今週は何かいい事ありましたか?私ね思うんですよ。
大自然に囲まれた小さな家でたくさんの動物たちと一緒に大地の恵みを噛み締めながら暮らす…。
そんな素敵な生き方を実践している4人家族が今日の主人公です。
いらっしゃいましたね。
ご紹介しましょうね。
そして妻の子供が生まれた時に子供に食べさせるものは自分が作る…という事で畑と田んぼのある場所にまず暮らそうと。
自然のにおいですよね。
それはもう言葉では親が教えてあげられる事ではないので…。
稲熊さんご一家は11年前農業を営みながら自給生活を実践するためこの地に移住しました。
1頭のヤギとたくさんのカモたちと暮らしています。
そして広い庭で元気いっぱいなのがこの2人の娘さんです。
向こう行っちゃった!長女の空ちゃん12歳。
カモたちを小屋に追い込んでいます。
そーっとね。
そーっと。
アハハ。
入っていった入っていった。
ウマ〜!ヤギと遊んでいるのが次女の里ちゃん9歳です。
ヤギかわいい?え〜?フフ…。
車が入ってくると餌もらえるかな〜?って思ってダーッて走ってきます。
ええ〜?食いしんぼうのヤギは「ウマイウマイ」と餌を食べるので「ウマ」と名付けました。
ご一家は築90年の古民家を借りて暮らしています。
そして自宅から車で10分。
家族にとって大切な場所があります。
ここは私の作っている田んぼと畑になりますね。
稲熊さんファミリーの自給生活に欠かせない田んぼと畑です。
こちらの稲はコシヒカリ。
1500坪ほどの土地を借りて年間およそ20種類の作物を育てています。
畑に来るの楽しいですか?
(実さん)遊んでるよな?へへ…。
おお〜そうなんだ。
収穫の時とかはなんか何食べようかな〜って頑張れるかな。
さあ今日は何を収穫するんでしょう?
(実さん)こっちのほうはねたぶん実が大きいと思う。
まずは今年初めて新じゃがを収穫します。
(空ちゃん)よいしょ!
(浩美さん)よいの…それ!
(里ちゃん)ああでかいのがいる!どうかな〜?
(実さん)よいしょ。
おお〜いたね。
おお〜!おお〜!立派な新じゃがです。
家族みんなで育てました。
これは美味しいに決まってます。
(実さん)はーいこれはおっきいでーす。
おお〜おっきくなったね。
(浩美さん)ニンニクちゃーんおっきくなった!は〜い!ニンニクちゃんも掘りましょう。
(浩美さん)よいしょ…。
(浩美さん)おおー!でっかいでっかい!ハハハ。
大地の恵みを感じながら暮らす。
都会の生活では味わえない幸せですね。
ねえ?空ちゃん。
これが当たり前なんだ!桃ちゃんそんな稲熊さんご一家が暮らす今日の舞台ご紹介してください。
はーい!今日の舞台は東京から高速バスでおよそ1時間半う〜ん!江戸時代から大多喜城の城下町として栄え今も多くの観光客が訪れます。
そして大多喜町には鉄道ファンに人気のローカル線いすみ鉄道が走ります。
その車窓からはのどかな田園風景を楽しむ事が出来ます。
そんな大多喜町の山あいに稲熊さんご一家は暮らしてます。
まあ美味しそう!ああさっき収穫したニンニクですね。
これは今何をされてるんですか?ああなるほど。
天日干しする事で秋まで保存出来るようになるんです。
(実さん)収穫したものを長く楽しむためには保存食ですよね。
なるほど。
自給生活を実践する稲熊さん一家にとって保存食作りはとっても大事な仕事なんです。
他にもたくさん手作りしています。
我が家で栽培した保存食です。
ほほ〜。
どんなものがあるんでしょうか?よいしょ…玄米ですね。
おお〜玄米。
こちらは自家製。
コシヒカリの玄米です。
黒大豆も家族みんなで育てました。
へえ〜立派だ。
これはうちで作ったお米で麹を作ってお味噌にしたのがこれです。
いやいやお味噌も自家製ですか。
すごいじゃないですか。
はい。
移住してから毎年味噌も作るようになりました。
昔ながらの家で昔ながらの暮らし。
ああいいですね〜。
千葉県習志野市で生まれ育った実さん。
18歳の時からサウンドエンジニアとしてコンサート会場を中心に第一線で活躍。
そして45歳の時14歳年下の浩美さんと運命の出会いを果たします。
出会って3日で結論が出て…。
3日で結婚しました。
違和感がなかった。
最初からなじんでた。
ハハハ…。
そして2年後長女空ちゃんが誕生すると以前から農業に興味を抱いていた実さんは本格的に移住を考えるようになります。
出産に立ち会って顔を見た時にこれからこの子は何を食べるのかなと思った時にやはり自分の作った野菜で育ててあげたいと思ってもう作るぞ!という事で…。
(浩美さん)そうですね。
思う存分農業が出来る場所を探してたどり着いたのがこの大多喜町でした。
2003年に移住し2年後には次女の里ちゃんも誕生しました。
大自然に囲まれながら一家4人暮らしてます。
というわけで本日は家族4人で力を合わせ自給暮らしを実践しているかっこいい家族のお話です。
ヤギもカモもみ〜んな幸せなんだメェ〜!今日の舞台は千葉県大多喜町。
自然豊かなこの町で自給生活を楽しむ稲熊さんご一家が主人公です。
朝7時。
学校に行く前空ちゃんと里ちゃんは動物たちのお世話をします。
ハハハハ。
出てきました出てきました。
さあごはんですよ。
カモのみんなこっちにカモ〜ン!…な〜んつっちゃってな。
ハハッ。
アハハ「ウマイウマイ」と食べるヤギのウマちゃんですね。
うまいね〜。
エヘヘヘ。
(実さん)おおっ!あったあった!ええっ?何があったんですか?ああまだあったかいですね。
産みたてですね。
カモの卵ですか!味はニワトリの卵とどう違うんですかね?人によっては「ちょっと濃厚だ」という言い方をされますね。
さあ早速朝食の準備です。
新鮮濃厚なカモの卵を頂きます。
スクランブルエッグは実さんの担当です。
さあ出来上がりましたねえ。
こちらが本日の朝食です。
ご飯も味噌も納豆も全部自家製。
今日のご飯はコシヒカリに黒米を入れて炊きました。
そしてカモの産みたて卵を使ったスクランブルエッグです。
さあみんな揃って朝食です。
うんフワフワ!すごい…お父さん卵フワフワ。
(実さん)うん。
美味しいよ。
あっ空ちゃんもガバーッといきました。
ねえ!育ち盛りだもんね。
(浩美さん)のり巻きしてあげよっか?いつもみたいに。
はいどうぞ。
家族4人自然の中で食卓を囲む。
最高じゃないですか!
(浩美さん)水筒持った?
(空ちゃん)持った持った。
(浩美さん)はーい。
(実さん)はい。
はーい。
いってらっしゃーい!
(3人)いってきまーす。
毎日学校までは車で送り迎えをします。
なぜかというと歩くと1時間以上かかります。
いってらっしゃ〜い!アハハ。
娘2人を学校に送ったあと実さん浩美さんがやってきたのはこちらの畑です。
(浩美さん)はい。
せーの…よし!去年の秋に種をまいて育ててきた小麦を収穫します。
小麦を作り続けて7年。
最初は失敗続きでした。
でも今では立派な小麦を育てる事が出来るようになりました。
(実さん)明日の雨の前でよかった。
(浩美さん)ねえホントだよ。
いやハハハハ…。
大したもんですねえ。
もうすっかりファーマーですね。
こうして収穫した小麦は脱穀して乾燥させたあと製麺所で美味しいうどんに仕上げてもらうんです。
他にも実さんが日課としている事があります。
おお〜ポップコーンだ!子供たちが食べるお菓子も手作りしたいという思いで始めました。
ほお〜。
しょう油で味付けするのが実さん流です。
なるほど。
うん。
いや〜愛情たっぷりポップコーン!ねえ。
基本的に全部手作りにしたいという気持ちは大きいですけれども。
子供たちのために始めたポップコーン作りですがその味が評判となり少量ですが地元のお店に卸して販売もしています。
へえ〜そうなんだ。
愛情たっぷりではじけたポップコーンを抱いてお隣の松下さんご夫婦を訪ねました。
(実さん)こんにちは〜。
いつものポップコーンとうどんの差し入れを持って来ました。
ありがとうございます。
松下敬さんは移住の大先輩。
でもその大先輩の結婚をアシストしたのは稲熊さんご夫婦でした。
こちらの奥様の同級生です。
そうですね。
(一同笑い)奈緒美さんが稲熊家に遊びにきたのがきっかけで知り合い結婚する事になったんです。
すごいな。
ご縁があったんですねえ。
いい隣人ですよね。
こういう人気の少ないとこですから心強いっていうか。
まあお互い大した事はしてないですけど助け合って…少しずつね。
にぎやかでとてもいい感じ。
子供たちの声がね聞こえてきたりして。
いやいやお互い素晴らしい隣人に恵まれましたね。
空ちゃん里ちゃんが学校から帰ると稲熊家はホントにまたにぎやかになります。
(クラリネットの音)あれ?なんか聞こえてきましたね。
(クラリネットの音)わお!ベニー・グッドマンかと思ったら空ちゃんですね!はい。
中学生になってブラスバンド部に入った空ちゃん。
この4月からクラリネットを始めたんです。
なるほど。
いや〜大自然の中でクラリネット。
気持ちいいでしょう?ねえ。
音が思い切り出せてストレス発散にもなるし…。
ええっ?ストレスあるの?
(クラリネットの音)
(浩美さん)まあ大きいじゃがいも!浩美さんは夕食の準備を始めました。
今日はとれたての新じゃがと新タマネギをオーブン焼きにします。
どんなふうに仕上がるだか…。
オリーブオイルをかけて20〜30分焼くだけで完成です。
里ちゃんは春巻き作りのお手伝いですね。
畑でとれた自家製のソラマメとニンジンをチーズと一緒に巻いていきます。
(浩美さん)大好きだもんね里ちゃんね。
(浩美さん)はーい出来た!
(里ちゃん)出来た。
西田さん!夕食が出来上がりましたよ!は〜いわかりました!こちらは去年収穫した小麦で作った自家製うどんです。
一見おそばのような細い麺はツルッとしたのどごし。
特製のごまだれで頂きます。
う〜ん!里ちゃんがお手伝いしたソラマメとニンジンの春巻きもカラッと仕上がりました。
いやいいですね。
そして新じゃがと新タマネギのオーブン焼きです。
エヘヘいいなあ。
さあさあ頂きましょう頂きましょう!
(浩美さん)いただきまーす。
はいいただきまーす。
春巻きはいかがですか?ホクホク。
美味しい。
いや〜こちらは今年初の新じゃが。
うん。
うまいうまい。
里ちゃんはタマネギのオーブン焼きが大好きです。
タマネギ甘いね〜。
空ちゃんもお母さんの作る料理が大好き。
いいなあ。
でも…?遠足とかのお弁当を周りの人見ると色がカラフルですごく。
でうちのはなんかちょっと茶色っぽくって…。
(一同笑い)畑で赤いトマト育てようね。
ヘヘヘヘ…。
ハハハ…ねえ空ちゃん。
夏野菜のシーズンまで楽しみに待ちましょうね。
(踏切の警報音)今日は稲熊家の食卓に欠かす事の出来ない大事な保存食を作ります。
(浩美さん)こんにちは。
お世話になります。
お二人がやってきたのは「味の研修館」。
町の人が無料で利用する事が出来ます。
ここで何を作るのかというと…。
手前味噌という言葉があるんですが自分の作ったお味噌が一番と。
エヘヘヘ…お味噌なんだ!まずはお味噌に欠かせない麹をお米から作ります。
使うのは自分たちで育てたコシヒカリ。
圧力鍋で1時間蒸していきます。
次に蒸し上がったお米を広げ人肌の温度になるまで冷ましていきます。
(永嶋さん)冷めましたか〜?ああどうも〜!どうもありがとうございます!
(実さん)どうでしょう?
(浩美さん)どうでしょうか?いや〜味噌作りの師匠永嶋久子さんです。
毎年お二人の味噌作りを手伝ってくれてます。
少しよく冷ましてから菌を入れたほうが…。
ありがたいですね〜。
もうホント育てて頂きました。
もうね最初からなじんじゃったって感じでね。
フフフフ…大多喜町になじんだっていう感じでしたんで…。
蒸したお米がほどよく冷めたら麹菌をまぶしお米にすり込んでいきます。
(里ちゃん)ただいま。
(浩美さん)あっおかえりー!
(実さん)はいおかえり。
(永嶋さん)おかえりなさい。
あれ〜里ちゃんもお手伝いに来てくれたんだ!ねえ。
いや〜慣れた手つきじゃないですか。
(浩美さん)やってるね〜。
ホント。
(永嶋さん)お母さんにおんぶして…やったもんね。
(浩美さん)おなかの中いる時もやったんかね?やったんだよねえ。
(実さん)毎年やってるよねえ。
覚えてない。
(浩美さん)覚えてない?でもここで歯抜けたのは覚えてるよね?エヘヘヘ…。
里ちゃんは毎年麹作りを手伝いながらこうやって成長してきました。
(実さん)よいしょ。
よいしょ。
麹菌をすり込んだお米は発酵機にかけて2日間待ちます。
うん。
さあ次は大豆を煮込みます。
こちらも去年自分の畑で育てた大豆ですよ。
アツアツのうちにミキサーにかけペースト状にしていきますよ。
(浩美さん)うわ〜いい香り!
(実さん)おお〜いい感じだね。
2日前に発酵させた麹も完成しました。
よく出来たね。
よく出来たね。
うん甘い。
さあ味噌作りも佳境に入りましたね。
ペースト状にした大豆と自家製の麹と塩を混ぜ合わせれば味噌のベースが完成します。
あとは樽に詰めるだけ。
1発目お父さん。
そうなんですよね。
中の空気が抜けるようにこうやって投げ込むんですね。
ここまでくればね。
(実さん)ねえ。
嬉しいよね。
よっ!よいしょ!1年後の出来上がりが待ち遠しいです。
(浩美さん)かかしだ。
この日稲熊さん家族は夏野菜のシーズンに向け畑にかかしを立てる事にしました。
やられちゃったって…。
トマトナスピーマンがもう…。
(実さん)ボロボロ。
カラスにねつつかれて。
(実さん)よっ!よし。
(浩美さん)空ちゃんリボン。
あれ?変わったかかしですね。
実さんはボブ・マーリーが大好き。
だからジャマイカ風です。
なるほどなるほど。
ハハハ…。
はいよろしく。
(浩美さん)そばかすも入れてあげて。
どう?あんまんぼくろはいい?ヘヘヘヘ。
仕上げは空ちゃんの担当です。
なるほど。
(浩美さん)どうかしら?これでカラス…ヘヘヘ…。
どれどれ?
(里ちゃん)頼むよ。
ああ〜ハハハ。
ジャマイカーンな。
ね。
かかしの完成です。
浩美さんのアイデアで口はかぼちゃのヘタで作りました。
ああ〜斬新だ!なんなの?
(浩美さん)芸術ですよ芸術。
(実さん)ハハハ…。
芸術作品。
(実さん)自然のもので。
自然。
ねえ。
大多喜町に暮らして11年。
空ちゃん里ちゃん元気に育ちました。
手作りの美味しさと新鮮な美味しさをわかってほしい。
本当に素直に育ってくれたなという意味でありがたく思っています。
空里が成長していった先でまたそこであら結局は同じ事やってるんじゃない?みたいな景色がちょっとこう覗ければ…。
まあそれでいいかなと思います。
はい。
娘が食べるものは自分たちで作ろう。
そう決意して房総の山里に移り住んだ実さんと浩美さん。
初めは失敗の連続でした。
でも家族4人手作りの田舎暮らしを続けてきました。
草の香りや小鳥のさえずり自然をすぐそこに感じる暮らしです。
実さん浩美さんこれからも夫婦仲良く空ちゃん里ちゃんの成長を見守っていってください!かっこいいです!応援してま〜す!さあ楽園通信です。
桃ちゃん。
大多喜町ってまあいいとこですね!はい!いすみ鉄道も走る風光明媚な大多喜町。
町のシンボルが大多喜城です。
内部は博物館として一般に公開されています。
そして山あいにあるのが養老渓谷。
四季折々の自然が楽しめます。
大多喜ワンダフル!次回は富山県富山市が舞台。
野菜作りに陶芸に山登り!毎日を楽しむご夫婦のお話です。
やりたい事いっぱいで〜す!西田さん!いよいよ夏ですね。
いや〜どこに行こうかなと思って。
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(草野)
全国から極上の食材が集まる東京築地
2015/07/11(土) 18:00〜18:30
ABCテレビ1
人生の楽園[字]
【家族4人 房総で自給暮らし】 房総の里山に移住し、「食べるものは自分で作る!」を実践する家族を紹介。米、小麦の他、様々な野菜を畑で育て、味噌も手作りしている。
詳細情報
◇番組内容
いすみ鉄道が走る千葉県大多喜町の里山で、ヤギやカモと一緒に暮らす4人家族を紹介。家の近くの田と畑で20種類もの作物を育て、カモが産んだ卵を食べる自給生活を送っている。以前から農業に興味を抱いていた夫は、長女が誕生すると、「娘には自分で育てた野菜を食べさせたい」という思いを強くし、存分に農業ができる場所を探して房総の里山に移住した。手作りポップコーンは美味しいと評判になり、地元の店で販売もしている。
◇出演者
【楽園の案内人】西田敏行、菊池桃子
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/
◇おしらせ2
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
福祉 – 高齢者
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日本語
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