津波で180人が犠牲になった仙台市若林区荒浜。
海からおよそ700メートルの場所にあった農業や手芸などを行う障害者のための福祉施設です。
施設長を務める…避難所の小学校で障害者たちが無事に避難生活を送れるよう全力を尽くしました。
あの日今野さんは施設で仕事中激しい揺れに襲われます。
その日は統合失調症や軽度の知的障害などを患う6人の利用者たちがいましたがパニックになる人はいませんでした。
津波が来ると考えた今野さんはもう一人の職員と共に利用者たちを4キロ先の小学校に避難させます。
作業場に薬を余分に持ってきていたのは一人だけでした。
今野さんは薬がないために起こりうる状況を心配します。
翌朝今野さんは近所の精神科クリニックで薬を手に入れる事ができました。
しかしそれでも大勢の避難者と過ごすストレスで眠れなくなった利用者がいました。
部屋を離れ車で寝る事にしましたが興奮してアクセルを踏んだりしたのです。
本人の希望もあり薬を多めに飲んで眠ってもらうという対応をとらざるをえませんでした。
しかしうれしい発見もありました。
利用者たちは炊き出しやまき割り水くみなどさまざまな作業に積極的に参加したのです。
また階段の上り下りが不自由な高齢者たちのために4階まで食事も運びました。
同じ部屋に避難していた鈴木三千男さんは当時の利用者たちの姿が印象に残っていると言います。
3か月後施設は同じ若林区内に移転し活動を再開しました。
避難所で過ごした経験から生活が変わったという利用者がいます。
震災前この男性は昼夜逆転した生活を送っていました。
2015/07/14(火) 10:50〜10:55
NHK総合1・神戸
あの日 わたしは〜証言記録 東日本大震災〜「宮城県仙台市 今野真理子さん」[字]
東日本大震災に遭遇した人々の証言。宮城県仙台市で障がい者のための福祉施設の施設長を務める今野真理子さんは、避難所で精神的に不安定になる利用者のケアに苦慮した。
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番組内容
東日本大震災に遭遇した人々の証言。宮城県仙台市で障がい者のための福祉施設の施設長を務める今野真理子さんは、避難所で精神的に不安定になる利用者のケアに苦慮した。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
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