NHKニュース おはよう日本 2015.07.13


おはようございます。
7時になりました。
きょう午前3時前、大分県で震度5強の強い揺れを観測する地震がありました。
この地震で、これまでに大分県内で3人がけがをしているということです。
気象庁は、揺れの強かった地域では、今後1週間程度は震度5弱程度の揺れを伴う余震が起きる可能性があるとして、注意を呼びかけています。
地震があったのは、きょう午前2時52分ごろです。
震度5強の強い揺れを大分県佐伯市で観測しました。
震度5弱の揺れを観測した、愛媛県西予市の市役所の支所です。
揺れによって本棚の扉が開き、書類の束が床に散乱しています。
このほか、震度5弱の揺れを熊本県の阿蘇市と産山村、それに大分県豊後大野市で観測しました。
また震度4の揺れを、九州と四国、中国地方で、震度3から1の揺れを九州と四国、近畿、東海、それに中国地方の広い範囲で観測しました。
この地震による津波はありませんでした。
気象庁の観測によりますと、震源地は大分県南部、震源の深さは58キロで、地震の規模を示すマグニチュードは5.7と推定されています。
大分県によりますと、午前6時半現在、県内で3人がけがをしているということです。
このうち豊後大野市では、78歳の男性がベッドから落ちて頭にけがをして病院に搬送されたほか、83歳の女性が、地震で転んで腰を打って病院に運ばれました。
また臼杵市では、52歳の女性が家の中で転倒して、顔にけがをしたという通報があり、病院に搬送されています。
温泉地として知られる大分県の別府市です。
地下に埋められたパイプから温泉が漏れて、市道に流れ出しているのが見つかりました。
大分県の豊後大野市によりますと、水道管が破損したと住民から連絡があり、管から僅かに水が漏れているのが見つかったということです。
鉄道の情報です。
JR四国によりますと、予讃線と予土線は、一部の区間で、安全点検のため、列車の運転を見合わせています。
JR九州によりますと、大分県内を走る日豊線と豊肥線、それに久大線は、一部の区間で徐行運転を行っています。
山陽新幹線と九州新幹線は、ほぼ平常どおり運行しています。
暖かく湿った空気の影響で、九州や四国では大気の状態が不安定になり、局地的に非常に激しい雨が降っています。
九州や四国では、きょうの昼ごろにかけて、非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象庁は、土砂災害に警戒するとともに、低い土地の浸水などに十分注意するよう呼びかけています。
朝鮮半島付近にある台風9号の影響で、南から暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、西日本を中心に大気の状態が不安定になっています。
九州や四国には、帯状の発達した雨雲がかかり、午前6時10分までの1時間には、高知県が高知市に設置した雨量計で、51ミリの非常に激しい雨を観測したほか、熊本県天草市牛深では49.5ミリの激しい雨が降りました。
熊本県ではこれまでの雨で、土砂災害の危険性が高くなっているとして、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。
大気の不安定な状態は、このあとも続く見込みで、九州や四国ではきょう昼ごろにかけて、局地的に雷を伴って、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
気象庁は、土砂災害に警戒するとともに、低い土地の浸水、急な川の増水などに十分注意するよう呼びかけています。
また、きょうも近畿から東北の広い範囲で、日中、高気圧に覆われて、晴れて気温が上がり、猛暑日となる所もある見込みです。
日中の予想最高気温は、山形市や福島市、前橋市、埼玉県熊谷市、金沢市で36度などと、各地で厳しい暑さになる見込みです。
気象庁は、熱中症に十分注意するよう呼びかけています。
ここからは、気象情報担当の佐藤さんとお伝えします。
この時間は、九州や四国で激しく降っているようですが、これは台風9号の影響なんでしょうか?
そうなんですね。
台風9号に向かって、非常に暖かく湿った空気が流れ込んでいるために、九州や四国などで激しく降っている所があります。
それでは雨の予想を見ていきますと、このあとも九州を中心に、雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨の降る所がありそうです。
数時間で100ミリを超えるような大雨となるおそれがあります。
すでに土砂災害の危険性、非常に高くなっている地域もあります。
土砂災害に十分警戒が必要です。
そしてこのあと見ていきますと、北海道も雨足が強まり、北部を中心に、激しく降る所がありそうです。
北海道はあすにかけて、100ミリを超えるような大雨となるおそれがあります。
北海道も土砂災害に十分な注意が必要です。
それでは台風9号の情報です。
朝鮮半島付近の台風9号。
今夜には温帯低気圧に変わる見込みです。
その低気圧に変わって、南からは暑い空気が流れ込んでいます。
このために、きょうも各地で猛暑となりそうです。
それではこの時間の気温の様子です。
この朝の時間も、オレンジ色、30度を超えている所がありますね。
日本海側の地方は、フェーン現象の影響も加わっているために、朝から30度以上の所があります。
そして上空の暖かな空気の予想です。
こちらは晴れますと35度以上、猛暑日となるような目安の空気です。
このあと見ていきますと、日中は北陸、関東、東北を中心に流れ込むために、各地で猛暑となりそうです。
それでは予想最高気温です。
各地で35度以上の猛暑日の予想です。
関東地方は内陸部が中心、そして北陸・金沢などは36度の予想です。
また画面にはないんですけども、東北地方、山形、福島では36度、また関東地方も前橋などで36度まで上がる見込みです。
熱中症には十分な注意が必要です。
そして台風11号の動きも心配ですね。
南の海上には、大型で強い台風11号があります。
そして海面水温、ご覧ください。
28度というのが、発達をする目安となる暖かさ、海面水温です。
このあとも小笠原、そして沖縄付近までこの暖かな海水がありますので、発達を続けながら、北上する見込みです。
その台風11号の情報です。
大型で強い台風11号、このあとも発達をしながら北上し、非常に強い勢力で、木曜日ごろに西日本に接近するおそれがあります。
南の海上の高気圧の発達のしかたによっては、西に行ったり東に行ったりする可能性があります。
このあとの進路を見ましても、北上する見込みです。
今後の情報には十分な注意が必要です。
佐藤さんとお伝えしました。
ギリシャへの新たな金融支援の協議を始めるかどうかを話し合う、ユーロ圏首脳会議が、日本時間の昨夜から始まりました。
会議では、ギリシャが提出した構造改革案を、着実に実行させることなど、支援の協議を始める条件を巡って意見を交わしているものと見られます。
ユーロ圏19か国による首脳会議は、12日、ベルギーのブリュッセルで始まり、ギリシャが要請している新たな金融支援について、協議を始めるかどうか議論しています。
会議では、改革案に盛り込まれている年金制度の見直しや、付加価値税の税率の引き上げなどの項目について、ギリシャが今月15日までに法制化することなど、支援の協議を始める条件を巡って意見を交わしているものと見られます。
会議に先立ち、各国首脳は。
オーストラリア・シドニーの外国為替市場は、ギリシャへの対応を巡るユーロ圏首脳会議で結論が出ていないことを受けて、ユーロを売って円を買う動きが強まっています。
現在は1ユーロ136円51銭から61銭で取り引きされています。
市場関係者は、ギリシャが提出した構造改革案が了承を得られていないことから、市場では、リスクを回避しようという動きが続いていると話しています。
ではブリュッセルで取材している長尾記者に聞きます。
長尾さん、会議での議論はどのようなものだったんでしょうか。
会議はギリシャを支え続けるかどうかの判断を下す、最後のチャンスという位置づけでしたが、内容はギリシャにとっては厳しいものとなりました。
最大の理由は、失われた信頼です。
ユーロ圏側から見ますと、ギリシャは一方的に交渉の席を立ち、国民投票に打って出たあげく、支援を求めると、このチプラス政権には振り回されたという感は否めません。
このため各国は、ギリシャが示した改革案よりも、さらに厳しい要求を突きつけまして、改革案が後戻りできない形にしたいと考えたようです。
特にドイツは、ギリシャのユーロ圏離脱の可能性に言及するなど、強硬姿勢を強めました。
これにはさすがにフランスなどが抵抗を示したようですが、ギリシャの債務問題を巡って、ユーロ圏をどう守っていくか、各国の考え方の違いが浮き彫りになりました。
では、今後はどう進んでいくんでしょうか。
会議の結果を受けまして、ボールは再びギリシャ側に打ち返されたという形になると思います。
さらなる負担を強いる改革が、ギリシャ国民にとって受け入れられるものなのか、それが次の焦点です。
痛みを伴ってもユーロ圏に残るという決意をギリシャ側が示し、それをもってユーロ圏側もギリシャの再建や成長に協力すると、そういう姿勢を示せるかということが焦点です。
協議を進めるために、必要な信頼をいかに回復していくか、双方がどのように覚悟を決めていくかが問われていくことになると思います。
ここからは、ヨーロッパの経済情勢に詳しいニッセイ基礎研究所上席研究員の伊藤さゆりさんに伺います。
どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
伊藤さん、今回の一連の会議はどう受け止められましたか?
やはり5か月にわたる協議の末に、国民投票、ノーを突きつける国民投票に打って出たチプラス政権に対する不信感は根強くて、協議は非常に難航したという印象です。
さらに、各国間の、ギリシャの改革案を巡る評価の違いという点も、拍車をかけたように思います。
この特に改革案、大筋で支持したのはフランス、不十分としたのがドイツなんですが、この両国の間には、経済政策の理念に対する基本的な違いというのがあって、フランスの場合は厳し過ぎる財政緊縮は成長に有害という立場ですし、ドイツは健全な財政こそが経済成長の前提という立場です。
特にフランスは、その上に、ドイツに比べますと、このギリシャのユーロ離脱といった問題に発展した場合に、影響を受けやすい南ヨーロッパの国々などと非常に結び付きが強いということもあって、なるべくこの問題を穏当に決着をつけたいという気持ちが強いようです。
ドイツはギリシャに対して厳しい姿勢を取っていますが、これはどうしてなんでしょうか?
もともとドイツの世論というのは、このギリシャ支援に対して非常に懐疑的でした。
結果として、すでに多額のお金をつぎ込むことになっていますし、さらにその上、国民投票まで行われたということで、世論はますます厳しくなっています。
厳しい要求を突きつけざるをえなかったということのようです。
首脳会議では、15日までにギリシャに対して改革の法案成立を求めるということのようですけれど、その中にはドイツが要求したとされる国有企業などの売却益を、債務返済に充てるための機関の設立ですとか、あるいは財政削減の目標に届かなかった場合、自動的に歳出を削減するような法律を整備するといった、かなり厳しいものが盛り込まれる見通しとなっています。
そしてギリシャがこれに応えない場合、ドイツはもう一つの選択肢も示したということですが、どんなものなんでしょうか?
このまま支援を継続するということではなくて、一時的に少なくとも5年程度、ユーロ圏から離脱して、その間に債務をさいへんするというプランです。
ただ、このユーロ離脱、一時的なものですので、あくまでもEUの、欧州連合のメンバーではあり続けられるし、それから経済成長、あるいは人道支援は受けられるという考えのようです。
ただ、このユーロの離脱、やはり基本的にはユーロというのは、いったん導入したら、離脱国を出さないという前提を取っているわけなんですが、これによって、その前提が大きく崩れてしまいます。
風穴がいったん開いてしまうと、例えばギリシャと同じように、過剰な債務の問題を抱える国、競争力が弱い国々が悪影響を受ける、資金調達などの条件が厳しくなるというおそれがあって、それがユーロ圏全体の経済成長に悪影響を及ぼすおそれがあります。
できるかぎり、ギリシャにしっかりと改革をやってもらって、穏当な、ユーロ離脱といった事態には発展しない方向で決着をつけたいという思いは強いのだろうと思います。
そして今後の世界経済、日本経済への影響、今の時点ではどうでしょうか?
本来は直接的な影響は限られるはずなんですけれど、やはり先週の段階では、このギリシャの改革案の提示で、穏当な決着への期待というのが広がっていますので、今は少し市場は神経質になっているようです。
ただ、15日まで、やはりギリシャの議会の対応というのが一番のポイントになってきますので、当面は見極めというムードが強くなるのではないかと思います。
ヨーロッパの経済情勢に詳しい、伊藤さゆりさんとお伝えしました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
では次です。
後半国会最大の焦点となっている安全保障関連法案。
法案を審議している衆議院の特別委員会は今週、採決を巡って、大きなヤマ場を迎えます。
与党側は、きょう、中央公聴会を終えれば、採決に向けた環境は整うとして、15日にも委員会で採決する構えなのに対し、民主党などは今週中の採決は認められないとしており、与野党が激しく対立することが予想されます。
安全保障関連法案を審議している衆議院の特別委員会は、きょう午前、中央公聴会を開き、5人の公述人から意見を聞いたあと、午後は政府案に加え、民主党と維新の党が提出した対案などに対する質疑を行うことになっています。
与党側は、中央公聴会を終えれば、採決に向けた環境は整うとして、今週15日に委員会で採決し、翌16日にも衆議院通過を図る構えを崩していません。
自民党の二階総務会長は。
先週、国会の周辺では、法案に反対する人が座り込みを行いました。
きのう、民主党の岡田代表は。
維新の党の松野代表も。
このように述べて、与党側を強くけん制しました。
安全保障関連法案の審議は今週、採決を巡って大きなヤマ場を迎え、与野党が激しく対立することが予想されます。
では、政治部の吉川記者に聞きます。
この安全保障関連法案の審議は、与野党の攻防が激しくなっていますが、だいぶ、それぞれの主張には隔たりがあるようですね。
法案の審議が深まっているかどうかを巡って、与野党の認識が真っ向から対立しています。
与党側は衆議院の特別委員会での審議時間が、先週、100時間を超えたことを強調しています。
これは当初、与党側が衆議院通過の目安としていました80時間を上回り、PKO協力法など、過去の同様の重要法案の審議時間も超えています。
与党側としては、採決に向けて重視している中央公聴会をきょう行いますと、すでに十分な審議を尽くしたことになり、採決の環境は整うと考えているんです。
これに対しまして民主党など野党側は、さらなる審議が必要だと主張しています。
民主党と維新の党は、対案などについての実質的な審議は、先週金曜日に1日行われただけで、不十分だとしているんです。
また安全保障関連法案についての国民の理解が深まっているとはとても言えないとしていまして、早期の採決には応じられないという立場を崩していません。
今週、ヤマ場を迎えますが、どのような攻防が展開されそうでしょうか?
与党側としましては、まずは強引な国会運営という批判を避けたい考えです。
このため、あす、維新の党と2度目となる対案の巡る協議を行うなど、野党側にも引き続き丁寧に対応していく考えです。
ただ、9月27日までの残りの会期を考えると、採決日程の先送りに応じることはできないとしていまして、今週15日に、委員会で採決し、翌16日にも法案を参議院に送りたい考えです。
与党側の念頭にありますのが、法案が参議院に送られて、60日がたっても採決されない場合、衆議院で3分の2以上の賛成で、再可決して成立させることができるという、いわゆる60日ルールです。
衆議院に比べ、野党側の勢力が強い参議院で、審議が難航した場合も見据えまして、この60日ルールを使える余地を残して、法案の成立に、いわば保険を掛けておきたいというねらいもあるんです。
これに対しまして、野党側は民主党など5党が、この60日ルールを封じ込めるためにも、今週中の採決は認められないと、連携して対応することを確認しています。
今国会の最大の焦点であります、安全保障関連法案を巡る攻防は、今週、大きなヤマ場を迎えます。
政治部の吉川記者でした。
アメリカ軍普天間基地の移設計画を巡り、沖縄県の翁長知事が設置した第三者委員会は、早ければ今週にも名護市辺野古の埋め立て承認には、法律的な問題があったという内容の報告書をまとめる方向で調整を進めています。
これを受けて翁長知事は、来月以降、埋め立て承認の取り消しなどを判断することにしています。
普天間基地の移設計画を巡って、沖縄県の翁長知事が設置した弁護士らによる第三者委員会は、ことし2月から政府が移設先とする名護市辺野古の埋め立て承認に、法律的な問題がないかどうか、検証を進めています。
委員会はこれまでに、審査に当たった県の職員から聞き取りなどを進めた結果、仲井真前知事が行った承認には、法律的な問題があったとする報告書をまとめる方向で最終的な調整を進めていて、早ければ今週にも翁長知事に提出することにしています。
これを受けて翁長知事は、埋め立て承認の取り消しなどを判断することにしていますが、知事周辺によりますと、県が報告書の内容を確認するのに一定の時間がかかるということで、翁長知事が判断を行うのは、来月以降になるとしています。
そして翁長知事は、それまでの間、政府に対し改めて移設計画の中止・撤回を要請することも検討しています。
ことしは戦後70年。
あと1か月ほどで、終戦の日を迎えます。
こちらは、太平洋戦争の末期に行われた航空機などによる体当たり攻撃、特攻です。
陸海軍合わせて6000人以上の若者が、特攻で命を落としたといわれています。
当時、兵士として戦争を経験した人が高齢になり、次々と亡くなる今、私たち戦争を知らない世代は、その記憶をどう受け継ぎ、伝えていけばいいのか、ある戦争資料館の地道な取り組みです。
おととし、茨城県笠間市にオープンした、筑波海軍航空隊記念館。
旧日本海軍の基地の跡地にあります。
残されていた旧司令部の建物を使って、ここで訓練を受けていた特攻隊員たちの資料およそ200点を展示しています。
建物が特攻について描いた映画のロケで使われたことがきっかけとなり、設立されました。
立ち上げのときからの中心メンバー、金澤大介さん44歳。
ふだんは焼き物の販売店を営んでいます。
その一方で、ほぼ毎日、記念館の活動を続けています。
展示でこだわっているのは、特攻隊員一人一人の人柄やエピソードです。
金井正夫少尉という方ですね。
金井さんはどういった方かといいますと、このペンダント、これを、手作りのこれ、ペンダントなんですけど、これを彫った方なんですね。
ある女学生と、200通以上の文通を交わしていた金井さん。
合うことがかなわなかった女学生に、出撃直前、最後の手紙に添えて、自分が乗るゼロ戦と2人のイニシャルを彫ったペンダントを贈りました。
さらに、こんな隊員も。
この方が藤田さんという方なんですけれども、筑波隊の最後として出撃された方なんですけれど、これが婚約者の方に宛てた遺書なんですね。
遺書には、婚約者の睦重さんの名前が、何度も何度も繰り返し書かれています。
睦重、睦重、睦重、睦重、優しいただ一人の睦重よ、さらばと、そういったところに、藤田さんの思いの強さみたいなものを感じられるような気がします。
以前は、地元にこうした歴史があったことを意識していなかったという金澤さん。
隊員たちのことを知りたいと思うようになったのは、知人に誘われて、自主制作のドキュメンタリーを手伝うことになったのがきっかけでした。
そこで、当時93歳だった、ある男性と出会います。
木名瀬信也さん。
特攻隊員を育成する教官でした。
木名瀬さんは、戦闘機の操縦を指導した教え子たちが、特攻で次々と命を落とす中、最後まで出撃することなく、終戦を迎えました。
木名瀬さんは戦後、ほかの生き残った隊員と共に慰霊碑を建てるなど、教え子たちのことを伝えていくための活動を続けてきました。
教え子たちの写真を、いつも手元に置き、ことし1月、95歳で亡くなるその直前まで、見つめていたといいます。
金澤さんは、70年間、死んだ隊員たちを決して忘れまいとして生きた木名瀬さんに、心を揺さぶられました。
大切な人の死と共に生きる姿が、自分と重なるように思えたからです。
金澤さんは、16年前、28歳のときに妻を亡くしました。
長女を出産したその日の、突然の死でした。
以来、残された長女をしっかり守り育てるという亡き妻への誓いを胸に、生きてきたといいます。
木名瀬さんが残してきた特攻隊員たちの記憶を引き継ぎ、伝えたい。
金澤さんは、隊員たちが生きていた証しを集めようと、全国各地の元隊員や遺族を訪ね始めました。
この日は埼玉県まで足を延ばし、元隊員の子どもたちに会いました。
集めた特攻隊についての記憶をより多くの人に伝えるためにはどうすればよいのか。
金澤さんは、マスコットキャラクターを作るなど、記念館に気軽に足を運んでもらうための工夫を凝らしました。
特攻隊員たちが残したものに触れてもらえれば、彼らが確かに生きていたことを実感し、記憶にとどめてもらえると信じています。
オープンから1年7か月余り。
記念館を訪れた人は、11万人以上に上りました。
金澤さんは、自分が出会った元隊員たちへの誓いとして、特攻隊員たち一人一人がどう生きていたのかを、伝え続けていく決意です。
紹介した筑波海軍特攻隊記念館は、入館料による収入や、地元笠間市からの補助金、寄付などを受けて、金澤さんたち5人のスタッフで運営しています。
70年前の戦争といいますと、自分とは関係のない過去だと感じてしまう人が増えてきているわけですが、当時を生きていた一人一人の思いに触れることで、戦争の記憶が、より深く心に刻まれますよね。
そしてそのことが、多くの人が伝え続けていくきっかけとなるように思います。
次は、イランの核開発問題についてです。
問題の解決を目指す、欧米など関係6か国とイランの協議は、合意に近づいているという見方が出る中、交渉の場を離れていたロシアのラブロフ外相が戻り、関係国の外相たちは、最終合意に踏み切るかどうか、判断するものと見られます。
オーストリアのウィーンで続いている欧米など関係6か国とイランの協議は、交渉期限を2週間近く延長し、13日を新たな期限としています。
また、フランスのファビウス外相も、マラソンのような長期の交渉も最終段階を迎えたと信じていると述べ、交渉が重大な局面を迎えているという認識を示しました。
また、イランのサレヒ原子力庁長官は、技術的な問題の交渉はほぼ終わったと述べるなど、合意に近づいているという見方を示しました。
ただ、アメリカ政府の高官は、重大な問題が残されているとしていて、イランへの武器輸出の解禁などを巡って、隔たりが残っていると見られています。
協議では、いったん交渉の場を離れていたロシアのラブロフ外相が、5日ぶりにウィーンに戻るなど、関係国の外相が再び集合する動きを見せていて、交渉期限の13日に、外相たちが残された問題を解決し、最終合意に踏み切るかどうか判断するものと見られます。
スポーツ、森アナウンサーです。
おはようございます。
テニスのウィンブルドン選手権男子シングルスはついに決勝ですね。
そうですね。
世界ランキング1位、ノバク・ジョコビッチ選手が、世界2位のロジャー・フェデラー選手を破り、2年連続3回目の優勝です。
ジョコビッチとフェデラー。
男子の決勝は、2年連続で同じ顔合わせとなりました。
今シーズン好調のジョコビッチ。
第1セット、正確なショットでラリー戦の強さを発揮します。
第2セットは、33歳のフェデラーが意地を見せます。
男子で最多となる8回目の優勝を目指して粘ります。
しかし、第3セット以降、底力を見せたのが、ジョコビッチでした。
フェデラーの強力なサーブを攻略。
自分のサービスゲームでは主導権を渡しません。
最後は突き放したジョコビッチ。
2連覇達成です。
強いですね。
さあ、次はサッカー女子のなでしこジャパンですね。
ワールドカップ準優勝の余韻が残る中、もう次の戦いが始まっているんですね。
ワールドカップから僅か1週間。
国内のなでしこリーグが再開されました。
なでしこジャパンの選手たち、それぞれの所属チームで、早くも活躍です。
なでしこジャパンのキャプテン、宮間が率いる岡山湯郷ベルと、代表選手7人が所属する首位、アイナック神戸レオネッサが対戦。
スタンドからは、およそ5000人のサポーターが声援を送りました。
レオネッサは前半44分、大野から高瀬。
先制点を奪います。
対するベル、1点を追う後半39分に。
わー、奪った。
宮間。
同点ゴールで引き分け。
1点を争う好ゲームでサポーターを沸かせました。
なでしこリーグはそのほか4試合。
有吉と阪口の2人が先発した、2位の日テレ・ベレーザは、1対0で競り勝ちました。
さて、最後は大相撲名古屋場所ですね。
先場所、初優勝した23歳の照ノ富士。
大関として最初の相撲を、白星で飾りました。
新大関・照ノ富士の初日です。
碧山、起こす。
あっと、ちょっと足が流れた。
左を差し込んで、組み止めた。
上手、照ノ富士。
上手投げ。
新大関、初日白星。
照ノ富士、ばたばたして危なかったと、初日白星に胸をなで下ろしていました。
琴奨菊と豪栄道の2大関が初日に敗れました。
鶴竜は3場所ぶりの出場で初日白星。
白鵬は寄り切りで勝ちました。
以上、スポーツでした。
続いて気象情報です。
きょうも暑さが続くようですね。
渡辺さん。
そうなんです。
もうすでに暑くて、日ざしも強烈で、朝早くから日傘、使わずにいられません。
東京都心は28度5分なんですが、これ、日陰で計った気温です。
こうして日なたに立ってますと、本当に暑くて、汗がじんわりにじみ出てきます。
このあとどんどん気温がまた上がりまして、きょうも猛暑日の所がありそうです。
詳しく見ていきましょう。
きょう日中も、35度以上の猛暑日の所がありそうなので、熱中症、警戒レベルです。
特に東北や北陸、近畿地方、関東の内陸で36度ぐらいまで上がる所も多くなりそうです。
さあそして、全国の最高気温も見ましょう。
東京、名古屋、大阪も33度前後の暑さでしょう。
一方、北海道は25度以下で、暑さが和らぎ、九州も30度、下回りそうです。
さあ、その理由は北海道や九州で雨が降るからなんですが、この降り方に注意が必要です。
この時間は特に九州で局地的に激しい雨が降っています。
このあと午前中を中心に九州北部は1時間に50ミリ以上の、非常に激しい雨の降るおそれがあります。
地震もありましたので、土砂災害、警戒をしてください。
北海道もこのあと激しく降る所が出てくるかもしれません。
予報です。
週明けの外国為替市場では、ギリシャへの新たな金融支援の協議を始めるかどうかを話し合う、ユーロ圏首脳会議の協議の行方を注目しています。
銀行のディーリングルームから中継です。
ギリシャの債務問題の解決に向けて、前向きなメッセージが出されるのか、市場は固唾を飲んで見守っています。
このため、早朝の外国為替市場では、積極的な取り引きが控えられ、円相場は現在、1ドル122円台半ばと、先週末の東京市場と比べて、大きな動きとはなっていません。
市場では今回は協議が進展すると期待が高まっていました。
しかし、ギリシャに対する厳しい見方が相次ぐなど、どうなるのか、予想できない状況です。
結果によって、円相場は大きく反応すると見られるだけに、市場はその行方に注目しています。
けさお伝えしているニュースです。
衆議院の特別委員会は、今週、採決を巡って大きなヤマ場を迎えます。
与党側はきょう、中央公聴会を終えれば、採決に向けた環境は整うとして、15日にも委員会で採決する構えなのに対し、民主党などは今週中の採決は認められないとしており、与野党が激しく対立することが予想されます。
2015/07/13(月) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]

▼どうなるギリシャ支援・EUの対応は?最新の動きを現地から中継▼台風11号・日本への直撃の可能性と影響は?一方で猛暑も▼安全保障関連法案・国会での成立のゆくえ

詳細情報
番組内容
▼どうなるギリシャへの金融支援。EU財務相会議で構造改革案を議論。どのような判断が下されるのか?現地から中継を交えて詳しく▼台風11号・日本への直撃の可能性は?影響は?一方で猛暑も・・・今後について詳しく解説▼安全保障関連法案・国会での成立のゆくえ▼「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録から1週間。各地で広がる独自の遺産登録▼戦後70年「特攻隊の記憶を伝え続ける」戦後生まれのある男性の思いとは
出演者
【キャスター】阿部渉,和久田麻由子,【スポーツキャスター】森花子,【気象キャスター】渡辺蘭

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0モード(シングルモノ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:10496(0x2900)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: