新・おみやさん 2015.07.15


(桃山武寛)ほれ!いつまで突っ立ってるんだよ。
さっさと帰りぃな。
(刺す音)
(鳥居勘三郎)
事件発生と同時に警察は多くの関係者に聞き込みを行い早期解決を目指す
しかし時になんの関係もないように見える事柄の中にさらには警察も犯人も気づいていない場所に真実につながる事件の鍵が隠されている場合がある
(女性)皆さーん!お金が…!
(女性)お金が…お金がここに…!
(男性)置いてあったのか?
(女性)はい。
(男性)あっ…2000万あるわ。
(木村史子)なんやの?人殺し…。
誰か!人殺しー!
(野波基之)すいません!あなたここの方ですよね?事件です。
助けてください。
事件なんですよ。
(青山ちはる)落ち着いてください。
事件ってどうされたんですか?奪われたんです。
私の…私の1億が。
い…い…1億!?
(緑川みどり)西然寺の階段の傷害事件について捜査報告。
(兵藤兵吾)襲われたのは東山の主婦木村史子さん54歳でした。
(吉川新平)木村さんは学童クラブの帰り道だったようです。
学童クラブ?
(吉川)ええ。
読み聞かせのボランティアをしていたとの事です。
ああ…容体は?
(星野康夫)頭を強く打っておりいまだに意識が戻りません。
現場の状況。
(山田春馬)石段上にもみ合った足跡はありませんでした。
突き落とされたのではなく逃げようとして足を踏み外したものと思われます。
所持品は奪われておらずバッグの中の現金もそのまま残ってました。
うん…。
(茅野太一)目撃者は今のところ見つかっていません。
(高岡俊介)ただ境内にいたカップルが「人殺し」と叫ぶ声を聞いていました。
でホシの手がかりをつかんだ人は?お互いの顔に事件のヒントは書いてないわよ。
私からは一言だけ。
現場百遍!
(一同)はい!緑川課長ちょっとよろしいですか?どうしたの?あの…廊下に1億を奪われたっていう人が来てるんですけど。
1億…!?近畿振興桜くじですか…?はい。
昨日の新聞に当選番号が載ってたんです。
で年明けに買ったバラの10枚を調べていたら…。
1億が当たっていたと…?そうなんです。
私もう動転してしまいまして。
うわっ…!1等…1億…。
1億…。
(野波の声)とにかくいったん落ち着かなければとそう思いまして…。
(野波の声)気持ちを静めるために近所の喫茶店にコーヒーを飲みに行ったんです。
ところが戻ってみるとその本が消えていて…。
盗まれたんですか?いえ。
家内が持ち出したんです。
家内は以前から腰痛で針に通ってるんですが待ち時間に読むための本をいつも持って出るんです。
(戸の開く音)
(野波秋江)ただいま〜!
(秋江)重たい。
どっこいしょっと。
(野波)お前…。
本は?持っていっただろ?えっ?ああ…。
そうかえって荷物になっちゃった。
だって読もうと思ったらすぐ順番来ちゃったのよ。
返せ。
早く返せ!何慌ててるのよ…。
ちょっと待ってね。
あれ?あらやだ待合室に忘れてきたみたい。
あっ…ちょっとあなたどうしたの?ねぇ?
(斉藤秀正)ありませんねぇ。
失礼ですが帰り道で落とされたんじゃないでしょうか?
(野波の声)それから日が暮れるまで家までの道を捜したんですが結局本は見つからず…。
やっぱり待合室だと思うんだけどね。
あの院長だ…。
あの男当たり券だと気づいて自分のものに…。
えっ?えぇっ?ちょっと!
(野波の声)しかし鍼灸院はもう営業を終えていて…。
今日の朝一番に院長を問い詰めたんですが知らぬ存ぜぬの一点張りで…。
お願いします。
あの男を調べてください。
そうは言われましても我々には民事不介入の原則が…。
困ってる市民を見捨てるんですか?
(ため息)
(みどり)鳥居さん!はい。
今日おうどんのご予定は?もちろん行きます。
あああなたも行くわよね?いつもどおり。
えっ…ああ…行けとおっしゃるなら。
行きなさい。
(斉藤)何度も申し上げたとおりですわ。
昨日この待合室に本の忘れ物はありませんでした。
他の患者さんが間違って持って帰ったって事ないですか?いいえ。
あの方の奥さんが帰られたあと他の患者さんは誰も…。
じゃやっぱりあんたしかいないじゃないか。
そこまでおっしゃるんならそのへんお捜しになったらいかがです?そうさせてもらいますよ。
いいんですか?ええ。
気が済むようにしてもらいます。
あっ医療器具には手を触れないでください。
あれ中神社のお札ですか?ええ。
自宅からそう遠くないもんでね。
「あたる」って読むんですか?くじ運の神様。
えっ?くじとか懸賞のファンがよく訪れる。
くじお好きなんですか?いや私の場合は商売のゲン担ぎなんです。
針や灸がすべて寸分違わずツボに当たるように。
ああなるほど。
あの…売っていただけますか?…お札をですか?いえお灸です。
(野波)きっと自宅に隠してるんですよ。
昨日のうちに持ち帰ったに違いないんだ。
かといって自宅を捜索するわけにもいきませんしねぇ。
警察なら出来るでしょ?いや…そんなムチャな…。
ねぇ…。
あ…おみやさん!おみやさん何してるんですか?いやお灸のツボってすごいたくさんあるんだね。
ちょっと…真面目に対応してくださいよ!
(秋江)あなた!当たらなかったって思えないかな…?毎日楽しくしてたんだし初めから1億円なんて当たらなかったってもう思えないかな…?何言ってる!もとはと言えばお前のせいだろうが。
だいたいお前はいっつも不注意なんだよ。
抜けてんだよ。
始終ぼんやりして。
ちょっと…言いすぎですよ。
あっ…。
(戸の開閉音)お茶どうぞ。
(野波)私の買った券が当たってるんです。
頼みますよ。
助けてください。
お礼はしますから。
(松永幸子)そうは言うてもなぁくじ券がない事には換金は出来へんしなぁ。
(野波)そこをなんとか。
お願いします!ああ…このとおり…。
本当にどこに消えちゃったんでしょうねぇ。
でもあのくじ運の神様っていうのもちょっと気になりますよね。
え…おみやさんどうかしましたか?あそこ未解決事件の現場。
えっ?流行ってたお好み焼き屋さんがあった。
今から8年前平成16年店主の桃山武寛さんが閉店後の店内で何者かに背後から刺され出血性ショックにより死亡。
現場の状況から警察は顔見知りの犯行と断定した。
目撃者もなくガイシャの周辺にトラブルになるような原因もなかった。
それでお宮入りですか…。
けど1つ気になる点があった。
ここの常連客のほとんど全員がだいたい1週間ぐらい前からお好み焼きの味が落ちてたって言うんだよね。
なんですかそれ?野波さん。
もう結構です。
警察なんかなんの役にも立たない。
もうあんたたちには頼みません。
まあやりきれない気持ちもわかりますけど…。
(幸子)運がなかったんやねぇ。
あっ!前もこれ1等出たの?今年も当たり券が出てるねん。
ありがたいわ。
うちの店の評判も上がるやろ。
平成16年…平成…。
あっ…!事件のあった年ですよね?あんたら警察の人かいな?鴨川東署の鳥居と申します。
昔刑事に何度も聞かれたわ。
1等当てたのは桃山さんやないか?当選金をめぐるトラブルで殺されたんやないか言うてな。
せやけどあの人当ててへんねん。
誰が当選したか売り場で確認出来るものなんですか?出来ひん出来ひん。
そりゃ自分とこで売った券は番号控えてるし当たりが出たらわかるけど誰が買うたかまではわからへんわ。
じゃあどうして桃山さんが当選してないとわかるんですか?あの人くじなんか買うた事あらへんもん!
(笑い声)な〜んだ。
欲のない人やったわほんま。
(幸子)いっぺん買うてみたらええやないの。
あんたみたいな人に限ってドカンと当たるもんやで。
いらんいらん。
1億なんざ興味あらへん。
ほんまに欲いうもんがないんやからあんたは。
欲はのうても野望はあるがな。
日本一うまいお好み焼き作るっちゅう野望が…。
(2人の笑い声)けど事件の1週間ほど前からなぜか味が落ちてたそうですよね。
ああ風邪でも引いて舌がおかしなってたんちゃうかな。
あんたら質問ばっかりしてんと夢買うていかへん?夢かぁ。
いいですねぇ。
そやろ?うちはな夢売り続けて30年や。
(幸子の笑い声)僕夢よりこれいただきます。
へぇ〜かなりの人数に聞き込みしたんですねぇ。
ああ桃山さんの店って常連客が多くてさその常連客のほとんどが桃山さんは人に恨みを買うような人じゃないって言ってた。
友人たちの話では襲われた木村さんは世話好きで人の恨みを買うような人物ではないそうです。
やはり通り魔的犯行の可能性が高いですねぇ。
うん…。
木村さんの容体に変化は?相変わらず意識不明の状態が続いてます。
うーん…目を覚ましてくれればね…。
ホシの特徴とかも聞けるんですけどね。
どうも違和感を感じるのよねぇ。
(高岡)違和感?このヤマなんだかおかしい感じがしてきたの。
…とおっしゃいますと?何か釈然としないものを感じる。
うまく言えないんだけど肝心なところを見落としてるような気がして…。
「謎のあしながおじさん」…?ああそれ8年前経営不振に陥ってた市内の児童福祉施設に誰か匿名で2000万寄付した。
えぇ…?現金の入った紙包みを玄関に置き名乗らずに立ち去った。
「お役に立ててください」って手紙が添えてあった。
その手紙お香のようないい匂いがしたって。
お香?じゃあ寄付をしたのはお坊さんですかね?当時そういう意見が多かったね。
だけどどうしてこの新聞記事があの殺人事件のファイルの中に入ってるんですか?桃山さんが殺された事件の翌朝でまして隣町。
だから印象に残ったんだろうね。
殺人事件と善意のエピソードですか…。
ちょっと待って。
ん?どうしたんですか?やっぱりあった。
8年前の常連客の1人…久保田晴彦。
この人がどうかしたんですか?よいしょ…。
「久保田晴彦。
30代でデザイン会社を起業」「年商3億急成長中」だけどただの同姓同名じゃないですかね。
だってこっちは印刷所の契約社員ですよ。
けど起業したのが16年。
資本金7000万。
7000万…。
平成16年…?あの店の当たりくじを買ったのはこの人かもしれない。
いい加減にしてよ。
院長先生そんな人じゃない!
(野波)わかるもんか。
人間大金が入るとなりゃ人が変わったみたいになる事がある。
(電話)はい野波でございます。
ああ斉藤先生。
(斉藤)夜分に恐れ入ります。
あの実は野波さんに謝らなければならない事が…。
くじの買い方ってさ連番買いとバラ買いとあるんだよね。
知ってますよ〜。
連番だと番号がつながってるから当たったら前後賞も手に入るんですよね。
これが平成16年近畿振興桜くじの抽選結果。
1等85組の112846。
1億4000万。
1億4000万!ところでおみやさんどうしてこの雑誌買おうと思ったんですか?これさタバコ屋のあの人が読んでたんだよね。
質問ばっかりしてんと夢買うていかへん?もしかしたら彼女1億円を当てたのが誰か確信してたのかもしれない。
(すず)坊ちゃま〜!
(すず)はいタケノコの木の芽和えと花菜のおひたしでございます。
どちらも戦利品でございます。
戦利品?はい。
料理雑誌の懸賞で春の京野菜セットが当たりました。
へぇ〜すずさん懸賞なんてするんですか。
はい。
くじ運には自信がございます。
そして何よりあの発表を待つ間のワクワク感が心を若く保つ秘訣。
フフフ…。
なるほど。
一種のアンチエージングってわけですね。
アンチ…?なん…なんですか?それ。
アン…平たく言えば若作りですかね。
えぇ…?若作り?すごいおいしい!アハハハ…日々の精進の賜物でございます。
あっそうそうそうそう春菜のだし巻きお持ちしましょうね。
坊ちゃまの分だけ。
アハハハ…。
出来れば私の分も。
すずさーん!日々の精進の賜物か…。
桃山さんのお好み焼きも日々の精進の賜物なんだよな…。

(久保田晴彦)ご想像どおり1億を当てたのは私です。
その当選金で会社を起こしました。
じゃあ連番で買ったら前後賞合わせて1億4000万ですね。
残念ながらバラ買いです。
いつもそうしてました。
じゃあ前後賞はそれぞれ別の方に?どこの誰かは知りませんが当選の事は当時誰にも話さないでいました。
無用なトラブルに巻き込まれるのはごめんですから。
ですよねぇ〜。
世知辛い世の中ですからね。
じゃあ打ち合わせがありますので私はこれで。
1週間後…。
あの…桃山さんが殺害されたのは当選番号の発表があったわずか1週間後ですよね。
でその1週間の間になぜか桃山さんのお好み焼きの味が落ちてた…。
さあ?そうでしたっけね。
あまり覚えてないですがね。
8年前あなたは仕事帰りによく行ってらっしゃいましたよね?今でも時々食べたくなりますがね。
じゃ失礼。
あれ…?お好み焼きの話してたらお腹すいてきちゃいました。
えっ…?肩こってる?え…いえ全然。
じゃあいつか…。
(兵藤)1本…。
ああアチッ…!ちょっと我慢してくださいね。
ここがツボらしいですよ。
ああ…アチッ…。
兵藤さん!?何してるんですか?あっ課長…!いやこれには深いわけがございまして。
ええ無理やり引きずり込まれて無理やりお灸を据えられまして。
遊んでる場合じゃありません!襲われた女性が目覚ましたんですよ!ありゃあ…。
あっちょっとすいません。
やっぱりこれ特注品だ。
特注品?
(携帯電話)はい鳥居です。
ああ昨日はどうも。
説得してくれ…?どういう事ですか?どうしました?あっ刑事さん!まだ当たりくじ捜すって聞かないんです。
もう私どうしたらいいか…。
けど…くじって本の間に挟んであったんでしょ?そうなんですけど…。
いや私が悪いんです。
問題の本は私の孫娘が持ち帰っておりました。
お孫さんが?はい。
実は一昨日学校の帰りに私のところに立ち寄りまして…。
おお行くとも行くとも。
おじいちゃんな大きな花束持っていく。
(斉藤エリ)お母さんにも知らせなきゃ。
うん。
(電話)はい福寿鍼灸院でございます。
おおこれはどうも。
(斉藤の声)私が電話中だったもので黙って持ち帰ったらしく…。
(エリ)「どっどどどどうどどどうどどどう」「青いくるみも吹き飛ばせすっぱいかりんも吹き飛ばせ」
(斉藤の声)どうも私に怒られると思ったらしくて最初はとぼけていたんですが昨日夜になってすべて話してくれました。
それであの人今朝からああしてくじを捜し回ってるんです。
でもここだったら川に落ちた可能性もありますよね。
そうなんです。
諦めるように言ってやってください。
野波さん。
くじの事はもう…。
あんたたち当選金を狙ってるんだろう。
私を追い払って自分たちで見つけるつもりか?何言ってるんですか。
えぇ?いい加減にして!もう…。
あなたまるで人が変わっちゃってもう別人よ…。
それもこれもお前のせいだろうが。
はいそうです。
何もかも私が悪いんです。
だからもうこんな悪い妻はどっかに消えます!ちょ…ちょっと待ってください!あの…追いかけなくていいんですか?知るか!あんたたちもどっかに消えてくれ!では男はナイフを手にあなたの前に立ちふさがった。
せやねん。
暗がりからバーッ飛び出してきてなほんま心臓止まるか思ったわ。
犯人の顔に見覚えなどは?さあ…知らん男や思うけどなぁ。
奥さんにあんな言い方ちょっとひどいですよね。
大金は人を変えてしまう事がありますから。
たとえ自分では変わっていないつもりでも…。
そう思われるのは自分の経験からですか?はい?今から8年前平成16年児童福祉施設に2000万寄付したのは斉藤さんあなたでしょう?えっそうなんですか?現金に添えられていた手紙お香のようないい香りがしたそうです。
あなたの鍼灸院のお灸白檀の香りがします。
特注品です。
それに中神社のお札猿の絵が描いてありました。
申年…その平成16年のお札を今まで大切に持ってる。
それは特別な理由があるはずです。
それは平成16年に2000万当選したからです。
戒めです。
自分への…。
戒め?はい。
8年前たまたま立ち寄った飲み屋で印刷所に勤めているという青年と知り合いましてね。
2人ともくじをよく買うんだって事がわかって盛り上がりましてね…。
(久保田)1億当たったらね…。
(斉藤)うん。
俺はデザイン会社作りますよ。
おお〜!いいクリエーターをいっぱい集めてね業界トップに躍り出ます!おおそれは頼もしいですな。
ああ私が1億当たったらのんびり旅行でもしますかな。
(斉藤の笑い声)あっそうだ。
ちょちょ…ちょっと起きてくださいよ。
いっちょ買いに行きませんか?
(斉藤)ああ?行きつけの桜くじの売り場があるんですよ。
(斉藤)うん!
(斉藤)おはようございます。
(久保田・幸子)おはよう!あれ?えっ?1000円しか残ってないや。
あっじゃあね一緒に買って分け合いましょう。
ね?連番で10枚くださーい。
(幸子)はーい。
12345。
ほな仲良う5枚ずつや。
(斉藤)おおきに。
夢も半分こや!
(斉藤)アハハ…さあ行こう!おおきに!
(斉藤)ありがとう!
(久保田)イテッ…イテッ!あっ!ああ痛っ…足ひねっちまったよ。
大丈夫ですか?ああもう世話の焼ける男やな。
よいしょ!
(桃山)おはようさん!何してんの?朝っぱらから。
ああおやじさん助けてよ。
足捻挫しちゃったよ。
捻挫?しゃあないな。
ええわ。
わしのワゴンで送ったるわ。
いえ私が飲ませたんですから私がタクシーで…。
(幸子)ええって。
この人に任せとき!ほれ。
(斉藤)すいません。
(桃山)いつか社長になるいう人が捻挫ぐらいなんやねん!
(久保田)ああ…。
(桃山)行くで!大丈夫か?
(斉藤の声)それきり彼らに会う事はありませんでした。
私が当てたのは前後賞の2000万でしたがあの青年は1億2000万を手にしたはずです。
だけどお札が戒めっていうのは一体…。
ああ…針の腕が落ちました。
腕が落ちた?はい。
昔なじみのお客さんに前ほど針が効かないと言われました。
労せず大金を手に入れると人間仕事に対する甘えが出るようですねぇ。
自分では気づかなくてもわかる人にはわかってしまう。
それで当選金を寄付されたんですか。
結局夢を見ている間が一番幸せなんですよ。
(福島重夫)たとえ大金手に入れても自分の仕事の腕は変わりまへんで。
わかりませんよ。
いざそうなったら人間わからないものです。
もう働く気なくなっちゃうかもしれませんよ。
大丈夫。
わし自分の仕事に誇り持ってますさかい。
あっおいでやす。
あちらへどうぞ。
やっぱり8年前桃山さんさ当選金手に入れたのかもしれないね。
桃山さんのお好み焼きの味が落ちたのは斉藤さんと同じように苦労しないで大金を手に入れたせいかもしれない。
だけど1等を当てたのは久保田晴彦さんで間違いありませんよ。
本人もそう認めてますし。
けど彼1つ嘘ついてる。
残念ながらバラ買いです。
いつもそうしてました。
確かに。
本当は連番で買って斉藤さんと分け合ったんですもんね。
けど…あの嘘の意味ってなんだろう?男は中肉中背で30〜40代だったそうです。
ですが顔を見たのはほんの一瞬だったとの事で似顔絵の作成は難しそうです。
ホシはナイフを持って暗がりに潜んでいた。
高岡。
(高岡)はい。
ホシ役をお願い。
これが凶器。
え…再現ですか?うん。
茅野は木村史子さんの役。
任せてください。
そんな女っぽく歩かなくていいのよ!そうですか。
わかりました。
普通に普通に。
(茅野)はい。
(みどり)はいそうそうそれでいいの。
(みどり)でホシはナイフを構えて木村さんの前に…。
人殺しー!きゃあー!人殺しー!あっ階段…。
ああ落ちた。
あの課長…。
なんか変だ。
やっぱりおかしい。
何がおかしいんです?ホシに殺意があったのならなぜ飛び出しざまにすぐ木村さんを刺さなかったの?いったん足を止めて急に立ちふさがった理由は何?確かにこうまるで逃げ出すのを待っていたようですね。
それに背後から追った痕跡もない。
もともとホシは殺意なんて持っていなかったんじゃないかしら。
だとしたらどうしてナイフなんて構えて現れたんですか?うん…。
(ため息)
(秋江)「実家に帰ります。
秋江」勝手にしろ。
ん?頭がこんがらがってきましたよ。
1億を当てたのは久保田さんで当選金を手にしたのも久保田さん。
だけど桃山さんも同じタイミングで大金を手にしたとなると…。
くじが手から手へ移動した可能性ってないのかな?移動ですか?たとえばくじを買ったあの日自宅まで送ってもらった久保田さんが…。
(久保田)恩に着るよおやじさん。
これ俺の気持ち。
(桃山)いらへんてそんなもん。
しまっとき。
じゃあ2枚。
(桃山)いらへんて。
1枚だけでも。
わかった。
ほな1枚だけもろうとくわ。
そのくじが当選していた…?でも最終的に当選金は久保田さんの懐に入ったんですよね?もう一度くじの移動があったんじゃないだろうか。
男は木村さんの前に立ちふさがったんじゃなくてただ戸惑って足を止めただけ。
そうは考えられないかしら?という事は木村さん殺害を直前で躊躇したと?あるいは…。
一度は桃山さんにあげたくじを久保田さんが取り戻したって事ですか?それを桃山さんが拒否したとしたら…。
8年前の状況動機…すべてつながる。
(桃山)何べん言うたらわかるねん。
今さら返してくれ言うたかて遅いわ。
おやじさん…変わったよ。
あんたかて同じやんか。
いつからそんなしつこい男になったんや。
とにかくこのくじはもうわしのもんや。
ほれ!いつまで突っ立っとんねん。
さっさと帰りぃな。
(刺す音)確かに全部つながりますね。
久保田晴彦がくじをバラ買いしたって嘘をついたのも説明がつく。
斉藤さんの存在を隠すため。
なるほど。
斉藤さんの口からくじを買った朝の事を詳しく語られるのを恐れた。
ちょっと待って。
その日の事を知ってる人はもう1人いる。
桜くじ売り場の女性!どうして彼女僕たちにその事を話さなかったんだろう?もう1つ別の可能性も考えられるわ。
もしかしたら木村史子さんは誰かと間違われて襲われたのかもしれない。
課長。
その襲われた女性の事を教えていただけますか。
鳥居さんこの件は資料課は…。
お願いします!
(ため息)ほなほんまにお大事にな。
また来るわ。
おおきに。
毎日でも来てや。
話し相手おらんと退屈で退屈でたまらんねん。
(史子の笑い声)それだけ元気やったら大丈夫やね。
ほんまや。
ハハハハ…。
おおきにな。
友達のお見舞い?
(松永雅子)ええ。
それで店番を頼むって。
そういえば史子さんの見舞いのあと一条戻橋で誰かと会うような事言うてましたけど。
一条戻橋…。
あっすいませんあの…お母さんなんかボランティアかなんかやってらっしゃいますか?読み聞かせ?学童クラブの…。
ありがとうございます。
彼女8年前の真相に気づいていたかもしれません。
はい。
そうです。
ありがとうございました。
木村さんに確認しました。
事件直前ボランティアのシフトに変更があったそうです。
鳥居さん!ちょっと鳥居さん!
(ため息)
(エリの泣き声)
(エリの泣き声)
(エリ)ごめんなさい…。
私のせいでごめんなさい…。
(幸子)一条戻橋。
この橋を通った人は必ず戻ってくるいう言い伝えがあるわ。
どんな旅人も無事に帰るいうてな。
縁起のええこっちゃ。
桃山さんはもう戻ってこられへんけど…。
久保田さんあんたは戻ってきてくれへん?はあ?昔の…夢語ってた頃のあんたに…。
バカバカしい。

(パトカーのサイレン)お嬢ちゃんは悪くない。
頼みがあるんだ。
これおじさんに読んでくれないかな?
(泣き声)
(野波)もう泣かなくていいんだよ。
(エリの泣き声)泣きやんだらでいいよ。
(吉川)いませんね。
まだ来てないんでしょうか。
久保田が当選金で設立した会社はこの8年で急成長を遂げ世間の注目を浴びる会社になった。
そして…。
(幸子)噂で聞いたわ。
あんたえらい出世したそうやね。
出世だなんてそんな…。
なあ8年前に1億当てたんあんたやった?ええ…そうですよ。
当時は秘密にしていましたが。
そういえば桃山さんが殺されたんは当選番号発表のすぐあとやったな?久保田さんあんた8年前桃山さんに助けてもろうた事があったやろ。
(幸子)「あの時…」すいません。
これからミーティングがありますので。
ほなまた連絡するわ。
久保田は8年前の犯行を松永幸子さんに悟られたと気づき危機感を抱いた。
で松永さんの日頃の行動を調べ上げ…。
ボランティア帰りの彼女を待ち伏せて殺そうとした。
がその日になって松永さんと木村さんのシフト変更があって襲う直前になって相手が違うと気がついた。
人殺し…。
誰か!人殺しー!
(幸子)木村さんが襲われたんはうちがあんたに電話した翌週やった。
なんの事だかわかりませんね。
だいたい木村さんって誰です?夢語る時のあんたの顔好きやったわ。
あの顔見るたびにああこの仕事しててよかったって思うたもんや。
一生夢売り続けようって思うたもんや。
うちが言いたいのはそれだけや。
ほな帰るわ。

(エリ)「雨にも負けず風にも負けず」「雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫なからだをもち」
(エリ)「味噌と少しの野菜を食べあらゆることを自分を…」
(エリ)「野原の松の林の陰の小さな萱ぶきの小屋にいて」「東に病気の子供あれば」
(嗚咽)「日照りの時は涙を流し寒さの夏はおろおろ歩き」「みんなにでくのぼーと呼ばれ」「褒められもせず苦にもされず」「そういうものにわたしはなりたい」そういうものにわたしはなりたい…。

(茅野)正直に話してもらおうか。
私がやりました。
久保田晴彦素直に自供してます。
あなたへの伝言です。
申し訳なかった。
許してほしいって。
人って弱いもんやね。
久保田さんは夢追うてただけやのに…。
桃山さんはもともと欲すらない人やったのに…。
(ドアの開く音)兵さんどうした?大変なものが送られてきました。
ちょっと見てください。
これって…。
なんと1億円の当選券です。
「今朝川べりでこのくじ券を拾いました」「ただのゴミかと思いましたが念のため当選番号と照合したところ一等の一億円が当たっていることが分かりました」「無事に落とし主に届けられることを願います」この封筒差出人の名前がないですね。
完全な匿名です。
こんな人もいるんですねぇ。
(泣き声)えっ…えっ…?
(泣き声)えっ…?えっ…?私なんか悪い事言いました?
(泣き声)善良な市民泣かせるなよ。
いやあの…。
この世の中捨てたもんやないわ…。
ええ人もいるもんや!
(泣き声)
(泣き声)はいあさっての3時ですね。
はいはい。
もう腰が痛くて痛くて…。
あの先生…本当にすいませんでした。
はい。
(電話を切る音)いろいろ悪かった。
さっき刑事さんから連絡があって当たりくじ見つかったって。
もういいんだ。
えっ…?
(野波)もういいんだよ。
俺はお前がいてくれればそれでいい。
よかった…。
どんな人物なんでしょうね?当たり券を送ってくれた人。
若者か老人か男か女か…。
この街のどこかに住んでるんですよね。
普通の暮らししてる普通の人なんだろうね。
そうですよね。
普通の人ですよね。
2015/07/15(水) 16:00〜16:58
ABCテレビ1
新・おみやさん[再][字]

「京都嵐山に潜む殺人計画!当選金1億に翻弄された男と女!!」

詳細情報
◇番組内容
あの人気シリーズが新レギュラーを迎え、生まれかわる!京都鴨川東署資料課の窓際警察官(渡瀬恒彦)が、過去の迷宮入り事件の資料を武器に難事件に挑む極上のミステリー!
◇出演者
渡瀬恒彦、京野ことみ、戸田恵子、林泰文、鷲尾真知子、不破万作、小野寺丈、一條俊、中山卓也 ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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