9回裏の土壇場でも…。
(実況)大きいぞ!どうだ!?どうだ!?どうだ!?ロープ際追い詰められても…。
信じれば起こせる!わが「サキどり」にご出演の皆さんにも「一発逆転」のつわものがいたんです!先行きに不安を抱えていた包丁職人。
あるきっかけで海外からの注文が殺到。
なんと1年先まで仕事がギッシリ!品質への徹底したこだわりが売りだった産直市場は新規出店に失敗。
しかしそれにめげず今度はアジアに進出。
見事評判の店になりました。
今はダメでも「決してあきらめない」!こんにちは〜。
一発逆転のドラマが始まる!2011年に始まった「サキどり」。
おかげさまで今月放送200回を迎えます。
今週もご覧頂きありがとうございます。
思い起こすとね時代の最先端から地域が抱えている課題を乗り越えるというさまざまな試み皆さん熱かったですね。
そうですよね。
例えば宇宙ビジネスを目指しているベンチャーの取り組みですとかこれもありました。
笑いをキーワードに地域を元気にしようという活動。
本当にさまざまな方ご紹介してきましたね。
本当に懐かしいですよね。
というわけで今回はこれまで登場した皆さんのもとを再び訪ねその後を取材しました。
逆境を乗り越えてピンチをチャンスに変えるヒント探っていきます。
まずは地場産業の世界。
厳しい状況の中で何とか活路を切り開こうとしている職人さんたちの物語です。
金属加工の町…「サキどり」では去年11月町工場が一体となって行うユニークな試みを紹介しました。
(拍手)その名も…ふだん人の目に触れる事のない自分たちの仕事ぶりを公開。
地場産業が培ってきた技術を知ってもらおうという取り組みです。
およそ60の工場で見学やものづくりの体験ができるとあって…難しかったけど頑張って出来ました。
参加した職人の一人…祖父の代から包丁作りを行ってきました。
しかし近年海外からの安い製品に押され売り上げは年々減っていました。
そんな河村さんのもとにも「工場の祭典」では見学者が!海外から来たバイヤーです。
「さざ波仕上げ」と河村さんが呼ぶ刃先の独特な模様に「まるで日本刀のようだ」と魅力を感じたようです。
あのバイヤーとの出会いは実を結んだのでしょうか?こんにちは。
よくいらっしゃいました。
(取材者)作業中すいません。
いえいえどういたしまして。
真っ先に見せてくれたのはファックスの束。
なんと世界各地から注文が殺到!納品は1年待ちというほど人気になっていました。
更には海外からこんな注文も。
和包丁より一回り大きい牛肉用の包丁に是非さざなみ仕上げをと頼まれたのです。
「工場の祭典」は予想以上の成果を生んでいました。
「工場の祭典」をきっかけに自らの技術を生かす新たな道を見つけた人もいます。
神社の屋根など微妙な曲線に沿って金属の板を加工する技術に誇りを持ってきました。
ところが…。
そんな石黒さんの技術に注目した人がいました。
雑貨店を営む…「工場の祭典」で石黒さんを知り日用品をその見事な手仕事で作ってほしいと考えたのです。
鈴木さんが石黒さんに頼んだもの。
それはこのホウキがぴったり収まるチリトリです。
石黒さんここは腕の見せどころと二つ返事で引き受けました。
こだわりは一枚の板で切り込みを入れずに折って作る事。
強度がぐっと高まるためなのですが一つ問題がありました。
板の折り方を微妙に変えて試行錯誤すること4か月。
ようやく一枚の板から作るチリトリが完成しました。
ほらホウキがぴったり収まります。
石黒さんの自信作のチリトリ。
お客さんの反応は?評判は上々。
石黒さん新たなやりがいのある仕事が見つかりました。
先ほどご紹介したあのチリトリ。
これですか!オシャレですよね。
この色使いもさる事ながらこれ一枚仕上げって事ですよね。
気になるのはお値段です。
おいくら?あ〜らビックリですね。
石黒さんのすばらしい作品なんですけれどもこれも鈴木さんという外からの目が入ったからの一発逆転のチャンスって事ですよね。
そうなんですよね。
石黒さんにとって売り上げではなくて大きなこれが壁を乗り越えるきっかけになったそうなんですね。
そして腕の見せどころは河村さんのさざなみ仕上げですよね。
スパッと切れる。
しかし美しいっていうすごいですね。
本当にそうですよね。
その包丁なんですけれどもアメリカフランスなどだけではなくて中南米の方からも注文が来ていて現在…「工場の祭典」で外の目が入ったからって事ですよね。
まさにそうなんですよね。
一発逆転のヒントそこにありと。
さあそんなお二人に一発逆転のチャンスをつかんだポイント伺いました。
こちらです。
包丁の輸出を始めた河村さん。
なるほどね。
でもいろんな所にチャンスがあるのをしっかり捉えてるって事ですよね。
躊躇なく。
さあ続いてはこちらの産直市場なんですね。
長谷川さん?はい。
大人気でしたよね。
ただその後を取材してみると思わぬ事態に直面していたんです。
ええ?2011年二度にわたって放送した茨城県つくば市の産直市場。
そのキーワードは…トマトが1袋580円。
カボチャはなんと1,180円!他に比べ2〜3割高いという価格設定にもかかわらずお客さんは年間30万人訪れるという盛況ぶり。
人気の秘密は徹底した品質の追求。
肥料に昆布や魚粉を混ぜ込んだり水やりにミネラル豊富な海洋深層水を使ったり。
それぞれの農家が手塩にかけた野菜は…。
どんどん試食。
味の違いをアピールして高いお値段を納得してもらいます。
うんおいしい。
この産直市場を25年前に立ち上げた長谷川久夫さん。
農家の自立には作物に自ら価格をつけその価値を認めてくれる消費者に販売していくそんな仕組みが必要だと考えました。
・成功を祈願しましてテープカットを行います。
お願いします!つくば市のお店で成功を収めた長谷川さん。
取材当時50キロ離れた水戸市に2号店の出店を進めていました。
あれから4年。
再び2号店を訪ねました。
すると…人影がありません。
開店から1年で店は休業してしまったのです。
一体何があったの?「高くても売れる農業」。
今回はお客さんに認めてもらえませんでした。
長谷川さんはこの失敗をどう受け止めているのか。
でも転んでもただでは起きないのが長谷川さん。
次の一手は!そう新たな挑戦の舞台は…去年この地に産直市場をオープンしたのです。
商品の中心はもちろん茨城県の農作物。
値段を見ると梨は1つ600円。
メロンは1つ3,000円。
どれも他の店の品の5倍ほどです。
その分常勤の日本人スタッフが味見を勧め品質の高さをアピールします。
現地からの情報は日本にすぐにフィードバックします。
こちらは「イチゴが輸送中に傷んでいた」という報告。
その情報は出荷した農家にすぐさま伝えられ対策を練ります。
長時間の輸送に耐えられるようパックの中に緩衝材を入れる事にしました。
こうして産直市場の精神をそのまま輸出した事でタイでは富裕層を中心に評判を呼び始めています。
毎月の売り上げは多い時で300万円ほど。
初年度から黒字を達成しました。
いや産直市場の精神が海外に雄飛していると。
すごい状況ですね。
しかも閉店しているという現実を受け止めたらなかなか海外という視点にならないと思うんですが。
心折れないですね長谷川さんね。
すばらしい。
長谷川さん他にもさまざまな工夫をしているんですがこれ何だと思います?まあアイスバッグクーラーボックス?そうなんです。
ただちょっと特別なんですね。
開けてみましょうか。
ただの保冷ボックスではございません。
というのも医療用のワクチンを輸送するためにもともとは開発されていたもので…そういったすぐれものなんですよ。
確かにこの結露してるこの水分でコントロールしている。
そういう事なんですね。
すごいですね。
ですから傷みやすいこうした葉物野菜ベビーリーフですとかあとは…。
おっ。
ブドウなどこういったものを…あのこんな所におしぼりがあります。
是非召し上がって下さい。
よろしいんですか?ブドウいきましょう。
う〜ん!これがタイに行ってるわけですか。
そうなんですよ。
すばらしいですねこれは。
そんな長谷川さんの一発逆転のポイントこちらです。
いやすごいなあ。
自分であくまで切り開く。
すばらしい気概ですね。
心に留めておきます。
学びがあります。
さあ続いてご紹介するのはこちら一番右側です。
今介護現場で話題の「マッスルスーツ」その逆転劇です。
2年前「サキどり」では介護現場での活躍が期待されるさまざまなロボットを取り上げました。
これ自走してるわけですよね?そうなんですよ!その名も…中でも注目がこちら。
背筋力をアシストし重いものを持ち上げる動作を助けるすぐれものです。
開発したのは福祉分野のロボット研究の第一人者小林宏教授です。
研究開発期間は10年以上。
当時いよいよ実用化の段階に入っていました。
そんな時出会ったのが東京八王子市に本社をおく会社。
この会社はアルミやマグネシウムなどさまざまな金属を加工する幅広い技術を持っています。
下請け以外の新たな仕事を探していた社長の菊池さん。
小林教授との提携は願ってもないチャンス。
このスーツの販売会社を共同で設立。
菊池さんの会社が製造を請け負う事になりました。
しかし実はこの頃菊池さんはある悩みを抱えていました。
それは福島県飯舘村にあるもう一つの工場の事。
ここは菊池さんがふるさとに立ち上げた大切な生産拠点。
しかし東京電力福島第一原発の事故の後従業員から退職の申し出が相次いでいたのです。
遠い避難先から通勤する困難や心身の不調などのため退職していった従業員は100人以上。
工場の1/3にあたる人数です。
前回の番組からおよそ2年。
福島の厳しい状況が続く中再び社長の菊池さんを訪ねると…。
あのスーツそんなにヒットしているんですか!この会社では半分以上の部品を自前で製造。
次々と組み立てていました。
このスーツ介護の現場では既に活躍し始めています。
開発にも協力した介護サービス会社では全国265か所の事業所に導入。
力を一番発揮するのが利用者のお宅での入浴介助。
これまでは抱え上げた時に腰を痛める従業員が相次いでいたそうなのですがそれが今ではら〜くらく。
はいお疲れさまでした。
到着しました。
お疲れさまでした。
この製品の好調を受けて福島に新工場を立ち上げる計画も進んでいました。
場所は福島第一原発からおよそ15キロの南相馬市小高区。
この辺りは来年4月に避難指示の解除が予定されています。
はい。
原発事故の影響で撤退した工場を買い取ってよみがえらせる事になりました。
かつて従業員の流出を止められなかった飯舘村の工場。
この春地元の若者13人が「マッスルスーツの製造に携わりたい」と入社してきました。
そのうち7人が組み立ての新工場に配属される予定です。
その一人…帰還困難区域にある自宅にまだ一度も戻れていませんがふるさとに近い新工場で働ける事に希望を抱いているといいます。
新工場を担う福島の若者たち。
技を磨き自らの手で未来を切り開こうとしています。
このマッスルスーツですよね。
介護の現場で力を発揮してそして福島の復興にもまた力を発揮するという。
なかなかきてますよこれは。
そして若い人たちもまた非常に希望を感じさせましたね。
感じますね。
実はこの新工場なんですけどもマッスルスーツを作っているだけではないんです。
こちら。
えドローン?そうなんです。
実は以前「サキどり」でもドローンご紹介しましたがその時に登場して頂いた千葉大学の野波教授が開発したドローンなんです。
国内で量産される業務用のドローン。
あオモチャじゃないって事?はい。
それがここで作られる組み立ての一部を担うという事なんですね。
いつ頃予定なんですか?来年の春頃を目指しているという事です。
最先端を研究する大学そして匠の技のこの民間の力。
コラボレートするとこういう強みって事ですよね。
一発逆転。
そんな菊池さんに学ぶポイントこちらです。
極めてシンプルですね。
時代の最先端を切り開くイメージもありつつ「基本」。
はい。
おっしゃったのはやはり基本基礎が大切だと。
そういった力があるからこそチャレンジも可能になってくるという。
今回さまざまな一発逆転壁を乗り越えるぞという方々ご紹介してきましたけれどもカビラさんどうでした?なんか非常にインスピレーションを感じる僕らが元気になる見てる皆さんもきっと元気になるというような内容じゃないですかこの一発逆転。
壁にぶつかると「ああもうダメだ」とかつい悲観してしまう事もあると思うんですけど…。
折れそうになる瞬間はねあります。
ただ皆さんはそこでマイナスに捉えるのではなくてむしろ更に上を目指す。
常に前向きポジティブだっていう事が非常に印象に残りました。
勉強になりましたね。
ねぇ。
という事でエンディングナンバーは想像力豊かにすればトップがねらえるオープンに考えればトップがねらえるという事でIMAGINEDRAGONSの「Ontopoftheworld」。
いけるニッポン!2015/07/12(日) 08:25〜08:57
NHK総合1・神戸
サキどり↑「一発逆転!わたしはあきらめない」[字]
まもなく放送200回の「サキどり↑」。過去に取材した皆さんを再び訪問。彼らがさまざまな課題に向き合い奮闘する姿から、困難を乗り越え成功をつかむヒントを探る。
詳細情報
番組内容
これまで「サキどり↑」では未開の分野や困難な課題に果敢に挑戦する人たちを数多く取り上げてきた。今回は彼らを再び訪問する。下請け脱却をめざしていた金属加工会社は、大学の研究者と提携して作った商品がヒット。一方、高品質の野菜で知られる茨城の産直市場は、2号店の出店が失敗。ところが今度は海外進出に打って出た。志を胸に、決してあきらめない彼らを支えるものは何か?困難を乗り越え成功をつかむ道を探る。
出演者
【キャスター】ジョン・カビラ,片山千恵子
ジャンル :
情報/ワイドショー – その他
ニュース/報道 – 経済・市況
バラエティ – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:9866(0x268A)