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志賀原発の断層「一部の変位 否定できない」
7月17日 5時17分

石川県にある志賀原子力発電所の1号機の下を走る断層について「12万年から13万年前以降に一部が変位したことは否定できない」とする評価書の案が17日の原子力規制委員会の専門家会合で示されることが分かりました。今後、この断層が将来活動する可能性があると判断された場合、1号機は再稼働できずに廃炉になる可能性があります。
志賀原発の敷地内の断層を巡り、原子力規制委員会の専門家会合は去年から7回にわたる会合や、現地調査を行っていて、17日の会合でこれまでの議論をまとめた専門家会合の見解にあたる評価書の案が示される予定です。
評価書の案では最大の焦点の1号機の下を走る「Sー1」と呼ばれる断層の活動について、「活動を肯定する明確な根拠は見いだせないものの、12万年から13万年前の後期更新世以降に北西部の地層が変位したことは否定できない」としていることが分かりました。
その理由として、1号機の建設前に描かれた地層のスケッチや、付近の断層との連動を仮定した解析結果などから、後期更新世以降に堆積したとみられる地層が「S-1」断層の活動でずれた可能性が否定できないことをあげています。
新しい規制基準では、後期更新世以降の活動が否定できない断層を将来活動する可能性のある断層としてその上に原子炉建屋など重要な施設の設置を認めていません。今後、専門家会合や規制委員会でこの断層が将来活動する可能性があると判断された場合、1号機は再稼働できずに廃炉になる可能性があるため、17日の議論が注目されます。

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