6オイコノミア「それっておトク?飲み屋選びの経済学」 2015.07.10


(テーマ音楽)今日もまったりしている又吉さん…。
お相手はおなじみの浅田義久先生。
そこへやってきたのは経済学とは無縁そうなこの人。
(又吉)どうも。
(大悟)どうも。
どうも。
千鳥の大悟です。
(浅田)よろしくお願いします。
浅田先生です。
先生どうもはじめまして。
浅田と申します。
よろしく。
お願いします。
ありがとうございます。
来ていただいて。
こんな感じになんの?
(2人)こんな感じです。
今のところこの番組に合った顔が見つかってないんです。
(笑い声)持ってます?この番組に合ってる顔。
探しゃあると思うんですけどね。
この3人で一体何を話すの!?大悟さんにピッタリのテーマなんですよ。
テーマはそうですね。
お酒ですもんね。
はい。
僕なんかは今日せっかく「お酒」テーマで呼んでもらいましたけどもなんやったらやめようとしてるぐらい飲み過ぎてますから。
ちょっともう35にして抑えにかかりだしてるぐらいですから。
ちょっとねいろんな人から体心配されて減らしたほうがいいんちゃうかと言われてるぐらい。
ぐらい飲んでましたね。
まあ今も飲んでますけども。
はい。
そうなんです!又吉さんの先輩芸人千鳥の大悟さん。
「趣味はお酒」と公言する芸能界屈指の酒豪。
又吉さんの飲み仲間でもある大悟さんと語り尽くしてもらいましょう〜!早速先生が取り出したのは…ワイン!?実は2人に価格の違うワインを飲み比べてもらい経済学の実験をしようとしているんですねぇ!ハハッ。
1,000円5,000円3,000円。
じゃ5,000円や。
5,000円。
5,000円いきますか?あっ。
それタイプで5,000円ってホンマっすか?
(笑い声)ほんなことで。
あんまりないんすか?あんまり疑いたくないすけど。
まあいい質問ですね。
よいしょ。
はいどうぞ。
じゃあどうも今日は…。
お疲れさまでした。
お疲れさまでした。
いただきます。
いただきます。
価格に惑わされず味を見極められるのでしょうか?ああおいしい。
おいしいですよ。
おいしいですか?はい。
だまされないようにね…。
う〜ん。
今日は損をしない賢いお酒の飲み方を経済学でひもといちゃいます。
僕はあのうそんなに飲まなかったんですけど大悟さんに誘ってもらうようになってお酒がすごく飲むようになって。
1人でも飲むようになったんですよ。
ついに1人飲みもやるんですか?そうですね。
基本飲むようになっちゃいましたね。
最初は女性が飲むようなお酒を飲んでたんですけど大悟さんが「又吉色の付いてない酒か茶色い酒飲んどけ」っていう。
その教えを守ってあれ以来色付きは飲んでない。
だから最初僕と又吉がお酒飲みに行った頃は「何を飲んだらいいんですか?」と僕に聞いてたんですよ。
はい。
困ったらビールか透明か茶色飲んどけと。
フフフフッ。
その教えを守って今はそれを飲んでますね。
はい。
まずこの場で言う事じゃないかもしれないですけど酒に金を使うことがまず無駄だと思ってないですよね僕はね。
一銭も。
そうですよね。
一番楽しい時間ですもんね。
無駄じゃないですよね。
だって楽しむために行くわけで。
(2人)はい。
楽しめばいいんで。
そうですよね。
おトクな飲み方と言えば「飲み放題」ですがホントにお得なの?早速検証していきましょう〜!お好きだってことはやっぱり飲み放題なんかも飲まれるんですよね?行ってましたねよく。
はい。
飲み放題に行くってなると酒飲みばっかりで行けば得もするんでしょうけどあんま飲まない子もいるじゃないですか。
それと一緒に行った場合「さあこれ得か?」みたいなね。
あと飲めないお酒があります。
結局最初飲み放題のお酒飲むんですけど酔っ払ってきたら好きな酒飲みたくなっちゃうんで有料のに手出しちゃうんですよ。
最初から有料にしろと。
だったら言ってもしょうがないじゃないみたいな。
それでもまあ行っちゃいますけどね。
実はこの飲み放題が得かどうかっていうのは経済学の教科書にもよく書いてあるんですよ。
へぇ〜!まず最初に考えなきゃいけない「支払い意志額」ってのがあってですね。
これはビール1杯ごとに「支払い意志額」が変化する様子を表したグラフです。
飲んでいくうちおなかが膨れるため6杯目で支払い意志額が0円になると仮定。
1杯目のビールはひときわおいしいですよね!実際の価格が300円でも500円支払いたいと考えます。
すごいラッキーですよね。
(2人)はい。
これが実はおトク感なんですよ。
なんか1杯目ってすごい得した感じするじゃないですか。
しますね。
あれはここが大っきいんですよね。
2杯目はまだ100円分得なんで飲みますよね。
3杯目。
これ実は飲んでも飲まなくても一緒なんですよ。
300円払ってもいいよって言ってるのに300円だから満足度0なんですよ。
4杯目ってこれ飲まないですよね。
300円払って…200円払ってもいいっていうビールを300円で買わないですよね。
そうですね。
っていうことでず〜っと下りてくるんで300円っていう価格を設定しちゃったらもう3杯しか飲まないんですね。
その人の支払い意志額が実際の価格を下回ったとき飲むのをやめるのが合理的だと経済学では考えます。
単品ならビールを3杯でやめるということですよね。
なるほどね!う〜ん。
人によりますけどね。
だから合理的だったらなんで。
ドンドンドンドン飲みたくなってず〜っとこういう人によって違う。
この角度が違う。
角度が違います。
僕みたいに先生焼酎はさんでから夜中の3時ぐらいにもう1発ビール欲しくなります。
ありますね。
1回戻すタイプなんですよ。
それも構わないです。
それも構わない?それはまた500円の時に戻る?戻る。
ですよね。
はい。
飲み放題っていうのはどこまで飲みます?でも時間いっぱい飲むんじゃないですか?でもここ以上飲みます?気持ち悪くなるかも。
ああそうですね。
飲み放題っていっても結局絶対に支払い意志額がプラスの所でしか飲まないはずなんですよ。
おいしいと思える所まで。
ここがおいしいと思える所なんで。
ここからもう7杯目まずいと思ってるんで。
はい。
飲まない。
「はい!」って言いたいんですけどそれ見てるやつら酒飲みますから7杯目からでもうまいってやつ結構いますから。
それは傾きがこうなってるんです。
ああその角度ね。
これが6杯目なのかもしかしたら10杯目かもしれないって事。
逆に酒飲みじゃない人は2杯目からもう0かもしれない。
個人差があるんで。
今この人を考えると飲み放題でも6杯しか飲まないんですよね。
うん。
6杯飲んだ時の満足度ってこれ足し上げたもんでしょ。
はい。
9001,2001,4001,500。
ということはこれに対して1,500円払ったら満足度0なんですよね。
はぁ!うん。
この人はですよ。
(2人)はい。
大悟さんみたいにこうなってて。
なんか3,000円ぐらいまでOKな人だったら1,500円得なわけですよね。
なるほど。
じゃあ一般的にどう考えるか?飲み放題の店に入ったときにパーっと考えるといや俺は飲み放題だったら6杯飲むぜ。
なるほど。
最初に何杯飲むかっていうのを考えちゃうんですね。
そうするともし6杯飲むんであれば単品で買っちゃったら1000…。
1,800円。
1,800円払うぐらいだったら1,500円を払っちゃえって思っちゃうんですよ。
はいはい。
飲み放題で。
飲み放題で。
ところが300円だったらここで止めるんですよ。
この時だったらまだ満足度あるのに。
結局1,500円払ってここまで飲むと失敗しちゃうんですよね。
うんうん。
う〜ん。
すごい難しいんですよ実は。
なるほど。
ああなるほど。
この人の場合支払い意志額が1,500円なので1,500円の飲み放題ならおトク感は0円。
1,200円になるとおトク感は300円。
ようやく得した気分を味わえます。
飲み放題の場合実際の支払い額が支払い意志額を下回らないかぎり得したことにはなりません。
また単品で6杯飲んで1,800円を支払ったとするとおトク感はマイナス300円。
たとえ6杯分飲んだとしてもその人のおトク感がプラスにならなければ得をした事にはならないんです。
う〜ん。
でも大悟さんは納得していない様子。
この目。
確かにね。
その計算上そうですよね。
もっと悪いのはさっき言ったように計算上なんですよ。
メチャクチャお酒飲む人の味方ですよね。
そのお酒会話もあったり人もあったりしますからね。
それによって2杯目も…。
恐らくこういう事ですよ。
2杯目を1杯目と思わせる人もいますからね。
(笑い声)会話が面白いとこれが上がるはずなんです。
そういう事ですよ。
だからさっきから言うように大悟さんはこうなんです。
はい。
こういう人はもう飲み放題でも。
でもこの人もこうなることもあるじゃないですか。
楽しければね。
そうか。
3杯目のタイミングで誰か新しい人が来た場合にまた500円に戻ることもあるっていう。
好きな人来てごらんなさいよ。
先生そこで。
えっ?3杯目で先生の好きな人が急に現れたら1杯目にビール戻っちゃわないですか?それはね基本的にこれは外的な要因は一定にしてる訳で。
ああなるほど。
その要素は無しという。
無し。
でも先生居酒屋というのは外的なものしかない。
次から次へと来る?どんどん来るんですよ。
家で飲み放題した場合はこうですね確かに。
1人で。
別に先生の計算に私ケチつけてるわけじゃないです。
っていうことは先生お酒の飲み放題っていうのは基本的には損してるって事ですか?まあそうですよねよく考えれば。
逆に考えればいいんで。
飲み放題はお店が損をしないように絶妙な価格設定で成り立っているんです。
相当たくさん飲む人たちで行った方がいいですよ。
どうしたらおトクにお酒を飲むことができるのでしょうか?最近千円でベロベロに酔える居酒屋。
略して「せんべろ」がはやっているんですって。
「せんべろ」って初めて聞きますけどどういうお店なんですかね?まあいろいろお店はありますけど。
こちらですね。
「せんべろ」を求めて東京鶯谷の大衆酒場へ。
よっこいしょ。
ビールで中ジョッキで350円ですね。
ああ日本酒も190円から。
確かにメニューは安め。
(北野)いらっしゃいませ!ああこんにちは。
こんなに安くて経営は成り立つの?オーナーの北野さんに聞いてみると…。
毎日でもふらっと寄りたいなというお店作りたくて。
そしたら必然的にもうこの価格でやるしかないなというところでスタートしました。
北野さんは単価を下げてお客さん1回あたりの支払い額を抑えることで毎日通えるようなお店を作ろうとしたと言います。
単価の安いメニューが並ぶ中又吉さん変わったものを見つけました。
すみません。
この…気になるんですけど…もうその名のとおりなんで大きいジョッキです。
でかいジョッキ?でかいです。
じゃせっかくなんでこのメガジョッキ注文していいですか?はいありがとうございます。
はいお待たせしました!ああおっきいですね!これでっか…。
(北野)1リットルです。
1リットル。
はい。
これ普通の…。
2.5倍ですね。
へぇ〜!まあ…これあれみたいですもんね。
ここからみんなそれぞれのグラスにつぐ。
ピッチャーみたいな。
ピッチャーみたいな感じですよね。
へぇ〜!うわっ!重い!いただきます。
あぁ…。
おいしいですね。
ありがとうございます。
これはすごいわ。
でも800円か。
これで酔えますもん僕。
僕はそんなお酒強くないんで。
確かに。
なぜでもここまで価格を下げれるんですか?まずは…ちなみにお店を始めるときの初期費用はどれくらいで?え〜とここに関しましては97万円です。
えっ!?それでできます?はい。
あんまり大きい声で言えないですけど。
ここのお店は閉店したお店を居抜きという形で格安で貸していただいてるというのが一番なのでこだわりすぎなければと言いますかこだわっちゃえばお金かかりますからね。
もともと内装業を営んでいた北野さんが飲食店を始めたのは7年前。
当時気取ったお店を開店したのですが失敗。
その経験を生かして5年前このお店をオープンしました。
至る所にお手ごろ価格を維持していくための工夫がされています。
わおっ!安〜い!
(店員)鳥焼きで〜す。
例えば看板商品の焼き鳥ならぬ「鳥焼き」。
なんと串に刺さないことで手間を省き食材も長もちさせています。
おいしそう!そしてお店の経営を守り続けるアイデアメニューが…!あとうちの…後ろに貼ってあるんですけど。
「挑戦者求む」って書いてありますね。
はい。
お客にサイコロを振ってもらいそのつど価格を決めるゲームです。
2つのサイコロを振りゾロ目が出ると中ジョッキが無料。
偶数だと半額。
そして奇数が出れば倍額なんですが…。
…実際出るのはこのジョッキなんで…なるほど。
はい。
なので…赤字覚悟のチンチロリンですがいつも人気のメニュー。
(女性客)あっ。
(店員)あっ。
奇数です。
ありがとうございます。
ということはあのメガジョッキが!?すいません。
こんにちは。
あっこんにちは。
すみません。
お食事中。
今やってましたよね。
(笑い声)奇数思いっきり出ました。
奇数出ました?僕も奇数だったんですよ。
すごいでかいの。
飲めます?これ。
2杯目なんで。
えっ!?これもうさっき飲んだんですか?さっき飲んでこれ飲んで。
(男性客)それタダだったんです。
へぇ〜!じゃあずっとチンチロリンハイボールで飲んでるんですか?最初生ビールなんですけど3杯目ぐらいから必ずやります。
すごいな。
大きいです。
へぇ〜!なるほどね。
あと1杯ぐらいしか飲めないみたいなときにちょっと奇数出すと。
ヤバイですね。
ヤバイですね。
ちょっと。
ちょっと予定より飲み過ぎて帰っていくようになる。
それも楽しいですもんね。
そういうね。
赤字ギリギリのこの名物メニューにも経費削減の秘密が…。
あとまあこうインパクトあるものを用意させていただいてるんで…お金をかけての宣伝というのをしないで済む。
なるほど。
発想ですね。
そうですね。
へぇ〜!なんかあのうチンチロリンで決めるっていうのがあのうカップルで来てたんですけど基本そのカップルの女性はずっとそれで飲んでました。
え〜っ!?1杯目は奇数出てメガジョッキで飲んで次無料で飲んで3杯目がまたメガジョッキで飲んでたんで。
酒好きなんじゃなくてこっちが好きなんじゃないの?先ほどの店はいろいろな知恵っていうか例えばあれ以上大きかったらバイト必要ですよね。
ここからこうやって出すぐらいの範囲なんでできるけど。
あれぐらいがちょうどいい。
ちょうどいいんでしょうね。
居抜き物件でそのままほぼ内装を変えずにやり始めたから初期費用が100万円かかってない。
100万円かかってないと。
ビールはでもあれ安いですよね。
あれビール800円は。
ただあのビールは飲みきれないと思います。
ビールってぬるうなったら終わりやから。
割と早い時間で飲まんと駄目なんですね。
ただあのジョッキも人手が…。
小っちゃかったら何杯も何杯も行かなきゃいけないのに1回で。
そこまで考えてるっていうことですか?要は早く飲んでほしいものばっかりですよね。
ビールとかサイダー系置いてたり。
チビチビ飲むものじゃない。
そうやって回転速くしないとあの価格じゃ無理ですよね。
そこまで計算されてるんですか?計算されてると思いますけどね。
でもそれで…飲み助はそれでまた好きなんだから。
それでお客さんも喜んでるんですからね。
win−winですよね。
両方とも得してるんで。
確かに。
では自分にとっておトクな居酒屋を選ぶにはどうすればいいのでしょう?このあとはちょっと費用の話をしようと思うんですけど。
要するにどうやって安くするかですよね。
価格っていうのは費用が重要なんでどういう費用があるかをちょっと簡単にお話ししたいと思うんですけども。
物を作るときの費用というのは大きく分けて固定費用と可変費用っていうのがあるんですね。
はい。
固定費用は地代や設備費など売り上げに関わらずかかる費用。
一方可変費用は食材やお酒など客ごとに変動する費用です。
この2つの費用がお店選びにどう関係するのでしょうか?これがこっちにいるかこっちにいるかが非常に効いてきてじゃあ今言ったように費用はこの2つですよと。
じゃ1杯あたり1人あたりでも構わないんですが費用はどうかっていうと先ほどの固定費用っていうのを販売量で割らなきゃいけないですよね。
1人あたりにしちゃうと。
1杯あたりにすると。
こっちはもともと1杯あたりなんでそのままですよね。
こうやって見るとこっちっ方売れれば売れるほど下がってきますよね。
はいはい。
ちょっとえ〜。
これ例えば1,000万だとするじゃないですか。
1人しか来なかったらその人に1,000万払わせなきゃいけない。
そうですね。
1,000万人入ってきたら1円でいいんですよ。
はいはい。
大量生産するとここの部分がガサッと落ちる。
フンフンフン。
逆にこっちっ方って要するに何て言うんですかね1杯あたりの可変費用というのは例えばおいしいものをたくさんそろえなきゃいけないとか。
大悟さんが来たら大悟さんが好きなものをそろえなきゃいけない訳ですよね。
これ手抜けないんですよ。
おいしくするには。
なるほど。
そういう店は今度これを極力削らなきゃいけないですよね。
もともと。
これ来ないんだから。
そこには立地の条件が大きく関わっているんです。
先ほど言ったチェーン店ですねここを大きくてもいいから大量に販売するぞと。
大型店的な。
そういうところはどっちを選びます?立地としては。
駅前。
駅前ですよね。
こっち行く。
でえ〜ともう味で勝負するようなところはこれ払っちゃいけませんから。
ホンマやわ。
こうなるんですよね。
確かに。
ホンマやわ。
わしんちそうやわ。
場所によってそうやなって思いますわ。
僕の家の周りは駅からちょっと離れてるんで無いですもん。
大型というか。
そうですよね。
ただ小さい何かいい店多いですよね。
じゃあ先生あれですか。
逆に言うと2階に住んでて土地持ちの。
はいはい。
下で店やってる的な。
それも家賃払ってない訳でしょ?最高ですよね。
そういう店はやっぱりちょっと安く出せたりするって事ですか?出せるはずですよね。
そのうち店の看板に「土地代タダでやってます」みたいな分かりやすく出ることも出てくる。
そっちの方が分かりやすいですよ。
ホントに言うとね。
「親の土地です」っていう看板出てる店行くと1杯目何かふだんとちゃうこと考えてしまいそうですね。
「親の土地こういう人もおんのや」みたいな。
酒の味はちょっと変わる。
仕事終わりの今日頑張ったみたいなのはかみしめにくいですけど。
そういう人が努力するかっていうのが難しいですよね。
いいものを作ってちゃんと来てほしいかなというのはありますね。
2代目否定するのはまたやめましょうね。
否定はしてないですけど。
だから3杯目飲み終わったぐらいの時に言ってほしいですね。
実はかかってないんだよって。
はい。
親の土地なんだよって。
言うか!そんなの。
(笑い声)今度消費者から飲む側から見るともう安けりゃいいっていう人は探す費用も嫌なんですよ。
はい。
そうすると駅の近くでこの辺で探せやいいという事でここに来るんですよ。
安けりゃいい人は。
駅前の。
駅前の。
そうですね。
飲みたい人は探して行きますよね。
ここうめえぜとか。
はいはい。
探すでしょ?おいしい所。
おいしい所。
この人たちは別にこんな所で探す必要はないんですよ。
労を惜しまずおいしい所を探す。
はい。
でもその流れはすごく分かりました。
だから自分に合ったまあ別にどこでもいいんですけどおいしい高くてもおいしいのを行きたい店があればそうやし安ければ何でもいいっていう人はそっちでもいいし。
とにかく探せばそういう流れであるということ。
逆にここを本当は来たい人がここで飲むと不幸になるんですよね。
ここで飲みたい人がここ行っちゃうとこの人は不幸になるんですよね。
やっぱりうまいのを探すときは足使ってどっか行かなきゃ。
結局探さないと駄目なんですね。
皆さんは…私は…寒梅なんかいいですね。
「越乃寒梅」はね。
う〜ん。
高いね。
う〜ん。
(取材者)よく飲まれるんですか?
(笑い声)…やっぱり量飲めなくなったし…
(取材者)今も飲まれてます?飲んできた。
朝から飲んでます。
飲んできた今。
飲まれちゃった。
飲むんじゃなくて飲まれちゃった。
てやんでって酔っ払った。
又吉さん今度はですね…なかなか面白いお店なので今からちょっと見に行きたいと思います。
ぜひぜひ。
ええ。
こちらですね。
こちらですね。
じゃあ入ってみましょう。
又吉さんと先生が向かったのは渋谷のとある居酒屋。
早速中に案内される2人。
店内はテーブルごとに仕切られていて…。
うん?一見普通の居酒屋のようですが…。
(店員)こんばんは。
いらっしゃいませ。
こんばんは。
あのうこちらどういうお店なんですか?ああ!確かに男女で飲んでましたよね。
ということは皆さんは初めてここで会うという。
そうですね。
初めて出会われます。
へぇ〜!なるほど。
楽しそうですね。
ここで出会えるかもしれない。
そうですね。
へぇ〜!ここは見ず知らずの男女が相席となりお酒と会話を気軽に楽しむお店。
週末にはおよそ300人以上が訪れると言います。
あ〜あ私も行ってみた〜い!イェーイ!このお店の特徴は何といっても料金体系です。
女性はとにかくタダ!時間は無制限で食事とドリンクを自由に楽しむことができます。
アハッこれも。
アハッこれも。
ホホッ。
一方男性の場合相席の時は30分1,500円で飲み放題・食べ放題。
ただし相席になるのを待っている間は1杯500円かかるという仕組みです。
フフフフーン。
う〜ん!この男性にちょっと負担が大きい価格設定。
お客さんはどう思っているのでしょうか?値段的にもそんなに。
普通に楽しいです。
ワイワイできて。
…かなって思います。
そう考えたらまあまあそういうもんかなみたいな感じですかね。
はい。
妥当ですね。
男性も納得する価格設定のようです。
若者の居酒屋離れが進んでいると言われていますが去年のオープン以来全国に25店舗を展開する盛況ぶり。
ワッホ〜ッ!男女ともに納得しなおかつお店も利益が出るこの価格設定。
どのように生まれたのでしょうか?男女の価格の差っていうのは最初からあったんですか?
(東)いや当初は無くてですねそもそもは通常の居酒屋で単品で頼んでいただくっていうシステムだったんですけども。
いっそのこと0円にしちゃえっていう形で結果まあ0円でっていう形になった。
女性はですよね?女性は。
はい。
女性は0円。
へぇ〜!やっぱり変わりました?一律で取ってた時と女性無料になってから女性の来る…。
そうですね。
やはり女性は来やすいと言いますか。
はい。
きっかけが単純に増える形なので。
なるほど。
はい。
男性はどうですか?反感はない?アハハハッ。
いや全然そんなにはというかほぼいらっしゃらないですね。
もともと普通にデートしててもおごること多いですからね。
そうですね。
お金持ってりゃね。
なんか…なんでしょうね?すごい健全な雰囲気でしたよね。
健全ですよね。
来てる男性のお客さんも結構男前の若い人とかがいましたよね。
でもまあよくできたというか。
よくできてますよ。
突いてますよね心理を。
心理を本当に突いてますよね。
確かに。
しかも女性は無料。
なかなかうまい。
絶妙なんですね。
絶妙やと思うよ。
価格付けも絶妙でしょ?女性は0。
でもうこれ本当うまいんですけど別にどっちをタダにしてもいいわけでしょ?本当は。
男をタダにしようが女をタダにしようが本当はどちらでもいいんだけどやっぱり女をタダにするんですよね。
うん。
なるほどね。
大体…。
もう答え分かってると思いますけど。
はい。
まあねそれはまあそうですよね。
男はね払うぞってお金を。
ほぼほぼ。
今の店が全てやと思うの。
お酒っていうのは。
えっ?その男女の出会いって事?出会いが大きいと思うの。
1回カウンターで大悟さんと2人で飲んでるときに僕がまあまあ真剣に悩み相談してたら大悟さんと何か目合わへんな思たら大悟さん僕の向こうの女の人見てましたもんね。
いやだからそういうもんやん。
そういうもんやん。
ね?先生。
そんなもんです。
当たり前です。
しかも酒が入ってるんですから。
ふだんからやっぱり男女で行ったときに男性が払う事のほうが多いから逆に女性が払って男性タダやと女性行きにくくないですか?それもあるんですが女性はやっぱり……ってよく使うんですけど。
だから安くするとドーンと入ってくるのが女性で男性はあんまり変わんないんで。
そうやって価格をねいろいろ変えていくわけですよね。
この人にとってはこの価格でも来るぞとか。
微妙なんすね。
微妙。
だから映画館とかそうですよね。
大人料金子ども料金。
学生割引。
ハッキリしてますもんね。
ハッキリしてるんです。
大人は多少高くても見に行くと。
子どもは高いと見に行けないから安くしてるという事ですよね。
おっしゃるとおりですよね。
ああいうのはだって別にね同じ一席だから同じ料金でしょ?普通は。
ホンマですね。
よう考えたら。
割引価格は子どもの分を支払う大人やお小遣いが少ない学生の心理を突いた価格設定だったんですね!さて番組冒頭に登場した3本のワイン。
価格と味の関係をひもとくため大悟さんと又吉さんには値段の違うワインを飲み比べてもらいました。
違いが分かりましたか?うん。
頂きました。
どれが一番おいしかったですか?う〜ん。
僕は正直これは何か味違うような気するんですけど。
これが違う?これ辛くないですか?3,000円。
まあ多少なんか違う感じもするけど。
でも5,000円と1,000円がこんだけ同じやったらもうあしたからわしワイン飲まんわ。
(笑い声)もしこれが本当なら。
だからわし…う〜ん。
全部一緒ですか?中身が同じってどういうこと?何がやりたかったかって言うと普通引っ掛かる人はとにかく…う〜ん。
銀座のお酒はまずいわけがない。
(2人)はい。
そういうの「ヴェブレン効果」って言うんですけどなんか高いとおいしいって感じちゃうのがあるんですよね。
今日2人とも引っ掛かんなかったんで。
いや僕はでも3,000円が辛いって思って…。
いややっぱり駄目やな。
わし酒飲んじゃうとその駄目ですね。
反省すべき点。
ガチでカッコつけにいったの。
わし今は。
だまされなかった。
だまされなかったという。
冷静な大悟さんやったらやっぱり5,000円が一番うまいって。
…いうぐらいのリップサービスできる人間です。
本当は。
(笑い声)スタッフの皆さん本当はできるんですけど。
こと酒になっちゃうと。
でも今の何となくあるでしょ?そういう。
いやそれはもう当然。
僕やっぱりプレゼントというかお土産とかの時ですね。
贈り物の時とかに思うときはありますけどね。
基本的には高いものの方がいいと思いますけどね。
何でも。
なっちゃいますよね。
はい。
本当の価格質ってよく分からなくなっちゃいますよね。
なんか価格さえよければ高ければ。
行ってみな分かんないじゃないですか。
温泉とかも…。
メッチャ高いのとまあまあ高いのと安いのがあって安いのは安いので別に全然いいやんって思うんですけど。
高いのとかも行ってみないとどう違うのかって分かんないですからね。
だからそれこそ大事な日とかああ今日は休もうかみたいな時って何か高いやつ行ってみようかなと思っちゃう時ありますよね。
サービスって本当に…。
うまいですよね。
サービス業難しいんですよ。
間で何のお金が加わってるか分かんないです。
分からん時ありますね。
さっきの満足度っていうやつですよね。
あれがあればいいんですけどね。
本当にお酒だけじゃない…。
ワインなんて……と思うてますもん。
(笑い声)だからそこへの値段みたいなとこもありますし。
ありますよね。
だから吉本さんのライブなんかもあれは本当は転売できないんでもっと差別価格ガンガン使って。
う〜ん。
僕あれ思いますわ。
ライブより飛行機とか電車とか新幹線とかでメッチャ安いのあってもいいのになって思います。
飛行機はもう最近ありますからね。
ずっと立ちでもいいから若者10代ぐらいがどこまでも行きたいと思った所に行ける。
過酷でもいいから。
それあったらうれしいっすね。
新幹線で僕もうこの状態で1回も動かんから1,000円でとか。
そんなんあってくれたら僕メッチャ…今はしないですけど若い頃それやってくれたらいろんなとこ暇で時間あんのにどこも行かれへんみたいな。
金無いからっていうね。
飛行機思いますわ。
空港だけはしっかり差別してるなって思って。
してますよね。
あの金払うてるあの高いのと低いのね。
あんな堂々とようさん金払うてるやつだけ先入れますなんてようね言いますもんね。
でもそんだけの価格差ありますからね。
ふざけんなっていうぐらいファーストクラス高いじゃないですか。
ファーストクラスでもうけが出てるって言いますよね。
ビジネスとかは実はもうもうけが無いっていう。
へぇ〜!まだビジネスとか乗らないんですか?エコノミー?海外とか行くのはもう全然エコノミー。
まあ変な話あれが付けばね旅行会社のとかタイアップが付けば。
(笑い声)メチャメチャリアルな話でした。
機内食食うてるシーンをデジで撮り出したらビジネスですわ。
う〜ん。
でもそういう話聞いてるといろんな価格に対して敏感になりますね。
敏感になってほしいです。
だまされんとこって思いますね。
でも長期的に考えたら大悟さんみたいにず〜っとある所がいいんだろうと思ってた方がいいかもしれない。
だから楽しめたらいいっていう考え方でおったら割と安全かもしれないですね。
だって先生はそういう研究とかそういうお仕事ですけども一緒に旅行行きましょうや言うて行ったときに言わないでしょ?「いやこれこっちの方が経済的にいいわ」とか。
言わないですよ。
そんな人1人でもおったらね。
嫌でしょ?嫌ですもん。
大悟さんやっぱりいろんな所で飲んでるからなんか自然と身についてますよね。
そういう価格差別とか。
そういうのが。
でも何となくボンヤリ気付いてたというか分かってたこともあったり今日先生から聞いて「なるほどな。
知らんかったな。
それはこういう考え方したほうがいいな」とかもありましたけども。
やっぱりその気付いてたんでしょうけど気付かんフリしてた自分が今までいたという事はやっぱり酒の飲む場でそんな事考えちゃ終わりだなと。
ああ。
先生申し訳ないですけど…
(笑い声)又吉さんはどうでした?今日。
そうですね。
やっぱりその…何か不満があったりこれちょっとだいぶいかれたなって思うとこは行かんほうがいいっていう…。
基本楽しけりゃいいんですよ。
そうですよね。
支払い意志額が高けりゃもう何やってもいいんですよ。
自分の価値に合ってればいい。
その値段ってことですもんね。
それよりも価値を感じれば飲んでもいいよと。
ね。
そういうことですよね。
そういうことです。
それを再認識しました。
はい。
僕たちはいつのころからか「それ」を曖昧にしてきた。
2015/07/10(金) 00:30〜01:15
NHKEテレ1大阪
オイコノミア「それっておトク?飲み屋選びの経済学」[字][再]

お酒好きには由々しき問題が、飲み代。飲み放題は本当におトク?…などなど、経済学で、飲み屋さんの値段の付け方を解明。賢く得するお店のチョイスの仕方、お教えします!

詳細情報
番組内容
大人の楽しみ、お酒。仕事が終わると、ついつい飲み屋さんに足がむいてしまう人も少なくないはず。おいしく飲んでストレス解消は結構ですが、気になるのがその代金。手ごろなお店を選んだはずなのに、思ったより高くついたなんてこと、ありませんか?ゲストは又吉さんの飲み仲間、酒豪で知られる千鳥の大悟さん。どんなお店を、はたまたどんなお酒を選ぶのがトクなのか?お酒の値段の付け方のカラクリを経済学の視点で検証します。
出演者
【ゲスト】千鳥大悟,【出演】又吉直樹,【解説】大阪大学教授…大竹文雄,【語り】朴ろ美

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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