(テーマ音楽)
(加太)「ニョッ。
天空高く姿を現した正義の味方黄金バット。
たちまちス〜ッと空を飛んで…」。
大ヒットした紙芝居「黄金バット」の作者加太こうじさん。
庶民の歴史や大衆芸能などを題材に数多くの著作も発表。
テレビ番組では下町文化の代弁者として活躍しました。
民衆喜んだ訳ですかね。
それで流行ったと。
子供についても独自の視点で教育論を展開します。
加太こうじさんは大正7年東京・浅草で生まれました。
小さい頃から絵が得意。
気軽なアルバイト感覚で紙芝居の世界に入ります。
「今度はこっちの挨拶だ。
いくぞ。
エ〜イッ。
ウワ〜ッ」。
昭和5年に生まれたとされる紙芝居屋さん。
そのルーツは江戸時代の「写し絵」にあります。
これが写し絵から発祥した紙人形を使った初期の紙芝居です。
「イヨッウンッイヨ〜ッ。
なんだ」。
紙人形の芝居はやがて現在の絵物語形式の紙芝居になっていきます。
場面転換がダイナミックな紙芝居はたちまち子供たちの心をつかみました。
昭和13年美術学校を卒業した加太さんは紙芝居画家になりました。
昭和の初期あっという間に普及した紙芝居。
この時代紙芝居は子供の娯楽の中心でした。
戦後昭和30年代に入るとテレビの普及にともない紙芝居は急速に衰退していきました。
しかしその後の漫画やアニメ文化の発展に大きな影響を与えます。
文筆業に転じた加太さんは庶民の生活や子供の遊びについて書きました。
晩年は大学で大衆芸術をテーマに教鞭をとります。
独自の「遊び文化論」「子育て論」を展開しました。
紙芝居の盛衰と共に歩んだ加太こうじさん。
その体験をもとに終生「遊び文化」の大切さを語り続けました。
2015/07/11(土) 05:40〜05:50
NHK総合1・神戸
NHK映像ファイル あの人に会いたい「加太こうじ(紙芝居作家・評論家)」[字]
戦前から戦後にかけて大ヒットした紙芝居「黄金バット」の作者・加太こうじ。東京の下町文化を今に伝える作家としても活躍した。「遊び文化」大切さを熱く語る。
詳細情報
番組内容
戦前から戦後にかけて大ヒットした紙芝居「黄金バット」の作者・加太こうじ。大正7年、東京浅草の生まれ。絵の才能に恵まれ、14歳にして紙芝居を描き始める。以来、昭和35年に廃業するまで28年間に20万枚の絵と台本を書き上げた。文筆の仕事に転じてからは「日本の遊び」「子供文化再考」など、子供に関する著書を数多く発表。自身の体験をもとに、大衆芸術をはじめとする「遊び文化」の大切さを熱く語る。
出演者
【出演】紙芝居作家・評論家…加太こうじ,【語り】鈴木奈穂子
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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