4国本武春の演芸図鑑・選「ノブ&フッキー、桂かい枝、なぎら健壱」 2015.07.12


おはようございます。
国本武春でございます。
節もいいけど啖呵もきれるうちの女房に叱られた「あんた!いつまで寝てんの!『演芸図鑑』見るんでしょ!」。
…なんていってね奥さんの啖呵のきれるのも考えもんですけれどもね。
という事でさて本日の演芸でございますがまずはものまねでノブ&フッキーさん。
どんなものまねが出るか楽しみですね。
それから落語は桂かい枝さん。
世界中で落語をやっておりますね。
世界中に落語を広めて下さっております。
さあどんな落語でございましょうか。
お楽しみ下さいませ。

(拍手)どうもよろしくお願いしま〜す。
ものまねです。
よろしくお願いしま〜す!それじゃ楽団の皆さんよろしくです!
(手拍子)・「ようこそ皆さん」おはようございま〜す!・「僕らがものまねノブフキショー歌って笑ってああ楽しい」ノブです。
フッキーです。
(2人)楽団で〜す。
・「時間まで」
(拍手)よいしょ〜!
(司会のものまねで)あの歌この歌あんな歌心に残る歌ばかり。
さあ1人目のゲストです。
五木ひろしさん「夜明けのブルース」。
張り切ってどうぞ!
(五木ひろしのものまねで)・「秘密に出来るの」・「誰にも言わずに」
(拍手)おかあさん五木ひろしさんですよ。
・「トキメキこころは運命と信じて」・「ここは松山」
(2人)ハイ!
(観客)・「松山」・「二番町の店」・「渋い男の夜明けのブルース」やった〜!
(拍手)どうも五木ひろしさんお忙しい中ようこそおいで下さいました。
はい本当に忙しかったら来れなかったんですが…。
今日たまたまスケジュールがぽっかり空いておりました。
ぽっかりと。
よかったですはい。
今歌って頂いた「夜明けのブルース」でございますが3年前でございましょうかあの「紅白歌合戦」で歌っていらっしゃいました。
まさに振り付けもオーバーアクションでキレがあった。
さすが司会者様よく存じ上げてますね。
私久しぶりにですね「夜明けのブルース」10万枚のヒット曲になりまして。
レーモンド松屋さんに書いて頂きまして心が高ぶっております私。
高ぶっております。
ですからオーバーになっちゃうんですね。
先生!実はですね私先生の歌を聴いておりましたら私も何か演歌1曲歌いたい気分になりましてね。
司会者さんが演歌を?はい。
珍しいパターンですね。
よろしいでしょうかね?お客さんがよければ…。
(拍手)まことにいいお客さんでございます。
じゃあ何にしましょう?実は先生私吉幾三さんの大ファンでございましてええ本当なんですよ。
25曲ぐらい私インプットされてるので何でも歌えるんですよ。
じゃあせっかくでございますからお客様からリクエストを頂いてその曲をバシッと歌っちゃいましょうじゃあいきますよ。
何かリクエストがあったら大きな声でどうぞ。
「雪國」。
はい分かりました。
(笑い)ここから聞こえました。
あなたのリクエストじゃなくて。
歌いたい曲じゃない。
お客様から頂いてって言いました。
本当ですか?もう一回確認しますから。
何かリクエストがあったらどうぞ!
(観客)「チャンピオン」!「雪國」。
(笑い)本当にいいお客さんですね。
何か「チャンピオン」つったお客さんが。
じゃあたくさんのお客様のリクエスト頂きましたので吉幾三さんで「酒よ」を聴いて頂きたいと…。
(笑い)
(「酒よ」)弾かなくていいから本当に。
君は哀川翔さんかい?
(笑い)そっくりだよ。
いろいろ入れますね今日はね。
油断すると持ってかれますからね。
気を付けて下さいよ。
じゃあひとつお願いします。
吉幾三さんで「雪國」です。
どうぞ。
(笑い)・「アーアーアーアー」あなたを追って北国へ。
吉幾三さんの登場です。
曲は「雪國」。
大きな拍手をどうぞ。
(拍手)
(吉幾三のものまねで)・「逢いたくて恋しくて」・「泣きたくなる夜」ヒッヒッヒッヒ…。
吉幾三です。
・「そばにいて少しでも話を聞いて」吉幾三です。
・「追いかけて」・「追いかけて」・「追いかけて雪國」
(拍手)
(汽笛のものまね)サービスです。
(笑い)さあサービスを頂いたところでノリノリでまいりましょう。
そうあの伝説のグループアリスの登場!まずはこんな方谷村新司さんの登場!チンペ〜イ!
(谷村新司のものまねで)・「つかみかけた熱い腕を」・「ふりほどいて君は出てゆく」
(手拍子)ありがとう。
・「わずかに震える白いガウンに君の」・「年老いた悲しみを見た」堀内孝雄!
(堀内孝雄のものまねで)サンキュー!・「リングに向かう長い廊下で」
(笑い)・「何故だか急に」ヘイ!・「君は立止ま…」チンペ〜イ久しぶり!・「ふりむきざまに」・「俺にこぶしを見せて」・「寂しそうに」ヘイ!・「笑った」アリス!・「やがてリングと拍手の渦が」・「一人の男をのみこんで行った」よう来たな。
いらっしゃい。
(拍手と笑い)
(司会のものまねで)昭和46年ちまたではこんな曲がはやってました。
宮史郎宮五郎ご存じぴんから兄弟。
「女のみち」とまいりましょう!
(宮史郎のものまねで)・「私がささげた」
(笑い)・「その人に」・「二度としないわ恋なんか」・「これが女の」・「みちならば」
(拍手)ノブ&フッキーこれにてお開きです!ありがとうございました!お粗末さまでした!
(拍手と笑い)
(拍手)どうもどうもありがとうございます。
大阪からやって参りました桂かい枝と申します。
まあしかし本当に早いもんですね。
ついこないだ新しい年が明けたと思いますともう今年も残すところあと三百数十日という事で。
まあ相変わらず大阪東京行ったり来たり忙しくさして頂いております。
やっぱ東京来ますとね何か雰囲気がやっぱ違いますね。
お客さんの感じも違います。
すごく何ちゅうんでしょう節度のあるというかそういう空気ありますよね。
楽屋口で芸人を発見しても東京の方はあんまり声かけてこないんですよ。
大体目で物をおっしゃいますよ東京の方は。
(笑い)これ何を言ってるかというと…。
「ちょっとちょっとあれさっき落語やってた人ちゃう?」。
「えっ?あ〜ほんまや!近くで見たら結構イケメンやね」って言ってるんですよね。
(笑い)でも大阪の人はね自分がどんな状況であれ結構平気で声かけてきますよね大阪の方は。
「あんたあの落語してたあの…何とかいう人やろ?」。
「はい…」。
「やっぱ何とかいう人やな。
私ね大ファンです」。
(笑い)絶対うそですからね。
やっぱ違いますよね。
何か張り紙でも違いますよ東京と大阪と。
この間東京の地下鉄乗りましたらね東京は真面目な感じやなやっぱね。
張り紙してました。
「痴漢は犯罪です」と。
「私たちは痴漢行為を絶対に許しません!」。
厳しく書いてますね。
「痴漢は犯罪です」と。
大阪は同じ内容でもね少し違うんですね。
大阪の地下鉄はひと言「ちか〜んあかん」って書いてありますね。
(笑い)ねえ何かちょっとゆとりがあるというか…。
とりあえず何かウケを狙ったみたいなね。
やっぱ文化って違うんだなと思いますね。
我々落語家よく学校寄席なんちゅうってね学生さんの前でよく落語をやらせて頂くんですよ。
もう北は北海道からね南は本当に沖縄ぐらいまでいろいろ行くんですけど。
感想文よく送って頂きますけどその感想文もね全然違います。
東京の学生さんは本当に賢そうな感想文を送ってこられますね。
「一人の演者が発する言葉だけで情景が浮かぶなんてさすが300年の歴史を感じた」。
(笑い)何か評論家やね。
一方大阪の学生は褒めてるようで褒めてないんですね。
「かい枝さんの落語は面白かった。
むっちゃくっちゃ面白かった。
面白くて面白くてもう少しで笑いそうやった」。
(笑い)
(拍手)もうがっかりしたりするんですよね。
まあでも学生時代も思い返すといろんな思い出もありますよね。
運動もしましたスポーツもしました…一緒ですね。
(笑い)運動もしました勉強もしましたね恋もしましたよね。
今日は現代の落語でございましてね皆様とちょうど同じぐらいの世代の女子高生が主人公という…。
(笑い)いろいろ気を遣いながらの落語でございます。
おつきあい頂きますけれども。
「チハル!チハル!」。
「あっキョウコどないしたん?」。
「うん実は私チハルに相談があんねん」。
「何よ改まって〜。
私にできる事やったら何でもやるから言うて。
親友やんか」。
「ありがとう。
実は私…実は私…彼氏欲しい…」。
「何じゃそれ。
心配して損したわ。
そんなん私かて彼氏欲しいわ」。
「何でできへんのかな〜?」。
「おまじないとかやってる?よく雑誌とかに載ってるやつ」。
「うんうんうんうんやってるよ」。
「ほなこんなん知ってる?え〜っと蛍光ペンで腕に好きな人の名前書いて10分以内に消えたらつきあえるねんて」。
「あれ〜?私がやってんのは墨で全身に般若心経を書くねん」。
「それ『耳なし芳一』やん。
怨霊も離れていくけど好きな人も離れていくわ。
今すぐやめ。
ほなこんなん知ってる?え〜っとコーンスープにパンを3つちぎってかき混ぜながら好きな人の名前唱えたら結ばれるねんて」。
「あれ〜?私がやってんのはヒキガエル3匹煮込んだスープ飲みながら好きな人の名前唱えてる」。
「それ魔女のおまじないやん。
キョウコあれから彼氏できたん?」。
「うん。
あれから更にいろいろやって頑張ってんけどついに彼氏できてん。
今度な同じクラスのイシダ君とデートする事になってん」。
「イシダ君?イシダ君ってひょっとしてあの恋愛ドラマ大好きのイシダ君?」。
「そうや」。
「あの子さ前に『冬ソナ』がはやった時毎日学校にコートとマフラーで来てたやんか。
真夏でも。
みんなから『冬のソナタ』やのうて『あなたどなた?』言われててんで」。
(笑い)「うわさで聞いたけどデートの間中ず〜っと甘い言葉ささやいてくれんねんて」。
「そうやねん私思うねん。
やっぱり甘い言葉ず〜っと耳元でささやかれたいやんか。
やっぱり男はロマンチックな方が魅力的やからな」。
「ロマンチックなデートか。
またどんなデートしたか後で教えてな」。
「もちろんや。
あか〜ん!遅刻してしもた〜。
近所の公園で待ち合わせしたのに遅刻するって私ってアホやな。
イシダ君おるかな?あっおったおった!ごめんイシダ君!待った?」。
「ううん今来たとこ。
けどキョウコちゃん今日は最高やね。
空気はきれいし緑もきれい。
でも君が一番きれい」。
(笑い)「イシダく〜ん!私の事待ち遠しかった?」。
「そやね君の事待ってたら1分がまるで100年間にも感じてしもた。
つまり10分待ってた僕は君を1,000年以上待ち続けてきた事になる。
まさにミレニアム…ラブ」。
(笑い)「イシダく〜ん!」。
「あっキョウコちゃんひょっとして君その唇…」。
「えっ分かる?こないだイシダ君がプレゼントしてくれた紫色のルージュ塗ってきてん」。
「キョウコちゃん悪いけどそれ返して」。
「えっ?返してってどういう事?」。
「ちょっとずつ返して。
ここに」。
「イシダく〜ん!」。
(笑い)「イシダ君手首つかんで何すんの?」。
「君を逮捕する。
容疑は僕のハートの窃盗罪」。
「イシダく〜ん!」。
(笑い)「あっこんな所にええもんがあった。
これ君にあげるよ」。
「えっ?何?うわっ四つ葉のクローバー!めっちゃうれしい!これ持ってたら私幸せになれるかな?」。
「もちろんなれるよ。
ただし君は世界で2番目の幸せもんやけどね」。
「えっ?2番目ってどういう事?」。
「こうして君と一緒にいられる僕が世界で一番の幸せもんやからさ」。
「イシダく〜ん!」。
(笑い)「あんたらくっさいデートしてんねんな。
もう話聞いてるだけでもオエッてなってしもたわ」。
「ええやないの本人同士が満足してんねんから」。
「いやそれはそうやけど。
ほんならあんたイシダ君とうまい事いってんねんな?」。
「ううんもう別れた」。
「別れた?何で?」。
「何でって甘すぎんねんも〜ん。
甘い甘い。
かき氷のシロップそのまま飲むよりむしろ甘いわ。
このままつきおうてたらひょっとしたら私糖尿病なるんちゃうかな…」。
「なれへんなれへん」。
「そやから今度は3組のスギシタ君とデートする事になってん」。
「スギシタ君?スギシタ君ってあの理系クラスのめっちゃ頭ええ子ちゃうの?」。
「そやねん学年1位の成績でいつも休み時間には銀縁の眼鏡かけて紅茶飲んでんねん」。
「めっちゃクール!イシダ君と全く逆のタイプやん」。
「そうやねん私思うねん。
やっぱり男はな自分よりも頭がええぐらい成績ええ方が魅力的やからな」。
「知的なデートか。
またどんなデートしたか後で教えてな」。
「もちろんや。
あか〜ん!また遅刻してしもた。
同じように公園で待ち合わせしたのに同じように遅刻するって私ってアホやな。
スギシタ君おるかな?あっおったおった。
ごめんスギシタ君!待った?」。
「ピッ…待ったよ14分38秒」。
(笑い)「ごめん長い事待たして。
私の事待ち遠しかった?」。
「そやね〜君の事待ってたら1分がまるで60秒に感じたよ」。
「そのままやないの!1分が60秒ってめっちゃそのままやで。
なあなあなあ今日の私見て何か気ぃ付かへん?特にくちびる」。
「あっ紫色になってる。
ひょっとして君プールから上がったところ?」。
(笑い)「何でやねん!ルージュの色変えてみてん。
なあ似合うてる?今日の私きれい?」。
「そやね口の周りに発疹が出来てる。
恐らく胃腸が弱ってるんやろうな。
あとは肌の色艶が悪い。
これは便秘が原因かな。
この2点を除いたらとってもきれい」。
「いやうれしないそんな褒め方!ほとんどけなされてるやん!あのお化粧とかどう?」。
「大丈夫特殊メークがバッチリ決まってる」。
「いや特殊メークやない!人の顔をスティーブン・スピルバーグ製作総指揮みたいに言わんといて!あっほら見て。
ほら見て。
ここ四つ葉のクローバー。
四つ葉のクローバー」。
「えっ?あ〜!これDNAの突然変異による危険種や。
早速サンプルを大学の研究室に持ち込んで…」。
「何?何かスギシタ君と全然話が合わへん。
あっそうや!あのさしりとりしよう。
なっ?しりとりぐらいやったらスギシタ君と対等に話できそうや」。
「あっしりとり?ええよ」。
「うん。
分かってると思うけど『ん』がついたら負けやからな。
ほな私からいくわな。
じゃあ私たちみたいな『こいびと』の『と』」。
「等速直線運動」。
「えっ?」。
「等速直線運動。
これはね物体に摩擦などの抵抗がかからないという前提の下で物体が一直線上を同速度で運動するという事なんや」。
「あんた進学塾の講師でもやってんの?『う』ね。
はい。
え〜じゃあ牛!」。
「質量保存の法則。
説明した方がええかな?」。
「いや聞きたないそんな説明。
『く』ね。
はい。
じゃあ薬」。
「力学的エネルギー」。
「椅子」。
「水酸化バリウム水溶液」。
「え〜北」。
「太平洋プレート隆起運動」。
「う…腕」。
「電解質イオン。
あっ!『ん』がついてしもた!僕の負けや〜!完璧に僕の負けや〜!」。
「勝った気せえへん」。
(笑い)「何このボキャブラリーの違いは!」。
「キョウコまた別れたんかいな。
今度は一体どんな男とつきあうねん?」。
「そうやな〜。
今度は私に似合うすてきな男…を紹介してくれそうな男とつきあうわ」。
(拍手)本日のお客様はですね「江戸っ子だってね」ってえと「当たり前だい。
俺は木挽町の生まれだ。
歌舞伎座なんか目と鼻の先だ」というような江戸前のお人。
なぎら健壱さんでございます。
どうぞ!よっ待ってました!さあさあどうぞどうぞ。
ようこそお越し下さいましてありがとうございます。
お久しぶりです。
どうもありがとうございます。
なぎらさんはもちろんフォークシンガーで我々は中学の頃には「悲惨な戦い」「飾にバッタを見た」。
なんていい歌なんだと。
こんな歌が世の中にあっていいのかと相当びっくりした訳ですけど。
今いろんなマルチな活動されています。
「何者だ?」と言われるとどうですか?仕事の絶対数から言うと違うのかもしれないけどやっぱりバックボーンに通ってるのはフォークシンガーですからフォークシンガーそれかシンガーソングライターかでしょうね。
いろんな活動をされておりますが…。
どこどこで「お仕事は?」って時にそういうふうに書くと歌もやってるんですかって言われちゃって。
最近は。
あっそんなもん…。
そうですかみたいな。
なぎらさんかなりお若い…。
最初はみんなと同じようにアメリカのフォークのコピーやってた訳ですけども高石友也さんとか岡林信康さん当時アングラフォークといわれたあるいは関西フォーク反戦フォーク。
その人たちを知った瞬間に昨日まで歌ってたのは何ぞやと。
これが歌というもんだという。
今まで歌ってたのはあんなの歌じゃないという訳分かんない事言って。
そういうアングラフォークというその時代が最初ですから。
それはかなりなぎらさんの世代としては早熟といいますかそんな世代でそういうのを聴いて…。
大体大学生とかが多かったですか?そうそう。
私高校ですからね。
というのは大学生とかその辺を見てますとデモなんかやってるんですよ70年安保で。
それでベトナム戦争どうのこうのとかアジ演説をして。
高校で憧れがあるんですけどもやるとまたちょっとね学校がうるさかったり世間様がいろいろあるから。
でも何かでちょっと世間を歌ってみたいなという。
「我々の青春は」なんてね。
そうした時にちょうどその歌があったからそれを聴く事歌う事によってあたかも自分がデモに参加してるように。
主義主張というかね自分の気持ちみたいな考えを歌に乗せて歌えるっていうのはあまりそれまでの事なかったですよね。
そのころにじゃあそういうフォークの世界に入って。
そうですね。
これはアマチュアですけども好きになっちゃったというか多感な時期にですから非常に水吸いやすかったんですね。
歌の話はそんなこんなであれですけどなぎらさんもいろいろ多面でいろんな活躍…。
ご自身はいろんな事が好きで興味を持ってしてるんですけどまず著書の多さから言えば居酒屋とかねそういう飲み屋さんのものが多いですね。
とにかく若い頃から飲み歩く事が好きでという事なんですか?だから飲み屋の山下清みたいなね。
ハハハハハ!放浪!よく分かんないけど。
あちこち行って。
あのねお酒っていうのは酒飲むだけじゃなくて空間を楽しんでるという部分はあって。
店のおやじさんと話すあるいはお客さんと話すとかそういう空間がね好きなんでしょうね。
それの一つの手段として酒があったという事で。
だいぶ様子が変わってきましたかそれを考えれば。
これ別に区別差別してる訳じゃないんですよ。
男性しか入れない飲み屋さんってあったんですよ。
今は平気で女性なんか来ちゃって。
そうすると男性しか語れない話っていうのあるんですよ。
男同士の話。
その瞬間にその空気が止まっちゃうんですよね女性入ってきちゃうと。
で女性同士の。
我々も意に介さなきゃいいんですけど「ビール飲んでんの?」。
アハハハハ!「おねえさんビール出してあげて」。
そんな余計な事しちゃうんだよね。
入ってくんのが悪いと。
アハハハハハ!そのうちに何か一緒になっちゃって。
一番影響を受けちゃったんですね。
それもしかたなくなっちゃったというかある意味居酒屋の形が変わっちゃってね昔は先ほど言ったように空間で話したりそれを楽しんだんだけどもいわゆる…どことは言わないけど大型のチェーン店なんていうのはほっといてくれるでしょ。
そうですね。
2人でいいんですからと。
ほっといて下さいと。
そうなっちゃったから空気がここここここという空気になって全体がなくなっちゃったですね。
なるほどね。
でもね今ふっと考えたんだけどもね会話同士でねでたらめっていうか訳の分からない会話は少なくなったですかね。
自分の早い時間自分の座るとこ決まってんだよね。
私が間違えて座ったりすると後ろにず〜っと立ってんのよ。
それでこんな事して…。
「あれ?ここいつも座ってるんですか?」。
「何言ってんの座ってて」って言いながらず〜っと立ってるんだこうやってね。
そういうおじさんとかね。
それからテレビなんかみんな見てる一様にね。
同じものをこう見てて。
「はっ違うね〜」なんて一人が言う。
「キクちゃん何が違うんだい?」って言ったら「今ほらはすかいになってる所上からロップ入れたろロップ。
あれ横から入れなきゃ締まんないんだ。
あれ緩むぞ」なんて言う。
アハハハハ!何それ。
みんな「え〜そうなのか」って。
「いないのかね?プロが」って。
次が「どこどこの川でオオウナギが取れた」って言うのよ。
今度はまた違う人が「すげえぞあれ。
うん…」って。
「先生あれはかば焼きどのぐらい取れんのかね?」って。
「取れないよ」。
「何で?かば焼き何人前取れるか聞いてんじゃない」。
「フランスにはしょうゆはないから」。
アハハハハ!フランスのオオウナギの話をね。
やっぱり基本的に男性がそういう空気でね集まって。
そこに女性がいるとそういう話しないし女性はそういう話あんまり好みじゃないのかバカじゃないのみたいな目で。
「恐竜の足はでかいよ」なんて訳分かんない事をね。
いろいろ事情も変わってきますけど結構小言を言う人といいますか最近年配の人に怒られるとかね「おいおいにいちゃん」というような事が…。
なくなった。
ええ。
私も下町に結構住んでる…立石なんかにもいたんですけど「おう!」なんてね知らない人に急に怒られたりする事が今あんまりなくなりましたね。
なくなりましたね。
だから小言言う世代ももう小言を食らってないような…。
我々の世代もね。
ああいうのは学習ですから。
学習してないのかなとも思いますけどもそれで今逆ギレとか何とかいって反対に…。
電車ん中で靴履いたまま向こう側向いてる。
「おいそれ靴脱がせろよ」と言うと「何よ」って来るからね。
お母さん怒ってね。
あらららら。
もうそれはそういう教育受けてないんだなと思ってね。
だからそれでも言うか言ってもしょうがない感じがあるんでしょ。
そうするってえとあれですよやっぱり言わなくて済むなら波立てたくないっていう人はたくさん多いから。
だんだんそうなってきた。
で公共の場がないんですよ。
銭湯とか。
そうですね。
うちの中でも結構自分の部屋行ったり何かしてみんなでいる事がなくなった。
各部屋にテレビがあるとかね。
みんなで夕飯食べたあと並んでテレビを見てる。
今考えると気味悪いですよね。
お父さんが野球ったらみんな野球見てるんですからね。
浪曲なんかもそのころが一番よくてじいちゃんが訳分かんない孫を乗っけたら孫が先に覚えちゃったりなんかしてね。
昔はねこの人物は60パーは教育できてるだろう70パーできてる。
あとは40パー30パー押さえればどうにかなるだろうというのが「一からかい!」っていうのが多いんですよね。
全くないの?一から教えんの?じゃあいいや。
これ置いとこ置いとこというのが多いんじゃないですかね。
2015/07/12(日) 05:15〜05:45
NHK総合1・神戸
国本武春の演芸図鑑・選「ノブ&フッキー、桂かい枝、なぎら健壱」[字]

浪曲師・国本武春が、演芸界のよりすぐりの至芸をナビゲートする。演芸はノブ&フッキーのものまね、桂かい枝の落語。対談ゲストなぎら健壱

詳細情報
番組内容
浪曲師・国本武春が、演芸界のよりすぐりの至芸をナビゲートする。演芸はノブ&フッキーのものまね、桂かい枝の落語。対談のゲストは、なぎら健壱。
出演者
【出演】ノブ&フッキー,桂かい枝,なぎら健壱,【ナビゲーター】国本武春

ジャンル :
バラエティ – お笑い・コメディ
劇場/公演 – 落語・演芸
バラエティ – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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