徹子の部屋 江守徹 2015.07.13


運転していたのは、住之江警察署の地域課に所属する警察官で、大阪府警は「一時停止違反」として10日付で摘発し、指導しました。
この警察官は普段、交通違反を取り締まる業務にも携わっていたということです。
(黒柳)さあこれは今日のお客様が赤ちゃんの時お母様とご一緒の時ですけど。
どなたかおわかりになるでしょうか?とてもそれからお育ちになりました。
江守徹さんです。
よろしく。
どうも。
今日のお客様は18歳の時に初めてお会いしましてそれからもう50年以上になるお付き合いなんですけど。
江守徹さん今日のお客様です。
色々お話伺います。
(拍手)それで江守さんは次の役のためにひげを生やしていらっしゃるんですけど白髪のひげみたいなのでおじいさんみたいなんですけど。
まあおじいさんですよね。
今年はもう既に2月に…1月か。
『リア王』をやったんですよね。
その時も生やしたんですけどね。
お父さんだからねあれはね。
今年はもう2回もですよだから。
もうあなたがお父さんやるようになっちゃうのね?本当にねもう…。
ねえ。
初めてお会いした時「僕高校を出たとこです」って…。
そうですよ。
19歳だからね。
ねえ。
18かもしれないね。
「18」って言ってたあの時ね。
だから18の時から知ってるんだと思うと…。
私でもまだ二十いくつだって若かったんですよ。
でもそれにしても…それから50年。
半世紀だよね。
すごいね。
それでこの間初めて『33の変奏曲』ってベートーヴェンにおなりになって私は違う役やったんですけど。
これね。
この時のあなたのベートーヴェンでもベートーヴェンみたいだったよねなんかね。
フフッ。
もう8年も前か…5年かな?そんなになります?5年ぐらい前です。
これ時代が違うのに私がベートーヴェンの研究家で。
そうそう。
治らない病気になっていてあなたは耳が聞こえなくなっているところですれ違うことによって2人が会うっていう…面白い芝居でしたよね。
うん。
まあでもあなたのほうはベートーヴェンだったからあんまり私の今の現代とあんまり一緒にはね…。
ならなかったけどね。
でもまあ50年ぶりに芝居ができてよかったと思いました。
50年前は研究所では一緒に芝居しましたっけね?そうよ。
「女の」…「女の」…。
『女だけの村』か。
あれなんか一緒にしましたよ。
そうそうそう。
ねえそうそうそう。
「今度しましょうね」って言ってから本当に…50年ってだからあっという間ね。
あっという間。
色んなことあってね。
本当。
でもまあ随分映画の話とか色んな話しましたよね?うん。
一緒に勉強してる時やなんかね。
昔の江守さんの写真ちょっと皆さんにお目にかけますね。
昔の江守さん本当にハンサム。
これね文学座に入る頃の…ちょうど私が会った頃の写真だって。
これはね願書を出す時の写真ね。
そう。
やっぱりハンサムっていう感じですよね。
だから文学座はすぐあなたを採ったっていうね感じがします。
これは何ですかね?馬がいたりして。
テレビ映画のロケ風景ですね。
ロケ?ロケですね。
木曽かなんかでやったのかな?へえー。
馬いますね後ろにね。
でもあの馬もなんか…なんていうの?野生の馬みたいねなんかね。
足が短くて。
そうね。
アラビア風じゃない馬のような感じが…。
和種だね。
それからこれ『ハムレット』。
これ『ハムレット』だな。
28の時でしたよ。
これ?うん。
この時の『ハムレット』は大変あなた評判になりました。
それから途中で…ここの時テレビかなんかの時でしょうけど。
テレビでしょうね。
31歳だってこの時。
31歳の時こういう顔だったのねあなたね。
それから最近これ…おじいさん。
今度のシェイクスピアおやりになる時の写真。
だんだん人は移り変わっていくもんでございますっていう写真でね。
でも何しろ18からだから随分長いことあなたを見てたことになると思いますよ。
まああの…考えたらね。
うん。
でもまああなたの芝居はずっと見てきたんだけど。
あなたがどんなふうな芝居ねやっていく人かっていうのをさ。
でもあなた初め映画俳優になりたいって思ってたって仰ってたよね?映画が好きだったからね。
そうそうそうそうそうそう。
2歳半の頃から連れられて見に行ってたから…。
お母様いつも連れてってくださったってね。
外国の映画がね多かったって…。
本当。
あっ本当。
バスケット持ってねこの頃から…。
こういう顔だったの?あなたちっちゃい時ね。
険しい顔をしてるねちょっとね。
フフフフッ。
それで映画俳優になろうかなとか思ったんだけどなんか『新劇』っていう雑誌見てそこの研究所に入ろうか…?演劇部に入ったのね高校になってね。
そうか。
それで雑誌が…『新劇』とか『テアトロ』とか『悲劇喜劇』とかそういう雑誌があったんで。
そうしたらまあそれで…俳優座養成所っていうのは知ってたんだけど。
名前はね。
文学座がね研究所を再開するって出てたんですよ。
ちょうど高校を卒業する頃にね。
ええええ。
じゃあ両方受けてみようと思ったんだけど。
そしたら文学座のほうが先に試験があって発表もあったんですよ。
先に?だから受かったから…。
入っちゃったの?もう試験は嫌だと思ってねそれで文学座…。
俳優座嫌だから文学座。
うん。
そこで一緒になったのね。
そこで同級生…同級生だったっていうわけなんですけど。
それが50年ぐらい以上前のことでしたね。
文学座の…今懐かしいアトリエのね杉村春子先生の家の前のところでね一緒に勉強しました。
それでそのあと文学座にあなたお入りになってあなたいい役たくさんね…随分たくさんおやりになりました。
でもあなたはなんかお母様と育ってきたからお母様を楽にさせてあげたいっていう気持ちもあったんだって?あったでしょうねもちろんね。
母親が働いてたからね。
母子家庭だったからね。
だからまあ…大きくなったらっていうか成人したら母親を働かせまいとしたんでしょうね。
まあね。
でもお母様とても映画が好きな方であなたをそうやってちっちゃい時から連れていってくださったんだけども。
機嫌のいい時と悪い時と割とあったんですって?お母様。
怒るとねすごいんですよ。
口が立つから喋るんです。
そう。
口がすごい?そう。
喋るのね。
僕はもう自分で嫌だと思うともう自分で自分の頭を殴って脅かしたりしたことあるんですよね。
そうなの?そういうふうにしたりして…。
そうしたらお母様黙っちゃう?そうそう。
なるほど。
36歳の時なんかねあなたねこちらにいらっしゃってねオペラ歌手にもなりたかったなんて話もしていらしたんですけど。
ちょっといいですか?VTR見ていっていいですか?はい。
「ちっちゃい時から自分が俳優になろうと思ってたっていう方はほとんどいらっしゃらないんだけどあなたは非常に珍しいケースですねあなたは」「そうですかね?」「でも最初にご覧になった映画が何でしたっけ?」「すごいやつでしょ?」「『フランケンシュタイン』ですよ」「そうですってね」「ボリス・カーロフのね」「大変な…もう大昔の『フランケンシュタイン』」「ええ。
初代ですよね」「やっぱりとても印象の強い…?」「それは途中で…前にもお話ししたかもしれないけど怖くてね。
母親と一緒に行ったんですけどね」「いよいよあの有名な怪物がねモンスターが電気で…雷の電気で起き上がろうっていう時に博士が…老人の博士が…もうシワシワのね目がギョロッとして」「窓から…山小屋の窓からそれをうかがいみるところがあるんですよね」「ピカピカッていう時にね」「ウワーッていう時に僕はこうやって“帰ろうお母さん”って言っちゃった」「“帰ろうお母さん”って?」「おふくろのほうはもっと見たかったわけですよ…」「これから面白くなるのに」「これから面白くなってくる。
ところが見ちゃって…」「あとで聞いたらねその向かい側にねエノケンさんのね『ちゃっきり金太』やってたんですって」「そっちをはしごして見たそうですよ」「中学校の頃オペラ歌手になりたいなって思ったことあるんですよ」「テノールになりたかったって?」「うん…。
中学だから声変わりも完全になってないかどうかわかんないんだけどね」「今でも割とね練習すれば割とテノールも出る…割と音域が広いんで」「自分で言うのはなんだけれども」「いつかほら舞台で私がコンサートみたいなのをやっててあなたがゲストでいらして。
あなたが…」「タタタララララ寄っかかる人は」「みたいな歌あったでしょ?浅草…」「岩にもたれた」「ここですよ」「舞台でもしたのよあなた」「ここでも?ちょっとやってみて」「今の?」「岩にもたれたものすごい人が」「…っていうやつ?」「そうそうそう」すごい…。
そう。
大体からしてさ…。
「岩にもたれたものすごい人が」…っていう歌詞がすごいわね。
そうね。
それをおふくろに教えられたのね確かね。
覚えてたのね昔見たことを。
そうでしょ。
でも歌い方は本当にテノールっていうかクラシックの発声だもんねあなたの発声が。
ハハハ…。
だからオペラ歌手になれないもんでもなかったのかもしれない。
でもまあ新劇早く入っちゃったから文学座にね。
それで割と早く役がついたりしたからもうずっと文学座に…。
うん。
でもあれですよね?私知らなかったけどお母様お亡くなりになったって。
もう随分前になるんですってね?お母様83でお亡くなりになったんだって。
それで亡くなった年が杉村春子先生が…。
同じ年だったな確か。
そうですってね。
お母様が1月で杉村先生が4月だって。
あなたは子供が2人いて。
上の息子さんがなんだか漢字がすごい読めるってさ小さい時言ってたじゃない。
うん。
あの子どうした?その後。
生きてますよ。
いやそうだけど。
漢字の仕事はしてない?子供がね3人ですよ確かさ。
確かっていうか…。
孫…。
いやいや。
いや息子娘娘。
あっそうか。
おたく3人子供いるんだ。
そうそうそうそうそうそう。
その長男がなんだかすごい何でも日本語…漢字読めるとかって言ってたじゃない。
その当時はね。
まあ今もその…文学が好きで文学者を目指してるんだけどね。
そうなの?ふーん。
でももう随分大きくなったでしょ?もうそうですよ…。
何歳ぐらい?43ぐらいだから。
息子が?すごいね。
息子43。
うん。
娘…娘は?40と37ぐらい。
どっちかはお嫁に行ってる。
うん。
その孫があなたのことをとても可愛く呼ぶ?「おじいちゃん」とかなんかって呼ばせてないんでしょ?うん。
名前をね「てったん」と言わせてるんですよ。
徹夫だからね。
あなたがね。
「てったん」と言わせてるんですよ。
可愛いでしょ?子供ちっちゃい子が…。
それはだけど…「てったん」と言わせたのは息子たちですね。
息子と娘娘たちです。
…たちが決めてね。
お父さんはどうも「じいじ」と言われるの嫌らしいから「てったん」と。
奥様はともこさんと仰るので「とったん」って言うの?いやいや…。
ともたん?ともこ…。
何て言ってるんだろうな?ともたん?「ともたん」って言ってるのかな?あんまり聞いたことがないね。
あなたのことはそういうふうに言って「とったん」って呼んでるのね。
「てったん」ね。
「てったん」ね。
可愛い?孫って。
可愛いですよそりゃ。
あなたが孫といるところって想像もできない。
でも可愛がってるの?うん。
奥様は俳優座の女優さんだったんだけど…。
合同かなんかで一緒に文学座とやった時?そうですそうです。
結婚することになったのね。
まあ奇麗な奥様でとても…なんていうの?本当にすごいなと思うのはあなたが外でお酒飲んで酔っ払うとすぐ奥様迎えに来るね。
それは心配なんですよやっぱり。
でもすごいけどあなたがどこに車止めたかわかんないのにすぐわかるのねあなたの止めたところ大体ね奥様が。
それは聞いてくるんでしょ。
聞いてくるのかしらね?もちろん。
それでそれに乗せてあなたを乗せて帰るっていうふうにね…ケガしないようにってね。
それをずっと何十年もやってるんだから随分…なんていうの?我慢強い。
もう随分になるでしょ?でも結婚して。
えーとね…知ってます。
44年。
うんそうだね。
そのぐらいになる?うん。
でも随分…なんていうの?あなたにしては穏やかな結婚なさいましたね。
どういうこと?えっ?なんかさめちゃくちゃになんないでさ。
結婚式が?いやいやいやいや結婚そのもの。
それは…それは家内も我慢強いけどもこっちも我慢強いからですよ。
それはね。
それはそうですよ。
それはそうですよね。
真面目な顔してあなたは。
奥様とても可愛い方でねお嬢さんっていう感じの方で。
でもまあ一緒に旅なんかなさるとのんびりとした感じの奥様なんですって?割と。
そうね。
旅をしたのは最初に会った時ですけどね。
そうなの?その時?一緒に旅したの。
そうそう。
私だから…あなたがしょっちゅう一緒に旅に行くっていうのもどんなものかな…?そんな人なのかなと思ってたんだけど1回だけ?一緒に旅したのは最初の時です。
そうか。
最初の時だけ。
最初の時ね。
でもあれですよねあなた今もうほとんどお酒飲まないじゃない。
あんまりね飲まないです。
「ビール1缶はいい」って言われてるんだって?ビール1缶。
まあ…そう。
缶はね1缶ぐらい。
1回あなた脳梗塞かなんかなすったんですよね?しました。
よく治りましたよね何もあれがなく。
そうですね。
なんか後遺症なく。
話しもねうまく…。
ありがたかったねはい。
それからものも忘れたりしないでセリフ覚えられるっていうのが一番ね…。
私あなたが長いセリフを覚えていらっしゃるのを見てああよかったなって思いましたけどね。
その代わりビールは1缶ぐらい?うん。
でもあれでしょ?前に言ってたけどすごいご飯食べるの早くなっちゃったって言ってた…前に。
そうね。
お酒を飲まないとやっぱり早いでしょ?すぐご飯食べちゃうでしょ?そしたら早いでしょご飯なんてね大体ね。
そうそうそう。
そうですよ。
だから前はお酒飲んでちょっとちびちび何か食べたり色んなもの食べたりしてそれであとでご飯食べたりしたんだけど。
今もういきなりご飯食べるからすごい…10分ぐらいで終わっちゃうとかって…。
10分ですよ本当に。
終わっちゃう。
あなた昔絵うまくて私のこと描いてくれたよね?『じゃじゃ馬ならし』の役やった時の私みたいなの。
とてもうまかったんだけど…。
肖像をね。
そうそうそうそう。
ペン画で描いたんだね。
今描かないの?うん描かないね。
どうして?やめちゃったの?いや昔から…あんまり描くのはそんなに好きじゃなかったんですよ。
その時は描いてくれたのね?そうそうそう。
あっそう。
じゃあ大事に取っとかないとねあれね。
色ついてましたよでも。
そうね。
じゃあペン画のあとに色をつけたのね。
そうそう。
とても上手だった。
そう?本当に上手だったね。
うん。
画家になろうと思ったことはない?ないの。
初めから俳優なの?そうね俳優だね。
映画俳優っていうのになりたかったっていうのもあったんだけど途中から舞台俳優っていうふうに…。
だけど俳優なんてどうやってなっていいかわからないじゃない。
俳優っていうのは。
ニューフェースに応募するっていうのは嫌だったの。
そうなの?そうすると…どうしたらいいのかわかんないと俳優座養成所とか文学座研究所ができたっていうんでそれで受けたのね。
それで受かっちゃったから。
受かっちゃったから入っちゃったのね。
映画でそういうのがあったらもしかして映画にも行ったかもしれない…?かもしれないね。
文学座がちょうど研究所できた時でね。
そう。
そうそう。
あの時文学座本当にいい人いっぱい来て…。
それじゃこの辺でですねあなたよりも下級生の渡辺徹さんがあなたにちょっとメッセージを。
ああそう。
ちょっと何か言ってますから聞いてやってください。
お願いします。
「黒柳さんそして江守さん」「どうも渡辺徹です」どうもどうも。
「江守さん覚えてらっしゃらないかもしれないけどおいしいステーキをごちそうになりましてね」「しこたま一緒に飲みまして」「大先輩にもかかわらず“お前を送ろう”なんて言うので奥様の運転で家の前まで送っていただいたら…」「もう遅かったんですけどもうちのマンションの前で…」「“万歳!渡辺徹万歳!”って大きい声を出していただいて」「もう近所がみんな窓からのぞかれていて翌日謝りに回ったみたいなことがちょっとあったこともあるんですけど」「本当にあれはうれしい思いでございました」えっ…覚えてる?覚えてない。
覚えてない?だからその時酔っ払ってたんじゃないの?うんそうだね。
もう一つ渡辺徹さん続いて何かあるんですってよ。
「俺にとって江守さんっていうのはもう雲の上の人で」「文学座においてはもう大先輩でね」「憧れの人なんですよ」「江守さんが出演してると他の出演者がみんな袖でセリフを聞きに来るのが印象深いんですね」「みんな勉強しようと思ってるんですがね」「そんな完璧な江守さんがある時『いのち』っていう芝居で…何でしょう?」「セットですけども玄関から出ていくんだか入るんだか思い切りバーンッて…芝居だったんですがバーンッて開けたら玄関の戸だったですかね?江守さん」「なんか倒れてきたんですねバッと勢い余って」「それを江守さんが倒れないように必死にこう押さえながら長ゼリフを言い切るという…」「本当に笑ってしまいましたけど素晴らしいなというふうに思っております」「とにかく…俺も人のことは言えないんですけども江守さん体大事になさってください」「そしてまだまだ色々ご指導を後輩たちにしていただきたいと本当に思っておりますんで」「お酒はやめられたでしょうか?」「いやちょっと飲んでるとは聞きましたけど…程々に」「後輩のためにも元気でいてください」「これからもよろしくお願いします」こちらこそ。
はいはい。
でも渡辺徹さんもテレビにも出ながらああやって舞台ね出てるから偉いよね。
今度も一緒ですよ。
今度も一緒?元気な人なんでね。
うん。
それからね奥様に…メッセージとかそういうのじゃないんだけど担当の者がちょっとお話を伺ったら…。
これからの先のあなたね。
うん。
「無理しないで長生きしてそれで老いて」…。
老いて…年取ってね。
「できる役を満足のいく仕事をしてほしい」…。
そう言ってるの?奥様がそう仰ったって。
どうもありがとう。
そう。
それからそうやって「ありがとう」とかそういうことをあなたがとても仰ってくださるっていうことを奥様感謝していらしたって。
割と「ありがとう」って言いますね。
そうですって。
普通言わない男の人多いじゃない日本人って割とね。
そうかな?とてもねそういう「ありがとう」とか感謝の気持ちみたいなことを仰ってくださるって奥様は喜んでいらしたと担当の者が言っておりました。
そうですか。
偉い。
偉いと思いました。
ありがとう。
フフフ…。
でもさっきの…話違うんだけどこういう戸っていうと日本の戸みたいだけどさ違うんじゃないかと思うんだけど。
何の芝居だか知らないけど…。
あれはこうだったですね。
やっぱりこういう日本の…。
それが倒れてきたのをずっと押さえながらセリフを言ったのは覚えていらっしゃる?セリフを言ったかどうかっていうことは覚えてないけど倒れたことは覚えてますよ。
戸が?うん。
本番中ね。
こうやって開けたらもう全体が倒れてきちゃったの。
だからそれをアアッと押さえたんですよね。
だけど自分のセリフは言ったんでしょ確か。
そうでしょ。
押さえながらね。
押さえながらね。
やめるわけにいかないからね。
そんなことあなたにとっては別に何も難しいことじゃないでしょ?誰になっても難しくないでしょ?セリフを覚えてりゃ。
覚えてりゃね。
だから渡辺さんたちは…。
きっとたぶんセリフをちゃんと覚えてない人はそういう時ってどうするんだろうなってきっと思うんでしょうね。
そんなことあなたにとってはね別にね。
それは黒柳さんだってそうでしょ?私もそんな驚かないです。
驚かないよね。
文学座っていえば杉村春子先生なんだけど今入ってくる新しい人って杉村先生のことを全く知らないで入ってくる人も多いってね。
多いでしょうね結構ね。
でもあなたずっと相手役やっていらしたですけど…。
私大好きだったけど杉村春子さんってどういう方でした?どういう方って…ひと言じゃなかなか言えないけども芝居が好きな人でしたよとにかく。
やっぱりね。
うん。
それからやっぱり面白い人でしょ?面白くない?あんまり。
面白いっていうかな…。
でもよく一緒に食事しましたけどね。
よく話を聞いてくれましたよ僕の言ってることをね。
そうなの?うん。
あの方すごいことを仰って…笑うようなことを仰っても全然自分が笑うようなことを言ってるっていうふうに思わないところがあったんでね私そこが好きだったんだけど。
さてさてそれはともかく今度シェイクスピアのすごいのやるんでしょ?すごいのっていうかあまり人に知られてないっていう作品ですね。
題名からしてがもう覚えるの難しい。
『トロイラスとクレシダ』っていうんですよね。
男女の名前だけどトロイラスっていう男とクレシダっていう女性のまあ恋愛ものですけどね。
これはあなたさっきのおじいさん…今ひげ生やしてるのもそのせいなんだけど。
そう。
でもこれあれなのねずっと上のほうから見てると吉田栄作さんとか渡辺徹さん岡本健一さん江守さんとかソニンさんとか随分色んな方が出ていらっしゃるのね。
うん。
渡辺徹さん随分痩せたわねこうやって見ると。
そうでもない?そうね。
一時よりは痩せましたね。
一時より。
うん。
これはどういう芝居なの?有名な…だからトロイ戦争がどうして起きたかっていうことの話なんですよ。
えー。
木馬なんか出るの?出ないの。
出ないの?だからそれにまつわるその…トロイラスっていう若者とクレシダっていう女性が恋愛して戦争とどうなるかっていうことなんでね。
僕はプライアムっていうトロイの王様だけども…。
すごい。
だけど別になかなか…アキレウスも出てきたりするんですよね。
あっそう。
ヘクトルとかね。
走ったりするの?いやしないしない。
でもあんまりやられないものだからね…。
やられてないからね。
シェイクスピアのことなんか好きな人は面白いでしょうねきっとね。
でも気に入ってなくてもあなたのことだからおやりになるでしょ?ちゃんと。
それはちゃんとやりますよもちろん。
やるよね。
ありがとうございました。
どうぞ。
2015/07/13(月) 12:00〜12:30
ABCテレビ1
徹子の部屋 江守徹[字]

〜脳梗塞から復帰!妻のエールに…〜江守徹さんが今日のゲストです。

詳細情報
◇ゲスト
舞台では重厚な演技とその存在感で数々の大役をこなし、一方、戯曲の翻訳や劇作家・演出家としても活躍している江守徹さんがゲスト。
◇番組内容
江守さんと黒柳さんが初めて出会ったのはお互い文学座の研究生の頃で、江守さんは18歳。スタジオではその頃の写真を見ながら当時を振り返る。2007年に脳梗塞で倒れ入院。それまで浴びるように飲んでいたお酒をひかえるようになった。今日は内緒で、酒豪だった頃の江守さんを知る人からの酒豪・江守徹の豪快エピソードや名優・江守徹の舞台でビックリ失敗談を語った映像を紹介。何事にも動じない江守さんの姿もお楽しみに!
◇おしらせ
☆『徹子の部屋』番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/

ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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