梅雨で家にこもっているあなた。
江ノ電でグルメの旅に出かけてみませんか?鎌倉から8つ目の
江の島が目の前。
この漁協の直売所が人気のグルメスポット。
平日の昼間なのに大勢の客が
実はこの店メニューは魚のフライだけ。
その日の朝とれたものだけを揚げている。
いちばん人気はこのアジフライ
いい音!
ちょっと甘いものが食べたい方にはこちら
この時期のお勧めが最高級の豆を使った
黒蜜をたっぷりかけていただきましょう
もうすぐ夏本番江ノ電の季節がやってくる
お勧めは水中花火が見られるこのイベント。
去年は14万人が訪れた
突然ですが
知ってました!?
江ノ電だけじゃない
みんな東急電鉄だったのだ
今夜はあなたの知らない東急の新戦略に迫る!
私鉄のなかでも抜群の知名度を誇る東急。
正式名称は
他の私鉄と比べても東急がダントツ。
まさにナンバーワンの私鉄会社だ
関東には地下鉄を除いて大手私鉄が8社ある
そのなかで東急は渋谷を起点に東京南部や神奈川県に路線をのばしている。
その沿線には全国的にも有名な駅がめじろ押しだ
例えばレトロな駅舎が印象的な
豪邸が立ち並ぶ高級住宅街の代名詞だ
渋谷の隣
道行く人はみんなオシャレ
そしてこちらは
女性に人気の街だ
おっ行列を発見!
わざわざのぞきこむ人も
ここはチーズタルト専門の店。
北海道とフランスのチーズをブレンドしクッキー生地に包んで焼きあげた。
これが大人気!
そうここ自由が丘は
人気の洋菓子店が軒を連ねる。
それをお目当てにこんなに人が
自由が丘のスイーツ人気は今に始まったわけじゃない。
こちらは創業80年以上の老舗。
看板のスイーツはこのモンブラン
実は日本で初めてモンブランを売り出したのはこの店なのだ
スイーツの激戦区自由が丘。
ここに4年前オープンしたのがこちらのお店
人気はあったか〜いパイに冷た〜いアイスクリームをのせたこのスイーツ
おいしそう!
常連さんもガッチリつかんでいる
オーナーの藤田さん。
なぜわざわざ激戦区の自由が丘に店を出したのか?
人気の街がキラ星のごとく並ぶ東急沿線
関東の住みたい街ランキングを見てみるとなんとトップ10に東急沿線が5つもランクインしている。
東急沿線は人気があるんだねぇ
他の沿線に住む人に聞いてみた
こちらは東武沿線にお住まい
では東急沿線の方はどう思っているの?
住んでいる人も鼻高々。
そんな街をつくってきたのが東急電鉄だ
売上は1兆円を超える大企業
本社の一角でなにやら作業をしている集団が
その中心にいるのが…
東急の歴史はまさに渋谷の歴史。
時代とともに振り返ってみよう。
これは昭和初期の渋谷駅前。
真ん中のチンチン電車は玉川線。
のちに田園都市線になる路線だ
渋谷の街にロープウェーがあったのをご存じですか?昭和26年から2年間東横百貨店と写真奥のビルを結んでいた
距離は100m足らずだけど渋谷の街を一望できて子供たちに大人気。
右下に見えるのは今のスクランブル交差点
こちらは渋谷駅の東側にあった東急文化会館。
屋上のドームはプラネタリウム。
ここでデートした人も多かったのでは?
そこに今はヒカリエが建っている。
実は東急の別名は
渋谷を日本有数の街にした立役者のひとつだ
駅前のバスを見てみるとこれも東急
開発に必要な工事もグループ会社で行ってきた
一大コンツェルンなのだ
東急は
野原を拓いて線路を敷き沿線に宅地を造成して街をつくるという鉄道のビジネスモデルを確立してきた
東急の街づくりの象徴が東横線の田園調布。
当時最先端だったイギリスの街づくりを導入。
駅を中心に放射状に街をつくった。
あの長嶋さんも現役時代田園調布に引っ越してきた
豊かな緑の中に豪邸が立ち並び今も日本有数の高級住宅街となっている
そのノウハウで開発されたのがいまやドル箱の田園都市線
ついに溝の口長津田間が開通した。
横浜郊外の丘陵地に線路を敷き宅地を造成。
そこに住宅を建て街をつくる
その典型がここ
駅の周りに商業施設その外側に住宅を置く田園調布以来の東急の街づくり
80年代ドラマの舞台となり有名になったこの街には暮らしやすさの工夫がさまざま
安全で快適。
住宅地に店を置かない静かな環境で人気の街となった
しかしあれから30年。
たまプラーザはある問題を抱えていた
丘陵地帯を開発したため坂道が多く高齢者には住みにくい街になってしまったのだ
街も人も年をとる。
その対策に東急はすでに動いていた
そのひとつとして駅前に高齢者向けのマンションを建設。
さまざまな仕掛けを施した
いらっしゃいませ。
小野瀬さんご夫妻はともに80代。
2年前坂の上の一戸建てからここに引っ越してきた
2人で暮らすには十分な広さ。
そして段差のない
実際に駅まで行ってみると確かに坂もないし外に出ないので雨にも濡れない。
2分も歩けば改札口に
更に駅までの間にはクリニックやデイサービスなど。
高齢者にとって住みにくくなった街を住みやすい街に変えたのだ。
更に東急は入居者たちのためにこんなサービスを開始した
ネットで注文すれば重い食品や日用品を家まで届けてくれるのだ
高齢者をサポートするサービスは他にもある
手入れが面倒なエアコンのクリーニング
更にお年寄りにはやっかいな重い家具の移動も代わりにやってくれる
どうもありがとうございます。
コンセントはどこに?ここで大丈夫ですか?はいそこで使いますので。
注文はインターネットで簡単にできて43種類ものサービスが受けられる
気になるのはシルバー世代が引っ越して空き家となった家をどうするか。
東急はそこにも手を打っていた。
高齢者が手放した家を子育て世代向けにリフォーム
人気の街たまプラーザに住みたいという若い世代を呼び込んだのだ。
だからたまプラーザの駅前を見てみると若いファミリー層の姿が目立つ。
世代の循環それが東急の新しい街づくりだ
住みたい街を住み続けたい街に。
今夜は東急電鉄というと僕はたまプラーザにもう35年以上住んでおりまして親近感があるんですね東急電鉄に当然。
東急沿線沿いの街というのはやっぱり清潔感であったり高級感オシャレっていうイメージは強いんですけれどもどういうことを意識して街づくりされたんですか?高齢者が住んでいた住居邸宅の仲介というものも紹介されてましたが利用者は増えていってるというか多いんでしょうか?どうでしょうか?そういった私どもだけでもそういうかたちのなかですでにそうやって顧客っていうか利用客っていうか住んでる住民の側に立って考えるというのは簡単なようで難しいんじゃないですかね。
そうかもしれませんけども…。
快走を続ける東急電鉄。
しかしそこに人口減少の影が
東急は沿線の人口が2020年をピークに減少すると予測している。
お客が減っては一大事。
そこで生き残りのため新たな戦略を打ち出した。
キーワードは
(ナレーター)たとえ太陽や土がなくても照明空調ネットワーク技術によって鮮度が長持ちする野菜を高速で栽培していく。
世界中に安定した食環境をつくる新しい農業のカタチです。
渋谷から田園都市線で6つ目。
ここは世田谷区二子玉川
通称ニコタマと呼ばれるこの場所は自然も豊かで東急沿線でも人気の高い街だ
きたるべき人口減少時代。
鉄道会社にとっては大問題だ。
だが東急はここニコタマですでにその対策に動いていた。
その拠点が
今年4月駅前に拡大オープンした東急の商業施設だ
新戦略のキーワードは
その1つがこのスペイン王室御用達のデリカテッセンだ。
日本初上陸だがすでに客のハートをガッチリつかんでいた
スペインの生ハムのサンドイッチやトマトソースを使った魚の炭火焼きといったスペイン風のさまざまなお総菜
いちばん人気がこの
デニッシュに似た優しい甘さと外はサクサク中はしっとり。
スペインの伝統的な菓子パンだ。
それここでしか食べられないんだよ
子供も含めて。
ここにしかない店がもう一軒。
あの蔦屋の新業態蔦屋家電の一号店
こちらは食に関する本のコーナー。
その先にはキッチン家電が。
そうここは本と家電が融合した世界初の店
新しい発見がありましたよ。
これもうなんだかわかりますよね?
そうこれは持ち運びできる軽量マッサージチェア。
これなら自宅のイスに置いたりオフィスや車の中にも持っていける
おっ世界の名器ギブソンのギター。
その奥にはギターと同じデザインのスピーカーが。
実はこれを世界でいちばん最初に売り出したのがこの店
ここだけにひきつけられて客は足を運ぶ
客を呼ぶのは大成功。
だが東急には更に大きな構想がある
二子玉川を働いてよしの街に。
そのために造ったのがこの巨大な
中を見せてもらった。
ここにこの夏ある大企業が引っ越してくるという
1万人企業の誘致。
だが東急の本当の狙いは…
職場のそばで暮らす
働く人に沿線に引っ越してもらおうと考えている
二子玉川ですでに職住近接を実現している人もいる
東急が共同運営するシェアオフィス
以前は江東区から小一時間かけてここまで通っていたが
磯村さんのお宅は駅から10分ほど
引っ越した理由は通勤の便利さもあるが2歳の娘華ちゃんの存在が大きいという
以前は華ちゃんが起きる前に出勤して帰宅したらもう寝ている。
一緒に過ごす時間がなかなかもてなかった。
今では保育園に送るのが毎日の楽しみだ
車が通らない多摩川沿いの道をのんびり
(鼻歌)
そりゃ鼻歌も出ますよね
華ちゃんを保育園に預けても家からオフィスまでわずか10分
しかも地域の人との交流が増えそれがきっかけで地元の仕事も来るようになった
街そのものの魅力を上げる。
それが人口減少に立ち向かう東急の新たな戦略だ
私も子供産んだら二子玉川に住もうって思いました。
いい街ですねやっぱ人気ですもんね。
今のVTRの冒頭のほうで野本さんが要するにこの街っていうかこの場所でしか味わえないっていうかここに来なければ体験できないような街にしたいっていうのはどういうふうに考えればいいんでしょう?野本さん実は電鉄に入られてからメインストリームを歩んでこられた方ではないような…。
鉄道とは無縁のサラリーマン人生を歩んできた
鉄道で結局成長した会社ですし鉄道がグループ全体の中核なわけですよね。
メインストリームではないメディア事業部とかで発見したり経験したりしたような野本さんを社長にした東急電鉄もすごいなと思って。
それは私もすごいなと思いますけどね。
やはりたまたまそういうような巡り合わせだったのかもわかりませんね。
そんな野本の転機はケーブルテレビの社長に就任したとき。
そこは6億5,000万円の赤字を抱えたお荷物的存在だった。
いったい何が問題なのか。
ある日野本はその原因を目の当たりにする。
そこは営業部
営業なのにほとんどの社員が外回りに行かずデスクに座ったまま
外回りになんか行く必要はない。
そんな表情だった
電車は黙っていても客が乗ってくれる。
そんな鉄道会社の体質が子会社にまで染みついているのか
しかし野本は3年で赤字を解消し子会社を再建してみせる。
いったい何をやったのか?
対応とかサービスとかすごく悪かったですよ。
申し訳ございません。
僕早めに入ったんですけどコンバーターっていうかあれを買うんだけどさ買いたいですとかって言ってもえ?みたいな感じでちょっと大げさですけど。
いやそうだと思いますね。
なんでですか?こんなにすばらしいビジネスモデルだったのに。
ドアが開くとねホームからバッと乗りますもんね。
こんなこと言うとあれですけど例えば電鉄から出向してるような社員の皆さんが誘導すると意識改革っていうのは簡単じゃないですよ。
もうおっしゃるとおりです。
ですから当時やはりやっていいんですか?っていうのは通じてないんです。
聞こえてくるわけですね。
どうやって皆さんの意識を変えたんですか?昼飯っていうか弁当…。
何百人といたでしょ?全員と?ご飯食べた?なるほど。
そうやってだんだんだんだん赤字が減ってきてこうなってきたんですね。
今サービスいいよ。
ありがとうございます。
電話するとすぐ来てくれてちょっと映りが悪いってだけで。
ありがとうございます。
東急のおひざもと渋谷には驚くべきパワーがある。
こちらは人と企業の仕事を結ぶサイトを運営するIT企業。
2年前に渋谷に引っ越すと
依頼総額は500億円を超えた
このあと企業のパワーをアップさせる東急の渋谷プロジェクトに迫る!
言わずと知れた若者文化の発信地だ
渋谷の大家と呼ばれる東急グループは今大家の威信をかけて大規模な再開発に着手している
特別に地下の工事現場に入れてもらった。
下りていくとそこには巨大な空間が
渋谷の地下で進んでいた大規模工事
工事が行われているのは渋谷駅の東側。
577億円の巨費と17年の歳月をかけて巨大な地下街をつくるという
そして地上ではJRやメトロと手を組んで渋谷をそっくりつくり変える計画が。
東急の負担だけでもおよそ2,000億円
そのランドマークとなるのが高さ230メートルのこの超高層ビル。
屋上は大展望スペースとなる
360度の大パノラマが楽しめる。
東京オリンピックに合わせて観光の目玉にする狙いだ
その先渋谷の街をどうするか。
東急本社では渋谷の新たな顔づくりが進んでいた
東急の狙いは若者の街渋谷に新たなビジネスシーンをつくること。
そこで今取り組んでいるのがこれ。
ITベンチャーやクリエイターたちが出会いビジネスチャンスを広げるための会だ
渋谷をITの街にしようと東急はすでに動き出していた
クリエイターが自らのアイデアをプレゼン
このクリエイターが提案したのは落し物をしなくなる便利グッズ
例えばこれを鍵につけ机に置いたまま離れると…
(アラーム)
アラームが鳴った。
そしてスマホに鍵が手元から離れたというメッセージが
これを大事なものにつけておけばなくす心配がない。
こうしたアイデアが大きなビジネスチャンスにつながるという
単に箱をつくるだけでなくビジネスの種をまき街の表情まで変える。
これが渋谷の大家が挑む大改革だ
渋谷もゆくゆくはITの街にするというお考えもあるようなんですけどもそれはどういったことなんですか?でも渋谷は確かにかっこいい街っていうイメージがありますけど単に誘致っていうかIT企業の皆さんいらっしゃいっていうだけでは来ないと思うんですよ。
おっしゃるとおりですね。
やっぱりIT企業の方たちが今度は来てやはり人口減少問題っていうのが鉄道会社にとって重要な曲がり角であるってことにたぶん気づかれるのが早かったと思うんです。
そのなかでビジネスをやっていくうえでいちばん何が重要だとお考えですか?結局人口減少っていうか少子化の問題っていうのがもうすぐ曲がり角になってきて…っていう危機感を東急電鉄は共有してたわけですかね?結構。
もうほとんどあるようなものかもしれませんね。
かっこいいですね感動しちゃう。
このあとは儲けだけに走らない…
街づくりに定評のある東急だが実は地元の店も大切にしている
ここは二子玉川ライズの近くにある商店街。
ライズができたにもかかわらず客が増えたという。
理由は東急の二子玉川駅のホームページに。
そこには商店街を紹介するページが。
東急は客を囲い込まず街全体を活性化しようとしているのだ
商店街の1軒のカフェも満席
野菜中心の自然食にこだわる店だがライズができて客足が減るどころか5割も増えたという
味噌。
味噌?味噌の味がする。
幸せ。
街とともに生きる…それが東急の街づくりだ
収録を終えて村上龍はこんなことを考えた
2015/07/09(木) 21:54〜22:54
テレビ大阪1
カンブリア宮殿【圧倒的な付加価値を生む!21世紀の街づくり革命】[字]
東急電鉄といえば鉄道事業。そのイメージが非常に強いが、根底にあるのは「街づくり」だ。住宅や商業地を造成し、それを鉄道でつなぐ。そんな東急電鉄の新戦略に迫る!
詳細情報
番組内容
鉄道事業を展開する東急電鉄。東急と言えば、“電車”というイメージだが、実は、その根底にあるのは『街づくり』。『切り拓いた土地に住宅や商業地を造成し、それらを鉄道でつなぎ、地域の価値を高めて沿線住民・利用客を増やす』というサイクルを創業時から続けている。そんな東急が、いま21世紀型の街づくりに乗り出している。これまでベールに包まれてきた、売上高1兆円超を誇る東急電鉄の新戦略を徹底解剖する。
出演者
【ゲスト】東京急行電鉄 社長 野本弘文
【メインインタビュアー】村上龍
【サブインタビュアー】小池栄子
関連情報
【ホームページ】
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/
【公式Facebook】
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【公式Twitter】
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