(3人)こんばんは。
さぁ「鑑定団」始まりました。
いや〜ちょっと見ましたか?何をです?ちょっとあの…アシスタントの人。
グラビア出てたんですよ。
おしりプリン出てましたよ。
袋とじでしたよね?昔は指でやって違うページまでガーッっていったんですけど破るのがどんどんうまくなってきて最近はこうふわっと筒作って上からギュギュギュっとやったらビビビビって切れる。
カントリー・ガールズのメンバー…
物心ついた頃にはすでに自分のことをアイドルだと思い込んでおりひっくり返した洗濯カゴをステージに見立てて歌を歌い家族から喝采を浴びていました。
10歳のとき…
するといきなりその年公開の映画仔犬ダンの物語の主役に抜擢されました
きれいな家に住んでもいっぱいエサをもらってもそんなの幸せじゃない!きっとダンは千香ちゃんに育てられるために神様があの川原で2人を会わせたんです。
キュートなルックスとたしかな歌唱力で一躍トップアイドルの仲間入りを果たしました
そのキャラクターからは想像もつきませんがプライベートでは去年大学の教育学部を卒業。
小学校の教員免許を取得するため1か月間教育実習にも参加しました
残念ながら今年の3月Berryz工房は活動停止になったため現在は心機一転カントリー・ガールズのメンバーとして活躍中です
依頼人の登場です。
東京都からお越しのよろしくお願いします。
はいでもすごいね教育実習生。
ちょっと恥ずかしいんでそのへんは…。
え?でも学校にほんなら実際に行って授業とかしたの?そうですね1か月間。
クラス大丈夫やったの?大変やったんちゃうの?ももちってなって?案外そんなみんな騒いでくれなくて。
校長先生はすごい喜んでくれましたよはい。
今回からはカントリー…。
ガールズ。
ガールズ。
はい。
新人の10歳以上離れた子と一緒にやったりも。
言われる楽屋とか入ってきたら。
ババアくさくないとか…。
いや…。
ちょっとお昼寝とかしてると「体力ないんですか?」ってニヤニヤニヤニヤしながら言われちゃったりとか…。
今回のお宝ですけども。
はい拝見します。
あらちょっとアイドルらしくない渋いもん持ってきましたね。
でもこれ誰の掛軸なんですか?それがよくわかんなくて。
これおばあちゃんのものなんですよ。
この「鑑定団」に出演させていただくってことになってなんか持ってるって言ったらこれを出してきて。
おばあちゃんはこれ何で持ってる?おばあちゃんのパパママ…私で言うひいおじいちゃんひいおばあちゃんのものだったみたいでひいおじいちゃんが好きなのを1個とってっていいよって。
でおばあちゃんは東京に行く新幹線ギリギリのときに言われたみたいで持ち運びができて手軽なものを選んだみたい。
ほんまやバッチリやこれサイズ的にも。
そうなんです。
でもおばあちゃん結構自信があるのか気になってるのか毎晩毎晩電話してきて私に。
はいはいあの「鑑定団」…。
「鑑定団」どうだったのって。
かれこれ10日くらい続いてて私やっと寝不足から今日解放されるんです。
でもなんかももちでも描けそうだなって…。
あっ!いやわからんでもないよ。
そうなんですよ。
でもねやっぱこの番組何年かやらしてもろうてるからもうわかんねんこれ描けそうで描かれへんやつや。
このヒゲのとこの線とかこんなんこんなん絶対無理。
安河内さんさっきから何がおかしいんですか?やっほ〜!!やっほ〜やないやっほ〜やない。
ご本人の評価額ですけども…。
はい10万円で。
おばあちゃんが10万円以下だったらご近所さんに今回のオンエアーのこと言わないみたいで…。
さぁそれではまいりましょう!10万円でオープンザプライス!10万はいくでしょうこれ。
ほら20万!えぇ〜!!嬉しい!落款のところに探幽斎意その左に訥言と書いてあります。
田中訥言江戸時代後期の尾張の有名な絵師なんですけれども狩野探幽の描き方で描きましたと。
釣りの図というふうに画題はなっておりますけれども釣り人が寄りかかるその崖なんかはおそらく二筆くらいでささっと描いてあるんですが…。
え〜二筆で?その筆遣いのうまさっていうのはさすがだなというふうに思います。
味わいのあるいい絵だと思います。
ももちでも描けそうとか言っちゃって失礼なこと言っちゃって許してにゃんって感じなんですけど。
許す許す許しますよ。
はいでもおばあちゃんにいい報告ができそうで嬉しいですありがとうございます。
いえお客さん今日ちょっと疲れると思いますがすみません。
よろしくお願いします。
はい番組のほうも最後まで楽しんでいってください。
はいありがとうございます。
早速ご自宅にお伺いしました。
ごめんくださ〜い!
ようこそいらっしゃいました。
どうぞおあがりください。
と言われ部屋に案内していただくと…
こちらです。
うわ〜そこにはなんと!こけしがところ狭しと並べられていました
こけしに魅せられて以来土産物屋や工房を訪ねコツコツと収集してきたそうです
泣いてるものもあれば笑ってるのもある。
怒ってるのもあればさまざまでこのこけしは眉毛がなくってみんなには怖いとか気持悪いって言われるんですよ。
でもこうしてみると本当に魅力的で…。
気に入ったものがあるとついつい買っちゃうんですよ。
しかし奥さまは…
長期の出張から帰ってきたとき「お土産!」って言ってボストンバッグを開けたらもう全部こけしだったんですよ。
もうすごいあきれてしまいました。
だそうです。
今回のお宝は数あるコレクションの中でいちばん自慢の品で…
しかし…
と散々な言われよう!
妻に薪にされると困るんで名品だと証明したいんです。
鑑定どうぞよろしくお願いいたします。
依頼人の登場です。
宮城県からお越しのさぁどうぞこちらのほうへ。
いや〜でもほんまにハマってるんですね。
えぇもう21歳のときからです。
もう40年くらいですか。
21歳若いときになんでまたこけしに?転勤でね私青森県出身なんですけども青森の駅で電車の乗り換えに時間があったんですよ。
それで近くの喫茶店に入ったらそこのお客さんがみんなでこけし談議しててちょっとお土産屋見てみようかなってなったらその話題に出ていたこけしがお土産屋さんで売ってたんですよ。
運命やな。
じゃあ今日は記念に1本買っていこうかなって買ったのが…。
その1本が始まりですか?1本がそうなんです。
昔実家のおばあちゃんとかありましたもん10本くらいなんか。
怖いんですよジーっとこうやって見てるから。
見てみましょうこちら。
あらえぇ〜。
これ作れるんちゃいます?これ描けますって。
これ描けそうで描けるシリーズですよ。
さぁこれはどういうこけしなんですか?どちらも津軽のこけしなんですよ。
これでも古いでしょどれくらい前のやつなんですか?盛秀太郎さんのは昭和30年代のはじめ…。
これでも50年…。
こっちめちゃくちゃ古いんちゃいます?昭和の一桁なんでもう80年くらい前…。
はぁ〜!どうやって手に入れたんですか?そっちのこけしは私の知人で結構盛秀こけし大好き人間がいまして…。
ぜひこれ譲ってって10万くらいで買ったんですけど…こっちの古いこけしというのはちょうど10年前なんですけどネットオークションに出たんですよ。
これが?スタートが1,000円ですからね。
ただピッピッピって高く…。
最終的にはじゃあ?30万まで…。
え〜っ!?こんなお金もうこれ以上は出せないもうやめたってパソコンの電源落としたんですけども…。
見てたら参加してまうから…。
そう。
そして次の日ねパソコン立ち上げたら落札おめでとうって出てきたんです。
頭に浮いたのはどうやってお金工面しようか…。
奥さんに何て言うたんですか?何も言ってないですよ。
奥さん来てはるんですか。
聞きました?初めて購入額…。
はい初めて聞きました。
どうですか?結婚して40年になるんですけどまだ何も買ってもらってないんですけど…。
えっ最低!いやいや最低って…。
齊藤です。
違いますよ奥さんに何も買ったことないんですか!?ないね…。
ありゃ〜。
これだけで40万ですよ。
40万!?ネットオークションって本物かどうかわからないじゃないですか。
パーって描いてちょっと醤油塗ってふわ〜って…。
できそうですもんこれ。
こけしは江戸時代末の文化文政時代東北地方で生まれた木製の人形である。
おそらく当初は幼子に与える遊び道具だったと思われるがその後宮城県の温泉地作並で椀や盆を作る木地師たちが本業の傍らこけしを作り湯治客相手の土産物として販売。
これが徐々に広がり東北各地でこけしが作られるようになったのであった。
こけしはその産地により形や絵付けに微妙な違いがありおよそ11系統に分類される。
その1つ福島の土湯系は頭が小さく胴も細い。
頭頂部には黒い蛇の目のロクロ線。
同じく胴には縞模様のロクロ線が施されている。
秋田の木地山系は大きい前髪で頭部に赤いリボンを結んでいる。
胴は前垂れ模様や菊模様が多い。
宮城の4系統のうち遠刈田系は比較的頭が大きく赤い放射状の飾りが頭頂や額に描かれており顔の三日月型の引目とよく調和している。
弥治郎系は頭部に二重三重のロクロ模様を入れておりまるでベレー帽のごとくである。
胴の模様は太いロクロ線のほか花や蝶をあしらったものが多い。
鳴子系は胴が太く安定感があり頭ははめ込み式で首を回すとキイキイと鳴る
(首の鳴る音)
岩手の南部系は頭がくらくらと動くよう作られており幼児はこれを握って振ったり頭部を口に入れたりして遊ぶ。
津軽系は11系統のなかで最も新しく小さめの頭におかっぱ髪。
胴にはねぶた絵やだるまアイヌ模様があしらわれている。
この津軽系のなかで名工と謳われたのが…
腕の立つ木地師だったがこけしを手がけたのは晩年のわずか数年で現存数は極めて少ない。
その表情に深い味わいがあり愛好家からは幻の傑作と評されている
二十歳のころからこけし作りに専念し得意のねぶた絵を取り入れた独創的なこけしを生み出した。
初期の作は目じりの下がった三白眼。
昭和の初めから戦前までは一重まぶたの整った顔立ち。
そして戦後は眉が下がりべそをかいたような表情になった。
改めて依頼品を見てみよう。
津軽系のこけし2体である。
こちらは高さおよそ24センチ。
数少ない佐藤伊太郎の作と比較すると胴のロクロ線や素朴な表情は確かによく似ている。
もう一方は高さおよそ30センチ。
だるまのねぶた絵やアイヌの模様そしてその表情からすると盛秀太郎戦後の作か…。
しかし2人とも人気が高く近年偽物が数多く作られているが…
ご本人の評価額ですけども。
せめて買った値段になれば…。
じゃあ2つで40万ですか。
はい。
それじゃあ40万でまいりましょう。
オープンザプライス!どっちだ?これ…。
125万!5出てきたときに5万で終わりかと…。
で25万かと思わせておいての125万!やりますね大熊さん。
佐藤伊太郎ですけれどもこれはもう本当に珍しくてしかも状態が極めてよろしいですね。
名品中の名品で110万円と。
え〜っ!!木地師としてこけしを手がけたのは昭和8年くらいから10年くらいのわずか足掛け3年なんですけどおそらく昭和8〜9年くらいの作だと思います。
なによりも木地師としての技術がもういかんなく発揮されていてどういうような角度から見ても形が実によくできている。
それから下のほうに向かって広がっていくんですけれども極端に広げないでわずかに少しずつ広げていくというのは結構難しいんですね。
そう数がたくさん残ってるわけではないですし市場に出る可能性はほとんどないですから。
もう1点盛秀太郎さんですね。
版画家の棟方志功が実は俺も描きたいんだと言ったくらいほれ込んだ作者なんですがそれで人気が出まして注文が殺到したようなんですよ。
昭和30年代にたくさん作っちゃったんですね。
あ〜。
値段聞いたからじゃないですけどなんかいいようには見えて…。
奥さんいかがですか?この結果。
大事にしていただきたいと思います。
いや〜こけし…ほんとおみそれしました。
失礼いたしました。
いいものをありがとうございました。
どうもありがとうございました。
今回の舞台は…
阿蘇外輪山の北側に位置する自然豊かな町である。
特産品は小国杉。
一年を通じ降雨量が多いが平均気温が低いためこの地で育つ杉は年輪がぎゅっと詰まり極めてかたい。
またやや赤みを帯びた色合いが美しいことから主に建物の内装材として用いられてきた。
今年4月に改築したばかりの町役場はこの小国杉がふんだんに使われており庁舎とは思えないぬくもりが感じられる。
国内屈指の人気を誇る黒川温泉は実は40年ほど前まではまったく無名で閑古鳥が鳴いていた。
そんな状況に危機感を抱き立ち上がったのが…
後藤氏は…
町をあげての改革運動を提唱。
そこでまずいたるところに雑木を植え景観をよくし更に町中の露天風呂を存分に楽しんでもらうべく全国に先駆けて…
これは宿泊しなくとも3つの旅館の露天風呂に入ることができるというもので黒川温泉は旅館ごとに泉質が異なるため大ヒット。
その結果今では年間100万人もの観光客が訪れるまでになったのであった。
この町全体を一つの旅館と考える黒川温泉一旅館という町おこしの手法はその後全国のさまざまな温泉地でも採用された。
本番前のひととき風情漂う温泉街をのんびりと散策するのは…
早速いってみよう!
出張!なんでも鑑定団IN南小国!
まずは大学病院でリンパ管の研究をしている…
リンパ管?はいはいどんな研究なんですか?リンパ浮腫という病気があるんですけどもがんの手術のあとに腕とか脚が腫れてしまう病気なんですね。
それが私もともと形成外科医なんですけども患者さんたちが結構困っているので…。
ほ〜。
お宝は…
若いときから「鑑定団」のファンでいつか出たいなと思ってたんですけど。
(松尾)ありがとうございます。
今回この熊本であるっていうので家中を探したんですけどあんまりなかったんですね。
まずは家中を探してなかった。
すると見かねた祖母が倉庫の奥からこの皿を持ってきてくれて…
祖母によると8年前築200年の実家を改築した際屋根裏から出てきたものとのこと。
実は趣味で陶芸をたしなんでおり腕に覚えがあるのでひと目で名品と見抜いてしまった。
例えば…
焼く状態にするのも結構大変なんですよね。
柄も結構はっきりしててきれいかなと。
顔かっこいいなと思いながら…。
陶芸を始めて何年くらいたつの?3ヶ月!?
本人評価額は自信満々の100万円。
研究に没頭するあまりいい人に巡り会えずいまだ独身。
そこでもし高ければ将来の嫁入り道具にしたい。
果たして結果は!?
ジャカジャン!
う〜ん残念!
明治の有田焼なんです。
文様すばらしいですね。
獅子と牡丹が非常に元気よく表に描いてありましてとてもおめでたい感じがいたします。
このサイズの大皿作るの確かに大変です。
これ磁器ですので焼く前のお皿のサイズってこれより1割5分くらい大きいわけですね。
その頃のテクニックってすばらしいなというふうに思っていただいてお祝いの席とかに使って楽しんでいただくのがいいかと思います。
続いては杖立温泉で旅館を経営している…
木造3階建ての旅館をやっております。
杖立温泉は源泉の温度が98℃ととても高く天然の蒸し風呂を楽しむことができる。
また5月6日までは鯉のぼり祭りが開催されており期間中はなんと3,500匹もの鯉のぼりが杖立川の上空を埋め尽くす
どうぞ見に来てください。
お宝は…
1957年旅館を新築した際父が知人からお祝いとしていただいたもの。
以来無造作にロビーに飾っていたところあるとき宿泊客の一人が…
それでびっくりしてね…。
この絵は縦1m横1m30cmととても大きいが…
避難することになった際傷んでしまうのが心配で…
幸いにもそのときはたいした被害はなかったが冷静になって考えてみると…
今思うとね。
本人評価額は少なくともこのくらいはしてほしいと200万円。
当時はとにかく無我夢中で運んだがもしこれが偽物なら徒労感のあまりへたりこんでしまいそう。
果たして結果は!?
ジャカジャン!
残念大幅ダウン!
前田青邨ではないんです。
サインのところをよく見ますと青邨ではなくて「青邱」と書いてあるんですね。
高坂青邱という地元の画家さんがいらっしゃるんですが堅山南風という熊本出身のたいへん有名な日本画家がいるんですがその方のお弟子さん。
残念ながら全国的にはそれほど名が知られている方ではないですね。
もしこれが前田青邨であれば1,500万円はする。
状態もきれいですし色づかいもとってもさわやかでいい作品だと思いますので飾って皆さんに見ていただいてください。
続いては九州中の温泉巡りをした…
私どっちかいうたら気管支が弱いんですよね。
それで温泉のあの蒸気っていいますかね。
あれが本当に私の体にはものすごくいいなというふうに思っております。
数ある温泉のなかでは山鹿温泉がいちばん気に入ったため退職後ついにはその近くに引っ越してしまった
お宝は…
二十数年前自宅を新築した際資産家の友人からお祝いとしていただいたもの。
その方が言うには…
そこで自分も文献を調べたところ鍋島焼は佐賀藩藩主が将軍家などに献上するために作らせたものと判明。
そこで改めてじっくり見てみると…
しかし妻は新築祝いにそんなすごいものをくれるわけがないとまったく取り合ってくれない。
そのためこの壺現在は…
玄関の隅のほうにですね部屋のまさか今入ってないですよね?入っとるとです。
えっ!?あっ思いっきり入ってる。
黒い炭が入ってますよ。
今日一緒に行こうと言ったけれども…。
しかし本人評価額はあくまで本物と信じ500万円。
こんな名品を湿気取りに使うなんてもってのほか。
もしも本物なら大急ぎで炭を取り出し床の間に堂々と飾りたい。
果たして結果は!?
ジャカジャン!
あちゃ〜
現代の写し物なんです。
鍋島焼というのはお皿がほとんどなんですよ。
なかには40cmの壺というのがありましてこれは将軍に対して梅干しを献上する壺ということでいくつか作られている。
どうします?奥さまの湿気取りの炭が入ってますけど…。
継続ですか。
私としましては炭入れはちょっとかわいそうかなっていう。
お花を飾っていただいたりとかもう少し格を上げて楽しんでいただいてもいいのではないかなというふうに思います。
続いては470年続く寺の住職…
雰囲気本当に住職っていう感じですね。
いえいえええっ!?
もともとはスーパーマーケットで働いていたが寺を継ぐ者が誰もいなくなり50代半ばで住職になった。
その際いちばん大変だったのが…
漢字が同じ漢字でも仏教語と普通の使う読み方が違うもんですからそれを覚えるのがいまだに苦労してます。
はぁ〜。
日々勉強なんですね。
ああもうそうです。
お宝は浄土真宗の開祖親鸞の生涯を描いた
幼少期から入滅までのさまざまな場面を下から上に描き4幅に仕立てたもの
2〜3年前にですね裏のほうの倉庫みたいなところに長持というのがあるんですけど物を入れるやつですね。
しかし広げてみるとボロボロだったので表装を直すことにしたがどのくらいかかるか確認せずに頼んでしまい出来上がってから100万円請求されびっくり!そのため急きょ友人に借金してしまった
それはもうお返ししたんですか?これからですよ。
本人評価額は少なくとも表装代は取り戻したいと100万円。
見違えるほどきれいになりとても満足しているがこれから借金を返していかなければならないのでどうかいいものであってほしい。
果たしてどうなるのか?
出張鑑定IN南小国に登場したのは親鸞聖人御絵伝4幅。
数年前倉庫にあった古い長持を整理した際発見したもの。
しかし広げてみるとボロボロだったので表装を直すことにしたがどのくらいかかるか確認せずに頼んでしまい出来上がってから100万円請求されびっくり!そのため急きょ友人に借金してしまった
それはもうお返ししたんですか?これからですよ。
果たして結果は!?
ジャカジャン!
よかった〜!
えっえ!?たいへん立派なものでございます。
はじめこうした絵伝というのは絵巻物形式だったんですが信者の方に布教をしたりするのにこうした掛軸のほうが説明をしやすいということで鎌倉時代末期くらいにこういう形になったようでございます。
室町時代になってこういう4幅対という形が定着したようなんですけれどもこちらは江戸時代の前期寂如上人の裏書がしっかりあるということでそのくらいの時代だろうと。
絵の質もいいですし秋草とか岩が描かれておりますよね。
その描き方が優しい感じで土佐派系統の絵師の描かれたものではないかなと思います。
お寺のお宝としてふさわしいものだと思います。
大事になさってください。
続いてはトイプードルを5匹も飼っている…
大変ですか?そうですね。
お世話も大変なんですけれども反対にこう癒やされる。
あぁなるほどね。
それに今主人と2人暮らしなんですけどもすぐ仲直りできるっていう。
お宝は…
去年焼物好きの友人の家に行った際棚に飾られていたもの
そうですね。
資産家ですか。
そうですねいろいろお持ちの。
いろいろお持ちでね。
昆虫を描いた繊細な絵付けに一目ぼれ。
そこで何度もその方をお訪ねしさりげなくほめ続けた。
そして半年後…
ということはえ〜っとまぁおいくらというか…。
本人評価額はそのとき支払った金額と同じく40万円。
実はこれまで夫にはいくらで買ったのかないしょにしてきたが2人の記念の品なのできっと大目に見てくれるはず。
果たして結果は!?
ジャカジャン!
う〜ん残念!
幕末から明治の中頃までは万国博覧会が各地で開かれてそこに日本の工芸品が出品されてすごい注目されたんですね。
浮世絵とか薩摩焼とかがすごい大人気で薩摩焼があんまり人気がありましたので日本のなかでも各地でまねて作られるようになったんですがおそらくですね裏の銘に帯山とありますので京都の作品ではないかなと。
それは京薩摩というふうに言われるものでやはり同じように輸出されたタイプのものなんです。
絵がですね非常におもしろいですね。
ただですね若干つたないというか少し雑なところが実はありまして上の首の模様のところそれがちょっとずれていたり昆虫を描いているのも少し雑に描いてしまっている。
最後は薬局を経営して60年の…
今おいくつでいらっしゃるんですか?ほ〜!お若い!お元気だな。
お顔のつやもいいですもんね本当にね。
そうですかね?何か秘訣はあるんですか?いやいや秘訣はですね
お宝は…
代々家に伝わるもの。
実は小学生の頃から床の間に掛軸を飾る際その手伝いを命じられていた。
すると祖母が口癖のように…
以来その言いつけを守り続けこれを飾るのは年に一度の正月のみ。
しかし竹田はとても偽物が多いと聞いているのでどっちに転ぶか不安で不安でしかたがない
明日から肩幅狭うして町の中ば通らにゃいかん肩で風切って通られるか非常に心配しとっとです。
いいように出ればいいですけどね。
そうですそうです。
ちょっと違うほうに出ちゃうとね。
本人評価額はとりあえず本物と信じ300万円。
大事にしてきたとはいえ受け継いでからだいぶ経つので少々傷んでしまった。
もしも本物なら表装を直すつもりでいるが果たして結果は!?
ジャカジャン!
う〜ん残念!
残念ながら田能村竹田ではございませんでした。
年号が入っておりまして文化七年これは竹田が34歳その頃の書体ってもっとぼってりしてるんです。
だんだん晩年になるほど線が細くなるんですけれどももう竹田というと晩年のほうの字の形がたいへん有名ということでたいていその頃の細さをまねるようでございますね。
10本あれば11本偽物という竹田なんですけれどもそれほどに愛されたということだと思います。
でも水仙に南天まさにお正月でございます。
お正月には掛けて楽しまれてください。
出張鑑定IN南小国はこれにて無事閉幕
早速ご自宅にお伺いするとちょうど庭に水をまいていらっしゃいました
それにしても立派な庭ですね
よく見るといたるところ見事なこけが。
さぞかし手入れが大変だと思いますが…
これからも頑張ってください。
ところで
妻のおばが他界しその遺品を7人の親族で分けたときのこと。
資産家だったおばの家には絵画や中国の置物など美術品がいたるところに飾られていたためじっくりと下見をしたのちそれぞれ欲しいものを紙に書いて投票。
重複した場合はくじ引きで当たった人がもらえることにしました
それぞれがくじの結果に一喜一憂するなかふと目をやると床の間の隅に一風変わった置物が飾られており…
しかしその場にいた方々はまったく興味がなかったらしくいつまでたっても誰一人その置物を選ぼうとせず遺品分けは終了。
そこで皆さんの前でおそるおそる…
それから家に持ち帰りじっくり見たところ置物の底に銘が刻まれており…
鑑定よろしくお願い申し上げます。
依頼人の登場です。
大阪府からお越しのお願いします。
どうぞ。
どうぞこちらのほうへ。
お願いします。
あらまたすごいエピソード的にはばっちりですよ。
早速お宝拝見しましょうか。
ほぅ!フクロウ…これ誰も手出さなかったんですか?はい。
これは何でしょう?ガレ?はい。
なんかガレらしくない。
(石崎さん)ガレはガラス製品が有名な人だったんですよね。
陶器っちゅうのはね初めて私見せていただいて。
色がね焼物としてねこの色出せないと思ったんです。
(嗣永)確かに。
一番人気何やったんですか?その遺産相続のときに。
漆の打字機机でした。
あ〜机!それ大物も結構あったんですねほんなら。
ええはい。
奥さんはちなみにその入札のときは何を手に入れたんですか?漆塗りのついたてを。
そうかやっぱり漆イコールいいものっていうイメージは確かにありますね。
家族の反応っていうのはいかがでしょう?偽物と違うかなという話で…。
奥さんは何ておっしゃってるんですか?全然興味ないです。
ガレに?ええはい。
漆漆?親戚の方っていうのは今日「鑑定団」に出るっていうのは知ってはるんですか?いえいえ全然言ってないです。
これ見られたらえらいことでっせ。
いただいたっていうことすらもう忘れておられると違いますかな。
思い出しますよ。
VTR流れちゃったし。
こんなもんVTRオンエアされたら…。
気づいてなくても誰かが気づくんですよ。
姉さん見た?どうしたん?やってたね出てはったね言うて。
あれあれよあのときのフクロウ!
エミール・ガレといえば19世紀の末アール・ヌーボーの時代に活躍したガラス工芸の第一人者として知られる。
しかしもともと
まず最初に手がけたのは陶器のデザインや絵付けであった
洋食器などの実用品だけでなく生活を豊かに彩る美術品としての陶器の制作に乗り出したのであった。
その際ガレが好んで用いたのが…
これはペースト状の陶土を鋳型に流し込んで成形したのち白い錫釉を掛けて焼成するものでガレが目指したやわらかい曲線を表現するのに最も適していた。
ガレがまず取り組んだのは子供の頃に親しんだ動植物や昆虫などをモチーフにしたもので例えばこの小物入れはガラス作品にもたびたび登場するトンボを表現したものだが大きな羽をかたどった器をしっぽが支えるという斬新なデザインを取り入れている。
また歴史に材をとったものも得意にしておりこの置物はラファエロの名画ガラテアの凱旋のパロディーで海の女神ガラテアが貝の上に乗りイルカを引き連れ凱旋する姿をそれぞれカエル二枚貝鯉に置き換えユーモアたっぷりに表現している。
もちろん流行にも敏感でジャポニスムが注目されるといち早くこれを採用。
その1つこの食器皿は植物を赤と青のみで描き背景にはところどころ金彩を施しているがこれは日本の伊万里焼に想を得たものであった
高い評価を受けた
次々と斬新な技法を生み出した。
例えばこの扇をモチーフにした飾り皿の青海波模様の下地はエナメル顔料で着色したものではなく陶土そのものの色を利用したものであった。
また日本の漆塗りを思わせる光沢ある黒エナメルの開発にも成功。
こうした努力が実り
しかし同時に出品していたガラス作品がその上をいくグランプリを受賞したためこれを機にガレはガラス工芸家に転身したのであった
ガラス作品の制作は工房に引き継がれたが陶器はまったく作られなくなってしまった
改めて依頼品を見てみよう。
フクロウの陶製置物で高さはおよそ33センチ。
釉薬を幾重にも塗り重ねることでフクロウの羽毛が持つ独特のやわらかさを表現しており生き生きとした目はガラス製である。
詳しく調べたところよく似た作品が1900年のパリ万博に出品されていた。
とするとガレ最晩年の作か?
ご本人の評価額ですがおいくらくらいでしょう?100万円。
100万円。
100万円でオープンザプライス!どっちだ?おっ!え〜!250万!250万!すごい。
いやぁ…本物だ。
もう鳴ってますよ電話鳴ってますよ。
ガレ作のフクロウの置物本物間違いございません。
1900年のパリ万博にこれと同じ形のものが出品されております。
これ型で作りますから同じものはもちろん1つということではなくていくつかありますので作られたもののうちの1つと考えられます。
初期のものはわりとお皿とかに絵を描いたりとか装飾的なものでもどちらかというとちょっとデフォルメしたようなものが多かったんですね。
これはねいちばん後期のものですから他のものとは違ってますよね。
非常にこうリアルな造形。
ガレがこのフクロウをデザインしたときに「私はこのフクロウに綿毛のような色をつけて肉厚の釉薬をまとわせて楽しんだ」というような言葉が残っているんですね。
この釉薬も非常に勉強して複雑な色を生み出していったんだと思いますね。
数がそんなあるものではないですから大事にしていただきたいと思います。
どうも貴重なものありがとうございました。
ありがとうございました。
「鑑定団」また来週です。
さようなら。
2015/07/12(日) 12:54〜14:00
テレビ大阪1
開運!なんでも鑑定団[再]【親戚の遺品分けの残り物に衝撃鑑定!】[字]
5年前、妻の叔母が他界、その遺品をくじ引きで分ける事に…その遺品分けで最後まで誰も見向きもしなかったお宝を運良く入手。しかし、それは世界的な工芸家の名品だった!
詳細情報
番組内容
【遺産相続で最後まで残ったお宝】
5年前、妻の叔母が他界、その遺品を親族で分けた時の事。叔母の家には、美術品が至る所に飾られていたため、それぞれ欲しいものを紙に書き投票。重複した場合は、くじ引きで当たった人が貰える事にした。部外者である依頼人は黙って見ていたが、床の間の隅にあったある置物が気になりだした。
番組内容続き
その後、誰もその置物をとらずに遺品分けは終了したため「私にもらえませんか」と申し出るとすぐにOKが。持ち帰り、裏を見ると世界に有名な工芸家の名を発見し…。
【出張鑑定】熊本県南小国町
出演者
【司会】石坂浩二、今田耕司
【進行アシスタント】吉田真由子
【ゲスト】嗣永桃子
【出張リポーター】松尾伴内
【ナレーター】銀河万丈、冨永みーな
出演者続き
【鑑定士軍団】
中島誠之助(古美術鑑定家)、
北原照久(「ブリキのおもちゃ博物館」館長)
安河内眞美(「ギャラリーやすこうち」店主)
阿藤芳樹(「阿藤ギャラリー」代表取締役)
永井龍之介(「永井画廊」代表取締役)
大熊敏之(国立大学法人富山大学大学院芸術文化学研究科教授)
ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
バラエティ – その他
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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