4趣味の園芸「夏の庭 デュランタで魅せる!」 2015.07.12


「趣味の園芸」7月の特集は「夏の主役!暑さに強い花」。
2週目となる今回は暑い夏にぴったりの涼しげな花「デュランタ」をご紹介します。
お楽しみに!
(テーマ音楽)グリーンに囲まれて癒やされますね〜!おはようございます!三上真史です。
今回はこの夏の暑さを吹き飛ばして皆さんに少しでも涼しさをお届けできればと思っております。
(風鈴の音)お〜涼やかな紫の花引き寄せられますね。
おはようございます。
濃い紫色の小花が風に揺れる感じですごく暑さを忘れさせてくれるような雰囲気でいいでしょ!そうですね。
ほんとに涼やかでこの暑さ和らぎますよね。
では改めましてご紹介させて頂きます。
本日の講師園芸研究家の杉井志織さんです!よろしくお願いします!よろしくお願いします!花ある空間をつくるスペシャリスト…街角にイベント会場に。
手がける庭はとってもおしゃれ。
そんな杉井さんに今日はデュランタを魅力的にみせるテクニックを教えて頂きましょう!気になるその内容はこちら!暑さに負けず咲くデュランタ。
でも元は観葉植物として伝わってきた事知ってました?生育旺盛なデュランタはちょっと暴れん坊。
でも…その暴れっぷりを生かす庭植えの方法があるんです!後半のミニコーナー「寄せ植えアプリ」はアンゲロニアを美しい葉物と組み合わせシックに飾ります。
お楽しみに!杉井さん今日はよろしくお願いします!よろしくお願いします!杉井さんデュランタって夏の花って事なんですが夏の花というとどちらかというとハイビスカスのような熱帯性の植物原色系の花っていうイメージがあるんですがこちらは違ったタイプに見えますね。
そうまたちょっとね雰囲気が違うんですけど。
涼しげですもんね。
そう。
でもこれも熱帯原産の花木なんです。
えっデュランタも熱帯原産なんですか?そうなんです。
沖縄などではよく庭木として使われてる事が多いんですね。
そう。
暑い沖縄の夏にも負けないデュランタ。
でもどこに植えられているか分かりますか?実はこの生け垣がデュランタなんです!花はあまり咲かないけれどきれいな葉を持つので観葉植物として使われてきたんですね。
ところが…。
最近は花つきのいい品種が出てきたりするので庭植えとして庭園植物として使いましょうっていうような使われ方が多くなってきたんです。
そうなんですね!正直こちらとかねしだれて咲く涼しげな印象なので「熱帯植物」というイメージなかったですね!熱帯原産で暑さに強いデュランタ。
花がよく咲き涼しげな品種葉を楽しむ観葉植物としての品種どちらもご紹介します。
ではデュランタの品種ご紹介頂きましょう。
まずこちらですね。
濃い紫の花がかわいらしいですね。
これは「タカラヅカ」っていう品種になります。
あの「宝塚」ですか?花弁の縁取りが白いでしょ。
濃い紫に白っぽい縁取りなのですごく華やかなところから「タカラジェンヌ」から「タカラヅカ」っていう品種になりました。
ぴったりな名前ですね。
みやびやかな雰囲気が。
次がこちら!かわいらしい。
ガラッと変わって真っ白。
清楚な印象ですね。
これは「アルバ」っていう品種です。
デュランタっていうと紫というイメージがあったんですが。
そうなの。
だから白い花が出たっていう時はみんながすごい驚いたという事があります。
ちょっとね顔近づけて。
どう?あっ!ちょっと…。
香りしますね!かぐわしい香りがするので「ちょうちょうが集まる木」って呼ばれてるぐらい。
ぴったりな感じですね。
絵になりますね。
そしてこちらは…淡い紫はデュランタの原種に近い花色です。
気になったのが見ていくとどれもスタンダード仕立てになってません?はいはい。
これはなぜなんですか?スタンダード仕立てとは幹を一本伸ばし株元はすっきりさせて上の部分を茂らせて仕立てる方法です。
これはね足もとをすっきりさせておかないとすごく暴れて樹形が崩れやすいんですね。
であんな感じになっちゃうんですよ。
あこちら!暴れてますね。
そうなの。
だから下の枝をずっと落としていってコンパクトに上を詰め直して枝数を増やして花数を増やしていってそして足もとをすっきりにする事でここに何か植えられたりっていういろいろな組み合わせの遊びがしやすくなるので最近はこういうスタンダード仕立てが主流になってます。
次に葉を楽しむタイプのデュランタ。
明るい緑から斑入りのものまでさまざまな品種があります。
お〜こちらはまた明るく鮮やかですね!これはね観葉植物として人気を博したデュランタの「ライム」っていう品種です。
ライム!まさにですね。
この新芽の色がライムグリーンで出てきたので「ライム」っていう品種になったんですって。
やはり最初観葉植物としてリーフとしてこのように明るい葉が人気だったんですね。
これは置いた場所がパッと明るくなるので寄せ植えとかにちょっと使ってみたくならない?是非寄せ植えに使いたくなりますね。
そうでしょ。
それでこちらをちょっと見て下さい。
これはねタカラヅカのスタンダード仕立てのやつをうまく足もとが空いているので足もとをちょっと隠すようにライムの葉っぱと合わせてカリブラコアでちょっと花を散らせたっていうような寄せ植え。
へ〜。
デュランタ同士組み合わせる事もできるわけですね。
そうなの。
ライムは日当たりのいい所から明るい日陰ぐらいまでが育てられるんですよ。
そうかスタンダード仕立ての足もとをカラーリーフとしてデュランタを合わせる事ができるわけですね。
へ〜面白い。
ぴったりですね。
はい。
続いては庭植えです。
ちょっと暴れん坊のデュランタにはぴったりの植え方があるんです。
あいにくの雨ですが頑張って植えていきますよ!さあ生育旺盛なデュランタ。
庭へ植えつける際のポイント教えて頂けますか?はい。
まずは何をしたらいいでしょうか。
相性を見るという事です!相性ですか?そうです!というと育つ環境の相性って事ですか?そうです。
その他に枝葉がすごい伸びるデュランタに負けないように足もとでも枝葉をグングン伸ばしていくっていう植物を合わせる。
「暴れん坊同士を合わせていく」っていう事。
暴れる同士の植物を合わせちゃう。
暴れすぎません?違うの。
そうすると早く景色がなじんだように植物同士が絡み合っていくからすぐ景色がつくりやすくなる。
そうか。
そうなんです。
デュランタに合わせるのは暴れん坊を代表してつるが旺盛に伸びるプルンバーゴ。
そしてユーフォルビア。
プルンバーゴは開花中次々と花芽を付け高さがなんと2メートル以上にもなるんです。
そしてユーフォルビアのダイアモンド・フロストは…この組み合わせでどんな景色になるのか楽しみですね。
ではいよいよ庭植え作業ですね。
まずは土作り!これが大事。
古い根や枯れ葉などゴミを取り除きナメクジや害虫が発生しづらい環境をつくりましょう!今度は「天地返し」。
天地返しですか。
天と地をひっくり返すって事ですか?そうです。
中の古い土を表に出してきて空気がいっぱい入る花壇の土に切り替えていくんですね。
フカフカの土にするわけですね。
そうですそうです。
ここに山野草用の培養土を入れます。
デュランタは加湿を嫌がるので水はけのよい土を作っておきましょう。
植えつけ時の肥料もポイント!デュランタは開花期が長く次々に花を咲かせるので元肥として緩効性の化成肥料を混ぜておきます。
これで準備万端!はいこちらで土は…。
はい完成です。
完成ですね。
ではいよいよ植えつけですか。
鉢に入ったまま仮置きをしましょうね。
まず仮置き。
デュランタは枝葉がよく伸び重なってしまいます。
前後にずらしV字にレイアウト。
次は足もとをはっていくように育つプルンバーゴを植えていきたいと思います。
つるが旺盛に伸びる…今度は間間にこのユーフォルビアを入れていって下さい。
全体をこう包んでくれる感じがしますね。
株と株をつなげるようにユーフォルビアをすき間に植えると全体を覆うように育っていきます。
杉井さんレイアウトはこちらでよろしいでしょうか。
大丈夫です。
よかった。
頂きました。
では植えつけですよね。
そう。
根鉢は崩さない方がいいんですね。
そうなの。
花がいっぱい咲くでしょこれから。
植えた時の地面の高さが平らになるように。
今度はこの基準に合わせて周りの植物も平らに植えていく。
それはなぜなんですか?地面が平らになっているとお水が均等に乾いていくでしょ。
均等に空気も入るし肥料も均等に効いていくので平らにしておくっていう事がポイントです!植えた部分が凹凸にならないように平らにし他の株とも高さをそろえて植えていきます。
今度はプルンバーゴでデュランタの足もとを隠すような感じで空間を埋めていく感じで平らに平らに植えていって下さい。
こうやって足もとに横に茂っていくタイプのものをきちんと植えていくと土の温度が上がらなくなるんですね。
足もとの密度を高めておくっていうのは結構大事なポイントです。
さあこちらで庭植え完成ですかね!ねえきれいに出来た。
出来ました!暴れん坊同士を組み合わせたナチュラルな植栽。
濃い紫のデュランタに青や白の花が絡み合う涼やかな景色が出来上がりました。
暴れる同士植えましたし安心でしょうか。
まだ安心しちゃいけないかもしれない。
えっどういう事ですか?2か月後はきっとこうなる…。
という事でデュランタ2株を植え替えてみました。
確かに…。
ちょっとね枝葉が伸びてる感じでしょ。
そうですね。
やっぱり伸びて暴れてきてますね。
そうなの。
なのでここに支柱を立ててちょっとまとまりよく見せるようにしたいと思います。
支柱を立てるんですか。
うんそうなの。
どんなふうに?支柱はね竹ひごなんです。
竹ひごを使う。
そう。
例えばこれでね囲ってしまうんですよ。
囲うんですか。
うん。
伸びてる間の枝葉の所から支柱を立てま〜す。
こうやって…。
周りに1本ずつさしていくわけですね。
ちょっと多めだと竹ひごのまっすぐな線が涼しげに見えてくるのでかご風に見えるようにこうやって…。
これで上を留めてしまえば…。
それでこの毛糸があるわけですか。
そうなんです。
おしゃれですね。
でクルクルと。
また色が合いますね。
ちょっとねアクセントになるように。
やはりブルー系で。
デュランタは成長すると枝先が下がり暴れた印象になります。
そこで囲った竹ひごに枝先をところどころ引っ掛け少し上を向かせるとまとまりよく見えるんです。
周りにさしていくんですね。
そうですね。
何本ぐらいさしたらいいですか?大体5本〜10本ぐらい入ってるといいかな。
楽しいですね。
楽しい?より愛着が湧く感じですね。
うん。
こんな感じで。
そう出来ました。
はい出来ました。
上手上手。
涼しげな雰囲気で。
ああほんとですね。
竹ひごを使ってこんなふうにできるんですね。
全体によりまとまり感も生まれて暴れ対策にもなる。
はい。
杉井さんならではのアイデアですね!夏に強いデュランタこの夏もっと元気にさせちゃいましょう!それではこの暑い夏を乗り切って上手に咲かせる基本の管理方法を教えて頂けますか。
もともと熱帯地方が原産の植物なので日当たりは大好きなんですけど斑入りの品種だけは葉焼けを起こしやすいので置き場所に注意して下さい。
日光大好きだけど斑入りは葉焼けに注意。
どういう事ですか。
ここが直射日光が当たりすぎるとこうやって葉緑素が少ない分葉焼けをしてしまうんです。
斑の部分が焼けちゃうんですね。
なのでこういうふうにならないためにも斑入りの品種は日陰から明るい日陰程度の所で管理をするようにして下さい。
分かりました。
庭植えは基本的には不要ですが植えつけたあとと雨が降らずに乾燥が続く場合はやりましょう!株元にやって冬越しに備えます。
杉井さん今後の暴れ対策はどうしたらいいですか?花が咲き終わったらばっさり切り戻します。
切り戻しで暴れ対策ですね。
はい。
今年伸びた枝というのはこの上に来ているこの枝たちですね。
1節ぐらいを残してその節のちょっと上の所で切るようにして下さい。
この上ですね。
じゃ僕いいですか。
失礼します。
ここでよろしいでしょうか。
そうです。
切りますね。
はい。
切り戻してこんなにすっきり。
でも2か月たつと…もう葉が茂ってくるんです。
でも枝はコンパクトなまま。
暴れ対策ばっちりですね。
というわけで今日はデュランタについてたっぷりと魅力教えて頂きましたが本当にデュランタ一鉢スタンダード仕立てで楽しむのはもちろんの事なんと言っても組み合わせて暴れを生かしてワイルドに楽しむ事もできる。
夏にもってこいの植物ですね。
そうなんですよね。
その暴れるっていう姿をうまく生かして自然なナチュラルな樹形をうまく取り入れてもらって花色もバリエーション豊富ですから夏のお庭をいろいろと彩って楽しんで頂ければと思います。
本当に自分だけの世界に一つだけの樹形になりますもんね。
そうなんです。
皆さんも是非この暑い夏に負けずにですね夏のお庭をデュランタで涼やかに彩ってみてはいかがでしょうか。
というわけで杉井さん今日はどうもありがとうございました!ありがとうございました!
白や紫の花をたくさん咲かせます。
暑さに強く秋まで長く楽しめるのも魅力です
今日はアンゲロニアでシックな寄せ植えを作ってみましょう
担当講師はこの方です
今回はアンゲロニアの落ち着いた花色を生かしてシックな寄せ植えを作りましょう。
花の大きさが異なるアンゲロニアを用意したよ。
山口さんのお薦めは?
シックには小さいお花がお薦めです。
大きなお花ですとゴージャス感が出てしまいますので控えめな小さな花を使うようにしましょう。
今回は3色の花を使います
紫ピンク白とグラデーションになるようにしました
シックな雰囲気に合う茶色の器を用意したよ
器を選ぶ時には質感にもこだわって選びましょう。
こちらはよく見ると表面にざらつきがありマットな質感です。
より自然で落ち着いた雰囲気がします。
マットの質感か〜。
艶がなくて落ち着いた印象!
次は主役を引き立てる脇役選び
アンゲロニアの花の色みと似たような色合いの葉を持つ植物を選びましょう。
濃い紫の模様が入ったクローバーとルメックスがアンゲロニアの淡い紫を引き立ててくれます
更にブロンズ色のカレックスも入れ動きをプラス
レイアウトをします。
主役を三角形に配置しそのすき間に脇役を入れていきます
脇役は草丈が高いものが後ろ低いものが前に来るように
培養土には元肥として緩効性化成肥料を入れます。
よく混ぜたら器の3分の2まで入れます
では主役のアンゲロニアから植えつけていきます。
根鉢を広げるように崩し器に入れていきます
他の植物も同じように植えつけます
揺すりながら全ての株を外側に向けて広げます
こうして少し外側に向けて倒すと空間が出来てフワッと伸び伸びした感じになります。
アンゲロニアで作ったシックな寄せ植え完成です
脇役の落ち着いた色合いが花のグラデーションを引き立てているね。
アンゲロニアの寄せ植えは夏の太陽の下でも元気に育ちます。
是非作ってみて下さいね。
「花信〜こころ咲かせる〜」。
今日は夏の定番あの花にまつわるお話です。
「毎年夏のお楽しみは毎朝咲いてくれる朝顔だ。
ゴールデンウイーク明けから苗を植えて今年はどの種類にしようかと迷うのも楽しい。
最近のお気に入りは琉球朝顔で絞り模様や風車模様に挑戦。
白い縁取りがきれいで思わず見入ってしまう。
今年は桔梗という名の朝顔を植えた。
朝顔は切り花ができないから玄関に造花を飾っている。
そうしたらふと…「10年以上前の事だが…「めったに夢にも出てこない父に無性に会いたくなった。
そんな夏の一日であった」。
戸谷さんの朝顔好きはお父様譲りだったんですね。
花を通して感じる親子の絆すてきなエピソードありがとうございました。
2015/07/12(日) 08:30〜08:55
NHKEテレ1大阪
趣味の園芸「夏の庭 デュランタで魅せる!」[字]

“夏の主役!第二弾は、暑さに強く涼しげな紫紺の花が魅力のデュランタ。旺盛に伸びる枝の生かし方を紹介。<ミニコーナー>寄せ植えアプリ「アンゲロニア×シック」/花信

詳細情報
番組内容
“夏の主役!暑さに強い花”第二弾はデュランタ。涼感を誘う紫紺の花、優雅にしだれ咲く姿、そして暑さに負けず秋まで長く咲き続けるのが最大の魅力。熱帯原産らしく、ワイルドに伸びる枝を存分に生かす植栽方法を紹介する。司会:三上真史(D−BOYS)<ミニコーナー>寄せ植えアプリ「アンゲロニア×シック」涼感を誘うシックな組み合わせを紹介する。/花信〜こころ咲かせる〜
出演者
【講師】園芸研究家…杉井志織,園芸研究家…山口まり,【司会】三上真史,【語り】笠原留美,恒松あゆみ

ジャンル :
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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