。
では、当施設の会員カードをお持ちですか?はい、お願いします。
受付業務の合間には利用客に貸し出す練習着の洗濯もこなします。
有吉選手は国内のなでしこリーグに所属していますがアマチュアのためチームからの収入はありません。
大学を卒業して5年間働きながらサッカーを続けてきました。
有吉選手が苦労するのは勤務の調整。
週末に再開するなでしこリーグの試合に向けて上司と相談しました。
女子のサッカー選手が抱える厳しい現実です。
いってきます、練習。
いってらっしゃい。
午後3時半仕事を終えて練習に向かいました。
なでしこリーグの選手のほとんどが有吉選手のように仕事をしています。
選手を取り巻く厳しい環境の背景にあるのが浮き沈みの激しいリーグの観客動員数です。
4年前のワールドカップ直後1試合平均の観客数は前年の3倍3000人に迫る伸びでした。
しかし、客足は徐々に遠のきことしはピーク時の半数近くにまで落ち込んでいます。
そのためクラブチームの経営は安定しません。
澤選手や大野選手など一部のプロを除きほとんどの選手がサッカーでの収入がないのが現実です。
午後6時有吉選手が東京の郊外にあるグラウンドにやってきました。
所属する日テレ・ベレーザは優勝争いの真っただ中。
2日後には試合が控えています。
ワールドカップの決勝を戦ってまだ4日。
疲れは残っていますが紅白戦を中心に2時間の激しい練習をこなしました。
疲れは、まあ、ぼちぼちです。
小学4年生のとき兄の影響でサッカーを始めた有吉選手。
大学卒業後、このクラブに入団し日本代表を目指しますが大きな壁にぶつかりました。
3年目で代表に招集されるようになったものの試合には出られずなでしこジャパンの活躍をベンチから見つめる日が続いたのです。
地道に努力を続けてきた有吉選手。
今回のワールドカップ直前白羽の矢が立ちました。
なでしこジャパンの佐々木監督がサイドバックのレギュラーに抜てき。
有吉選手の粘り強さと精神力を買いました。
有吉選手の活躍は若い選手たちにも刺激を与えています。
クラブに所属する22人の選手。
多くは会社の受付や事務などの仕事をしながらサッカーを続けています。
諦めずに努力を続ければ有吉選手のようになれると新たな目標を持つようになりました。
有吉選手は今後も仕事との両立を続けていきます。
みずから結果を出し続けることで若い世代がサッカーに打ち込める環境に変えていければと考えています。
日本の女子サッカーの力をアピールするために23人が力を合わせて戦ったワールドカップ。
決勝でアメリカに敗れ連覇の夢はかないませんでした。
優勝をするためだけに自分としては日々を過ごしてきたので正直…まだ受け入れられない。
シュートも一本も打ててないですしチームに何かが生まれたわけでもないんで。
しっかり毎日の練習で本当に、この悔しさを忘れずにやっていきたいなと思ってます。
決勝戦を、ずっとベンチで見守っていた選手がいました。
安藤梢選手です。
初戦のスイス戦安藤選手はゴールキーパーと激突。
左足首を骨折しました。
目標としてきたワールドカップは出場時間、僅か32分で終わりました。
なんかもうショックというか信じられない気持ちっていうか。
まあ…。
また、これからみんなと、この先戦えないんだなって思うとすごい…ことばで表すの難しいですけどちょっと、つらかったですね。
帰国後、安藤選手はリハビリに励んでいました。
サッカー選手になって初めて体験する大けが。
くるぶしにはプレートが埋め込まれています。
ことし33歳。
同じ世代の選手が次々と引退する中で再びグラウンドに戻る決意を語りました。
自分の中ではけがも、しっかり受け入れてパワーアップして早くサッカーできる姿を見せたいっていう気持ちで気持ちも切り替えてます。
自分たちが結果を出さないかぎり女子サッカーの人気っていうのが広がってかないんだなっていうのもあるんですけど見に来てくれた子どもたちにあんな選手になりたいなって思ってもらったりとかそういう夢や希望を与えれるようなプレーを続けてくことかなと思います。
安藤選手は27歳のとき世界最高峰のドイツ1部リーグに移籍しました。
日本の女子サッカーを強くするために欧米の選手に負けないパワーとスピードを身につけるのが狙いでした。
専門家の指導を受け科学的なトレーニングを導入。
持ち味のスピードに磨きをかけるためランニングフォームの改造にも取り組みました。
30歳を過ぎても瞬発力や持久力は上がり続けてきました。
そして迎えた4回目のワールドカップ。
しかし…。
積み重ねてきた力を示すことはできませんでした。
手術を受けるため入院することになった安藤選手が仲間に託したものがあります。
けがをしたスイス戦で着ていたユニホームはいつもチームと一緒でした。
試合のある日は必ずロッカールームにいるチームメートを携帯電話で励ましました。
ビデオ通話を使ってまるで自分がそこにいるかのように話していたといいます。
みんなが、こう円になっているところのたぶん真ん中ぐらいに電話が置かれてるんでみんなの様子がすごい見えました。
本当にハグしたりとか試合に行く前、全員ハイタッチしていくんですけど全員とハイタッチしてました。
ここで声かけたりとかして向こうからも「やってくるからね」とか「見ててね」とか言ってくれたんで私も、ここで「頼むよ」とかいろいろ話ししてました。
安藤選手から日本の女子サッカーをリードする心構えを学んだ選手がいます。
同じドイツでプレーするチーム最年少の岩渕真奈選手です。
大会前、右ひざをけがしたため先発で出場することはできませんでした。
やる気を失いかけていた岩渕選手に安藤選手が声をかけました。
準々決勝のオーストラリア戦。
後半27分岩渕選手に出番がやってきます。
試合終了間際。
決勝ゴール。
安藤選手に背中を押され日本の新しい力を見せつけました。
ボールが蹴れるようになるまで3か月。
安藤選手は今、1日6時間のリハビリに取り組んでいます。
8、2、3、はい、キープ。
2、3、ダウン、2、3…。
9、2、3、はい、キープ。
見据えているのはリオデジャネイロオリンピック。
チームメートとともに日本の女子サッカーの力を世界に示すつもりです。
今週日曜日ワールドカップで中断していたなでしこリーグが再開しました。
代表チームのキャプテン宮間選手の所属する岡山湯郷ベル。
代表メンバー7人を擁するINAC神戸レオネッサとの対戦です。
満員となる5000人の観客が詰めかけました。
宮間選手が語った、ことば。
「女子サッカーを文化に」。
なでしこたちの願いは確かに広がっています。
同じ日、有吉選手は茨城県で試合に臨みました。
スタジアムには将来のなでしこジャパンを夢みる女の子たち。
有吉選手の活躍に期待が集まります。
この日、キャプテンとしてフル出場した有吉選手。
積極的に攻め続けました。
試合後、有吉選手は観客と一緒になって勝利を喜びました。
有吉!あり!有吉!あり!女子サッカーの未来のために…。
皆さん、隣の人と肩、組んでください。
なでしこたちの戦いに終わりはありません。
(マイケル)
これは極東の国日本を訪れた2015/07/16(木) 00:10〜00:40
NHK総合1・神戸
NEXT 未来のために「戦いは終わらない なでしこW杯後の再出発」[字]

ワールドカップで準優勝のなでしこジャパン。帰国後、息つく間もなく練習や試合に臨んでいる。女子サッカーのさらなる進化を目指す、なでしこたちのW杯後の戦いを追う。

詳細情報
番組内容
ワールドカップで準優勝を果たしたなでしこジャパン。帰国後、息つく間もなく練習や試合に臨んでいる。女子サッカーを取り巻く環境は厳しい。国内リーグの観客数は落ち込み、選手の多くは仕事をしながらプレーを続けている。逆境を力に変えてきた選手に、多くの人たちが自分の姿を重ね合わせ、エールを送ってきた。NHKは、W杯決勝の敗北直後から、選手たちの思いを独自にインタビュー、W杯後のなでしこの戦いを見つめる。
出演者
【語り】合原明子

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ
スポーツ – サッカー
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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