7NHKスペシャル 私たちのこれから「#老後危機 あなたの備えは大丈夫?」 2015.07.11


生字幕放送でお伝えします突然ですが皆さん老後に備えていくら必要だと思いますか?さて、こちらは最近はやりのシニア婚活。
年配の男女がパートナーを探し求めます。
その理由の一つが老後への危機感です。
こちらの女性はシニア婚活を通じて見事再婚。
老後の生活費の心配から葬式代を節約しようという人も増えています。
格安で明確な料金設定を打ち出した、この会社には全国から問い合わせが。
今年度から年金の実質減額が始まったからね。
えっ!物価の上昇が続いた場合現役世代の賃金に対し現在、63%という年金の割合が下がることになるんだ。
現役世代の間でも老後への危機感は高まっています。
以前は定年間近の人がほとんどだったマネー講座にも最近は若い人の姿が。
今後、より深刻化すると見られる老後危機。
どう備えればいいのか考えていきます。
ちょっと、今の現代でさえ危機意識すごいのに老後まで危機って恐ろしいですけども。
とりあえず、今VTR見て思ったのはシルバー婚活ですかそこに向けてひたすら貯金しようかなと思ったんですけども。
そこで一発勝負だ!あれだけ切々と言われたらね。
本当、老後といったら、かつては悠々自適ともいわれましたけども。
仕事した分、そのときに納めたものがあとあと返ってくるっていうふうに親たちは言ってましたけども。
そう信じてましたよね。
それが厳しさを増していて、かつ私たち30代、40代世代が老後を迎えるころにはさらに、厳しい状況が待っているかもしれないと。
山里さん若い世代もひと事でない問題なんですよ。
だって、そうならないために消費税が増税されるとかいろいろ言っててそれを受け入れるのも自分たちのためだっていうふうになっていてそれがどうなるのかどうしていったらいいのかデータをもとに考えていこうと思います。
このままでは暗い気持ちで終わっちゃいますからね。
きょうは、番組をご覧の皆さんにも参加していただきたく思ってるんです。
今、画面の下に出てますよね。
このように随時生投票をしていきます。
その際にはスマートフォンだったりリモコンのdボタンから投票できますからぜひ番組のホームページもしくはリモコンのdボタンから投票してください。
また、質問やご意見ツイッターや番組ホームページから募集してますのでどんどんお寄せいただきたく思っています。
いただいた質問はファイナンシャル・プランナーの八ツ井慶子さんにお答えいただきます。
早速、老後危機どのようなことになっているのかご覧いただこうと思います。
こんなことも起きてます。
東京・高島平。
かつてニュータウンと呼ばれた住宅団地です。
高齢化が進む今老後に不安を抱く人が増えています。
2か月に一度の年金支給。
この信用金庫にはふだんの10倍およそ1000人が押し寄せます。
年金支給日の町の様子はここ数年で様変わりしました。
年金を受け取った人たちが駆けつけるのは…。
特売です。
りんご1個50円。
バナナは1房50円。
一方、かつて年金支給日には大混雑していた美容院。
客足が鈍くなったといいます。
うーん、まずは寿命が延びていることがあるね。
その分、老後も長くなっている。
日本人の平均寿命はこの半世紀で男性は12歳女性は14歳も延びてるんだ。
そう!それに加え消費税率も引き上げられたよね。
うん、そうだったね。
さらに年金からは国民健康保険の保険料そして、介護保険の保険料が天引きされるんだけどその負担が増えることで年金の手取りが減っているんだ。
先行きへの不安が高まる中年金を国のモデルケース以上にもらっている家庭でも節約志向が強まっています。
高島平で暮らす岩田さん夫妻。
夫の幸雄さんは産業機器メーカーで定年まで勤め上げ妻の照子さんは専業主婦として家庭を守ってきました。
今、照子さんは日々、安売りのチラシをチェック。
特売品は買いだめするようにしています。
夫がゴルフに行くこともなくなりました。
退職した直後は夫婦で海外旅行に出かけるなど生活には余裕がありました。
しかし、子どもの住宅資金を援助したこともあり貯蓄が減少。
将来への不安から生活を切り詰めざるをえないといいます。
年金を受け取っている世代から現役世代さらに専門家も交えて探っていきます。
老後がちょっと心配なことになってきています。
堀さん、老後のことって考えたことありますか?もちろんです。
45を過ぎてから私、今48なんですけどもやっぱり、本当に真剣に向き合って主人としょっちゅう話し合いして。
子どもがたくさんいるのでよく言われるんですよ…パックン、そういう厳しさも予想される日本の老後ですが…いや、僕は一応アメリカの年金にも加入していますし日本の年金にも加入してますし…。
さあ、皆さんは、どういうふうに受け止めてらっしゃるか。
筧さん!60歳で私は仕事していたので共済の年金が入ったんですが一番初めにいただいた決定額から毎年、どんどん減ってだから、えー!とかいう感じで。
藤原さん、どういうふうに?私はですね今68歳なんですけど…働きたいという意欲はあるんですけれども68歳っていう年齢ですと…私、年間300人の生活困窮者の相談を受けてるんですが実際に若いころは働けるだろうと思っていたんですが将来は働けなくなっちゃう体の調子を崩しちゃうとかが意外と多くて私、下流老人化って呼んでるんですが普通の暮らしができなくなってしまうそういった高齢者が非常に増えてきてるってことで…。
年配の方たちは、自分たちの暮らしのこと結構、大変だっておっしゃっていますが若い人たちの思いをじゃあ、どうぞ小林さん。
真っ暗?俺ら、これからどうするの?みたいな。
今、現役世代っていうのはなんて言うんですかね一番最初に年金をもらい始めた層と比較すると本当、お得さが違うんですね。
なので、そのお得さが違うのが…それは困ってしまうんですね。
ねえねえ、お得さが違うって言ってたけど、どういうこと?それはね、少子高齢化が進んでいるから30年前は6.7人で一人の高齢者を支えていたんだけど今は2.4人で一人を支えるようになってる。
で、その結果生涯に支払う保険料と受け取る年金の差を年齢別に比べると今の高齢者は受け取るほうが多いんだけど現役世代は支払うほうが多くなるという試算もあるんだ。
そこで年金制度を維持するために現役世代の負担に上限を定めてその分、高齢者が受け取る年金を実質的に減額することにしたんだ。
ん?どういうこと?難しいかな?あのねこれまでは物価が上がればその分、年金も増えていたよね。
それを物価が上がっても年金はそれほど増やさないことに。
つまり見た目の額は増えていても年金の実質的な価値は減るってことなんだ。
えー!実はこれ100年安心プランと呼ばれた2004年の年金制度改正で導入されていたんだけどデフレのときには実施しないとされていたため今年度、初めて行われたんだ。
気になるよね。
国が去年、示した試算では65歳の夫婦が受け取る年金はモデルケースで月に22万円。
これは、現役世代の手取り賃金の平均と比較するとその63%にあたっている。
この割合が今後も物価の上昇が続いた場合次第に低下することになるんだ。
えー!これから老後はますます厳しくなりそうだね…。
こちらにいらっしゃる江口さんはかつて厚生省にいらっしゃいましてこの世界のことをやってらっしゃいました。
年金が減るということになってます。
訴えたいっていうことがある方?100年安心だって強制的にっていいますか採決やって強引に通したわけですよ。
江口さん。
ひと言で言えばですね高齢者の生活も大事だ。
それから若い人の負担もですね重すぎちゃ大変だと。
なんとか両方の立場を勘案して制度をもたせようというのが今の年金制度の考え方なわけですね。
例えば、少子化率ねそれも、見積もったときにはこのぐらいはいくだろうという形だったのが現実は、もっと低いからそれでまた見直すというようなやり方をするから国民は怒ってるし不安に思うんです。
いろんな社会って変わっていきますよね。
経済状況も。
場合によっては給付の在り方を見直してということをやってるっていうのが現状なんですね。
今の話でまず年金への不安ですよね。
岩野さんが、おっしゃるように確かに100年安心という名前の付け方をして…誤ったメッセージを出しちゃったと思うんですよね。
なかなか心配な時代に老後がなってきています。
皆さんに伺います。
持ってる、持ってないは関係なくお答えください。
1000万円ぐらいはいるだろうっていう方どうぞ手を挙げてください。
白井さん、一人でした。
結構、挙がりましたね。
うわ!これ、いやー、すごい。
パックンも…。
120歳!さすがだな。
まずは月々の生活費。
国の家計調査によると夫婦の場合の平均は収入20万7000円に対し支出は26万9000円で6万2000円足りない。
一人暮らしの場合は4万2000円の不足となっている。
毎月こんなに足りないってことは結局、いくら必要ってこと?65歳になった人は男性が84歳。
女性が89歳まで生きる時代だからトータルで、およそ1700万円足りない計算になる。
住宅のリフォーム代や子どもが結婚したり家を買ったりした際の援助もいるよね。
介護や、お葬式のことも考えておかなければいけない。
では、実際みんないくら必要と考えているのか。
民間のアンケート調査によると平均はおよそ3000万円。
じゃあ、スタジオのみんなは結構、いい線いってたんだね。
そこで、節約して支出を減らす。
あるいは、運用してお金を増やすってことも考える必要が出てくる。
どちらかというと運用に重きを置きたい。
老後を考えるとそれだっていうふうに思ってらっしゃる方、どうぞ。
堀さん、運用?やっぱり増えるかもしれないっていう…白井さん、運用?最初に1000万っていうふうに手、挙げたと思うんですけど…。
これはねものすごくあるんですよ。
だから割と今、年金もらう世代ってバブルの崩壊でここにいらっしゃる人は生き残ってる人ですけどかなり、それでどーんと資産を減らしてる人もいるので…今、その運用するって年配の人が、ほとんど手、挙がらなかったのはそこのところが…。
それじゃあ、そういう中でやっぱり節約だと?節約だっていう方手を挙げてください。
確かに、やっぱりこっちが…。
節約って言い方、あんまり好きじゃないんですけど…それは、私たち高齢者もそれから皆さん方、若い方もともにそういう形の世の中を作っていく。
そうです。
若い方は、どうですか?節約をしてるかどうか分からないんですけど…皆さん、逆に、どういったお買い物をされてたのかって逆に気になるんですよね。
最初からお金ないと思っている…これ、社会保障の制度を変えてくれとかじゃなくてしょうがないから自分たちで切り詰めたりするかそれか運用するか自分たちが努力するかしかないんですね。
そういう議論になってましたよね。
実際、生投票した結果を見てみましょう。
運用と節約どっちを重視するか。
このように結果はなりました。
世代別なんですけど多くの世代がやっぱり節約を選んでいて。
先ほど言ってらっしゃいましたけどバブルの世代の方は運用の怖さって知ってますからって言ってましたけどね。
60代の方も、ほぼ節約。
投票では、こうなりましたが八ツ井さん、実際のところ運用と節約どっち重視したほうがいいんですかね?やはり、重視したいのは家計の見直しのほう。
私も節約ということばはあまり好きではないんですが使い方が重要であってその次に運用。
この順番が、運用を否定するつもりはないんですけど順番は大事だろうと思っています。
運用する前にまずは節約を見直したほうがいいということですね。
その根拠となるのを八ツ井さんが根拠としてるデータがあるので見てみましょう。
これ、どういうことですか?これはシミュレーションなんですけど節約ということばがありますがそれぞれ月1万円ずつまず積み立てます。
運用のほうは月1万円を年利2%で福利で運用していきます。
利息が利息を生む運用ですね。
30年続けると134万円の利息がつくということなんですが片や、月1万円以外で3700円をこれを、こつこつためていくと同じように134万円たまっていきます。
これでポイントは2つあるんですが3723円と、それほど大きい額ではないんですがそれは運用2%に匹敵しうると。
また、逆に言うとせっかくリスクをとって運用してもむだがあれば得たリターンは簡単に飛んでしまうと。
ですからまずは家計の見直し、こちらが優先であってその次に運用という順番が大事だろうと思います。
これ、むだづかいなんですかね。
そこも切り詰めなきゃいけないぐらいのシステムってことでしょ?今。
怒ってる人、いっぱいいますよ。
こんな世の中にしたのはあの世代のせいだって。
ツイッターやメールでいただいたご意見、ご紹介してますが質問もきています。
住宅ローンなどがあり老後が心配ですと。
住宅ローン学資ローン、両方抱えてる方60歳の男性ですが。
住宅資金大きな負担抱えるのがご不安だと思いますが計算をしていただいて住宅ローンも学資ローンも大体、見積もりできるんですけど年金ですとか、退職金ですとかあと、今ある貯蓄とかが推測できてくるねんだいなのでローンを払ったあとでもどれぐらいためられそうか老後に残りそうかを一回計算をしてみてそれでも、足りなさそうなら生活費、どこを削れるかなってできることを一個一個、模索していくことが大事かなと思います。
すごいですね。
上のコメント見ててももらえないんじゃないかって思っている人がたくさんいますね。
教育資金でお金がかかるし長生きしたくないなんて声もきてますよ。
寿命が延びていますから老後の不安って現代が抱える悩みって言ってもいいとは思うんですがどうしてもお金かかる一方で長生きすることのリスクを積極的に回避するのであれば長く働くっていうのも一つなのでそういった目線も今後は必要なのかなと思います。
今まで、厳しい老後の現状見てきましたけどもご意見寄せてくれてる世代の多い今の30代、40代が老後を迎えることで事態は、より深刻になると懸念されています。
老後危機が将来もっと深刻化するかもってどういうこと?会社員の年収や退職金は以前に比べてずいぶん減っているよね。
その分、老後に備えて蓄えておくのが難しくなっているんだ。
さらに、物価が上がり続けると年金も実質的に減ることになる。
では、35歳の夫婦が将来、受け取る年金はどのくらいになるのか。
今の65歳の夫婦と比べてみよう。
先ほど紹介した現役世代の手取りとの比較で見ると今、65歳の夫婦は63%。
これに対し、今、35歳の夫婦が年金をもらうときには51%。
さらに、20年たつと40%まで低下することになる。
そんなに?それじゃ暮らしていけないよ…。
雇用環境の悪化が事態を、より深刻化させるとみられているんだ。
団塊ジュニアをはじめとする今の30代、40代は1990年代以降の就職氷河期に直面した世代。
このころ、フリーターや派遣社員といった非正規雇用が急増。
今も正社員ではない人が少なくない。
確かに…。
また、正社員として就職してもその後、会社の業績悪化で突然、仕事を失うケースもある。
老後、どうなっちゃうの?就職氷河期世代のうち77万人が老後、生活保護に陥ると推計されその費用は18兆から19兆円に上るとみられている。
階さん、どういうふうに受け止められますか?自分の老後。
私、今、非正規労働者で大手の自動車工場で日給で働いてるんですけど大型連休ゴールデンウイークとかお盆とかがあると…契約ベースでちょっと50代まで仕事してきたんですけども…しかたないのでハローワークで職業訓練、受けて。
藤田さん。
なので、この雇用問題で現役世代の収入を上げないかぎりは今のままだと、そのまますべて老後も…1億総老後崩壊って私、呼んでますがそのまま、すべて生活保護になだれ込んでいくっていうんですかね。
全部、老後は崩壊していっちゃうんじゃないか…。
うーん…。
特に懸念されているのが女性の老後なんだ。
え?どうして?未婚や離婚の増加もあって今後、一人暮らしの女性の高齢者が増えるとみられている。
ところが、女性は非正規雇用の割合が高く国民年金しかない人が多い。
その国民年金、現在は満額で月6万5000円だけど物価の上昇が続けば将来、実質的に2割から3割の減額となるんだ。
このままでは将来生活保護レベルの収入しかない女性の高齢者が急増すると懸念されているんだよ。
小澤さんうなずいてらっしゃいますけども。
一人親家庭だったので娘の進学なんかでも奨学金ですとかいろいろなもの借りてましてとても途中でですね、やっぱり…小野さんはどういうふうに思いました?私、今、一人暮らしで上京して仕事をしているんですね。
先ほどの非正規の方と私、一緒なんですけど臨時職員として働いてるんですが…そこを充実していただきたいなと思います。
浜野さん。
一生懸命、やりたいんだけどもどうにも財政いかなくなると…そこは、皆さん方ちゃんと押さえといてもらわないと。
なかなか難しい…企業は企業で頑張ってるんだけどぎりぎりのところだ。
今、高齢者はね今、確かに多いですよ。
ワイングラス型の人口構成ですけど…今の高齢化の人たちはいなくなって…今の団塊の世代が亡くなったらって話だけど実は団塊のジュニアのちょっと、大きいこぶがあってこの世代が、皆さんの世代後ろにいらっしゃる世代なんですね。
問題はこの世代が大学卒業したり学校卒業したり働いたり結婚しようと思ってる…結城さんこのままの状況が続いたらどういうことになってくと…。
とりあえず今のままの社会保障を国が持続してやっていくと20年後は…すごく格差が広がっていく今の40…まあ、私、45なんですけど…どんどん、どんどん格差が広がっていくので今、きちっと変えていかないといけないと思います。
江上さん、何が今問われているんだと思われますか?根本的に、いろんなものを今、大きな問題起きてるのをやっぱり、どう直していくのか。
もう一度ですね…ねえ!まずは老後の生活と深い関わりがある年金、医療、介護といった社会保障から考えてみよう。
確かに社会保障が充実すれば老後も安心だよね。
ところが現状は厳しいんだ。
えー?団塊の世代の高齢化を背景に社会保障の費用は今後も増え続ける。
これを保険料と税金で賄おうとすれば大幅な負担増は避けられない。
そこで今、年金に続いて医療や介護の費用も削減されようとしてるんだ。
実際、介護費の削減に乗り出した町もある。
ここは広島県の安芸太田町。
高齢化率は48%に上ってるんだ。
この町では7000人の住民のうち1割以上が介護保険の認定を受けている。
昨年度介護サービスにかかった費用は12億円以上。
介護保険料は、当初の2倍に増え町の負担も1億5000万円に上っているんだ。
危機感を強めた町は先月、厳しい現状を住民に直接、訴えかけることにした。
これからは社会保障にも頼れないってこと?うーん…だから、もし社会保障を充実しようとするならかなりの負担を覚悟する必要があるね。
困ったなー。
社会保障をより充実させていくべきかそれとも、財源のこともあるしそれは、なかなか難しいのではないかと意見が分かれるのではないかと思います。
社会保障はより充実させていくべきっていうふうにお考えの方手を挙げてください。
はい、宮本さん。
これ以上、もう日本の社会を格差を、これ以上、広げさせない。
男性と女性、正社員と非正規こういった…確かに消費税を上げるっていうのはすごく厳しいんだけど…江上さん、いかがですか?もちろん、基本的には財政的に国が困窮してるってことは事実だと思うんですね。
だけども、結果としてそれを、一律に今のように…でも、財源の問題もあります。
そうはいかないって方の意見を聞きたいと思います。
社会保障っていうのはどんどん支出が増えていくっていうのは誰の目にも明らかですし…充実させることは不可能じゃないかっていうことです。
三浦さんどういうふうに思われますか?GDPに対する、やっぱり国の借金の比率ってことまで考えると、日本は相当、まずいとこまできてやっぱり、つけを将来世代に先送りしてるんですよ。
先送りするとあることは破綻だけなので破綻しないようにするとどうするかっていう問題が一つありますね。
やはり、最後の10年ぐらい大体、人間って弱くなるわけですよね。
最後の10年に手当するって発想だったはずなのがたまたま運のいいことに平均寿命が延びてしまったからそうじゃなくなった年金制度になっちゃったわけですよね。
今後は生活費というのではなくて余裕のない高齢者の最後の10年とかに寄り添う制度であるべきだと思っているし削っていかなければいけないと思いますけどね。
結城さんはどういうお考えでしょうか?例えば、社会保障費をいっぱい上げることによって介護士や看護師の給料が上がればそれが内需の拡大にもなりますし社会投資をすることによって地域の経済が活性化していくように社会保障を負担ではなくて投資として考える。
結城さんのおっしゃるような選択肢もあると思うんですよね。
一つだけちょっと、あれなんですけど社会保障の充実といったときには介護と医療は、かなり僕は充実すべきだという考えです。
ただ、年金は…ですから、年金よりも医療や介護にシフトするという充実をもってすれば私は、それは現実的な話だと思います。
例えば、健康保険だとしてもたぶん、すごい、たっぷり払い込んでると思いますよ。
「早く入院したい」と思ってないでしょ?恨まれる場合もあるから。
「なんで私たちだけ」みたいになっちゃうから。
それは、すごくあるんですよ。
つまり、年金なくせばいいじゃないかと。
ただね、人間は実は…例えば、85までの20年分ためましたと。
85になったらゼロになりますよね。
社会保障、何に使うかが大事で私、最も重要なところは…家賃負担を軽くしたりだとか住宅ローンをあんなにたくさん組ませなくても住めるような公営住宅を増やしていくだとか…支出を減らしていくようなところに社会保障費を投下していただきたいんですね。
今、若い人たちも教育費も全部自分で払わないといけないし奨学金の返済をしてるとか。
なので相当、今、若い人たちが教育費が高くなってますので…住宅政策、教育政策。
これ、社会保障の面からみてこの2つが特に…これから、ますます重要だと思いますのでそういうところを重点化していくと。
小澤さんは、そこら辺のとこどういうふうに感じられますか?教育、実際はですね、うち、娘…それは無利息ではあるけれど返さなければいけないお金ですね。
それを考えて…ですから、老後っていうのを幼いころから…アンケートも、結構ありますけど上にも、ものすごいメッセージが。
今の議論を聞いてますと老後危機というのは年をとってからもらう年金のことだけじゃなくて非正規雇用だったり貧困だったり教育だったりとこの国の在り方が根本から問われてるんだなってちょっと改めて感じましたよね。
社会保障ってものの中には子育て支援というものも入ってるわけですよね。
その子育て支援に対するいろいろな対策はとられていない感じなんですね。
社会保障、さっきおっしゃってた投票について年代別に結果、見てみましょう。
なんと2万7000もの人が合わせて投票してくださったんですが充実すべきか削減やむなしか。
ほぼ半々。
やっぱ、若干若い人たちが削減はまだしも自分たちが余り直面してないっていうのもあるかもしれませんけどね。
それでも50%以上。
すごいですね、これは。
こういう結果になりました。
質問が八ツ井さんにきていますのでご紹介していきます。
質問を受け付けていますから送ってくださいね。
34歳女性の方。
65歳までにいくらためたらいいんでしょう。
健康で長生きしたいんだといただいたんですけど。
まず大前提にいくらという明確な数字を出すのは難しいですが考え方ですけど老後に必要であるものから老後に入ってくるであろう収入を差し引いて足りない部分を65までにためよう。
本当に65までかというのはクエスチョンマークですが考え方としてはそうなわけですね。
そうすると年金とかっていうのが収入の糧になりますのでそうしたところに関心を持つことが大事になるのと月の生活費をどれくらいで自分は生活できるのかなっていうふうにめぼしを立てるのが大事で、よく老齢期の方々の月の生活費の平均値ってあると思うんですがそれを使うことだけは私は賛成できなくってつまり、平均で計算してしまうと自分の生活ではないんですね。
例えば月200万円でもずれると約20年で500万近く差が出ます。
大きいので自分が生活するんだったらいくらかかるんだろうかなってところで年金との差額を考えてあげる考え方としてはこんな感じになっていきます。
高校生の息子がいますが二十歳になっても年金、払わないほうがいいでしょうかと。
国民年金のことだと思うんですがまず大前提は義務なのでお支払いいただかないとってなるんですがどうしても大変だっていうことであれば大学生になられれば学生の特例制度というのがあるので納付を猶予させてもらうこともできますし親御さんが払われれば税金が安くなることもありますので前向きに払っていただいたほうがいいかなと思います。
システムだからっていわれても実は、その先もらえないんじゃないかっていわれるとどうしても、この気持ちも分かりますよね。
このあと議論、あるアイデアをめぐって白熱していきます。
今の駒村さんの話って一体、どういうことなの?あのね、現在、日本の社会保障は主に現役世代が高齢者を支える世代間扶養という仕組みで成り立っているよね。
でも、考えてみれば高齢者の中にも金銭的に余裕がある人もいれば困っている人もいる。
確かに。
そこで、余裕がある高齢者が困っている高齢者を助ける世代内扶養という仕組みを取り入れようということなんだ。
あ、なるほど!実際の話ですねこの国、株上がって1700兆円とかって資産があるとかいわれてますよね。
これも、ほとんど、みんな65歳ぐらい以上の人しか持ってない。
30代、40代持ってない。
単に年金として給付、もらえるプラスアルファだと今まで、みんな思ってたけどそうじゃない。
全体の、なんか、仕組みの中で考えていかざるを得ないような時代になったんだなと思いますね。
藤井さん、手が挙がりました。
総論は賛成なんですけどやっぱ各論になったときに…私は藤井さんの意見に大賛成なんですよ。
2人、共働きで頑張ってきたわけですよ。
それを、また分け与えたくないけどもしかたないなって部分ちょっとあるんやけど…大変、難しいところ。
ただ、今のお答えは一つ、あってですね今の基礎年金っていうのは半分は税財源なんですね。
したがってですね、保険料で賄ってきた部分についてはおっしゃるとおりですけど税金で、やってる部分については例えば6万5000円のうち3万2000円ぐらいのうち一定割合は、やはり、少し余裕のある方については税財源の部分についてはご遠慮いただいてもいいんじゃないかっていう話。
1円残らず払ってきてます。
余裕があれば、ぜひとも…。
いやおうなく取られてるんですから、これ。
おっしゃるとおり20世紀半ばからできた…余裕のある人からっていうことです。
江口さん、そこのところの指摘はどういうふうに受け止めますか?もらえると思ってね実際、年をとったら急に減らされる。
これは、ないんだろうと。
それなら、やっぱり所得全体として…これを社会保障にですね回せばいいじゃないかというのが私は、今までの制度との延長線で考えるんならですね一つの選択じゃないかと。
やっぱり、お年寄りも先ほどから議論になってるように貯蓄をいっぱい持ってる人もいれば持ってない人もいるんですね。
それが、今回、ちょっと相続税、上がりましたけども例えば、持ってる人の相続税はもう、ほぼ、かなりの相続税を上げてですねその相続税を同じ世代を生きた高齢者のために医療や介護に使っていく。
本当に持ってる人はすごく持ってますからね。
で、持ってない人は持ってない。
今、現に逃げてる人いっぱいいますから。
つまりね、お金持ちは移住できるわけだから。
三浦さん、ちょっと…。
大事なのはですねやっぱり政治でできてるんですよ。
政治で決断しているので結局、例えばここの雰囲気で本当に富裕層にだけ、ものすごいひどい課税をしようとしたらその人たちは逃げて当然なんですよ。
しかも、今、政治化をするとそれこそシルバーデモクラシーっていわれますけれども票田であるところの高齢者特に地方の高齢者というところの声をやっぱり聞くように代議士もなるわけですよね。
年金問題が政治化したことの罪って、やっぱり、重いと私は思ってるんですね。
だから、結局無責任に政治がなってどんどん、いって私たちはお互いの間で争いをしなきゃいけなくなっちゃうんですよ。
やっぱ、配分はあるので…では、厳しい未来が予想される中私たち一人一人には何ができるのでしょうか。
ある程度、自分たちお年寄りがですね…お年寄りがですね何人か集まってそして、自分たちの自衛で要するに…そういう時代に、もうすでに入ってるんじゃないだろうかなというふうに思います。
いろいろ介護、受けられなくなるっていうのは社会的にいわれてるんですけど就職期に都会、出ていった方に里帰りしませんか?みたいな取り組みをやってましてそこ実家が空き家になってたりするのでそこ改修してバリアフリーにして住んで元気なうちは畑をしたりとかして趣味を楽しんでもらって将来、介護が必要になったときは…そうすることによって東京圏の介護の負担も少し減るんじゃないかとか…。
江上さん、きょうの話から何がくみ取れるんでしょう?だから、そういう意味では今、鶏と卵じゃないですけど…いい循環になれば成長していくようなことになるはずなのでそういう方向で何かもっと、いろんな知恵を絞らなくちゃいけない時代になってるんじゃないかと思うんですよね。
堀さん、お子さんたくさんいらっしゃるけれどその未来をどういうふうに…?自分たちの生活は本当に自分たちでやっていこうというふうに考えて売るものは売って持っておくものは持っといてっていう整理も始めて。
そこまで考えているんですか。
パックンは、どういうふうに議論を聞きましたか?老後危機は単独して考えられないと。
やっぱり、いろいろ全体的に考えて解決策を探さなきゃいけないときょう、感じました。
結論としては?最終的に、できたら…きょうはどうもありがとうございました。
もしパックンの投票やるなら3択でどこでもいいって入れてほしいですね。
しないですからね、投票…。
どこでもいいです。
パックン。
これまでに投票された方2万9840人にも上りました。
ありがとうございました。
最後の投票世代内扶養についての年代別の結果を見てみましょう。
賛成のほうが多くて若い世代のほうが賛成の方、多いみたいですね。
お金、たくさんある人が助けてあげるのは当然だろうということでしょうけど。
60代のラインになると自分たちが直接、持ってるほうにいる人はちょっと反対かもしれませんもんね。
八ツ井さんへの質問も紹介していきます。
年金ですかね払うのがばからしいという気持ちもってしまうんだという意見きてますけど。
どうしても年金というと老齢のところばかり目がいってしまいがちなんですがではなくて公的年金は遺族年金と3つのパターンでもらえるんですね。
そうすると金融商品はよく考えれば税金が投入されているので当たり前といえばそうなんですが相互扶助の制度なので払ってもらえればと。
60前に事故とかがあった場合払ってくれたりするんですかね。
障害年金とか支給なりえますね。
もう一つ、時代が進むごとに暮らしにくくなるのはなんでだろうと。
暮らしかた、働き方が多様化して生活も多様化してきたと。
個々の家計がある意味個性が出てきたということでパーソナルファイナンスとか重要になってきたと思うんですけど、日頃ご相談とかやってて個人でできるところは限られるところがあって年金とか介護とかきょうのテーマでもありますがここが充実してこないと本当の安心な生活はないと思うと暮らしにくいなと感じる一方で政治にもちょっと関心を持ってもらって私たちは貴重な賛成意見、一票もってるわけですからそういったところでもアクションを起こしていただけると一ついいのかなというふうには思います。
政治もお年を召した方用の法整備しかでないのは選挙のためっていうのありますからね。
若い人たちの社会保障を充実させなきゃと思わせる選挙への参加も必要なのかなと思いました。
議論に立ち会った三宅さんはどんな印象でした?一人一人の老後をどうするかということと将来のために、どういう社会を作っていくのか2つのことを考えなくてはいけないです。
そこが意見が割れてるので議論の必要があると思いました。
2015/07/11(土) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
NHKスペシャル 私たちのこれから「#老後危機 あなたの備えは大丈夫?」[字][双]

多くの人が“悠々自適”とはいかなくなった日本人の老後。今年度、年金が実質減額になるなど「老後危機」の時代に向き合うための術を専門家、市民の討論の中から探ります。

詳細情報
番組内容
もはや多くの人が“悠々自適”とはいかなくなった日本人の老後。今年度、年金の実質減額が実施された一方、大切な備えとなる貯蓄は、50代でも3割の世帯がゼロというのが現実です。これから「老後危機」の時代にどう向き合うか、専門家や市民の討論の中からそのヒントを探ります。また、家計診断のプロが老後破綻に陥らないためのマネープランを指南、生放送でみなさんからの質問にも答えます。
出演者
【ゲスト】堀ちえみ,パトリック・ハ−ラン,山里亮太,【講師】江上剛,江口■裕,駒村康平,結城康博,三浦瑠麗,藤田孝典,八ツ井慶子,【キャスター】三宅民夫,橋本奈穂子

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ニュース/報道 – 報道特番

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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