認知症の妻を4年前から介護している70歳の男性。
食事や入浴など生活のほとんどで介助が必要です。
どう対応していいか分からず大きなストレスを抱えていました。
ことし、NHKが展開している認知症キャンペーン。
介護を続ける家族から切実な声が寄せられています。
「夜、寝てくれません」。
「頻繁にある母親の妄想に悩んでいます」。
「介護をする家族を助けてほしい」。
自宅で介護を受ける認知症の人はおよそ150万人。
その陰で悩みを深める家族たち。
どうすれば負担を減らせるのか。
今夜は認知症介護の現場を取材してきた「ハートネットTV」とともに家族の悩みを解決する方法を徹底的に考えていきます。
生字幕放送でお伝えします
こんばんは。
皆さんの認知症の悩みに答える認知症カフェ「どーも」にようこそ。
マスターの山本哲也です。
きょうは、認知症の人を自宅で介護する家族の不安、負担をどうやったら減らすことができるのかみんなで一緒に考えていきます。
山田さん!
マスターしっかり働きます。
私はEテレの「ハートネットTV」のキャスター山田賢治です。
よろしくお願いします。
きょうは、認知症の専門医で介護する家族にもさまざまなアドバイスをしてらっしゃいます遠藤英俊さんにもお越しいただいています。
いらっしゃい!今夜のお客様です。
城戸真亜子さんと柴田理恵さんです。
城戸さんは認知症の義理の母親の介護を長年してらっしゃいます。
柴田さんはふるさと・富山に90近いご両親が住んでらっしゃるということで城戸さんは、介護何年になりますか?
10年近く介護をしてちょっと足を骨を折ってからは今、施設のほうでお世話になってますけれども。
柴田さん北陸新幹線、できましたけども富山に、すぐ帰れるけどそれだけの問題じゃないですよね。
やっぱり、いつ、どちらかが認知症になってももちろん、おかしくない年ですしだから、そうなったときにどうやってったらいいかっていうのがすごく不安で。
きょうは一緒にいろいろ考えていきましょう。
早速、メールファクスがきています。
きょうは生放送でお伝えしております。
ご紹介します。
千葉、40代の方。
現在、82歳の父を私一人で介護しています。
認知症が進んでからは排せつが一人でできず昼も夜も排せつ、全介助が必要です。
昨夜は、トイレの介助とはいかいがあり、ほとんど眠れませんでした。
睡眠不足で私自身が倒れそうで怖いです。
長野県の50代の方。
母は認知症が進み家にいる時間は排せつ、着替え、食事歩行などの介助で気が抜けない。
父も物忘れが進み、情緒不安定であれをしろ、これをしろと要求が多く私自身の心身の疲労も蓄積している。
いつまでこんな生活が続くのか。
両親の長寿を願いながらももしもと考えてしまう自分が怖いということです。
本当いろんな悩みがあると思うんですね。
きょうは、認知症の介護についての悩みどんどんお送りください。
メールは番組のホームページからお願いします。
夜遅い時間です。
番号のお間違えのないように。
そして、ツイッターは#ninchishouアルファベット10文字これを入れてお送りください。
お待ちしております。
山田さん、家族が自宅で介護するときにそのつらさというかそういうのは家族じゃなきゃ分からないという話は聞くんですよ。
ですから、その悩みってなかなか外からだと見えにくいというのがあると思います。
皆さん、どんな悩みを抱えているんでしょうか。
あるお宅に、お邪魔してきました。
この日、私が訪ねたのは木村さん夫妻のお宅です。
5年前アルツハイマー型認知症と診断された夫の宏さんを妻の和枝さんが自宅で介護しています。
認知症のため判断力が低下している宏さん。
お客さんには、飲み物を次々に勧めてしまいます。
気になることがあるとじっとしていられないのも症状の一つです。
周りを確認せずに行動に移すことも多く和枝さんは常に気を配らなければなりません。
あー、惜しい。
宏さんが同じ動作を繰り返しても辛抱強く見守ります。
介護を始めて5年。
宏さんに優しく寄り添う和枝さんですが、以前は認知症によって変わっていく夫に大きな不安やストレスを抱えていたといいます。
和枝さんが宏さんの介護を始めたころからつづってきた記録です。
「捜し物ますます増えて一日中、捜している感じ」。
「昼夜逆転のため、始終夜中に起こされる事が多くなる」。
「部屋に煙があり、こげ臭い」。
仏壇の線香立てに、宏さんが100本以上の線香を立て火事になりかけたこともありました。
注意すると怒って手がつけられなくなるため和枝さんは宏さんから目を離すことができなくなりました。
一方、注意されることが増えた宏さんもいらだちを募らせついには暴力を振るうようになります。
「バシッ!とたたかれた。
初めての事なので涙が出た」。
「どう対応してよいか分からず追い詰められる日々」。
とうとう和枝さん自身も心身のバランスを崩してしまったといいます。
柴田さん。
最初、あのVTR見たときには本当ににこやかに応対される奥様で本当、すてきだなって思ったんですけど最初は、あんなに悩んでいらっしゃったんですね。
でも、どうやって、あんなににっこり笑ってずっと旦那さんに付き添ってられるようになったのかお聞きしたいです。
介護の秘けつについてはのちほどお伝えします。
城戸さんもいろいろあったんですか。
おっしゃってることがどれも、うちでもあったなって。
探し物とか昼夜逆転してしまうとか。
ほかの方はあまり分からないと思うしそのくらい、病気の症状だから我慢できるんじゃないのというような同じことばを繰り返すっていう同居始めてからずいぶんたってるのにもう帰らなきゃとか夕食の時間になると夫が帰ってこないけどどうしたのかしらもう亡くなってるのにって。
繰り返し同じことを言われるとそのつど同じことを説明するってそういうことって知らず知らずにストレスになってしまってるということがありましたね。
妻の和枝さんも同じように言っていました。
それが繰り返されることでストレスを感じてきたということで先ほどの映像、木村宏さんこんな症状がありました。
お茶をいくつも勧めていく。
それからゴルフ、パターの練習を何回も何時間も練習をする。
そして仏壇に100本以上の線香を立ててしまう。
危ないですよねはたから見たら。
なんでこんなことするんだろう危ないって思います。
遠藤さんこれはどう見たらいいですか?
認知症の方の場合脳が萎縮するということが基本なんですけど結果的に記憶力とか判断力が落ちてくるんですね。
だから、ずっと行動を続けたりするような感じになってしまいますね。
ただ、それでも、はたから見るといつまでもやってる不可解な行動が出てくるんですけどただ、やはりその背景には理由があると。
本人にはそれなりの理由があるし昔の体験とか経験が、やはり裏に隠れてるというそういうことがあると思います。
でも、やっぱり線香を何本も上げたら危ないからって止めますよね?
それは判断力だとか頭の抑制が取れてもっともっとあげようと。
お茶もそうですけど一人3つあげたりとか判断というか数の概念が薄れたりということも出てくると思いますね。
先ほど遠藤さんのおっしゃった理由があるということで妻の和枝さんに話を聞いたんですね。
この飲み物を次々と目の前のお客さんに出すということに関していうと人をもてなすことが昔から大好きだという。
プレゼントをすることも多かったということで、精肉店をかつて営んでいたとサービス精神が旺盛。
そして、ゴルフ得意だったんです。
トロフィーがいくつも家に飾られていた。
そして、先祖を大切にして毎日、仏壇に向かう習慣があったということもあるんですね。
でも、繰り返しますけど理由、分かりましたよ先祖、大事にするって。
でも、危ないですよね。
ライターとか置いとかないほうがいいような気がする。
常識で家族がやめさせようとすると本人には、かえっていらだちをきたしてしまう。
そうすると本人と家族のすれ違いが起きてしまって今度は、ご家族奥さんが、疲れてしまう疲弊してしまうというのはよくあってこれが介護負担になってしまうということです。
昔の記憶がすごく残ってるっていうのはうちの母の場合もあって食べ物残るとうちの場合知らないけど、電子レンジに入れちゃうんです、うちの母。
どうしてそこに…冷蔵庫だったらまだいいんですけどどうして電子レンジにって思ったらハエがつかないように戸棚にあった…そういうのの形。
それに似てる形が電子レンジだったものですから。
理由が分かると納得できるんですよ。
男性の介護者からこんなメールが届いています。
愛知県の40代の方。
48歳独身男性サラリーマンです。
83歳の認知症の母の介護をしています。
怒ってはいけないと分かってはいても毎日毎日、繰り返し同じ話を何度も繰り返され2人きりだと、どうしてもイライラしてしまいますと。
自分の親って遠慮なく言っちゃうじゃないですか。
だから本当言っちゃいけないことばも言っちゃうんです。
何回、言わすのよ!って強くことばで言っちゃうんですね。
実の親子のほうが大変ですよね。
うちは義理だったからまだちょっとよかったと思うんですけど。
今、このような文章男性の介護者というのも実は増えているんです。
こんなデータもあるんです。
3人に1人が介護者、男性だという調査があります。
男性介護者は認知症介護でどんな問題に直面しているんでしょうか。
宇都宮市に住む長野洋さんは妻の静江さんを一人で介護しています。
静江さんは4年前に認知症と診断されました。
今は生活のほとんどで介助が必要です。
洋さんが介護に専念し始めたのは1年ほど前。
妻の認知症が進行したこともあり長年、勤めていた鉄道会社を退職しました。
介護と同時に、慣れない家事もしなければならなくなった洋さん。
静江さんが買い込んでいた洗剤。
どれを使うのか分からず漂白剤で洗濯し色が落ちてしまうという失敗もしました。
男性にとって大変な家事や介護。
しかし、やるからにはきっちりとしたい。
洋さんはお酒のパックを捨てるときはきちんとキャップも分別します。
さらに、食事も手を抜きません。
栄養バランスのいい献立を考えるのに毎日、頭を悩ませています。
配食サービスを利用することも考えました。
しかし野菜が少ないことが気になり結局、妻の健康を考え手作りを続けています。
食事中も、常に静江さんを見守る洋さん。
大好きなお酒をゆっくりと飲むことはできません。
一日の中で洋さんが最も大変なのは着替えのとき。
長いときには30分以上、かかります。
ストレスがたまりつい声を荒げてしまう洋さん。
すると静江さんは、ますますかたくなってしまうといいます。
悪循環に陥り洋さんは暴力を振るうまでになってしまいました。
「ついキレてしまい手を上げてしまう。
分かっているけど止められない」。
私、夫の立場として洋さんの気持ち分かる気がするんです。
自分、まだそういう立場状況じゃないけどやってしまうかもなって分かっちゃいるけど止められないっていう気持ちですよね。
だって、つい何年か前まではちゃんと全部やってくれてた奥さんで俺は、こうやって飯食ってりゃよかったのに逆の立場になったら奥さんの仕事予想以上に大変だし大好きだった奥さんがそうなったらやっぱり、イライラするのは…。
男の人は、特に…女の人は割とそれが役割といってるわけじゃないんですけど洗い物したり、家事をするのは割と自然にやってますからね。
その延長でちょっと仕事が増えるっていう感じで対応できると思うけど男の人は仕事をやめたのは奥さんのせいだとかいろんなことを思ってしまうでしょうし。
ちょっと完璧にやりたい…。
ねぎの焼き方とかもね。
仕事のときと同じなんでしょうね。
そして、男性ならではってことでいうと外に行ったときにスーパーのトイレなど多目的トイレなどに一緒に入るというのが妻の静江さんと入るときに社会の目が気になる。
どういう目で見られているんだろうか。
そんな悩みも話していましたね。
遠藤さん、男性の介護者が陥りやすい傾向ってそういうものってあるんですか?
男性はきっちり物事を、介護をしようとするし仕事の延長ですよね。
仕事して介護やろうとするので100点を取ろうとするんですよね。
実際に認知症の介護って思うようにいかなくて計画的にいかないのでストレスがたまってしまうと。
さらには介護は女性のものだという社会的な通念もあるしますます男性の介護者は孤立し負担が大きいという傾向が出てくると思うんですね。
なんか、頭じゃ分かるけどやっぱりできない…。
男の人って真面目だからため込むじゃないですか。
女の人はどこにも電話かけて親戚中に、あのさ…って愚痴を言ったりするでしょ。
男の人、あんまり愚痴、言わないですからね。
男のほうが抱えちゃうってことあるんですかね。
一刻も早く、誰かもう一人ヘルプする方を入れたいと感じました。
改めて介護の悩みっていろいろあるなと思うんですが、ここからはそういう家族の介護をうまく回るように解決できないかということで介護の秘けつ遠藤さんに教えてもらいましょう。
認知症カフェ「どーも」にこのような大きなメニューを用意しました。
介護の秘けつ、まずその1。
否定しない。
否定しないことがポイントなんです。
否定しない介護。
実は最初の映像でご紹介しました木村さん夫妻もこの否定しない介護で穏やかさを取り戻すことができました。
どんな介護なんでしょうか。
和枝さんが今、心がけているのが宏さんの行動を止めないことです。
この日の昼食和枝さんが準備をしている間に食べ始めてしまった宏さん。
目の前のものばかり口にしたり料理の食べ方を間違えたりすることも少なくありません。
以前は注意していた和枝さんですが今は否定せず見守ることにしています。
宏さんのペースにとことん寄り添うことにした和枝さん。
こんなときもすぐに宏さんの行動に合わせます。
宏さんは一日に何度も家を出ていこうとします。
和枝さんは無理に引き止めず一緒に出かけます。
以前、一人で外出した宏さんが迷子になったこともありました。
玄関の鍵を増やしても出たいという衝動は抑えられませんでした。
そこで、和枝さんは徹底的に宏さんについていこうと決めたのです。
親の代から20年前まで精肉店を営んでいた宏さん。
自宅の場所は今も同じですが家も町も様変わりしました。
宏さんは昔の家に帰ろうとしているのだと和枝さんは気付いたといいます。
そこで家の近所を歩いたり時には電車に乗ったりしながら宏さんの不安を取り除く工夫を重ねてきました。
外に出ることで宏さんの気持ちは落ち着き怒ることも少なくなりました。
和枝さんは失敗を繰り返しながらも少しずつ宏さんの気持ちに寄り添うすべを見つけています。
さらに和枝さんには心強い味方もできました。
在宅医療を中心に活動する高瀬義昌医師。
ケアマネージャーの紹介で月2回、診察に訪れています。
日常のささいな変化も見逃さずきめ細かにアドバイスをしてくれるため和枝さんは安心して悩みを打ち明けることができます。
周囲の人たちの支えも受けながら今は夫婦2人穏やかに過ごせる時間が増えています。
和枝さん、笑顔が優しいですよね。
たぶん、ああいうごはん食べ方ちょっと違っても好きなようにさせればいいのっておっしゃってますけどものすごい気になるものなんですよね。
それ、全部たぶん我慢してらっしゃると思うし出かけていっちゃうのも昔のおうちに帰りたいのよってたどりつくまでにもご苦労があったと思いますよね。
でも、あんなににこやかにしていられるのかなと思ったらちょっと、私には自信がないです。
どうしてああいう優しくニコニコいいわよって言えるのかどうか分かんない…。
妻の和枝さんも最初からできていたわけではなくて例えば、そうめんのシーンでも果物をつゆにつけて食べてしまうことがあったんですよね。
それおいしくないでしょう、食べるのやめたらどう?っていうと怒り出してそのあと、大変だった。
そこを許すことによって否定しないことによって本人も周りの介護をする人たちも楽になったと。
あるとき、気付いたということなんでしょうけど遠藤さん否定しないということは介護されてるご本人だけじゃなくてするほうにとってもいいように回っていくものなんですか?
認知症の方っていうのは病気という意味では物忘れが出てきますけどほかにも理解力、判断力が低下するとか、人や物、時間が分からなくなるというのが多くの認知症の方に出てくる症状なんですけどこれを踏まえて実は不安感や孤立感が出てきます。
自分がきょう、今どこにいるんだろうと分からなくなる。
それに伴ってはいかい、暴言・暴力昼夜逆転といったいわゆる困った症状、行動が出てきやすくなります。
これを否定しないことによって安心を与えてもらうと。
そうすると不安や孤立感が減ると。
その結果、はいかいや暴言・暴力昼夜逆転といったようなVTRにあったようなことが起きてくる、減るんですね。
そうすると、介護の負担も減り自分も余裕ができる笑顔ができるということになりますので基本は否定しないと。
つまり否定しないということがこれが介護の秘けつだということですね。
城戸さん、介護されてて否定しないっていう心当たりありますか?
それはありますね。
本人がそうだって言い張ってるものをそうじゃないでしょ!とかって言うともう本当に怒ってしまってその先の行動、いろんなことが進まなくなるんですね。
ですから介護は大変になっていってしまう。
そこで、そうですねって収めると、機嫌もよくなるし一緒に笑顔で次のことをやることができるので介護するほうとしては楽なんですね。
うちでは極力なんかやっていただいてありがとうございますお母さん、とか。
お茶やってたもんですから所作がきれいですねとかちょっと気が付いたことを言って自分も褒められたらうれしいのと同じように褒めるとすごくいい気持ちになってくれて問題行動とかなくなるしそれがよかったのかあと、敬語を使うこと。
うちは義理の母なのでちょっと距離があってお母さんなんとかしてくださいねとかありがとうございますって敬語一つですごくいい関係ができました。
母も敬語になってくれるし。
でも、ここまで聞いてふんふんと思う人とそうはいってもね…ってどう…ってなったとき遠藤さん、どうします?
否定しないだけではなくて今、城戸さんが言われた笑顔で接することも大事なんですけど、それでも解決しないケースはあるのでそういうときは医療や介護のケアマネージャー専門家に相談してほしいと思いますね。
うちのお母さんなんか毎日お父さん、怒ってますよ。
それではどんどん届いてますメール、ご紹介します。
遠藤さんへの質問ですよ。
78歳の母です。
お風呂を嫌がり下着を着替えられません。
暑くなってきてにおいも気になります。
自尊心を傷つけないように着替えてもらうにはどのような声がけをしたらいいのでしょうかという愛知県の40代の方。
お風呂に入りたがらないとか服を替えたがらないというのはそれこそが認知症の一つの症状なんですね。
ですから例えば、お風呂のお湯が怖いとか入り方が分からなくなるということもあるでしょうしなかなか解決が難しいんですね。
だから無理に入浴しなくても体を拭くだけだとかいろんな人の力を借りて服を替えるとか一番、しばらくするとデイサービスに行って人の力を借りて介護のサービスを借りることでお風呂に入ったり着替えをするというのもいい方法だと思います。
あと一つお湯を沸かしたからもったいないから入ってくださいといったらある方はもったいないというのに反応してくれて。
次いきますよ。
認知症の父は娘の私のことをお金をとる泥棒と思っています。
買い物に行ったりお墓参りに行ったりと出かけるのが好きな父の足の代わりになっていたつもりです。
しかしお金をとると言われるようになり私が行くと機嫌が悪く普通に話していてもお金をとったと母に言ってるようです。
私はどういうふうに父と接したらいいのでしょうか。
これも被害妄想といって親しい人がお金を持っていったっていうのがよくあるんですけどいちいち、怒らなくてこれも一つの症状と考えていただいて笑顔で接したりなくなったお金、財布を一緒に探すというようなことが解決する場合もありますね。
ぜひ試していただきたいと思います。
切ないですよね。
お父さんのために頑張ってやってる娘さんが。
次は私の母を認知症だと疑っています。
早くお医者さんのところに行って診断してもらいたいと思っていますが本人に話すと私は大丈夫、行きたくないと強く拒否します。
本人のプライドを傷つけずに速やかに病院に連れていく心のケアに悩んでいます。
2つありまして1つは、各市町村に地域包括支援センターという窓口があるんですけどそこで専門家を紹介してもらったり先ほどの高瀬先生みたいに訪問診療、来ていただく先生もおられたりとか、将来は初期集中支援センターといってうちまで来てくれるチームができたりしますのでやはり、相談していただきたいと。
もう一つは、やはり、検診とか家族の方が医者にかかるから一緒についてきてといってその方と一緒にかかってそこで一緒に診ていただく。
それがいいんじゃないかと。
城戸さんは本にも書いてましたけどお母さんが物をとられたというのがありましたよね。
あのとき、どうだったんですか?
あのときは、なくすものは決まってるんですよね。
とられたっていうものは。
大体、大事な指輪とかお財布とか。
聞いてみると、一つ一つに思い出があるんですね。
これはお姉さんに買ってもらった大事な指輪だったのよって一緒に探して、ありますよねそうすると思い出話とかを聞くんです。
こういう大事な思い出があったのねこういうのがあったのねっていうのが私も分かるのですぐなくなったっていう理由が分かるんです。
思い出が大事なんだっていうことが分かって。
しかも、ある日大事なものなんだけどあなたにあげようって思ってるのよっていう話もしてくれてだからなくしたっていうところには理由があってそれは大事なものだから思い出がまつわってるからってこちらも理解するとわーって言いだしたときに理由が分かって一緒に探そうっていう気持ちになりますよね。
マスター介護の秘けつですけども先ほど否定しないというのが1番でした。
もう一つ、あるんです。
それが、こちら抱え込まない。
先ほどの映像で取材しました妻の介護に悩んでいた長野さんもあることをきっかけに抱え込まない介護を見つけたんです。
どんなことがあったんでしょうか。
この日、長野さんは妻の静江さんと一緒にある場所を訪ねました。
認知症の人を介護する男性介護者の集まりです。
月に一度、料理を作りながら介護の悩みを語り合います。
静江さんの介護に追い詰められる洋さんを心配したケアマネージャーが夫婦そろっての参加を勧めました。
この日は、洋さんの得意料理豚カツをみんなに披露しました。
ふだん、介護に苦労している男同士。
洋さんが仲間から教えてもらうこともあります。
ここでは静江さんもできることを手伝います。
(一同)乾杯!食事をしながら、洋さんは悩みの種、妻の下着をどう買うかについて相談しました。
支えてくれる仲間がいる。
悩みを吐き出せたことで洋さんは暴力を抑えられるようになりました。
静江さんにも笑顔が増えていきました。
それは洋さんが変わる何よりのきっかけとなりました。
すごい、いい笑顔がお二人とも出てなんか奥さんのほうも全然、表情が違いますね。
あんな豚カツ上手だったんですねあのお父さん。
いろんな料理苦手なんですけども50年前に豚カツ屋さんで学生のころバイトをしていたんです。
結構、プロっぽい感じでね。
やっぱり、介護するほうも褒められるって大きいんですね。
あと、私がやってあげるわよっていう人がいてよかったですね。
奥さんも自分でいろんなことを…。
先ほどのトイレの中の会話とは思えないですね。
全然、違いますよね。
それで、城戸さん今、抱え込まない介護って話しありましたけども抱え込まないということで城戸さんはどうされたんですか?
いろいろありますけれども自分の時間を作るとかね。
ヘルパーさんが訪問に来てくださるときにいろいろ雑談をすることもすごく息抜きになりましたし最近、こんなことがあってって話をすると思わずヘルパーさんから介護のためのアイデアをいただけることも多くてすごく助かったっていうのがありますね。
風通しをよく第三者を入れるというのは大事ですよね。
認知症の進行を遅らせるにも大事だということですか?
介護者同士が話し合う、家族の会交流会なんかが介護者の考え方、態度が変わると本人も変わるので、実はその結果本人の心が豊かになるというか認知症の進行を遅らせる可能性があるんですね。
優しい介護大事だと思いますね。
長野さんの通ってる介護者の会は認知症の人と介護者の会が主催しておりまして支部があるという。
さまざまな居場所作りをしている。
最初から参加しづらいという方もいらっしゃるかと思いますが電話で受け付けているところもありますのでぜひこちらに問い合わせてください。
抱え込まないというのは本当に大事だと思うんですが実は、こんな取り組みを始めた地域もあります。
愛知県のNPOが主催している有償ボランティア。
介護のちょっとしたサポートを行っています。
ここでは電話一本で、しかも24時間いつでも利用できます。
内容は生活支援を中心に話し相手や留守番まで50種類以上。
この多くが介護保険では受けられないサービスです。
料金は1時間1000円から。
毎月100件以上の依頼が入ります。
(一同)いただきます!この有償ボランティアを活用する小川大樹さんと妻の真由美さんです。
小川さんの母親・栄子さんは物忘れが多く一人で外出して迷子になったこともあります。
日中は、週6日デイサービスを利用していますがそれ以外の時間は常に見守りが必要です。
そんな2人が一番悩むのが仕事や用事が重なり夫婦ともに家を空けなければならないときです。
この日は、外出中に母親がデイサービスから帰ってきます。
そこで、お迎えを有償ボランティアに頼むことにしました。
メンバーの島田美保さん。
ボランティアの多くは地域に住む主婦や仕事をリタイアした人たちです。
認知症介護の講習を受け知識やノウハウを身につけています。
島田さんは決められた時間に夕食のお弁当を出したり…。
栄子さんが一人で出かけないように片ときも目を離さず見守ったりします。
あら?どうしました?
(真由美)ただいま。
(島田)はい、おかえりなさい。
この日の料金は3時間で3600円。
お金はかかりますが有料だからこそ気兼ねなく頼めることもあるといいます。
ありがたいですね。
本当にお金がかかるからこそ気楽に頼めるっていうのは本当によく分かります。
今回はNPOの有償サービスをご紹介したんですが自治体や社会福祉協議会では有償だけではなくて無償のボランティアサービスも提供しているということです。
それはどこの県にもあるんですか?
どこの県かどうかは問い合わせてみないと分からないということです。
デイサービスとか介護保険サービスなどいろんなことを組み合わせて抱え込まないことが大事だと思います。
そうすると否定しない介護心に余裕ができるということにつながりますよね。
困ってる家族の方ですねもし困っていたら遠慮しないでいろんなとこにSOSを出してほしいですね。
無理をしない抱え込まないということでは100点を目指しちゃだめで人の手も借りながらサービスを使いながら60点介護を目指すと。
これがポイントだと思います。
何とかして自分の時間を1時間でも持てるようにヘルパーさんにお願いしたりとかいうことはすごく大事でそうすると自分も優しくなったのが自分でも分かるんですね。
自分は大変じゃない無理してないって思っていても実はどこか無理してたりするものなので積極的にほかの方の力を借りるといいと思います。
皆さん、本当にファクス・メールありがとうございました。
この時間、380通を超えるお便りいただきました。
この時間をもって締め切らさせていただきます。
時間のかぎり、ファクスご紹介してまいります。
妻を介護して10年を超えました。
今、入浴を済ませ寝かせてきました。
私が気が付いたことは妻は鏡です。
私が笑えば、妻も笑顔。
私が怒れば、妻も怖い顔をします。
自分が笑顔になれば結局、自分も心も楽になりますということです。
神奈川の方ですね。
3年前にアルツハイマー型認知症の母を自宅で看とりました。
父と2人で10年ほどの在宅介護をやりきりました。
周りの人ができること、してほしいこと。
それは共感してくれてほんの少しの気遣いとあたたかいことばをかけてくれるだけでかなり頑張れてしまいます。
認知症という病気は家族力、ご近所力が問われる病気です。
そして、認知症でも感情はあります。
介護者が笑っていれば認知症の方も不安にならず穏やかな気持ちでいられます。
スマイル!私も父をみています。
緩い介護でいいんですということです。
笑顔って大事なんですね。
自分からわざとにっこり笑うってすごい大事なんだと思いました。
わざとでも笑ってくれるんですよ。
そうするとうれしくてこっちは本当に笑えるみたいな。
笑顔のキャッチボールが…。
そうするとお互いが本当に人間関係ってどこも一緒なんだなというのがきょう、分かりました。
今回、取材してみて本当に認知症本人の方たちの声だったり介護をする人たちの声をしっかり聞くことが本当に寄り添うことが大事なんだなって思います。
2015/07/15(水) 22:00〜22:50
NHK総合1・神戸
認知症キャンペーン「認知症介護 家族の悩みにこたえます」[字][デ]
もはやひとごとではない認知症。自宅で介護する家族の悩みは大きく追いつめられる人も多い。どうしたらうまく対応し、本人も家族も穏やかに過ごせるようになるのか考える。
詳細情報
番組内容
「認知症の疑いがあるのに病院に行ってくれない」「暴力や暴言に苦しんでいる」など、認知症の家族を自宅で介護する方々の悩みは尽きない。そこで視聴者から認知症在宅介護の小さな疑問から大きな悩みまで広く募集し、“あるある”を共有。そしてなぜそのような状態になるのかを知り、うまく乗りきる方法をVTRを交えて考える。Eテレ・ハートネットTVとコラボし、認知症の本人も家族も穏やかに過ごせるヒントをお伝えする。
出演者
【ゲスト】柴田理恵,城戸真亜子,【解説】国立長寿医療センター包括診療部長…遠藤英俊,【司会】山本哲也,山田賢治
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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