「東北発☆未来塾」応援団長のサンドウィッチマンです。
どうもどうも。
今月の講師は一次産業の生き残りをかけて活動する社会起業家の高橋博之さんです。
ミスターサンダルマンね。
サンダルマンね。
熱い魂を持つ生産者を求めて東北を歩き回るんでサンダルが壊れて今はせったなんです。
随分詳しいですね。
ちなみにサンダルの起源は古代オリエント文明までさかのぼるともいわれております。
別にいいです。
サンダルの情報は。
そこまで必要ありません。
高橋さんはですね食べ物の裏側にある物語を主役にしたユニークな情報誌を使って生産者と消費者の関係を変えようとしてるんです。
気に入った人がいたら僕は結婚して下さいって言ってるんですね。
そうする事で両方その足りないもの欠けてるもの弱いところ両方の強みで補い合っていける関係になるんじゃないのかな。
弱い者同士補い合うってまるで俺とお前の関係だね。
ねえ。
じゃあ伊達子俺たちも結婚するか?いいわたけしさん。
いつ式挙げる?ごちそうさまのチカラ。
前回はおいしいのりだったけど今回は何を食べさせてくれるの?今回は豚肉です。
この豚ちゃんおいしそう。
フフフ。
豚肉を題材に消費者と生産者がどうつながればいいかを考えます。
今回の講師高橋博之さんが塾生を連れてやって来たのは宮城県栗原市。
ここに高橋さんの情報誌で特集し大きな反響があった養豚家がいます。
みんなこれ見て。
これ何だと思う?これは家畜の命を頂いて僕らは生きてるので感謝してですねこういう慰霊碑っちゅうのが結構全国各地に実はあって。
見た事ないでしょ。
見た事ないです。
結構ね沿岸回るとねシャケのお墓とか。
へえ。
クジラのお墓とか。
お墓っていうか慰霊碑がいろいろあるんですよ。
おはようございます。
高橋希望さんです。
消費者の皆さんと距離を近くした新しい養豚業をやってらっしゃる高橋希望さんです。
よろしくお願いします。
希望さん今日ね生まれて初めてテレビ以外で豚を見るっていう人手挙げてみて。
こんなにいるんですよ。
全員だ。
高橋希望さんは家族で数十頭の豚を飼っています。
目指しているのは「消費者とともに育む養豚」。
この農場にも積極的に消費者を招いています。
希望さんが主に担当するのは販売と営業です。
いましたね。
希望さんたちは衛生面の配慮から豚舎に一般の人が入る事は遠慮してもらっています。
そのかわりつくったのがこちら。
豚だけどキャットウォークです。
ここで豚と消費者が触れ合います。
食べている時は本当に想像つかない。
豚っていう字だけで本当。
だよね。
初めて見る豚。
それも6歳の体重200キロに少し引いています。
そこで4次元ポケットから豚と友達になる秘密道具登場。
豚さんはマッサージが大好き。
更に…。
マッサージだけでなくかんで遊ぶ事もできるスグレモノ。
更に更に…。
豚さんはバニラのニオイが大好き。
リラックス効果絶大だそうです。
秘密道具の効果てきめん!消費者に生きている豚をもっと身近に感じてもらいたい。
それが希望さんの望み。
いいよって。
よしよし。
バニラのニオイでおびき寄せるか。
ぶっち。
希望さんがよく言う言葉の中に。
食べ物の裏側に消費者にも来てもらって一緒にそこからやりたいって言ってるんですけど…。
知る事によってたぶん味とか普通の肉だって感じてたものに生命があったんだよっていうのを知ってもらってありがたく頂いてほしいから。
いきなり正解しちゃった塾生に見せたいものがあると事務所の中へ。
部屋の壁には震災前からの養豚場の写真が貼られています。
これ震災直後のうちの農場です。
これは津波で全部流されてしまってかろうじて餌タンクが少し倒れないでありますね。
震災前海から1キロの所にあった希望さんたちの養豚場は大津波で全壊。
2,000頭いた豚も失いぼう然とする希望さんに2週間後思いもかけない知らせが入ります。
倒れた餌タンクの中で豚が生きている。
その後多くの人の助けがあり豚が次々と戻ります。
最終的に100頭が生き残りました。
更になじみの消費者から熱いエールが寄せられ希望さんは再出発を決意します。
何が大事かって言ったら豚が幸せに育つ環境を作ってそれを求める消費者と直接つながっていく仕組み。
消費者とのつながり飲食店さんとのつながりがあるから間違いなく育ててもちゃんと食べてくれる人がいるって信じる事ができたのでこれまでやってこれました。
皆さんからも希望さんは見えなかったけど希望さんたちからも今までみんなが見えなかった。
分断されてたのでそこをつないでいく事で両方ともこう生きる力にできるっていうかくじけそうな時に支えられるっていうか幸せになれる道になると思うんですよね。
希望さんたちが震災から立ち上がった物語を雑誌で紹介した高橋さん。
更に消費者とのつながりを深めようとあるイベントを企画しました。
東京世田谷。
都会の人にも豚を身近に感じてほしいと考える希望さん。
宮城で生まれた豚をここで育ててもらっています。
生産者から直接話を聞きたい人を高橋さんが雑誌で募集。
この日のイベント開催の運びとなりました。
希望さんの豚を育ててくれている吉岡幸彦さんです。
造園業を営む吉岡さんの庭木を育てる敷地。
周囲も閑静な住宅地で緑が多く豚はいきいきと暮らしています。
早速お出迎え。
皆さんどうぞ。
人懐っこいんですよ。
ここでも希望さんの秘密道具が威力を発揮。
どこがいい?どこがいい?すごい。
今日ここに来られたのはそういった魅力があるから来られたんですか?ただ作ってるって場所に行くって訳じゃなくて。
これ見たら食べるのつらいな。
かわいそう。
自分たちが食べるものをどんな人がどんなふうに作っているのか。
まずそれを知る事が大切だと高橋さんは考えます。
いよいよ交流会のメインイベント。
生産者の思いを聞きながら食材を頂きます。
メニューはサンドイッチ。
希望さんたちの豚肉で作ったハムが入っています。
豚のおいしさって本当は脂身にあるんですね。
すっごいビックリして。
強いしっかりした味が。
「食べるのがかわいそう」と言っていた方もおいしく頂きました。
こういうふうな生産者の方のお話を聞いて実際に食べてそしてこういう楽しい時間を過ごせたっていう事によって初めてその食に対して…。
すごい分かるような気がするんですね。
で逆にこっちもこの思いに触れちゃうとそれはやっぱり無駄にできないし。
豚1頭の値段いくらって言って私こっそりお伝えしましたけど。
じゃあ僕買っちゃおうかなって安いねっておっしゃってくれて。
マーケットを通すと実現できないので。
ごちそうさまでした。
心のこもった「ごちそうさま」から新しい物語が始まりそうです。
講師の高橋博之さんは消費者と生産者をうまくつなぐと化学反応が生まれるといいます。
普通は食べ終わると「ごちそうさまでした」。
「おいしかったね」って言って次の日になるともう忘れてしまってる訳ですよ。
ところが食べ物の裏側に触れたうえで食べますと…。
SNSでつないでみたんですよ。
食べる人と作る人をつないでみたんですね。
そしたらビックリするぐらいコミュニケーションが始まったんですよ。
自らの雑誌の読者を対象に高橋さんは「フェイスブック」を立ち上げました。
生産者を含めおよそ1,000人が登録しています。
雑誌と一緒に届くおまけの食材を食べた読者からすぐにリアクションがあります。
「ありがたく頂きました。
ごちそうさまでした」。
生産者からもお礼やおいしい食べ方などを返します。
大切に食べた事が分かる料理の写真も次々と投稿されてきます。
これまでほとんど知る機会のなかった喜ぶ消費者の声。
生産者にとって何よりの励みになります。
一人で仕事してる人も多いしそれで都会で働いてるとみんな同僚とかいろんな人に見られながら仕事してるじゃないですか。
だけど生産者って本当さみしいので…。
3月号のヤリイカの回で発送直前緊急事態が発生しました。
雑誌で紹介した漁師が悪天候のため出航できずおまけで付けるはずのイカを発送できないというのです。
フェイスブックで謝罪したところ読者から意外な反応が返ってきました。
普通はクレームになるんですよね。
いや友達にも声かけてんのに届かないじゃ困ると。
私たちのプランどうしてくれるのって普通は怒る。
で何で怒るかって…。
食べ物の裏側を知ってどんな思いで生産者が取ってくるかって事も知りしかも自然相手で自然が1回怒っちゃってもう海が荒ぶると命懸けで取りに行けっちゅうほうが無謀なんだって事を知る訳ですよ。
食べるのも人間。
作るのも人間。
この当たり前の事を共有できれば一次産業の未来が変わる。
「東北食べる通信」というのは毎月1回…。
毎月いろんな生産者さんと出会う訳ですよ。
だけどお見合いなので気に入った人がいたら…。
もう1年2年3年5年10年ってずっと長く…。
親戚づきあいっていうか家族づきあいをしてほしいっていう意味を込めて僕は「結婚して下さい」って言ってるんですけど。
高橋さんが編集長を務める雑誌をきっかけに生産現場を消費者が支える活動は広がりを見せています。
読者が自主的に生産者のファンクラブを作りイベントに駆けつけ食材のPRや販売営業まで手伝ってるんです。
1回で終わりなんですよ基本。
もっといいものができればもっと安いものを見つけたらそっちにすぐいっちゃう。
そうすると手間暇かけていいもの作ってる人っていうのはお金かかる訳ですからそれなりに。
この人は安心して生産活動をできなくなっちゃうので…。
だけどもこの人の価値を認めた人が長く他に安いものをもっと安いもの見つけてもいやいや…。
今皆さん学生ですけども前回と今回の塾を通じて皆さんだったら何ができる。
自分が媒体となって周りの友達とかに「じゃあこの豚肉は何で高いと思う?」とか「安いと思う?」っていう疑問を投げかけてその気付きっていうのを促していけたらなと。
周りからちょっとずついけたらいいかなっていうのを思いました。
僕はピッチャーマウンドにあがりたいと思います。
すごいな。
あれ出会った時に将来の夢聞いた時に…。
この体験を通して何かどんどんどんどん自分の中の価値…。
塾生の意識が変わってきてるね。
そうですね。
講師の高橋さんの話を聞いて更に輝いている生産者に会ったからでしょうねこれね。
最終回かと思ったよ。
いやまだまだですよ。
「ごちそうさまのチカラ」続きますよ。
のり豚肉と来て次回は何を食べるの?食べるのがメインじゃないんですけれどもおいしいホタテとホヤが出てきますね。
ああそう。
まあそれはそれは楽しみだね〜。
いやもう魚介類苦手が丸出しですけどもね。
テンション上げて下さいよ。
全然下げてないよ。
ノリノリだよ。
ああそうですか。
漁師さんたちの熱い物語を塾生たちが体当たりで探ります。
お楽しみに。
お楽しみに。
2015/07/15(水) 11:05〜11:25
NHK総合1・神戸
東北発☆未来塾「食べる人に足りないもの つくる人の弱いところってナニ?」[解][字][再]
消費者と生産者の関係を変えようとする雑誌の編集長・高橋博之さんが、塾生をつれて宮城の養豚家を訪ねる。消費者と豚をつなぐ「秘密道具」が…!MC:サンドウィッチマン
詳細情報
番組内容
高橋博之編集長は、自らの雑誌で宮城の養豚家・高橋希望さんを特集した。海沿いの養豚場と2000頭の豚を大津波に流された希望さんたちは、2週間後信じられない知らせを聞くことに…。多くの人の応援支援を受け再び豚を飼うことにした希望さんは、高橋編集長の「ごちそうさまのチカラ」をかりて消費者とともに歩む新しい養豚をめざす。東京・世田谷で行われる象徴的なイベントとは…。MC:サンドウィッチマン 語り:吉本実憂
出演者
【出演】NPO東北開墾代表…高橋博之,【キャスター】サンドウィッチマン,【語り】吉本実憂
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – グルメ・料理
趣味/教育 – 生涯教育・資格
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