今週は何かいい事ありましたか?私ね思うんですよ。
いや〜お暑うございます。
まずはこちらで涼しくなって頂きましょう。
山からの水は冷たくて澄みきってますねぇ。
この美しき水が育むものといえば…。
そうなんです日本人の食卓には欠かせないワサビです。
今日の主人公はワサビを栽培しているこの方なんですね。
44歳で思いきって脱サラ。
新たにワサビ農家になった方なんですねぇ。
いや達夫さん早い決断でした。
50超えてから新たな事っていうとちょっと体力的に厳しいかなっていう思いがあって…。
なるほどねぇ。
そして一緒に働いてる相棒もまた若い!2人はワサビの農業研修で出会いました。
研修が第1期生で僕はまあ2期生という形で…。
1つ先輩です。
達夫さんと貴之さんは研修を終えワサビ栽培を始めさらに共同でワサビの加工場葵屋を作りました。
お邪魔してみましょう。
おっといきなりのマスクですね。
物々しい雰囲気です。
一体何が始まるんでしょうか?達夫さんこれ何してるんですか?これはですね今ワサビのペーストなんですけれども辛み成分が揮発しますので目と鼻にものすごく刺激があるので一応このマスクつけてやってます。
ああいわゆるワサビのツーンとくるやつね。
ああ相棒はもうゴーグルまで。
完全防備です。
採りたてのワサビの根茎葉をすり潰したワサビペーストは風味豊かでおそばとの相性も抜群です。
いや〜わかってますよわかってますよ。
これうまそうでたまりませんねぇ。
収穫後すぐに加工し真空で急速冷凍するため鮮度辛みそして色までもがそのままに保存出来るんだそうです。
なるほどなるほど。
非常に辛みが残ってて使いたい時に少量使えるという事で好評は頂いてます。
今日の舞台は島根県の南西部広島県との県境に位置する益田市匹見町です。
豊かな森が清流を育みその水を利用したワサビ栽培が江戸時代から盛んに行われてきました。
その品質は東の静岡西の匹見と言われるほどだったんです。
そんなワサビの産地ならではの郷土料理が今も伝わります。
豆腐やこんにゃく野菜の煮物などを煮汁と一緒におわんに入れその上に炊き立てのご飯を盛りつけたのが埋め飯です。
すりおろしたワサビを煮物とご飯の間に忍ばせるのがポイント。
ワサビの辛みが引き立つ郷土の味です。
いやお酒のシメにも最高ですね。
かき込みたい!
(達夫さん)どうもどうも。
ご苦労さんです。
いや〜こっちもなんかうまそうなにおいがしてきました。
これお総菜ですね。
はい。
毎週木曜日にやって来る移動販売です。
あっ達夫さんまた随分たくさん…。
今匹見の方に単身で来てますので。
家内はあの京都の方におりますので…。
長野県出身の達夫さんは東京の大学を卒業後京都府庁に就職。
すぐにマイホームを構え夫婦で仕事に明け暮れた30代。
そんな忙しい生活の中で達夫さんは第二の人生を考えるようになりました。
僕らあの子供がいませんですのでまあ将来どういうふうに過ごそうかと…。
サラリーマンですと60で定年ですけれどもそれ以降やっぱり元気だったらやっぱり7080…。
元気に働いて過ごしたいなっていうのもありまして…。
40代これからの人生をどう生きようか悩んでいた達夫さん。
そんなある日ふと手に取った新聞記事で匹見ワサビの事を知り強く惹かれました。
きれいな水とですね自然環境の中で出来るワサビというのは非常に僕の中では魅力的なものでしたので…。
島根県の匹見は趣味の鮎釣りで何度か訪れた場所。
詳しく調べているうちにワサビ栽培の講習会がある事を知ります。
達夫さんは迷わず参加しました。
そしてこれからの人生をかけるのはこれしかないと妻の久美子さんに相談したんです。
あなたが思うならやってみたらという…。
久美子さんは京都に残り定年まで勤めたいと言いました。
そこで達夫さんは単身で移住する決意をし44歳で早期退職。
1年半ワサビ栽培を学び2009年10月ワサビ農家としての人生をスタートさせたんです。
現在は定住促進住宅で暮らす達夫さんです。
一人暮らしも今年でもう6年目に入りました。
1人で食べる夕食は先ほど買ったお総菜を肴に晩酌からスタート。
う〜んいいですね。
きんぴらなど家庭的な料理が好みです。
そしてこんな工夫も。
コロッケにワサビペーストで作ったオリジナルのタルタルソースをかけました。
うまそうだなぁ。
でも達夫さん1人で寂しくないですか?やる事結構忙しくて…。
そんなに…慣れたら寂しいって事はないんですけど…。
なんかちょっと強がりにも聞こえますけど…。
いずれは久美子さんも匹見で一緒に暮らすつもりなんですよね?好き勝手にちょっとこういうふうにさせてもらってるんで。
なんでしょうけど今はそこまで…よう聞きません。
ああよう聞かないんだ。
久美子さんの答え怖いもんね。
というわけで本日は清流の里でワサビ農家になった男の物語。
人生ピリリと辛いくらいがちょうどいい!寂しさこらえて頑張ってます!島根県益田市匹見町。
5年前京都から単身で移住しワサビ農家になった安藤達夫さん50歳が今日の主人公です。
(達夫さん)おはようございます。
ワサビ加工場葵屋にやって来たのはご近所の農家大谷さんと大賀さんです。
今日はみんなでワサビの収穫に向かいます。
相棒の木暮貴之さん今日は赤で決めてますねぇ。
ワサビの収穫なのに。
達夫さんと貴之さんがワサビを育てている場所は葵屋から車でおよそ40分の険しい山の中にあります。
標高1000メートル。
森の中にびっしり生えているのがワサビです。
うわ〜!たくさんありますねぇ。
あれっ?水が流れてないようですけど桃ちゃん?はいここはワサビの畑。
水が流れるワサビ田で育つ谷ワサビに対して畑なので畑ワサビと呼びます。
はあ〜畑ワサビ。
達夫さん谷ワサビとはどう違うんでしょう?通常皆さんする…。
でここの畑はですねどちらかというと加工用の葉ワサビとか真空の冷凍もの作ったりペーストにしたり…。
あるいは練りワサビの原料で出荷したり…。
ああなるほど。
根っこの部分は小さいんですが茎や葉の部分が大きいのが特徴です。
あの大賀さんと大谷さんの家でもワサビ作ってらっしゃるんですか?やっとりましたけどもう年でやめました。
ほとんどの方が作っておられました。
私らの集落ではね。
江戸時代からワサビの栽培が始まったといわれる匹見町。
最盛期は当時次々にワサビ田が作られ島根県産として全国に流通するワサビの9割が匹見産だったといいます。
しかし生産者の高齢化に伴いワサビの栽培は衰退。
現在は放棄されたワサビ田が目立つようになりました。
30年前は年間300トンあった生産量は今ではおよそ350キロまで激減しています。
崩れかけた石垣だけがかつてワサビ田だった事をしのばせます。
そんな状況の中若い2人は匹見町の期待の星なんです!どんどん入ってきてこういうふうに…。
はい収穫も一段落。
近くの水場でお昼ごはんです。
世代を超えた山デート。
フフフフ…なんか楽しそうですね!
(木暮さん)うん美味しい美味しい!
(大賀さん)本当?
(木暮さん)うん。
一人暮らしの達夫さんと貴之さんのために大賀さん大谷さんがお弁当を作ってくれました。
いや〜いいですねぇ。
ここの収穫の時は毎回用意してもらってます。
2回か3回目にいっぱい持ってきたんよ作って。
ほんならそれから自分らの弁当持ってきた?って最初聞くんよね。
家族のようになってしもうた。
いいですね。
この季節達夫さんにはとっておきの楽しみがあります。
それは唯一の趣味鮎釣りです。
(達夫さん)昔は鮎のシーズンだったら休みの日は行くようにしてましたけどこっち来てからかえって忙しくて数えるほどしか行けないという…。
縄張り意識が強い鮎は友釣りという方法で釣ります。
針をつけたおとりの鮎を泳がせその鮎を攻撃してきたところを引っかけて釣るんですね。
達夫さんは鮎釣り25年のベテランです。
鮎との駆け引きが勝負です。
さあどうでしょう?竿を下ろして40分。
おっようやくきた。
きました。
あっきましたか。
時間がかかった…。
いや〜いい型じゃないですか。
まずは1匹ですね。
今日の釣果の目標は?まあ片手釣れたらいいんじゃないですか?そんな事言いながら自信たっぷりに見えますねぇ!楽しみにしてますよ!では私はひと足先に帰るかな。
ゲロゲロ。
なんちゃってな!釣りから戻った達夫さんは貴之さんと一緒にご近所のお宅を訪ねました。
(達夫さん)遅くなりました。
あれ?なんか皆さんお集まりですけど何かの会合ですかね?聞いてる?桃ちゃん。
はいこの集まりは小原会といって小原という地域のワサビ農家の集まりです。
毎週末のように開かれ別名「車庫会」と呼ばれています。
えっ社交会?いいえ車の車庫で開かれる飲み会なので車庫会というんです。
ああ。
こちらが今回車庫を提供した籾田さんです。
ああどうもどうも。
収穫を手伝ってくれた大賀さんと大谷さんもいらっしゃいますね。
一番僕たちが初めに畑ワサビをまあきっかけで作る時に…就農する時にですねあの土地なんかを貸して頂いて。
皆さんこの若いワサビ農家の2人いかがですか?わしらぼけじゃけあがん事はようせんがねこれらは本当するんじゃ。
インターネットかなんかでやるけんね。
それだけ…これは本当ええ事じゃのうと思ってね。
こっちは年寄りでしょ。
それで力をね気力をもらう。
こっちもそれだけ頑張らなやれんというあれがあるわね。
俺らの事をあにいあにいって言うけど…。
まあええくらい使いよるか知らんけど俺らはこれらが成功する事を望んどるわけ。
僕らだけではなかなか出来ていかないと思ってますけどやっぱり色んな協力してくれる人がいて初めてこう…動き出してくみたいな…。
しょっちゅう怒られてばっかり。
ヘヘヘヘヘ…。
こいつは顔不細工でよ。
だけどなんちゅうの?婦人に人気がええんよ。
なんかこう母性本能をくすぐるっちゅうかなんか知らんけど。
なるほど。
アハハ…。
ええ子で。
みんな真面目だ。
(木暮さん)アルコールが入ってないとワサビの話してくれるんですよみんな。
けどアルコールが入ると違う話になっちゃう。
ハハハハハ…。
いや〜貴之さんは先輩たちにワサビ栽培の技を教えてもらいたくて仕方ないんですよね。
あそうそう鮎!忘れてました。
うわっすごい!こんなに釣果があったんだ!達夫さん。
西田さん。
はい。
実は今日釣れたのは2匹でした。
えっ?えっ?えっ?残りは以前釣って冷凍しておいたものを持ってきたんです。
ああ〜そうですかそうですか。
まあ…ねっ。
まあいずれにしろ達夫さんが釣った天然の鮎なんですから。
いかがですか?お味は。
うまいうまい!うまいわ〜。
まいう〜。
まいう〜!ハハハハハハ…!小原地区の皆さん若い2人をこれからもよろしくご指導のほどお願い致します。
母性本能くすぐりますんで!地域の期待を受けて匹見のワサビを復活させようと頑張る2人。
新しい計画が始まっています。
えっと一応こう方向を上下に組んでます。
えっとこれはなんだろう?はい島根の特産品石州瓦で試作したワサビをすりおろす器です。
ああ…。
これがね非常によかったんだこの間。
あ〜これはいいアイデアですね!全然違うよ。
こっちのが…目が痛え。
こっちのが全然クリーミー。
あっ全然いいです。
島根の特産品に関わる皆さんが力を合わせようという集まりなんです。
なるほど。
やっぱり瓦をもっと色んな人に知ってもらいたいっていう事でこういう食器を開発してきたんですけどワサビ単体瓦単体食材単体だとなかなか難しいですけど3つが一緒になったり4つが一緒になったりするとよりそのアピール度も強くなると思うので…。
なるほど。
もう自由な発想と若い力に本当に期待してます!午後達夫さんは益田駅に向かいました。
久美子さんのお迎えです。
ああいいですねぇ。
はい待ってました!妻の久美子さん登場ですね!休みを利用して京都からやって来てくれました!お疲れさまでした。
車?ねえ久美子さん匹見は久しぶりですか?どれぐらい?
(達夫さん)3年か4年ぐらい。
3年。
えっ?えっ3年?しかも電車で来たのは初めて。
えっそうですか。
西田さんでも月に一度は達夫さんが京都に帰ってますからちゃんと会ってはいるんですよ。
ああそっか。
そうですよね。
なんか冷え切っちゃってるのかと思ってちょっとびびりました。
ご心配なく。
まずは達夫さん自分が頑張ってきた証しを久美子さんにぜひ見てもらいたいとワサビ田に案内しました。
案内しましょう案内しましょう。
(達夫さん)ここから上が去年ボランティアの人に来て頂いてきれいにした…。
でこれから谷を洗って苗を植えてく場所。
こういうのがまだこの上400メートルか500メートルぐらいずーっと続いてる。
この石垣の跡がっていう事?
(達夫さん)このワサビ田が。
こういう状態の…。
達夫さんたちはボランティアの皆さんと一緒に放棄されたワサビ田を整え復元するという活動を1年前から行ってます。
久美子さん達夫さんがワサビ栽培すると聞いた時どう思われました?正直。
なかなかそんな簡単じゃないよねっていうのは言ってたんですけどね。
やっぱり行く方は夢に燃えてるじゃないですか。
すぐにでももうワサビたくさん取れていいのが出来てって…。
でももうその時は行け行けドンドンでね前を向いてしか考えてなかったので…。
ただやっぱりこっち来て色々想像していた以上にやっぱり作業的にも大変だなと思いましたけど…。
でもまあ非常に楽しいは楽しいですね。
こういうとこで仕事が出来るっていうのは非常に幸せですね。
久美子さんが達夫さんに会いに来たと聞いて相棒の貴之さんかなりテンション上がったようで仲間たちとあるイベントを企画してくれました。
遅くなりました。
(拍手)
(久美子さん)どうも初めまして。
うちの家内の久美子です。
初めまして。
(一同)初めまして!本当に実在するのかとご心配をおかけしてました。
嫁です。
写真のとおりお美しい方で非常に感激しております。
ようこそいらっしゃいました。
いつもいじめられているこの仲間を代表しまして乾杯の音頭を取らせて頂きたいと思います。
ようこそくみっきー。
くみっきー?
(一同)かんぱ〜い!貴之プレゼンツウエルカム久美子歓迎車庫会です。
会場となったのはお総菜の移動販売をしている村上さんの車庫です。
(木暮さん)美味しい!ベーコンうまいよ!地元の新鮮な食材を使ったバーベキュー。
匹見ではお肉にもワサビをつけていただきます。
久美子さんもチャレンジです。
どうですか?意外と辛みがツンとこない。
さっぱりしてる。
さっぱりしてる。
美味しい。
いやぁよかった。
そんな久美子さんに興味津々の仲間たち。
聞きたい事がいっぱいあります。
奥さんは一緒にワサビやろうっていう思いは…。
ダメ!
(土屋さん)ダメ?出来ないって。
出来ないって。
アハハハハ…。
ゆくゆくはこちらに来る予定とか…。
なんとも…。
あのね俺がそれを触れないようにしてるんだから。
(土屋さん)だから代わりに聞いてあげてるんじゃん。
久美子さんの定年はまだまだ先の事。
それまでそーっとしといてあげましょう。
ねっ。
この日達夫さんたちは山のワサビ田へ向かいました。
ここは達夫さんと貴之さんが復活させたワサビ田です。
ここでも新しい挑戦が始まっています。
(達夫さん)これはですね石州瓦の不良品とか使われなくなったやつをですね細かく粉砕したものです。
非常にこれ水を吸い上げますので常に湿っているっていう状態で温度上昇を防ぐんじゃないかという事で今試しているところです。
なるほど。
瓦を細かく砕いてワサビ田に敷き詰めたんですね。
これをみんなでですね生産したら非常にまた1つ匹見のワサビというのが盛り上がっていくと思ってますのでそこ目指して…。
安藤さんよりは20年ぐらい多く生きられる予定なので…。
頑張りたいですね。
50歳を前にそのあとの人生をかけられる仕事を探した達夫さん。
出会ったのは清らかな水と美味しい空気の中で仕事が出来るワサビ栽培でした。
達夫さんには口癖があります。
やらずに後悔するよりはやって後悔する方がいい。
今思いきって飛び込んだ新たな挑戦に後悔はありません。
達夫さんこれからも先輩たちに学び美味しいワサビを育てていってください!そして匹見ワサビをもっともっと盛り上げていってくださーい!応援してまーす!はい楽園通信です。
桃ちゃん匹見ワサビ食べてみたいんですけどどうすればいいですか?はいお取り寄せが便利ですよ。
達夫さん貴之さんの加工場葵屋ではワサビのしょう油漬けから葉ワサビペーストなど新鮮な風味そのままの匹見ワサビを購入出来ます。
了解しました!2015/07/12(日) 16:00〜16:30
ABCテレビ1
人生の楽園[再][字]
新しい人生を選択し、夢を実現した人がいます。「人生には楽園が必要だ」で始まるこの番組は、“新しい生き方”を提案する大人のための「いい人生の歩き方」発見番組です。
詳細情報
◇番組内容
『単身移住でワサビ栽培』 楽園の舞台は島根県益田市匹見町。匹見町では江戸時代から清流を利用したワサビ栽培が盛んだったが、近年は生産量が激減。そこで匹見ワサビ復活のため、脱サラして匹見町に単身で移住し、農業研修で知り合った相棒と活動を続ける日々を紹介します。
◇出演者
【楽園の案内人】西田敏行、菊池桃子
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
福祉 – 高齢者
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