社会的弱者やマイノリティの声を政治に届けるには?──“草の根ロビイング”の進め方

明智カイトさん

認定NPO法人フローレンス経営企画室の明智カイトさん。カラフル連絡網(全国LGBT活動者の会)呼びかけ人、「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」共同代表。子どもや女性、マイノリティの権利擁護などロビイングを本業としている“草の根ロビイスト“。

「生きづらい人を減らしたい」「社会課題をどうにか解決したい」。そんな問題意識をもつ人々に注目されているアクションの一つが、ロビイング。

病児保育サービスを展開する認定NPO法人フローレンスでは、マイノリティの擁護や自殺対策でロビイング経験を積んできた明智カイトさんが、「子育てと仕事、自己実現のすべてに、だれもが挑戦できるしなやかで躍動的な社会」をめざし、駒崎弘樹代表とともにロビイストとして活躍しています。

前回、同性婚・事実婚に対応した就業規則の改定についてお話を聞かせてくれた明智さんに、今回は本業のロビイングについて詳しく伺います。政治を動かし社会を変えるロビイングとは、どのようなものなのでしょう? 明智さんの実践、ライフワークを本業にした軌跡に迫ります。

「ロビイング」と「事業」両方を回して社会を変える

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マイノリティや弱者の声もロビイングせねば

タイミングよく要望を出せるよう準備する

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ボールをもつ有識者、官僚、国会議員にロビイング

司法から立法というルートも

※国境を越えて展開される経済活動に課税し、貧困、感染症など地球規模の課題解決に充てる税金。明智さんは「国際連帯税」を推進するNGOでロビイングの経験を積んだ。

LGBTもロビイング活動も全部オープンに

変革者

認定NPO法人フローレンスは、会議室を行動指針"フローレンスWAY"に沿って命名。『変革者』と命名された会議室の中には‟変革者たれ「当たり前を疑う」心を持ち、周囲を巻き込み、突破できる人であれ”とマインドを意識できるポスターが貼られている。

いろいろなイシューで活発にロビイングを

文:大塚玲子 撮影:内田明人 編集:渡辺清美

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