ひるおび! 2015.07.10


まずは台風。
大型で非常に強い台風9号は、沖縄地方を暴風域に巻き込みながら北西へ進んでいる。
暴風域に入っている宮古島から中継。
宮古島は台風の最接近は過ぎましたが依然、暴風が吹き荒れ、立っているのもやっとといった状況です。
信号や標識などが大きく揺れています。
台風9号は、宮古島の北の海上を北西進んでいると見られる。
南城市では午前1時頃、49.9mの最大瞬間風速を観測しました。
宮古島市では海沿いの遊歩道を歩いていた70代の男女4人が波をかぶって転倒し男性1人が重傷、3人が軽傷を負っていてケガ人は県内でこれまで23人に上っている。
また、23の市町村で合わせて184人が福祉施設などに避難しているほか依然、およそ1万5000世帯が停電している。
沖縄本島地方は今日の夕方、先島諸島は夜にかけて大荒れの天気が続きそうで暴風や大雨、高波に警戒が必要。
ギリシャは9日、EUによる金融支援再開の前提となる財政再建策を期限切れ直前に提出した。
増税や年金改革についてこれまでより踏み込んだ内容となっている。
EUの財務相会合のデイセルブルム議長によるとチプラス政権は9日夜、EU側に財政再建策の具体案を提出した。
ギリシャメディアによると、改革案は、消費税に当たる付加価値税をレストランやホテルで13%から23%に引き上げるほか、批判の的となっていた早期退職制度を改め年金への支出を抑制するなどこれまでよりも一歩踏み込んだ内容となっている。
ギリシャ政府は、こうした改革で2年間で100〜120億ユーロ、日本円で最大およそ1兆6000億円の収支改善を目指しつつ向こう3年間で535億ユーロ、およそ7兆2000億円の支援を求める方針。
まずは、この改革案が12日に開かれるユーロ圏首脳会合で受け入れられるかどうかが焦点となるが、財政再建策の提案に先立ち、EUのトゥスク大統領は、ギリシャの負担軽減のための債務再編について言及し合意のためにはEU側にも譲歩が必要との認識を示していた。
ギリシャ国内では、さきの国民投票で緊縮策反対が多数を占めただけに、EU側に歩み寄ろうとする今回の政府の方針に自衛隊の海外での活動拡大につながる安全保障関連法案は特別委員会で安倍総理も出席し、審議が行われ、アメリカ軍の船に対する攻撃と、存立危機事態との関連などがテーマとなっている。
国会記者会館から中継。
安倍総理は朝鮮半島有事の際、ミサイル攻撃から日本を守る能力のあるアメリカ軍の船に対する攻撃の明確な危険があれば集団的自衛権を行使できる存立危機事態に当たり得ると明言した。
民主党の岡田代表が朝鮮半島有事の際にどの段階で日本が集団的自衛権に基づいた武力行使ができる存立危機事態と認定するのかとただしたのに対し安倍総理はミサイル攻撃から日本を守る能力のあるアメリカ軍の船が攻撃される前でも明白な危険があれば認定できると明言した。
ただ、岡田代表にさらに詰められると、いずれにしても総合的な判断で例示がすべてではないと、かわしている。
また、今日、野党側が国会に提出した対案について初めて審議が行われ、民主・維新両党の議員が答弁に立った。
野党側は対案についても十分な審議を求めている。
アメリカ軍の次期制服組トップに指名されている海兵隊のダンフォード総司令官が、アメリカの安全保障にとっての最大の脅威はロシア、その次が中国だとの認識を明らかにした。
海兵隊のダンフォード総司令官は9日、統合参謀本部議長への昇格を審議する上院・軍事委員会の公聴会でこのように述べ、その理由として、核による攻撃力に加え、実際クリミアで侵攻に及んだと指摘した。
2番目の脅威としては、軍備を急激に増強させていて南シナ海などでの動きが活発な中国、その後は北朝鮮と過激派組織イスラム国だとしている。
またダンフォード氏は沖縄の駐留アメリカ軍をめぐって普天間基地の辺野古移設を進めることが重要だとした上で、根強い反対論については、内政問題で、日本政府が解決すべきだとの認識を示している。
アメリカ政府は職員情報を管理するシステムが中国からと見られるサイバー攻撃を受けた問題で新たに大量の個人情報の流出が判明し合わせて2210万人分の流出が確認されたと発表した。
アメリカの人事管理局は今年4月、サイバー攻撃によって政府で働いたことのある420万人分の個人情報が流出したと発表していた。
国家情報長官が、主要な容疑者は中国だと指摘して調査した結果、政府機関への採用を希望した人やその配偶者も含め、新たに1790万人分の情報の流出が判明したとのこと。
これで流出は2210万人分、アメリカの人口のおよそ7%に達する。
流出した情報には、事実上の国民識別番号と言える社会保障番号や資産状況なども含まれ、政府機関からの情報流出としては過去最大。
サイバー攻撃をめぐっては、先月開かれた米中の戦略・経済対話でも大きな焦点となっていて、今回の一件が米中関係に悪影響を与える可能性もある。
岩手県の中学2年生の男子生徒が列車に飛び込み、自殺したと見られる問題で今日、文部科学省の担当者が地元の教育委員会に入り、調査している。
今日は午前10時半に文部科学省の担当者2人が岩手県矢巾町の教育委員会に入り、町長や教育長から経緯などについて説明を受け、今後の対応について協議している。
中学2年生の村松亮君は今月5日夜、JRの列車の飛び込み亡くなり、担任との間でやりとりする生活記録ノートに悪口を言われたり、暴力を受けたりしていたことが記されていた。
また、村松君が亡くなった後に学校が全校生徒を対象に実施したアンケートで複数の生徒が、いじめを見たと回答していた。
矢巾町教育委員会は来週、学校のアンケート結果について遺族や保護者に中間報告し、その後、第三者委員会を設置する方針。
また下村文部科学大臣は国が岩手県や矢巾町と連携して検証を行い、指導や助言をしていきたいとした上で担当教師の責任だけにするべきではなく子どもが生きる力を育む環境を社会全体でどうつくっていくかが求められているとの見解を示した。
先月、茨城県にあるつくばエクスプレスの車両基地で、列車がパンタグラフを上げた際にショートし車体に穴が開くトラブルが起きていたことがわかった。
先月29日午前6時前、茨城県つくばみらい市にあるつくばエクスプレスの車両基地で、出発しようとした列車がパンタグラフを上げた際、停電が発生しおよそ30分間全線で運転を見合わせた。
その後のつくばエクスプレスの運行会社への取材でこの列車の1号車と2号車をつなぐ接続部分に4cmほどの穴が2カ所開いていたことがわかった。
運行会社によると、パンタグラフから車体につながる高圧線が通っている管に雨水がたまっていたとのことで、列車がパンタグラフを上げて電気を通した際にショートして焼け、穴が開いたと見られている。
運行会社は管に雨水が入った原因などを詳しく調べている。
東京・新宿区歌舞伎町の危険ドラッグ店2店舗が摘発され経営者らが警視庁などに逮捕された。
これにより国内の危険ドラッグ販売店はすべてなくなった。
逮捕されたのは、新宿区・歌舞伎町の危険ドラッグ店2店舗の実質経営者、高橋弘容疑者と無職の二木信也容疑者ら3人。
高橋容疑者らは、今年5月、店で指定薬物を含む危険ドラッグの植物片およそ3gを7000円で販売した疑いが持たれている。
この店は店舗とデリバリーでの販売を行っていたが、危険ドラッグを店内には置かず店の前にある使用されていない自動販売機の中に隠していて客からの注文を受けて、その都度、取り出していたとのこと自動販売機の中からは、危険ドラッグ50袋が押収された。
この2店舗の摘発により去年7月の時点で全国に226あった危険ドラッグ販売店はすべてなくなったとのこと。
一方、塩崎厚生労働大臣も危険ドラッグの販売店舗が今回の摘発でゼロになったと発表した。
今後は、インターネット販売の取り締まりを強化するとしている。
おととし7月、山口県周南市で同じ集落の男女5人を殺害したなどとされる裁判員裁判で、検察側は死刑を求刑した。
山口地裁前から中継。
現在、検察側の論告求刑が行われていてこの後、死刑が求刑されると見られます。
殺人と放火の罪に問われている保見光成被告はおととし7月、山口県周南市で同じ集落の高齢の男女5人の頭などを木製の棒で何度も殴って殺害し、被害者の自宅2棟を全焼させたとされている。
今日の論告求刑で、検察側は5人を殺害する報復に及んだのは被告人の判断であるなどとしてこの後、死刑を求刑すると見られる保見被告は初公判で起訴内容を全面的に否認していた。
判決は今月28日に言い渡される予定。
富士山は先週の山梨県側に続き、静岡県側も山開きとなった。
去年の御嶽山の噴火以降、初めての夏山シーズンだけに噴火への備えをした登山客も目立っている。
富士山富士宮口の5合目です。
現在はかなり濃い霧が立ちこめていますが、今朝は昨日の雨から一転、晴れわたっていました。
富士宮口には朝早くから多くの登山客が訪れ次々と山頂を目指して出発していった。
また、これから本格化する夏山シーズンは去年の御嶽山の噴火後、初めて迎えるシーズンとなる。
静岡県側では今年から山小屋など35カ所にヘルメットやゴーグル、防塵マスク740セットを配備した。
ただ富士山はピーク時は一日1万人も登る。
噴火への備えも含め、安全な登山を強く意識した夏山シーズンになりそう。
今日午前9時過ぎ、東京・中央区の首都高速道路で警視庁の護送車が2tトラックに追突し、前にいた乗用車など合わせて4台が絡む玉突き事故が起きた。
護送車に乗っていた留置中の容疑者16人や警察官など合わせて21人が軽傷を負った。
警視庁は、護送車の運転手の前方不注意が事故の原因と見て、詳しく調べている。
昨日夜10時頃、愛媛県松山市の市道で死亡事故の処理に向かっていた警察車両が前を走っていた軽乗用車に追突し、街路樹などをなぎ倒して歩道に横転した。
この事故で追突された軽乗用車の50歳の女性が額を縫うなどのケガをしたほか警察車両を運転していた42歳の男性警部補も首に軽いケガをした。
松山東警察署の永井孝副署長は一般の人に被害を与え、大変遺憾、事故防止について十分指導したいとコメントしている。
今日午前3時32分頃、岩手県沿岸北部で地震があり盛岡市で震度5弱を観測した。
この地震による津波はなかった。
地震の規模を示すマグニチュードはは5.7と推定され一昨日、滋賀県大津市の市道で女性が車にはねられ死亡した事件で、警察は京都市交響楽団の、楽員の男をひき逃げの疑いで逮捕しました。
道路交通法違反などの疑いで逮捕されたのは京都市交響楽団の楽員でホルン奏者の澤嶋秀昌容疑者です。
警察によりますと澤嶋容疑者は、8日未明、大津市昭和町の交差点で理容師のサフィラ・ナミエ・ネギシさんを車ではねて死亡させましたが、そのまま逃げた疑いがもたれています。
警察が現場近くの防犯カメラの画像から車両の特定を進めていたところ、澤嶋容疑者が浮上したということです。
取り調べに対し澤嶋容疑者は「衝撃があったことに間違いないが、人はひいた覚えは無い」と、容疑を否認しているということです。
一昨日夜、大阪市淀川区の阪急京都線の線路内を1・3キロ車で走行したとして、逮捕された73歳の男が、「どこから線路内に入ったのか覚えていない」などと、供述していることが、分かりました。
おととい午後10時半ごろ、大阪市淀川区の阪急京都線南方駅近くの踏切から愛知県安城市の増井弘道容疑者が車で線路内に進入し約1・3キロ走行して踏切から道路に戻りました。
警察の取り調べに対して増井容疑者は「どこから線路内に入って、どのように出たのか覚えていない」などと供述しているということです。
また、「55年ぶりに大阪の友人に会いに来た」と話す一方で、誰に会いに来たのかは説明ができず、警察は、増井容疑者の判断能力に問題がなかったかどうか調べています。
奈良県香芝市で小学6年の女の子が行方不明になり保護された事件で、警察はきょう、逮捕された男を立ち会わせて自宅を捜索しています。
午前9時、監禁の疑いで逮捕された無職の伊藤優容疑者の立ち会いのもと奈良県橿原市の自宅マンションの捜索が始まりました。
この事件は、今月4日、香芝市の小学6年生の女の子が、リサイクルショップで行方不明になったもので翌日、両手首を結束バンドで縛り車に女の子監禁した疑いで伊藤容疑者が逮捕され女の子は保護されました。
取り調べに対して伊藤容疑者は、「ずっと車に乗っていた」と話し、自宅には立ち寄っていないとみられていますが、犯行の動機につながるものがないか調べる方針です。
窃盗事件の被告の車に、GPS発信機を取りつけた捜査手法が、初めて違法と判断された裁判で大阪地裁は主犯格の男に懲役5年6ヶ月を言い渡しました。
起訴状によりますと大阪・門真市の岩切勝志被告は2012年から翌年にかけて事務所侵入や車上荒らしを繰り返し総額416万円相当の金品を盗んだなどとして10件の罪に問われています。
この裁判では警察が令状を取らずに被告らの車にGPS発信機を取り付けていた手法を裁判所が違法と判断しGPS捜査に基づいて作られた捜査資料を証拠から排除していて、弁護側は、公訴棄却を求めていました。
判決で大阪地裁は、「GPS捜査には重大な違法があるものの、被告人は、職業的犯行グループの主犯格で犯罪予防の観点において、GPS捜査が行われたことを量刑上考慮するこはできない」として、懲役5年6ヶ月を言い渡しました。
2015/07/10(金) 11:30〜11:55
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