ガイアの夜明け【それでも働き続けたい…】 2015.07.14


「GAIA」…それは息づく大きな生命体。
混沌の時代にも希望を見いだし再生を果たして未来へ向かう。
そこにきっと夜明けがやってくる。
仙台市に住む…。
働き盛りの年齢です。
今日のコーディネートしたの奥さん?丹野さん時々道に迷うことがあるそうです。
そのためいつも身につけているものがありました。
これ…。
「若年性アルツハイマー本人です」とあります。
住所や会社への通勤ルートも書かれていました。
この店に勤務中…。
でもやっぱり自分の中で…。
若年性認知症の人のほとんどが仕事を失うなか丹野さんは今もチームリーダーとして働いています。
また来ます。
はい。
よろしくお願いします。
若くして発病しながらもいったいどうして仕事を続けることができるのでしょうか?その秘密を追いました。
大手スーパーが認知症のお客への対応に乗り出した。
19年間妻の介護と仕事を両立させてきた男性。
それはなぜ可能だったのか?認知症の社員を十分な戦力として活かしている会社。
その思いとは?今日はですね認知症について教えていただくためにこちら慶應病院に来ています。
こちらですかね。
あっいらっしゃいました。
どうも。
どうも。
こんにちは。
こんにちは。
はじめまして。
どうぞお入りください。
どうも江口です。
慶應の精神科の田渕といいます。
田渕さんどうもよろしくお願いします。
どうぞおかけください。
田渕さんは精神科という…。
そうですね。
あぁそうですか。
早速なんですけど認知症の方どういうきっかけでこちらの病院に来る方が多いですか?そうですね…。
ご家族というほうが多いんですけども…。
認知症の疑いがある方の検査方法審査方法…。
ちょっとやってみましょうか。
6月17日。
はいそうです。
水曜日ですか。
水曜日。
2015年の6月。
はい結構です。
こういうふうにできますか?これ苦手なんですよ。
こうか。
はい結構です。
それではね別のことをやってみましょう。
こういうふうにできますか?こうですか?はい結構です。
実は今伺ったですねいくつかの質問なんですけども。
実は今伺ったいくつかの質問というのはこのなかにもありまして。
入ってるわけですか。
今日は何年の何月ですか見当識っていうんですけどもね。
それともうひとつ。
病気の初めから。
どういうことですか?例えば今やっていただいた…。
このように答えてしまう方が結構多いんです。
正しく認識ができない。
ただこれはあくまでもひとつのやり方試験なのでこれが23点以下だから必ず認知症ではないし。
というかたちで診断を行っていきます。
最近そういった認知症の方は増えているんですか?世の中的には。
えっとそうですね。
実は数年前に大きな調査があったんですけども。
高齢者の方だと…。
そうなんですか。
最近は若い方も結構認知症の疑いがある方が多いっていうことなんですけども。
そうですね若い方定義でいうと若年性というと64歳以下…。
なるほど。
仙台市に暮らす丹野智文さん41歳。
自宅から1時間半かけ会社に通っています。
勤務先は従業員500人の車の販売会社です。
2年前までは営業職だった丹野さん。
今は総務・人事の業務を担当しています。
すっかり事務の仕事にも慣れました。
直属の上司はふだんやることに加えて次から次へと仕事が入ってきます。
このときは大量のコピー。
何のための…何が書かれてますか?分からない?はい…。
5分後丹野さんにもう一度聞いてみました。
丹野さん。
さっき聞いたときにコピーしてるときにわからないと言われたのは…とっさにわからなかった?パッとわからない…。
瞬間があったの?はい。
突然の声かけで記憶が飛んでしまったそうです。
いちばん最初は顔がいちばん…。
丹野さん1冊のノートを取り出しました。
実はこのノートを開くことから丹野さんの仕事が始まるのです。
ここには自分のやるべきこととその手順がすべて書き込んであります。
ノートを見ながら作業を進めます。
仕事の手順を忘れてもこのノートにすべて書いてあるのでやるべきことがわかります。
丹野さん今度は別のノートに今終えた仕事を事細かに書き込んでいきます。
やったかどうかを忘れてしまうのであとでチェックするためです。
丹野さんは自分のハンデを補うためさまざまな工夫をしていました。
これは1か月の業務表です。
マルをつけました。
丹野さんの基本業務は20項目。
社員の年金の管理や退職金の計算などいろいろあります。
緑のノートが…。
「ムーミン」に出てくるスナフキンが表紙です。
一方茶色のノートが…。
この2冊のノートで仕事のことがすべてわかるようになっています。
このやり方いまや同僚たちも参考にしているといいます。
丹野さんには記憶障害があっても思考力や判断力は十分にあるといいます。
だから仕事ができるのです。
これもう2つくらいもらえないかな…。
丹野さんが最初に異変を感じたのは6年前。
営業マンの時でした。
もう一回戻って車に。
当時勤めていた販売店。
ここで丹野さんはトップセールスマンでした。
しかし新しいお客さんの名前と顔が覚えられなくなってしまったのです。
当時の上司だった針生店長は…。
覚えてない。
2年前初めて病院に行きました。
そして1か月半かけてあらゆる検査をした結果出された病名が…。
アルツハイマー型認知症だったのです。
でもう…あっ終わったと。
人生が終わったって感じたんですよ。
いちばんの気がかりは仕事が続けられるかどうかでした。
妻と2人社長に診断の結果を報告に行きました。
机運ぶ仕事とかもたぶんあんまりないのにいっぱいあるようなことを言ってくれたんですよね。
社長は仕事を続けていいと言ってくれました。
妻と2人で車に乗って帰る時にやっぱり涙が出てきましたね嬉しくて。
でうちの実家に電話したんですよ。
そしたら母さんに会社に戻って来いって…。
実はほんと嬉しくて…。
ハハハ…ごめんなさい。
野萱社長は丹野さんになぜ仕事を続けてもらおうと思ったのでしょうか。
やはり他の人にとっても野萱社長は社員が安心して働ける環境づくりを考えていました。
たとえ病気になっても復帰したら持てる力を発揮できる会社。
今や丹野さんはその象徴です。
昼食は社員食堂でとります。
丹野さんの周りにはいつも女性社員の笑顔が絶えません。
食欲は旺盛です。
昼食後20〜30分仮眠することが会社から許されています。
この病気は何時間かおきに脳を休めることが大事なのです。
ひと眠りしてリフレッシュ。
午後の仕事に取りかかります。
書類の仕分け作業。
丹野さんをサポートする体制が整っています。
はい。
忘れたから教えてって。
認知症だっていうのを感じたことありますか?丹野さんが。
いや…。
丹野さんの休日とは?「翼ブギウギ」イエ〜イ!ここに勤める今は総務人事のチームリーダーとして働いています。
これは医療費の通知を22か所ある各販売店に配る作業。
間違いがないように手作りの各店舗名を貼り出してから仕分けしていきます。
若年性の認知症は世間でまだ理解されておらず発症すると仕事を失う人がほとんどです。
休日のこの日は上京しました。
丹野さん日本各地に出かけ講演活動を続けています。
今64歳以下で発症する丹野さんは若年性認知症でも働ける社会になってほしいと訴えます。
今年の1月には認知症当事者の会の代表の一人として安倍総理に認知症患者の就労支援を訴えました。
丹野さんは4人家族。
高校生と中学生の2人の娘がいます。
若年性アルツハイマーと診断された当時のことを話してくれました。
これからどうなっていくんだろう?泣きたくて泣いてるわけじゃなくしぜんと涙が出てくるんですよ。
もうどうしようもなく。
それでもう怖いんですよね。
とりあえず黙ってティッシュを差し出すくらいですかね。
奥さんは泣きながら子供たちに丹野さんの病状を告げたといいます。
しかし今では…。
間違ってるよとか教えてくれるので別に全然もう気にしてないですしまあバカなんじゃないの?とかってこう笑い話でもう言えるようになってるので。
丹野さんが今いちばん楽しみにしているのは月2回の若年性認知症の当事者と家族の集まりです。
123…。
アルツハイマーと診断され気持が落ち込んだときこの会を知り自ら参加しました。
この人は50代で発症した先輩です。
いろんなこと。
忘れる。
ああよかった!よかった。
ワンツースリーフォーはい。
(一同)「翼ブギウギ2人の夢のあの歌」「口笛吹こう恋のブギのメロディー」同じ病気の人たち。
何でも気兼ねなく話せる大事な仲間です。
「翼ブギウギ」
(一同)イエ〜イ!ここは系列販売店のひとつ。
丹野さんこの日は上司の指示で後輩の営業指導にやってきました。
こんにちは。
説明をしてもらおうかなまず。
はい。
指導を受けるのは丹野さんがお客さん役になって接客の練習です。
こんにちは。
ごゆっくりご覧ください。
ありがとうございます。
ただその…。
特に女の人。
税金も安いんですよっていう…。
はいありがとうございます。
丹野さんのノウハウを会社が活かし始めたのです。
野萱社長は丹野さんの仕事の幅をどんどん広げていく環境づくりをしています。
新しい営業所がオープンしました。
接客係に丹野さんの姿が。
こんにちは。
こんにちは。
丹野さん営業マン時代の楽しさがよみがえってきているようです。
もう営業マンには戻れませんが丹野さんにはまだまだできることがたくさんあるのです。
じゃあ明日から頑張って。
はいまた頑張ります!こんにちは。
丹野さんは若年性認知症でも働けることをこれからも身をもって訴え続けていくつもりだといいます。
一方巨大スーパーでは増え続ける認知症の客への対応が急がれていました。
ちょっとちょっとお客様!こんなとこで召し上がられては困ります!高齢化社会が進むにつれイオンの店舗に訪れる認知症の人も増えていました。
イオンではその対応に乗り出していたのです。
これはイオン各店から寄せられた事例です。
対応に苦慮する報告が頻繁に出ていました。
こうしたことをきっかけにイオンでは認知症への理解を深める講座を始めていたのです。
新店舗のオープンに向けてそこで働く従業員たちが集められていました。
認知症の基礎講座を受けます。
例えば徘徊であるだとか興奮して暴力をふるうだとか幻想だとかそういったものが上げられます。
実際に店で起こった事例を基に劇も披露されます。
認知症への理解が足りずトラブルになった例です。
これ私好きなお菓子あったわ。
1人の客が商品の袋を破って食べ始めました。
これワサビのお煎餅おいしいのよね。
ちょっとちょっとお客様!こんなとこで召し上がられては困ります!ななんですか?なに?これお支払い済んでないですよね?いえいえ。
お支払い済んでないですよね?これおいしいのよ。
あなたもこれ食べる?いやいやとにかくお支払いをいただいて…。
おいしいわよこれ!いえまずお支払いをいただいてから。
ちょっとここ売り場なんでちょっとこっち来てもらえますか?ちょっとちょっと何をするの!?ここだとね他のお客様のご迷惑になるんですよね。
この人泥棒!ちょっとちょっと静かにしてください!助けて助けて!という感じに実際なるそうです。
ありがとうございます。
こうしたトラブルに対して担当の社員が対応のポイントを教えます。
驚かせない急がせないそして自尊心を傷つけないと。
その後グループごとにどうやればうまくいくのかを話し合いながら考えます。
うん。
そのままで…。
この2人は新店舗ではパートとして働くことが決まっています。
グループで考えた対処法をみんなに披露することに。
うんすごいおいしい。
あそっか。
うんそうですね。
カゴ持って。
こっちのほうに座るとこあるからこっち来て。
ここここ。
あっそう…う〜んこれからほら帰らなきゃいけないし。
もうちょっと食べてていいの?どうぞ。
家族の人今来るから。
あっはい。
連絡するからそれまで食べて待っててね。
はいわかりました。
店長…。
仲間たちからの反応はいいようです。
最後に講師役がその出来を評価します。
オープンから2か月経ったいらっしゃいませ〜。
認知症の客への対応を演じた2人のパートは鮮魚売り場で働いていました。
実践はできているのでしょうか。
認知症の人が増えるなか小売業にとって従業員が認知症を理解することはますます必要となってきているようです。
もし自分が仕事をしていて妻や夫など家族に介護を必要とする人が出てきた場合仕事との両立はどうすればよいのでしょうか。
特に認知症の方が増加傾向にある今ますます重要となってきている問題かもしれません。
現在家族の介護のため仕事を離れる人は…。
なぜ仕事を辞めざるを得なかったか。
こちらはその実態を探った調査結果です。
理由としていちばん多かったのはやはり…。
そして…。
そして更に…。
という答えが多くありました。
そして家族の介護をしながら仕事を続けてる人が直面する主な課題についてのアンケートもあります。
といったことが仕事を続けるうえで大きな課題のようです。
そして最も多かった答えが…。
というものでした。
こうしたなか19年もの間認知症となった妻の介護と仕事を両立させてきた人がいました。
よいしょこらしょ。
どっこいしょ。
認知症の妻千代野さんを介護しながら仕事も続けてきました。
それは今も続いています。
朝は妻の世話から始まります。
千代野さんは元保育園の先生。
心臓病で倒れたことで脳に酸素が行かなくなり…。
だからその時に3人の子供たちとともに介護をしました。
いちばん大変だったのは…。
一番強烈なのは。
伏見警察署に保護されとった。
買い物に出かけた隙に千代野さんがいなくなってしまったのです。
僕はこれあかん思うとりましたね。
ヘルパーさんと入れ替わりに富田さんが出勤です。
これがいつものパターン。
千代野さんは朝食。
味噌汁は富田さんが朝作ったものをヘルパーさんが出してくれます。
9時にはデイ・サービスから迎えが来ます。
富田さんは京都の自宅から1時間半かけ通勤しています。
勤務先は旅行会社。
この会社大手の旅行会社のツアーから自社企画までさまざまな旅を取り扱っています。
例えばこのオリジナルの企画。
富田さんがこの会社に勤めて20年。
自らツアーの企画を立て添乗しリピーターになるファンを増やしてきました。
社員9人が集まる仕事のことからプライベートなことまでなんでも話せる会議です。
富田さんは妻の千代野さんが倒れたときから随時みんなに経過を報告してきました。
当初からそのことを聞いてきた仲間は…。
あそこのおばちゃんのカレーはうまいとかねあそこはもうひとつやということをね言い出す子供の状況になったときは更に富田さん子供が独立し1人で妻を介護するようになると社長の松岡さんに3時に退社したいと頼みました。
その後他の人たちも介護や健康の問題など個人的な事情を抱えるようになりました。
そしてそれぞれがみんなに話して協力を求めるようになったのです。
そうすることで会社の中で助け合いが生まれ今は協同組合のように会社を運営しています。
富田さんこの日は営業にやってきました。
お得意さん回りです。
やってきたのはある婦人団体。
今回の企画は沖縄の平和問題を扱った旅。
勧誘に成功したようです。
富田さんは最低限のやるべきことをこなして基本給をもらいそのうえで自分が企画したツアーが成立すれば歩合給ももらえます。
3時には退社。
こうして奥さんの介護と仕事をうまく両立させてきたんです。
京都に着いたのは4時過ぎ。
妻の千代野さんが5時にはデイ・サービスから帰ってきます。
買い物にはいまだに慣れません。
違うな…あれどこだったかな…。
家に帰り着いたのは千代野さんが帰ってくるまでの30分が勝負です。
京都市南区。
富田秀信さんは認知症の妻の介護をしながら19年間仕事と両立させてきました。
料理は気合いで作るそうです。
午後5時妻の千代野さんがデイ・サービスから帰ってきました。
こっち向いて…。
あっいいですいいです。
なんとか間に合わせました。
すみませんね。
まあビール飲むんですか?暑かったもん今日31℃やもん。
父さんはいつもよろしいですね。
すみませんねぇ。
怒鳴ったりしないんですかね?しますよ。
するする。
ワーッなってるとき仕事も含めて。
ワーッって…そりゃなりますよ。
人間やもん。
よいしょよいしょ…。
千代野さんの症状も最近は落ち着いてきました。
どっこいしょよいしょ…きれいに拭いといてくださいませ。
よいしょこらしょどっこいしょ…。
仕事と介護の両立をさせてきた富田さん。
今も妻と手をつなぐ人生です。
将来65歳以上の4人に1人が認知症及びその予備軍になると言われています。
また65歳未満の若年性認知症も増加傾向にあるそうです。
認知症になったときにどうすれば仕事を続けていくことができるのか。
会社や地域の理解と協力そして働ける仕組み作りが今後ますます必要となってくるのかもしれません。
2015/07/14(火) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
ガイアの夜明け【それでも働き続けたい…】[字]

39歳でアルツハイマーになった元トップセールスマン…なぜ戦力として十分働けている?▽お客に認知症の方が急増!?イオンの新対策▽仕事と「認知症の妻の介護」を19年間両立

詳細情報
番組内容
いま認知症となる人は年々増え、65歳未満の若い人が発症する「若年性認知症」も増加傾向にあるという。働き盛りの人が発症した場合、問題となるのは「仕事との両立」だ。
若年性認知症と診断されながら、働き続けている男性に密着。一体どうやって仕事を続けられたのか?活躍できる体制を作った会社の取り組みとは?また、妻が若年性認知症となり仕事と介護を両立させてきた男性や、イオンが進める認知症サポーターを取材する。
出演者
【案内人】江口洋介
【ナレーター】杉本哲太
音楽
【音楽】
新井誠志
【テーマ曲】
◆オープニング曲
 「鼓動〜ガイアの夜明け」(作曲/岸利至)
◆エンディング曲
 「夜空の花」(作曲/新井誠志)
「ガイア」とは
ギリシャ神話に登場する「大地の女神」を意味し、後にノーベル賞作家のウイリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着している。「ガイアの夜明け」という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉えることで21世紀の新たな日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生=「夜明け」を目指す現在の日本を描くという意味合いが込められている。
関連情報
◆ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/
◆公式Twitter
https://twitter.com/gaia_no_yoake

ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32118(0x7D76)
TransportStreamID:32118(0x7D76)
ServiceID:41008(0xA030)
EventID:41049(0xA059)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: