戦後日本の安全保障政策の一段転換になる安保関連法案。
明日の採決に向けた流れが一気に加速した。
安全保障関連法案を審議する今日の特別委員会。
しかし、あちこちに空席が。
明日の採決に反対する民主・共産両党が採決を前提とするもので認められないと欠席。
徹底抗戦の構えを見せている。
一方で維新の党は委員会に出席していて、野党の足並みの乱れがあらわになっている。
維新の党にはこの人も秋波を送る。
維新が対案を提出したことを評価して見せた。
こうした中…自民・公明の与党と維新の党による対案をめぐる協議が始まります。
採決に向けて果たして折り合うことはできるのでしょうか。
自民・公明の与党に維新の党が加わって法案の修正について話し合った。
修正協議は物別れに終わったものの野党がいない中で採決を強行したというイメージを避けるために維新を引き寄せたいという与党側の思惑もうかがえる。
その一方で、ついに安倍内閣の中からもこんな発言が飛び出した。
石破氏は丁寧な説明を続ける必要性を訴えようという趣旨だったと見られるが、この発言に野党側は猛反発する。
そして与党の中からも不満が噴出する。
政府・与党内から議論は尽くされたといった発言が相次ぐ今週、採決に向けた流れを強めようというその土壇場で閣僚の１人が国民の理解が進んでいるとは言えないと認めた形で民主党の岡田代表は、徹底抗戦を呼びかける。
果たして明日、採決に踏み切るのかどうか。
日本の将来を変える重大局面で国会は緊迫の度を強めている。
今日も国会からニュースをお伝えいたします。
問題になっております安全保障関連法案は明日、委員会での採決が強行される可能性が高まっています。
このままいきますと、私の後ろにあります衆議院の本会議場であさってにも採決が行われて、法案は衆議院を通過することになるわけなんです。
ここで１つ確認なんですけれども、こちらのフリップをご覧ください。
安保法案というのは１つの法案ではないわけなんです。
ご覧のとおり、１０の法律の改正案と１つの新法のことを指すわけなんです。
つまり全部で１１あるわけなんです。
主な焦点は２つです。
憲法に違反しているかどうか、そして議論を尽くして国民の理解は深まったのかという点なんです。
自民党は１１０時間も審議をしたのだからもう十分なんだと主張しているわけなんですが、ある財務省の幹部はこのように話しています。
ここで官邸キャップの岩田夏弥さんに話を聞きます。
この指摘にあるように、答弁が甘過ぎるという意見もあると思うんですが、やはり国民に対する説明が尽くせていないような気がするんですが、いかがでしょうか？ＶＴＲにもありましたけれども、石破大臣が会見で国民の理解が進んでいるとは言えないと言った件についてはやっぱり重く受け止めるべきだと思います。
石破さんは安全保障の専門家で、去年は集団的自衛権に関する本を出しているんですが、その中にこんな記述があります。
つまりすべての日本人に関係する重大な問題なんですから、国民の理解を得ながら進めていかないと本当にまずい、そういう危機感を今日の会見では示したんだと思います。
そして明日の採決ですが、安倍総理としては強行採決というイメージ、どうしても薄めたいと思うんですが何か手立てはあるんでしょうか？今、政府・与党はどうにかして維新の党にだけは採決に出てきてもらおうと、この間、ずっと動いているんですねその１つがこちらです。
維新の党が対案を出した直後の審議です。
公明党の上田議員がわざわざパネルをつくって、政府案と維新案を並べ、あたかも対等なものであるかのように、並べて質問したんですね。
そのくらい丁寧に扱って、安倍総理はこの日の審議では…今日の動きですが、こちら。
今日の維新と与党の修正協議ですが、与党の側が自民党の高村副総裁、公明党の北側副代表といった非常に重いメンバーがそろって対応しました。
時間も２時間たっぷり話を聞いたんですね。
こういった動きというのは一連の動き、裏を返せば、これだけあなたたちを丁寧に、大切に扱ったんですから、よもや採決にお出にならないなんてことはありませんよね？と、ある種のプレッシャーをかけているという見方もできるんです。
維新の党は採決の日程を多少、何とか遅らせないかという意図もあって対案を出したんですが、結果的にはむしろ出ざるを得なくなってきている状況です。
つまり追い込まれているということですね。
間もなく東京の日比谷では明日の採決に反対する集会が開かれているんです。
現場には小林悠キャスターがいます。
日比谷野外音楽堂です。
この後午後６時３０分より安全保障関連法案の強行採決に反対する集会が始まります。
こちら３０分ほど前に開場しまして、会場の席、通路にまで多くの人が集まってきています。
上空のカメラから見てもわかりますけれども、本当に多くの方が集まってきていて、席だけでも３０００人、通路を含めると４０００〜５０００人は集まっているということです。
この後、入り切れなかった人々が少しずつ国会議事堂に向かってデモを始めるということなんです。
今回の集会に参加されています２０代の女性にお話を聞きます。
今回はどうして参加されたんでしょうか？国民の理解がほとんど得られていない中で明日、あさってにも強行採決をしてしまおうという政府の姿勢に強い怒りを感じましたので今日、来ました。
今回、千葉からいらっしゃったということなんですね。
こういった方も含めて７時半にこの集会が終わった後には皆でデモ行進を行うということです。
竹内さん、今聞いていただいたような市民の声がありますよね。
そしてこれが秘密保護法に続いての採決強行ということになりますとあのときに安倍総理は何と言ったのか、よく思い出します。
あのとき、もっと丁寧に説明すべきだったと反省の弁を述べたわけです。
それがまた繰り返されるということになると、この後、どういう影響が出てくるのか、これは非常に注目されるところです。
ただ、たとえ採決が強行されても、これはあくまでも多数決であって、民主主義に基づく意思決定の１つであるとも言えるんです。
そして、これは民主党政権時代にも乱発された手法でもあったわけなんです。
でも、安保法案というのは平和憲法に反するという指摘もありますし、国民の８５％が説明が十分でないと主張しています。
そういう意味で数の力で突破するというのは、この法案に関しましてはなじまないような気がいたします。
三重県の東名阪自動車道でディズニーランドから帰る観光バスとダンプカーが衝突し、２３人が重軽傷を負いました。
夏休みを前に起きたこのバスの事故、安全運行は守られていたのでしょうか。
これは事故の後、現場を通りかかった人が撮影した映像。
バスの乗客と見られる人が路肩に座り込んでいる。
今日午前３時半頃、四日市市堂ヶ山町の東名阪道自動車道の下り線で観光バスとダンプカーが衝突し、２台とも２ｍ下の茶畑に転落した。
この事故でバスの乗客２１人と双方の運転手、合わせて２３人が重軽傷を負った。
今回のバス旅行を企画する大阪市のウィラートラベルなどによるとこのバスは昨夜８時頃、東京ディズニーランドから岡山県の倉敷市に向け出発。
午後９時に新宿西口、１０時過ぎに神奈川県の川崎駅、そして東名、新東名、伊勢湾岸道を経て東名阪道道へ。
そして事故を起こした。
事故を起こしたバスの交代の運転手はこう話す。
今回バスの運転手は１１日連続で勤務していたが、今回の夜勤の前に８時間以上の休憩をとっていて会社側は法的には問題ないと話している。
警察によると、バスの運転手が追い越し車線から走行車線に進路変更したことは覚えていると話していて警察は、車線変更したバスがダンプカーの後ろにぶつかったはずみで２台とも転落・横転した可能性があると見てさらに詳しく調べている。
夏休みを前に起きた今回のバス事故バスの安全が改めて問われている。
続いては九州の東側を結ぶ東九州自動車道の整備事業をめぐる問題です。
土地の明け渡しを拒んでいる福岡県のみかん農園に対し、今日、県が強制排除に踏み切りました。
福岡県豊前市のみかん農園には今日午前７時に県の職員などおよそ２００人が入り、バリケードや看板を取り壊した。
バリケードが撤去され、作業員が続々とみかん園の中に入っていきます。
私の事業地に入っているものについてとやかく言うな。
この農園は、東九州道の予定ルートとなっているが、みかん農家の岡本栄一さんは、代替ルートの方が建設費も安いと主張。
周辺の住民たちとともに国に事業認定の取り消しを求める訴えを起こすなど、反対運動を続けてきた。
裁判は現在も係争中だが、土地の所有権は既にＮＥＸＣＯ西日本に移っていて、福岡県は今年１月、土地の明け渡しを求める決定を出した。
しかし、岡本さんと県との話し合いは平行線をたどり、県は今日ついに強制排除に踏み切った。
岡本さんと支援者は座り込みを続けたが、最後は県の職員らに抱えられ退去させられた。
東九州道の方には交通量とか何とかから言ったら、本当に今考え直した方がいいですよということを絶対に言いたい。
ＮＥＸＣＯ西日本は東九州道の北九州−宮崎を来年春までに全線開通させる方針。
イランの核開発問題の解決を目指す欧米など６カ国とイランとの協議がようやく最終合意に達した模様です。
欧米など６カ国とイランはイランの核開発の停止と経済制裁の解除を軸に協議を続けてきた。
ロイター通信は先ほど、イランが軍事施設への国連の査察を認め、６カ国側が経済制裁解除に応じることで合意に達したと報じた。
現在、関係国による詰めの協議が行われていて、この後、共同会見が行われる模様。
また、ＩＡＥＡの天野之弥事務局長は協議を前に、イランが過去に核兵器開発を行っていたとの疑惑について、年末までに解明することでイラン側と合意したことを明らかにした。
中東の最大の火種と言われたイランの核開発問題に一定の進展が見られそう。
手足口病の感染が全国的に広がっています。
手足口病は手や足、口の中に水泡状の発疹ができるウイルス性の感染症で主に夏場に幼い子どもを中心に感染が広がる。
国立感染症研究所によると、今月５日までの１週間に全国の医療機関から報告された患者の数は１医療機関当たり５．４８人で、警報発令の目安とされる５人を超えた。
都道府県別で多いのは京都府が１３．０１人、香川県が１１．１４人などとなっている。
手足口病は治った後でも便などからこちらは、おととしの台風２６号の映像です。
このとき東京の日野市で違法に造成された土地が土砂崩れを起こし、女性にケガをさせたとして、東京の建設会社社長ら家族３人が警視庁に逮捕されました。
菊谷容疑者が警視庁の捜査員に連行されます。
カメラに向かってピースサインをし車に乗せられる男。
無許可で宅地造成工事を行ったなどとして今日警視庁に逮捕された。
逮捕されたのは八王子市にある建設会社の従業員、菊谷洋一郎容疑者と娘で社長の小林昌子容疑者、そして息子の菊谷潤一容疑者の家族３人。
おととし１０月、台風２６号による大雨で日野市の造成地の盛り土が崩れてアパートに流入し、住人の女性が全治２週間のケガをした。
警視庁は菊谷容疑者らがこの造成地で都の許可を得ずに行った工事が土砂崩れの原因になったと見て逮捕に踏み切った。
菊谷容疑者らは高さ５ｍの盛り土の造成工事を行い、土地を拡大させていたとのこと。
盛り土は石を積んだだけで排水設備もなく、大雨が降れば、簡単に崩れる状態になっていた。
東京都は菊谷容疑者らに対し、盛り土を撤去するよう数回にわたり指導したが、改善されなかったとのこと。
全国各地の造成地では、台風などの際に土砂崩れの被害が相次いでいる。
去年８月、広島市の造成地では局地的豪雨により土砂災害が発生。
７４人が死亡した。
また去年１０月、横浜市で会社員の男性１人が死亡した土砂崩れでは土木業者が無許可で盛り土を行っていた。
市は業者に対して指導を行ったが是正されなかったとのこと。
建設会社社長の女が警視庁の捜査員に連行されていきます。
取り調べに対し小林容疑者は、宅地造成ではなく花を植えるための造園工事だ、父親が勝手にやった。
2015/07/14(火) 17:50〜18:15
ＭＢＳ毎日放送
Ｎスタ ニューズアイ[字]
取材経験豊富な竹内明を中心に、佐古忠彦も新加入。ＴＢＳアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えます。
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番組内容
きょうのニュースを速く深くわかりやすく。徹底取材したＶＴＲに加え、今さら人に聞けないニュースのポイントもわかりやすく解説。政治・経済・事件はもちろん、身近なニュースや生活情報もお伝えします。「Ｎトク」では全国各地で起きているホットな出来事を徹底的に掘り下げます。
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【Ｎスタ ニューズアイ】
竹内明（ＴＢＳ報道局）
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