ドキュメント72時間「福岡・久留米 とんこつラーメン物語」 2015.07.10


(すする音)無性にラーメンが食べたくなる事ありませんか?とんこつラーメン発祥のこの地に長年愛され続けてきた店がある。
日本で初めて誕生した24時間営業のラーメン屋。
(取材者)朝ラーメン。
老いも若きも朝から晩まで濃厚なラーメンを求めて押し寄せる。
1杯のラーメンの向こうにどんな人生があるのか。
この場所で3日間見つめてみた。
撮影を始めたのは日曜日の深夜。
静まり返った国道沿いにぽつんとたたずむのが今回カメラを据えるラーメン屋。
こんな時間さすがにお店はガラガラ?いらっしゃいませ〜。
と思いきや…。
意外にもたくさんのお客さん。
あれ?こんな夜中に家族でラーメン。
聞けば夕飯はカレーを食べたとか。
それでも週末の夜はここに来るんだって。
(笑い声)こちらにもまた家族連れ。
そうなんですか。
週末の夜はとんこつラーメンで締める家族が多いみたい。
ありがとうございます!いらっしゃいませ!真夜中になっても続々と人がやって来る。
ラーメンはとんこつ1種類のみ。
1杯400円。
麺の固さを選んだらあとは一心にすすっていく。
(すする音)替え玉は100円。
ワンコインで腹いっぱい食べられるのも魅力らしい。
(すする音)おでんとラーメン。
屋台の文化が根づく久留米では昔から定番なんだって。
その後も夜が明けるまでお客さんが途切れる事はなかった。
朝になると店に1日分の麺が到着する。
1,500玉!?はい。
人気の秘けつは昔ながらのとんこつスープ。
創業から57年。
一度も火を止めずに煮込み続ける濃厚な味だ。
月曜の朝一番からみんな普通にラーメンをすすっている。
店の隅に男女の2人組がいた。
美容師と看護師の夫婦。
休みが合うとよくやって来るという。
ラーメンを一緒に食べるのが夫婦円満の秘けつらしい。
嫌な事も忘れて笑顔になれる至福のひととき。
店の人に麺の好みを覚えられている常連の2人組。
夜通し走り続けやっと一息。
いつもここで朝食をとる。
長年ここに通い続ける訳がもう一つある。
店の隣には広い駐車場。
経費削減のため高速道路は使わない。
国道沿いに大きな愛車を止められる場所は珍しいという。
かつてとは違うサッパリとした内装。
(クラクション)時代は変わっていくけれど今日も変わらずラーメンを食べまた走る。
店の前を通るのは九州の物流を支える大動脈国道3号線。
日夜多くの人が行き交いここで腹を満たしていく。
店の開業は東京タワーが出来た昭和33年。
経済成長を支える人たちを応援しようとラーメン屋では日本初の24時間営業を始めた。
僕やわ麺で。
は〜い!昔から来てるし。
二十歳ぐらいの時から来てる。
よくこうしてお二人で食べに来られるんですか?そうです。
親子で。
嫁さん抜きで。
舞鶴と嵐山です。
よ〜う。
(手締め)ありがとうございました。
ありがとうございます。
じゃあ行ってらっしゃい。
楽しんできて下さい。
夕飯時ゆっくりとラーメンを味わう女性たちがいた。
2人を連れてきてくれた父は3年前にがんで他界。
闘病中も食べたがるほどとんこつラーメンが好きだったという。
ラーメンが大切な家族の思い出をいつまでも温めてくれる。
真夜中の店内に楽しげな声。
地元のタイヤ工場に勤める男性。
深夜0時までの勤務を終えて遅い夕食を食べにやって来た。
(すする音)あっこれを楽しみに。
うん。
久留米で生まれ中学を出てすぐに就職。
ここのラーメンを50年近く食べ続けてきた。
そんなに感動したんですか?もう今年で定年退職。
楽しみにしてきた仕事のあとのラーメンもあと3か月だという。
ありがとうございます。
ハハッすいません。
お疲れさまでした。
ラーメンを食べながらみんなそれぞれの人生を生きてきた。
(鳴き声)2日目の午後。
遅い昼ごはんを食べる年配の男性たちがいた。
今は千葉に暮らす兄。
ささいなけんかをしたあと電話に出ない弟を心配し駆けつけたらしい。
70を過ぎても面倒見がいいのは訳があるみたい。
けんかの事はどこへやら。
ラーメンを囲んで語り合う。
幼い子どもを連れた家族がいた。
結婚前からよく通ったラーメン屋。
今日は子どもの診察のため久留米の大学病院に行った帰り道だという。
いただきま〜す。
今は限られた食べ物しかおなかに入れられない。
それでもできるだけ一緒に食卓を囲むようにしている。
ありがとうございました〜!今日は3人で初めてのラーメン。
家族にとって大切な一歩。
すいません。
ほんまにここのラーメン好きなんだよ。
6玉目。
そうですね。
食べちゃいましたね。
体つきも…。
ああはい一応。
ちょっとトレーニングしてまして。
おお〜。
すごい。
こんばんは。
イコールラーメンが出てくる訳ですよ。
頑張って下さい。
ありがとうございま〜す。
撮影最後の朝。
体格のいい2人組が現れた。
NHKでこちらのラーメン屋さんの密着取材してまして。
あっそうなんですか。
塗装業の親方と弟子。
面倒を見るようになって1年半だという。
弟子の彼は中学を卒業してすぐこの世界に飛び込んだ。
かつては自分も親方から家族のように育ててもらった。
そんな日々を思い出し今は弟子と2人ラーメンをすする。
朝ラーメンで腹を満たし今日も現場に向かう。
現役じゃないから。
おいくつでいらっしゃるんですか?67。
この辺に会社があったからよく来てたんですけど家内は初めてです。
初めて?私は初めて。
すいませんお食事中。
週どのくらい来てるんですか?週5ぐらい。
2015/07/10(金) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
ドキュメント72時間「福岡・久留米 とんこつラーメン物語」[字]

とんこつラーメン発祥の地、久留米にある24時間ラーメン店の3日間。“朝ラーメン”から“締めラーメン”まで、ディープなラーメン愛を持つ久留米人たちの人生に迫る。

詳細情報
番組内容
とんこつラーメン発祥の地・久留米。国道沿いに毎日3000人が訪れるラーメン店がある。休日には必ず一緒に“朝ラーメン”をすする夫婦。青森から鹿児島へのドライブ中に立ち寄るトラック運転手。15歳の頃から夜勤明けに通い続け、まもなく定年を迎える工員も。東京タワーができた昭和33年に創業。全国でもいち早く24時間営業に乗り出し久留米人の胃袋を温め続けてきた店で、それぞれのラーメン人生に耳を傾ける。
出演者
【語り】小出恵介

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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