6チョイス@病気になったとき「下痢で悩むとき」 2015.07.11


「チョイス」。
それは選択肢
実はお勧めの選択肢があるんです。
それこそが「チョイス」。
誰もが経験した事のある下痢。
とっても嫌なものですよね。
でも単なる食あたりと思って軽く見ていませんか?こちらの方は1日20回を超える下痢と高熱に襲われました
その原因はごく身近なものでした
一方こちらの方はある事が原因で3年間毎日のように下痢に襲われました。
原因はなんとストレス。
一体どういう事?
更に大腸の中がボロボロになってしまう病気で下痢に襲われる事も。
そこで…
下痢の原因をたたくチョイスをしたところ…こちらの方は10年近く苦しんでいた腸の病気が改善
今日は嫌〜な下痢をなくすためのチョイスをご紹介しま〜す!
(星田)今日の「チョイス」は「下痢」…。
意外に下痢って身近ですよね。
うん。
俺も結構何かこう…「大事な仕事や」って自分が思ってたらやっぱり下痢になったりするからね。
緊張から?緊張。
俺だからこの仕事の前毎回下痢。
ハハハハ!「チョイス」の前?「チョイス」の前。
大事や思って。
絶対うそでしょ。
大事や大事や思って…。
うそ快便です。
アハハハ!でもねそういうプレッシャーになるっていうの分かるよね。
分かります。
私ね海外ロケが前多かったからよくインドとか秘境に行った時にしょっちゅうなっててその時は苦しかったな〜。
確かにどうしようもないですもんね。
止めようが…。
(徳田)でも食べ過ぎたり飲み過ぎたりあるいは疲れていたりという時に起きる下痢っていうのはほとんど心配のないものという事なんですがでも中にはやっかいな病気の原因これでもって下痢になる場合もあると。
今日ご紹介するその下痢の種類なんですがさまざまある中でこのお三方の3つのタイプをご紹介しようと思うんですね。
まず最初は富田さんという方なんですけれども家庭の中の…知らないうちに何かやっている事が原因で大変激しい下痢に悩まされたと…。
本人は別に悪いと思ってなくても何か普通にやってる事で下痢…。
あまりそこまで気を遣ってないよねって方もいらっしゃるかもしれない。
そうした患者さんのケースです。
1年前これまで経験した事もないひどい下痢に襲われた富田薫さんです。
最初に襲ってきたのが寒気。
熱を測ってみるとなんと39度近い高熱が出ていました。
風邪かと思いすぐに近くの病院に行きましたが特に異常は見つかりませんでした。
結局解熱剤をもらって帰宅
その直後から富田さんは激しい下痢に襲われました。
何度もトイレに駆け込むほどのすさまじい下痢。
その数1日に20回
トイレから出るなりまたトイレに戻るという状況が続きました
解熱剤をのんでいたにもかかわらず体温は40度を超えてしまいました。
下痢はひどさを増し止まる気配はありませんでした
70からの年で続くというのは…
富田さんは再び病院で診てもらいました
担当の医師が何が原因で下痢が起きているのか調べてみると…?便の中からある菌が見つかりました
それがカンピロバクター菌。
この細菌が増殖した事が原因で下痢や高熱が起きていたのです。
つまり食中毒。
カンピロバクター菌はもともと人の体内には存在しません。
食事と一緒に体内に入りカンピロバクター菌が増殖。
そこで免疫細胞がカンピロバクター菌へ攻撃を開始。
その結果高熱が出たのです。
更に腸内に増え過ぎた菌を出すために腸は下痢を起こしていたのです。
富田さんはカンピロバクター菌を倒すチョイスにたどりつきました
(2人)チョイス。
原因がカンピロバクター菌と分かりすぐに抗生物質で菌をたたく事になりました。
すると…?
40度あった熱も翌朝には36度台に下がりました
下痢の回数も20回から4回へ減少。
富田さんは無事回復しました
でも一体どこでカンピロバクター菌に感染したのでしょうか?三宅医師の考えは…?
腸炎を引き起こすといわれてます。
下痢を起こす4日前が富田さんの誕生日。
その日のメニューは大好きな焼き肉でした。
その肉にカンピロバクター菌が潜んでいた可能性が高いのです
三宅医師の推理は…?疑わしいのはホルモンやセンマイ。
実は内臓の中にカンピロバクター菌がいる事があるのです
菌が体内に入ったルートは2つ考えられます。
一つは菌がついた肉を生焼けで食べてしまった。
もう一つは生肉をつまんだトングに菌がつきそのトングを介して焼いた肉に菌が移ってしまった
それの区分けをきちっとしてなかったから…。
そこで今富田さんの食卓をのぞいてみると…トングと箸を使い分けています。
そしてもう一つ食中毒を防ぐために…
こっちもかないませんからね。
まさか自宅で食中毒になるなんて…
(一同)チョイス。
う〜ん…これは分かるわ。
俺も昔なった事があって…。
カンピロバクターです。
いわゆる食中毒っていうのかな。
上から下からやから部屋の中でユニットバスに入ってずっとシャワー流しっぱなし…。
うわ〜…。
だからちょっと回転してたもん。
上から下からやからこう…。
本当に?うん。
止まれん。
こっちからもこっちからも…。
あの気持ちは分かるよ。
どうしようもない。
これからの時期なんか特にね…。
なま物と焼いたものとね…。
という事で今ご紹介した富田さんの下痢の原因はカンピロバクター菌ですね。
細菌による感染症。
いわゆる食中毒であったと。
そこでチョイスとしては抗生物質などを使って治療して回復に向かったという事なんですが確かにトングを使っていてもついそのまま食べてしまったりって事も十分あると思います。
まず食中毒についてからなんですが詳しいところをスペシャルチョイスアドバイザーに伺います。
島根大学医学部教授の木下芳一さんです。
どうぞお入り下さい。
よろしくお願い致します。
先生これやっぱり…いわゆる生肉にはカンピロバクター菌は多少なりとも絶対にあるって事なんですか?いや全てあるという訳ではないんですけれども食材の中で生肉にはカンピロバクターがくっついている事が結構多いとはいわれています。
よく火を通さないと駄目っておっしゃってましたけど大体どれくらい…何分ぐらい何度ぐらいっていう目安はあるんですか?大体85℃以上で数分間ぐらいかければ大丈夫といわれてますね。
焼き肉だったら両面割とよく焼いてっていう感じになるんですか?そうですね。
分厚い肉ですと中が…。
中がまだね。
それがあまり表面にしかついてない事が多いので表面だけ焼けば大丈夫な事が多いんですけど中に…処理されたお肉であったりしますと中に入ってる事も…。
(星田浜島)ああ〜。
これやっぱり乳幼児なんかは命の危険があるって事ですよね?子どもさんであるとか高齢の方であるとかもともといろいろな病気を持っていて抵抗力が落ちてる方の場合には危険な状態になる事もありますね。
もしも富田さんが抗生物質のまなくてそのまま自宅で下痢が止まらないっていう状態が続いてたらどうなっていたんでしょうか?カンピロバクターっていうのは普通は特別な治療をしなくても数日でよくなる事が多くてそれほど心配な菌ではないんです。
ところが先ほどお話し致しました体の抵抗力が落ちているような方の場合には菌血腫を起こしたり胆嚢炎を起こしたりリンパ節に菌が入ったりする事がありまして経過がよくない事もあるんです。
そういう危険性はやはり熱が高い方であるとかあるいは下痢の回数が10回以上の多い方であるとかとても強いおなかの痛みがあるような方こういう方の場合には病院に来られて抗生物質をのんで頂いた方がいいっていわれています。
潜伏期間みたいなのはどれくらいある…?カンピロバクターが体に入っていわゆる…すぐ下痢ではない…何か寒気って言うてますよね。
カンピロバクターっていうのは食中毒を起こす菌の中で潜伏期が比較的長い菌の代表選手です。
ほう〜。
長い場合には10日ぐらいたっても起こる事があります。
多くは5日から1週間ぐらいってところが中心かとは思います。
5日でも例えば3食で15食分だからどれが原因かっていうのはパッとは分からないですよね。
昨日食べたものってすぐ思ってしまいますけれど…。
これは下痢を引き起こす主な細菌とウイルスです
随分あるもんなんですね。
随分あるんですよね。
カンピロバクターはお肉に多いですね。
サルモネラは鶏の肉であるとか卵であるとかやはりお肉類に多いですね。
腸管出血性大腸菌O−157とかO−111ほかにO−26っていうのも有名ですけれどもこれらはやはり牛肉が多いですね。
腸炎ビブリオは海のお魚。
ノロウイルスは有名なのはカキですね。
カキにあたるとつらいんですよね〜。
本当に節々痛くなって…。
全部やっぱり有名やもんね今…。
本当聞いた事ある。
そしてどういうものの中にあるかというと今お話あったように…貝は私もあたった事があります。
大好きですよでも。
おいしいですもんね〜。
これらを生焼けだとかあるいは生食生で食べる場合は当然危険はあると今お話ありました。
どっかでやっぱりイメージって…肉でも豚肉だけは生で食べたらあかんみたいな僕らってありますけど…。
牛は生でいいとかね。
やっぱり牛も鶏もそれなりのリスクはあるって事…。
ありますねあります。
まだもう一つあるのは水…。
うわ〜!これがいわゆるはまじが言ってた海外に行った時の…。
まさにこれです。
井戸水はその井戸がどういう所に作られてるかにもよるんですけど周辺の汚水が紛れ込む事があるんですよね。
それで消毒されておりませんのでやはり井戸水飲まれる時に一旦沸かしてから飲まれるという方がいいと思いますね。
海外なんか喫茶店氷でね…。
気ぃ付けても氷やったりその井戸水で洗った食器で感染するっていうのは僕ら注意してますけれども…。
これ危ない下痢とまあ大丈夫だっていう下痢の見分け方みたいなのありますかね?まず急に起こる下痢の場合にはやはり一番心配な合併症は脱水ですのですごく回数が多くて脱水になってるな喉が渇くなと思われるとお水であるとかお茶であるとかもっといいのはスポーツドリンクなんですがスポーツドリンクの成分と脱水を補正する時にする点滴の成分はとてもよく似ています。
あとは高熱であるとか下痢の回数が多いとか痛みが強いとかそのほかの全身症状が出てくると心配になります。
よく僕も聞いた事あります。
市販の下痢止めを…やっぱり悪いものを出そうとしてるから下痢は止めたらあかんよみたいなのは聞いた事…。
おっしゃるとおりです。
急性下痢の場合には感染症で起こっている事が多くて腸の中に菌そのものであるとか菌が作った毒素がたくさんあります。
体はそれを下へ捨てようとしてます。
そのための下痢って事ですか?はい。
下痢止めの主な働きは腸が下痢を起こすためにぜん動運動って上から下へ順番にこういうふうに動くんですけどこれを止めてしまうんです。
起こりだしを止めてしまうから…。
そこでじ〜っと腸がしててその中で菌が増える事が起こってしまい…。
中で菌は増えるし中で悪いものはとどまっている状態ですか?そのとおりです。
むしろ脱水を補正してあげるのがよくって市販の下痢止めをのまれるのはよくないと…。
出たものを補給しろと。
水分として…。
そういう事で食中毒の話をしましたが次にご紹介するケースなんですが細菌などの感染症が原因ではなくても頻繁に起きる下痢があると。
それが怖い。
この原因を今度は見てみましょう。
5年ほど前から毎日のように下痢に悩まされた佐藤さんです
内視鏡で詳しく調べてもらいましたががんやポリープはなく異常なしと言われました
しかし下痢は更にひどくなり生活に支障が出始めました
(佐藤)釣りに行った時我慢がならなくなって…
外出もままならなくなった佐藤さん。
そこで下痢に詳しいという医師を訪ねました
佐藤さんを診た古田医師はある病気を疑いました。
その病気とは?
最終的な診断は…
過敏性腸症候群とは腸の運動に異常が起こってしまう病気です。
その原因はストレスだと考えられています
下痢ですね。
やはり緊張とかですね精神的にストレスがかかる事自体がよくないので例えば会社に行くとか学校に行くとかそういう事自体がすごくストレスになってすぐトイレ行きたくなってそこからトイレから出れなくなるような患者さんもいらっしゃいますし行ったら…そういうような症状が特に強く出てきますね。
ストレスでなぜ下痢になるのか?脳でストレスを感じた時に腸へぜん動運動を盛んにするような命令が伝わってしまう事があります。
そのために下痢が起きてしまうのです。
更にこうした下痢が何度も続くと下痢がいつ起こるかと不安になりそれがストレスとして下痢を引き起こしてしまうんです。
こうした悪循環が起こっていたのです。
では佐藤さんのストレスの原因は?
実は佐藤さんは5年前まではバリバリ働いていました。
その時は下痢に悩まされる事はありませんでした
しかし定年退職をした直後から下痢に悩まされるようになります。
佐藤さんは趣味もなく家で時間を持て余してしまったのです
やはりする事がなくなったっていうんですかね。
もっと早く何か趣味でも気付けばよかったけども…。
古田医師は仕事を辞めた事が佐藤さんのストレスだと考えました
今まで仕事をしておられてある程度自分のやりたい事もあって気合いを入れてやっておられたんだと思うんですけどそれがふとそういうものがなくなるという事で今度は…自分何したらいいんだと。
そこで古田医師はある治療のチョイスを勧めました
チョイス。
それは薬。
薬で神経伝達物質を抑えます
脳からの指令で腸の興奮を起こしているのが神経伝達物質です。
薬で神経伝達物質を抑えると…腸の興奮が治まり下痢が改善するのです。
その効果は…?
いずれ治るだろうなと思ったけどそうはいかなかったという事ですからやはり…ぽっかり穴が開いてしまったんでしょうね。
逆のパターンもあるよね。
仕事がストレスで今現に悩んでらっしゃる方もいらっしゃるやろうしね下痢で。
人間関係とかね。
辞めてから治るって方もいらっしゃる。
これは難しいですよね。
佐藤さんの場合は辞めてしまってそれがストレスになる。
それが原因で過敏性腸症候群という病気になったと。
このストレスがあるという事でチョイスは腸の働きを改善する薬をのんで快方に向かったという事で今はもう下痢に悩まされる事はないそうです。
そのメカニズムは先ほどもご紹介したようにストレスの悪循環という事なんですね。
何でストレスで腸のぜん動運動が起こるんすか?信号は…。
腸は食べ物を消化するだけの仕事をしてる訳ではなくて腸の中にはたくさんの神経細胞があって第二の脳っていわれてます。
はあ〜…。
脳と腸との間でいろんな情報のやり取りをしてるんです。
それぐらい腸も賢いっていうか対等に脳と話せるぐらいの…。
精神的なストレスが腸の方へ影響して腸の動きに異常を起こして動きに異常が起こってしまった事が脳の方にストレスとして伝わってこれがぐるぐると悪循環が回りだすというのが主な原因じゃないかといわれています。
第二の脳か。
でもそのストレスで今はこの方は下痢になるんだけど病気としては下痢だけではないみたいですね。
この過敏性腸症候群というのは。
過敏性腸症候群というのはストレスがかかると病気の症状が悪くなる病気として有名なんですけれども下痢を中心とした症状を訴える方以外に腹痛とそして便秘を訴える方がおられます。
便秘もあるんですか?出なくなる場合もあるんですか。
多くの方はおなかの痛みと下痢かおなかの痛みと便秘あるいはおなかの痛みと下痢と便秘が交代にあって出てくるとこういう3つのタイプに分けられます。
じゃあお子さんとかよく「学校行くの嫌や」って「おなか痛い」ってなるのもそういう事ですか?いわゆる…。
この病気の仲間の可能性もあります。
子どもさんの時から大人になってまでいろいろありますし特に下痢を起こす方の場合には比較的若い男性に多いかなという…。
ただ原因はストレスだけではなくって本当のところ確実なものは分かっていないんですけど神経伝達物質の異常であるとか腸内細菌の異常であるとか2割ぐらいは遺伝的な関与もあるといわれています。
一回だけとか年に数回そういう症状が起きるだけではこの病気とはなかなか言えません。
一応定義がありまして6か月以上前から症状があって最近3か月は1か月当たり3日以上症状がずっと続いてると。
だから慢性的に繰り返して起こってるって方を過敏性腸症候群っていいます。
患者の数は多いんですか?非常に多くて大体日本で調べますと人口の10パーセント前後。
となると1,000万人ぐらいはおられるんじゃないかなといわれてます。
やっぱり昔と比べたら断然増えてる…?多いと思います。
先生例えばヨーグルトとか食べ物でちょっと改善される事もありますか?あります。
ヨーグルトはいい方と悪い方があるんですけれどもヨーグルトで腸内細菌を少し変化をさせてあげるとよくなる方もありますしむしろヨーグルトの仲間ミルクですので成分が。
このミルクの成分に少し耐性がない方の場合には症状が悪くなる事もありますのでそれぞれの方に合わせて食べ物を変えて頂く必要があります。
今の世の中増えてくるよね。
どんどんどんどん…。
やっぱりストレス社会っていわれてるからね。
増えてくるでしょうね。
その治療方法なんですが過敏性腸症候群。
やっぱりストレスという事でいけばここに書いてある…でも生活改善もやめれるものやったらいいですけどね。
仕事でそうなってて仕事辞めたら生きていけないとかなかなか難しいですよ。
食生活ではないから。
朝早くちゃんと起きて3食食べてというような事なんでしょうけどなかなかそういう…今おっしゃったようにね。
そうですね難しいですね。
食事も例えば下痢起こしやすい食材というとトウガラシのような香辛料であるとかお酒それから豆類とか麦類とか芋類。
更に蜂蜜果物の多く。
人工甘味料が入っている甘いお菓子。
こういうものが下痢起こしやすい…。
ところがこれを除く事はなかなか難しくて…。
逆に栄養があって食べた方がいいっていうのもあるし…。
そこでどうしてもお薬が必要になる方が多いと思います。
お薬の中では下痢を中心とする方の場合には整腸剤であるとか下痢を止めるお薬であるとか今回のまれていたラモセトロンっていうお薬ですね。
そういうお薬をのまれるとよくなりますし便秘を中心とした方では便秘を改善するお薬をのまれるとよくなります。
痛みが強い方の場合には痛みを改善するお薬もありますのでそれぞれの方に合わせて調節する事になります。
それもある程度なくなってきたらお薬やめたらちゃんと脳がストレスでも正常に動いて治るっていう事はないんですか?やっぱり…。
いやおっしゃるとおりで頭と腸の間で悪性サイクルが回ってますので一度止めてあげるとその止める手をやめても止まったままの状態って方がたくさんあります。
…でまた出てきたらのんだらいいしっていう…。
あ〜なるほど。
とりあえず悪循環を断ち切るっていう事か。
一時的に断ち切ったらちゃんと正常に戻るっていう…。
薬で止まらない場合にこの心理療法という事になる訳ですか。
心理療法になりますと心療内科の先生とか精神科の先生とご相談頂く事になりますが弛緩療法とか催眠療法とかですね認知行動療法とかいろいろなのが作られてますのでやって頂けると思います。
とりあえず薬で止まればそこで落ち着いていればまず1段階それでクリアという事になる訳ですね。
そうですね。
でもまだ続くようで根が深いようだったら心理療法になるのかもしれない。
じゃあこの病気を受診する場合は当然消化器のお医者様という事になりますか?同じように慢性的な下痢を起こす病気にいろいろなものがありますのでほかの病気がない事を確認しないといけませんので一旦は消化器内科の先生のところを受診して頂いたらいいと思います。
そこにウイルスが入ってない細菌もないと。
腸も大丈夫っていうとこ調べてっていうところですね。
下痢を伴う病気なんですが最後は大変治りにくいものもあると。
あまり知られていない病気なんですがこうした患者さんのケースです。
10年近くひどい下痢に襲われる病と闘う…
最初の異変は15歳の時。
便意を催しトイレに駆け込むと血が混じった下痢を起こしていました。
病院で調べた結果ある病名を告げられました。
それは潰瘍性大腸炎という聞いた事もない病気でした
先生に説明してもらったんですけども…聞いた事もない病気だったので
潰瘍性大腸炎とは大腸の粘膜で炎症が起こり潰瘍が次から次へと出来てしまう原因不明の病気です。
その潰瘍から出血したり腸の働きに異常を来し激しい下痢腹痛に襲われるのです。
なぜ炎症が起こるのか。
そこで関係しているのが免疫細胞です。
本来外敵から守るはずの免疫細胞がなぜか大腸を攻撃するのです。
川島さんの症状は徐々に悪化。
二十歳になった時には…
特に疲れた時とかに腹痛から始まってまた調子が悪くなっていくと…どうしても体力も落ちてきますし…結局だんだん体力が落ちていって…
川島さんの主治医の石原医師です。
石原さんはさまざまな治療を川島さんに試みました。
しかし…
このままの状態が続けば最後は大腸を摘出するしかないと言われました
人工肛門とかそういう話は聞くんですけど…
この困難な状況の中ある治療のチョイスと出会いました
(2人)チョイス。
そのチョイスとは…TNFα阻害薬という薬です。
ちょうど潰瘍性大腸炎に使える事になりました
この薬を使えば大腸で暴走している免疫を抑えられるというのです
徐々に…だんだんよくなっていくのが分かる感じでした。
薬は大きな効果を発揮。
川島さんの大腸にあった潰瘍が消えました。
もちろん下痢に悩まされる事もなくなりました
最終的にはいわゆる…川島さんにとっての治療としては今までいろいろ行ってまいりましたけど最も…
川島さんは今2か月に1度薬の投与を受けています
症状に悩まされる事もなく日常生活を送る事ができるようになりました
う〜ん…。
体って本当不思議で今までっていうか全てのものから守ってくれる免疫細胞を我々みんな持ってる。
なかったらえらい事になる味方が攻撃してくる…。
いわゆる番犬に手かまれるっていうか番犬が向かってくる…。
腸がボロボロになって…。
腸が自分で自分っていうか免疫によって穴開けられてみたいな…。
これはもう原因不明って事なんですよね?今のところ残念ながらはっきりした原因は分かっていません。
はあ〜。
どれぐらいの割合…男女比とかあと何歳に多いとかいうのってあるんですか?比較的若い方に多いです。
初発は20代30代くらいが多いですけれども年齢が高い方にもおられます。
男性と女性とはほぼ同じぐらいの頻度ですね。
10年も苦しんだ川島さんの病気は潰瘍性大腸炎でおっしゃったように原因が分からない。
川島さんの場合はTNFα阻害薬という免疫を抑制する薬で今快方に向かって寛解状態だというお話でしたが。
でも先生免疫を阻害する薬をやるって事はやっぱり免疫力は落ちる訳ですか?そうです。
免疫を抑えるお薬にもいろいろなものがあります。
川島さんが使われたTNFα阻害薬というのもありますけれどもこれは免疫のある1つのポイントを抑えるお薬です。
そのほかに免疫をおしなべて低下させる例えばステロイドホルモンというのもあったりするんです。
そうするとステロイドホルモンの方が全体に抑えるので強力な事もあるんですけど副作用もたくさん出てきます。
どういうのが…。
感染症に弱くなったり…。
やっぱりそうか。
はい。
ちょっと血糖が高くなって糖尿病になりやすくなったり骨が弱くなったりするような副作用があるんです。
TNFα阻害薬は感染症は結核なんかには注意しないといけないんですけれどもステロイドに比べると随分軽くなって…。
ピンポイントで抑えるようになった分だけよくなってます。
これで2か月に1回点滴で入れるんですけどお値段的にはおいくらぐらい…。
本当のところはお薬の値段としては1回分で30万円ぐらいするんですがこの疾患は厚生労働省の指定難病に指定されていまして公費の補助があります。
最大でも最も収入が高い方で重傷でたくさんのお薬を使って非常に医療費も使っておられる方でも1か月の負担は3万円を超す事はありません。
やっぱり難病指定されてるって事はもうそれだけ大変な病気って事よね。
重要な病気で解決しないといけない病気として日本全体で対応してる病気の一つです。
だから原因の究明っていうのもすごいこう…みんなで何が原因かっていうのを研究して…。
しかも人数が増えているというんですよね最近。
ここ10年ぐらいで3倍ぐらいに…。
え〜そんなに?今日本に16万人以上の患者さんがおられる訳ですけれども恐らく急に増えてきたのは環境の変化とか食生活の欧米化…お肉であるとか小麦食であるとかいろんな事が関係してるんじゃないかといわれています。
いわゆる我々日本人の腸が欧米の人の腸とは違うから結局その食べ物に対応できてない可能性もあるって事ですか?そうですね。
そうか腸内環境が追いついてないんだ食生活に。
だからこの潰瘍をほっとくと例えば大腸がんに発展する事もありえるんですか?まず急性期で問題になるのは腸に強い炎症が起こって破れてしまうとかそういう事が最初に問題になります。
いろいろな治療をして完全にいい状態を維持する事ができればあまり大きな問題はないんじゃないかと考えられてるんですがそれでも少しずつ炎症が続いている場合には大腸にがんが出てくる可能性がだんだんと高くなると…。
そうか。
リスクだんだん上がってくる訳ですね。
患者さんの中で今の川島さんのようにTNFα阻害薬が効けばいいけれどもまだ探してる方もいらっしゃる…?そのとおりです。
全ての方にTNFα阻害薬が有効という訳ではありません。
そのほかのお薬が有効な場合もあります。
個人によって有効なお薬はちょっとずつ変わってくると思います。
お薬も増えたんですか?はい。
ここ10年でいろいろな選択肢チョイスが可能になりまして以前ですと手術をして大腸全部取ってしまうというチョイスしかなかった方の中にもお薬でいろいろな対応が可能になっています。
例えば白血球除去療法といいまして腸で悪さをしてるのが白血球が悪さをしてるんですけれどもこの白血球を点滴のようなものを入れて一回体の外に一部出して白血球だけ除いてまた戻すと。
白血球除去療法っていうんですけど。
抜いて「悪者ちょっとお前どいとけ」って言うていいものだけを戻す。
こういう治療もできるようになってます。
それはお医者さんにかかってお医者さんと相談してお医者さんがいろいろこれやって効かなかったらこれっていう事があったり…?それぞれのチョイスでこういうタイプの方に効きやすいっていうのはある程度分かっておりますのでめったやたらに試している訳ではなくてある程度可能性の高いものから順番に試してますので…。
今日は下痢について3パターン3つの症例をご紹介しました。
お二人はいかが…浜島さんねえ?いや〜下痢って私身近なものかなって思ってたんですけど今日知ったこのパターンの下痢だと非日常というか何らかのSOSが発せられているなっていうのでやっぱり第二の脳っておっしゃってたけど本当にそうだなと思いました。
まず急性の下痢の場合にはあまり多くの検査をせずにある程度の原因を見つける事ができると思いますのでできるだけ症状が強い場合には病院にすぐ来て頂いたらいいと思います。
特に市販の下痢止めはのまれないでおいて頂いた方がいいと思います。
慢性の下痢で繰り返す場合にはこの中にいろんな病気が交じる事があります。
例えば糖尿病であるとか甲状腺の病気であったりしても下痢を起こす事がありますので…。
それでもありえる…。
だからいろんな病気が今日ご紹介した以外にもありますので消化器内科を受診して頂いてご相談頂ければいいかと思います。
とりあえずだからかなりのSOSのサインって事ですね。
はまじ言ったように下痢っていうのは何かしらの異常が起こってるから診てもらった方がいいって事ですね。
ありがとうございました。
それじゃ最後にですね木下さんがいらっしゃる島根大学病院では下痢の治療を変えていくあるチョイスをしています。
どんなチョイスでしょうか?
島根大学では2015年4月からある取り組みを始めました
それは…便通異常外来。
患者が相談しにくい下痢や便秘などを専門的に診ようという試みです
専門的な検査機器を使い下痢や便秘の原因を突き止め速やかな治療を目指します
今でもかなりのストレス社会ですので便通に異常を来すという人は大きな病気があるという人だけではなくて比較的多いですのでそういう相談ができるような外来という観点あるいは病院という観点では非常に大切なものだと思っておりますね。
このチョイスが広がっていくといいですね
チョイス。
(一同)チョイス。
2015/07/11(土) 20:00〜20:45
NHKEテレ1大阪
チョイス@病気になったとき「下痢で悩むとき」[解][字]

ただの「食あたり」と下痢を侮ってはいけない。食中毒や長引く場合は、実は思わぬ病気が原因ということもある。「下痢」を引き起こす注意すべき病気のポイントを紹介する。

詳細情報
番組内容
ただの「食あたり」と下痢を侮ってはいけない。食中毒や長引く場合は、実は思わぬ病気が原因ということもある。「下痢」を引き起こす注意すべき病気のポイントを紹介する。【出演】星田英利、浜島直子、徳田章アナウンサー ほか
出演者
【ゲスト】島根大学医学部教授…木下芳一,【司会】星田英利,浜島直子,【リポーター】徳田章,【語り】佐藤真由美,江越彬紀

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 高齢者

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日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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