和風総本家スペシャル「巨大な日本を作る職人たち」 2015.07.09


旬の小鉢が大好きな豆助
豆助きょうは今が旬のアレを使った小鉢よ
その小鉢とは?
それは産卵前の…
…そう蛸を使った小鉢
その蛸を堪能できるのが夏の食卓を涼やかに彩る…
日本人でよかった〜
心からそう思わせてくれるこれぞ旬の小鉢
あなた〜できたわよ〜
日本っていいな〜和風総本家のお時間です
小さな島国日本から生まれた巨大なもの
それは日本の技術力を駆使した職人技の集大成
・はいこのまま送って・せーの…
身近にあるけれど見たことなかった…
そこには想像をはるかに超える職人さんの技と情熱がありました
豆助まずは私たちの生活に欠かせない巨大なアレよ
こちらの工場にある巨大な物を作る職人さんがいます
運ばれてきたのは材料として使用する…
使うのは長い年月に耐えうる強度を持ち腐食に強い芯の周辺部分
その最初の作業は機械による加工から
ゆっくりと機械の中を進みながら様々な箇所が削られ単なる角材が徐々にある巨大な物の材料へと変化
そのできあがりの形を見てみると
左右にはなにやら凹凸が作られています
こうして長さ4mの木材を140本
さらにひと回り小さな木材85本の加工が終わると機械の出番は終わり
新たな職人さんに引き継がれるやいなや…
早速なにやら細かくチェック
何をしているのでしょう
職人さんの言う「死節」がこの部分
そこで職人さん…
一見…
実はこの作業枝のあった角度を考えて的確に削り落としていく職人技
こうしてすべての死節に穴を開けたところで…
杉の棒をその穴に打ち込んで埋め木をしていきます
あとは余分な部分をカット
こうして製品の質を下げる原因が一掃された新たな木材で…
その木材は今度は長野県にある別の工房へ
そうここでの作業は木材の漆塗り
こちらの職人さん山車や食器なども手がける木曽の漆職人
さあ早速作業開始
丁寧に漆を塗り込んでいきます
しかしこの漆を塗る工程には…
そう…
それも製品の内側だけに塗るのは見栄えを良くするためではなくある別の理由から
こうして丁寧に職人さんが2度塗りすることで美しい光沢艶を兼ね備えた140本の木材
これ以外にもその製品に使うパーツがこんなに
ここであなたに質問
一体な〜に?
さぁ本日の「和風総本家」は「巨大な日本を作る職人たち」でございますまぁわれわれの身近なところにはですね実は巨大なものが本当に多く存在しているわけなんですよね萬田さん何かお話になりますか?そうね入りきれないのね貧血気味ですねもうすでにここまでご覧になってどうですか?この造りとかじゃなくて巨大なだけでもう嫌らわれて…嫌われてはないですよねということで最初の問題にいきたいと思いますが漆をね内側にだけっていうことは見えない部分に塗ってるってこと?そういうふうに考えていただいてさしつかえはないですねあれで全部なんですか?部品は基本的にはこれだけでいけると思います
(伊集院)それほど特徴的な…そうなんだよ!これがないと皆さんの生活は成り立たないと言っていいですねっていうことはコレをボクらも使ったことがあるってこと?使っていることを意識することがあまりないかもしれませんが必ず使っています必ず使ってるの!?必ずです!ということで皆さんお書きいただきましょう
(伊集院)今最後まで全然わかんなくなっちゃったぞ
(マギー)最後のあんまり聞きたくなかったかもしれない
(マギー)何だろう?はいお出しいただきましょうどうぞ山田五郎さんからいきましょうほらしょうゆとかお酒とか醸造のものを作るやつデカいじゃんマギーさんいきましょうか私は「橋」あぁなるほど巨大ですね〜巨大だし「生きていくうえで不可欠」と言っていたので…だいぶ渡ってきたからねどっかではね築地ですからやっぱりね橋たくさんありますからありますよねなので萬田さんいきましょうか塀みたいなもんですよねごみを隠すごみ収集所でいいの?「ある意味BOX」っていう書き方が斬新だよね
(笑い声)ちょっとちょっときょうどうしたらいいの?なかなか書かないですよ「箱状の」とか書いて「ごみ収集所ある意味BOX」
(笑い声)
はたして…
木材が運ばれたのは東京にある現在建設中の…
来年4月に完成するこちらにその巨大な物が置かれます
いよいよ木材がその設置場所にやってきました
なんと完成を遂げると…
いよいよ組み立てが始まりました
まずはコンクリートの上に…
そこに…
漆の面を上にして土台の上に次々とのせられていきます
こうして並び終えるやいなや職人さんが運んできたのはコルクのような小さな木材
すると…
こうしてピタリと合体
機械で作られた凹凸はそうきっちりとはめ込むためのもの
こうしてすべてを組み合わせると…
漆の光沢輝く見事な円形に
ここからは足場を組んでの作業が始まります
まずは運び込まれた木材に4mの鉄の棒を通します
その数右と左にそれぞれ1本ずつ
実はこの鉄の棒はいわば芯
木材の穴に通しひとつひとつ職人さんの手でしっかりと積み上げていくのです
その木材の数計34本
危険を伴う作業ゆえ気を張り詰めたまま黙々と…
東京メトロの研修センター内に組み立てられていく…
豆助も気になるわよね〜
まったく見当がつかないまままたも新たな材料が…
そうこれは…

長さ4mの木材140本
なんと今度は140本の木材を一つ一つ円形の床にはめ込んでいく工程
実は木材にはわずかな曲面をつけ140本できれいな円になるよう加工されていたのです
上下・側面そしてはめ込み部分すべてに目を配りながら…職人さん4人がかりでおよそ3時間
巨大な日本が徐々に完成に近づいていきます
そして…ついに残るは最後の一本
はいちょっと待ってね〜オッケーオッケー…ストップはい下げて〜・はい
こうして140本の板がはめ込まれました
東京メトロの研修センターに設置された巨大な日本
果たしてその正体は?
正解は…
受水槽とは…
現在…
50年ほど前から作られてきました
今回製造を行う日本木槽木管では羽田空港や帝国ホテルにも受水槽を設置してきました
漆さらに江戸の昔から伝わる木おけの技術によって作られるという木槽
その作業もいよいよ最終工程
用意されたのは…
実は組み立てていくうちにどうしてもできてしまう底板の大きな隙間
そこで4人の職人さんで一斉にタガを締め上げます
1滴の水も漏らさないことが受水槽の絶対条件
あのいくつもの隙間がゆっくりと姿を消していきます
最後に蓋を閉めようやく作業は終了
巨大な木製の受水槽
おいしい水を守り続ける大きな陰の立役者です
というわけで正解は「木製の受水槽」でしたいやいやいや…全員不正解ですいやいや…「不正解です」ってさ出ないでしょこれ答え桶で外れたらもう…受水槽って書かなきゃダメってことだよね?いや「槽」って書かないでしょ…
(マギー)書かない
(山田)ねあの真ん中に入ってた仕切りみたいなのは何なの?あっ!あれ何だろう?えー半分掃除したいときにすべて一度に掃除するとその水が使えなくなってしまうので片側だけ掃除をするときは片側は使えてきれいにしたらそちらに水をためてもう片側を掃除するすごいなぁ
豆助日本の最先端技術を支えるアレよ?
日本のものづくりを支えるこの街にも巨大な日本を作る職人さんがいました
使用するのは…
この「ニブラ」と呼ばれるカッターで描いた線に沿って切断していきます
こうして切断することおよそ90分
ついに作業が終了
その大きさは通常サイズの5倍以上の…
果たしてこの円から作り出される巨大な物とは?
加工はもちろん次の作業場まで移動するのも職人さん5人がかりの大仕事
ここでアルミ板は…
クレーンによってゆっくりとつり上げられていきます
そのアルミ板を今か今かと待っていたのはこれまた巨大な円すい型の物
円形に加工されたアルミ板をこの金型で円盤状に成型するのがここでの作業
早速アルミ板を金型へとセットすると…
徐々にスピードを増しながら回転
さあここからが職人さんの腕の見せどころ
おもむろに手にした…
そうこれから始まるのはヘラ絞り
ヘラ棒と呼ばれる鉄の棒で平面状の金属板を加工する日本古来の手法
しかしこれだけ大きな板になると作業も2人がかり
このあと…
豆助見逃したら後悔するわよ!
ヘラを押し当てるのも2人がかり
互いに呼吸を合わせながら2m以上ものアルミ板を円盤状に仕上げていきます
アルミの板とはいえ通常の倍近い厚みがあるため全体重をかけながら格闘すること30分
するとご覧の形に
徐々に円盤の形へと近づいてきました
さあ一体何が作られているのでしょうか?
こうしてあらかた形ができたところで職人さん
(アルミを叩く音)
アルミを叩き始めました
これは?
型に密着していない場合
(鈍い低音)
鈍い低音ですが密着していると
(高音)
こんな高音に
機械ではできないといわれる1mmの誤差すら許されないヘラ絞り
その職人の技を必要とする巨大な物とは
そうパラボラアンテナだったのです
衛星からの電波を送受するための超巨大パラボラアンテナ
ちなみにその大きさの違いはこのとおり
最先端技術を支える町工場の職人技
その力強い手のひらが巨大な日本の未来をつくりだしているのです
豆助日本の産業に欠かせない巨大なアレよ
こちらの方々がある…
道具を携え入っていったその場所には
なんとも…
どうやらここが職人さんの作業場
直径3mの巨大な筒
何なのでしょうか?
ここで職人さん筒の内部にシート状の物を広げると…
ウレタン樹脂を染み込ませたローラーで丁寧に貼り付けていきます
これは通称FRPと呼ばれる繊維強化プラスチック
完成した際に高い強度を保つためFRPに含まれた気泡を十分に取り除く必要があるのです
すると…
巨大な筒がゴロリと回転
こうして少しずつ回しながらFRPを筒の内部全体に
職人さんが3日間かけて丁寧に覆っていくのです
こうしてFRPを5層に重ね合わせたら
製品のよしあしを決める大事な工程へ
これから移動が始まるのかと思いきや…
何やら筒を解体していく様子
クレーンで筒を吊り上げ始めました
すると筒の中から現れたのはさらなる筒
実はこれFRPを型から外す作業
下の型を外してからもう一方の型も外していくと
見る見るFRPがへたっていくではありませんか
しかし一定の…
ここであなたに質問
全長5mFRP製のパーツで作る日本の産業に欠かせない巨大な物とは一体な〜に?
難しすぎるね〜何これ?
(マギー)ヒント少な〜い岡山県は真庭市でございます繊維強化プラスチックというあれが材料の一部と…一部?職人さんおっしゃっておりましたどれぐらい?一部ってあれ半分とか…あれはもうたったの10%ぐらいとか10%ということはないですね伊集院さん半分はいってないってこと?半分は私の考えではいっていると思いますあっ結構…結構なパーセンテージ占めてる…もうまあ中心と言っていいと思いますねこれボクら目にすることあります?ありますね〜あります!ある?
(伊集院)きょうは?
(山田)きょうは?きょう見た?この辺りに…と言われるとあまり強くは言えませんが…例えばロケに行かれたりとかそういうところではじゅうじゅうロケ行って見てるの?これねえ?萬田さんねえ?な〜に言ってるの?
(笑い声)もう酔っちゃってんだこれ巨大酔いちょっとね映像の途中からぐったりしてるんじゃないかなっていうねホント?わかった?デカイなぁ〜つってええちょっとお疲れなような感じだったので…申し訳ない見てるの?どの辺で見てんだろうね?都会で見るってったってうーん…まあどちらかというとまあ地方というか…少し都会というよりは少しまあ郊外とか…という印象はありますねえー?もう全然わかんないな
(マギー)何だろう?全然わかんないな
職人さんが作る日本の産業に欠かせない巨大な物とは一体?
へなへなのFRPの中に鉄の輪を設置してまずは円形に固定
これは別のパーツを組み合わせるための下準備
豆助も見たことのあるアレよ!
そこへ運ばれてきたのは円錐形の型にまたまたFRPを貼り付けた物
こちらも先ほど同様型から外していきます
こうして2つ目のパーツが出来上がるとさらにもうひとつ合計3つのパーツが完成しました
一体何が作られるというのでしょうか?
その正体がついに明らかに!
まずは…
さらに円盤状のパーツを取り付けると…
最後にフタを設置すれば準備完了
全長7mの巨大な物の正体
そろそろ皆さんおわかりでは?
本来の姿は円錐形のパーツを下にしたこの状態
これってきっとどこかで見たことあるはず
この大きな筒は…
それはこちらの建物に隣接されていました
レバーを引くと中から大量に出てきたのは粒状の物
何を入れる物かもうおわかりですね?
ということで正解は…
今回作っていたのは…
ちなみに…
一度の補給で大量に安全に飼料を保存
私たちの食卓には欠かせない巨大な日本がここにありました
ということで正解は「飼料タンク」でございましただから?だから?だから?ではオマケで正解です
(伊集院)超悔しいわ!超悔しいわ!これでオマケかい!
(拍手)正解は「飼料タンク」ということでえー…
(笑い声)正直申し上げてねいやさすがですよ
(山田)あ〜よかったよかったええ…
次は日本伝統の巨大なアレよ豆助!
きょうもこの音が響き渡ります
こちらの方は日本でも数少ない…
愛用のチェーンソーで切り出したのは…
粗く切り出した木材を成形するため高速で回転する電ノコを使って手際よくカットしていきます
出来上がったのは…
そう職人さんが作っていたのは…
実はこの方…
中でも高橋さんは駒師の中では珍しく…
塗装の作業もその一つ
ケヤキ本来の木目をより際立たせるため塗っては拭き取ることおよそ4回
ようやくベースとなる生地が出来上がります
通常の将棋駒に比べはるかに大きな飾り駒の作業はまだまだ続きます
さぁ失敗の許されない一発勝負の仕事が始まろうとしていました
まずは作業のための下準備から
駒の上に被せたのは下書きが施された紙
線に沿って彫刻刀を筆のように走らせます
くり抜いた紙を次々と剥がしていけば…
「左馬」とは馬を反転した文字のこと
商売繁盛などを象徴する「縁起文字」といわれています
その駒にいよいよ新たな命が吹き込まれます
これが想像以上の力仕事
それはこの道40年彫刻刀を握り続けてきた職人としての証し
最も硬い部類のケヤキと対当に戦える熟練だけが持つ最大の武器
その左の親指を駆使しながら刃が折れない絶妙な力加減で彫り進みようやく外彫りを終えると…
今度はナイフのような彫刻刀に持ち替え…
これは職人さんが…
職人さんこだわりの作業を続けることおよそ1週間
(山田)おぉすごい!あら〜!キレイ〜!
あらあら豆助寝てる場合じゃないわよ!
職人さんこだわりの作業を続けることおよそ1週間
硬いケヤキに浮かび上がるやわらかでありながら力強い左馬
その圧倒的な技の存在感はまさに荒馬を手なずける騎手のごとく
最後に文字の部分に黒漆をムラなく丁寧に
製材から仕上げまでおよそ2週間
職人さん渾身の飾り駒がようやく姿を現します
機械彫りが増えているなか手彫りでしか出せない文字に深みのある飾り駒
最盛期には30人以上いた飾り駒の駒師も今ではわずか5人に
それでも駒師を続けてきた職人さんには…
巨大な日本を紡ぐその技には愛するふるさとへの思いがありました
豆助次は街でも見かける巨大なアレよ!
こちらの工場にも巨大なある物を作る職人さんがいます
おや?何やら奥の方で運んでいますが…
その長さは6mほど
実はこれ重さ8tもある…
この角材が巨大な…
カットするのはこの機械
硬い鉄の角材をおよそ80分かけて切断します
スパッと切り分けられた角材は…
…にカットされました
こうして切断された角材は次の工程へ
それを運んだ先隙間から赤い光がのぞいていますが…?
のちに加工するため鉄の角材を加熱炉へ
熱した鉄の塊で作られる…
そして4時間後
加熱された鉄の角材は…
炎と同化したようにまっかっか
1200℃に加熱した重さ1tの鉄の塊を燃えたぎる炉の中から取り出します
クワガタのツノのような機械でしっかりはさみ込みそれを運んだ先は…
水を噴射し…
いよいよプレス機の中へ
こうして2000tもの圧力をかけて製品の形へ成形していきます
熱が冷めるまでのわずかな時間に行わなくてはならないスピードを求められる作業
職人さんは1t1200℃の鉄を相手に次々とそして正確に作業を進めていきます
するとそこへ…
三角の短い柱のような物が運ばれ鉄の塊の上下にはさみ込まれました
その状態でプレス機の圧力を加えていくと正方形は崩れゆがんでいきます
ついには原形をとどめない…
ここであなたに質問
形を変えた鉄の塊はこのあとさらに成形・加工され皆さんも目にしたことがある巨大な物へと変貌を遂げます
それは一体なーに?
いや全然わかんねぇなこれも全然わかんないよ〜この形はわかんないですよねこれまだ形変わるの?変わりますが…かなりお見せしたと言ってもいいかもしれませんえ〜われわれもなかなか見る事のないような赤赤とした…
(山田)はぁ〜それを2000tの力で…
(山田)熱したねぇかっこいいねぇもう五郎さんのテンションが…途中からもう抑えきれないというねあれをこう圧力をかけていくね…
(笑い声)わかんないね…くさび街のどこにあります?これはねよく見かけます
(山田)よく見かける?じゃあきょうここに来るまでに絶対通過してる?絶対とは言えませんが可能性は十分にありますね
(山田)海辺にもある?海辺にもあってもふしぎではないですね逆に限定するのが難しいと思います非常にありふれたというかよくよく…山にもありますしはい山にもある!?でコイツの小さいのもいるの?小さいバージョンもある?大小ありますねええこれはやっぱりモノとしては重さが大事なの?やっぱ1t1tってすごい言ってたけどああ強度でしょうね強度?はいあまり軽い物ではそれだけの強さが出ませんのでこれぐらいのものもちろん大型ですよこれは大きい方ですが街で強度が必要な場所…ああでもいい考え方ですねそれはえ〜全然想像つかないんだけどこれ
鉄の塊から作られる街でも見かける巨大な物とは一体?
角材から形を変えた鉄の塊は再びプレス機にセットされるとまた少しずつ形を変えていきます
圧縮され平べったいTの字型に成形されましたがまだまだ正体は不明のまま…
するといったんプレス機から鉄の塊を外し代わりに穴の開いた型が取り付けられました
今度はその型に鉄の塊の棒状になった部分を挟んでプレスを行います
回転させては圧力を加え…
プレス機から取り出されたその形は巨大な…
こんな形の物を街で見かけることは無さそうですが…
熱を冷ました鉄の塊は別の機械へ移されましたが一体何が始まるのでしょう
すると…
実はこの機械バーナーで加熱しながら高圧の酸素で鉄を切断できる装置
厚さ25cmもある鉄をいとも簡単に切り落とします
ついに見えてきたあるモノの最終形
そろそろこの形皆さんも分かってきましたか?
再び加熱炉で赤々と熱された鉄の塊はもう一度プレス機へ
最終段階でプレス機に設置されたのは…
職人さんが寸分の狂いもなく鉄の塊を金型へセットし最後のプレス
こうして最終的な製品の形が作られます
果たして…
皆さんどこかで見覚えがありませんか?
この形をしている巨大な物もうお分かりですよね?
正解は船舶や重機に使われている…
こちら「福山鍛鋼造機」は…
過去最大の物では造船所に設置する全長3.7mのダブルフックを製造したことも
今回作っているのは…
フックをよく見てみるとその表面には無数の凸凹が見てとれます
ワイヤーを吊るす大事なアールの部分にはさらに激しい凸凹が
そこで表面を研磨し滑らかに仕上げるのです
万一フックの不良によってワイヤーが切れることがあれば大事故につながりかねません
そのため研磨は職人さんの手で丁寧に行いその目で仕上がりをチェックします
研磨する前と比べると…
その差は歴然!
引っ掛かりのない滑らかな表面に
巨大なフックでも職人さんのこまやかな作業があって初めて信頼される製品になるのです
そしていよいよ最終工程
フックを取り付けた機械の中には超硬合金で作られた大きく重厚なカッターが装備されています
ここで行われるのはフックに不可欠なある加工
回転する巨大フックの側面がカッターで削られていきます
待つこと3時間
フックの側面を見てみると…ネジの溝が切られています
巨大フックを安全確実に取り付けられるのに欠かせません
巨大フックとクレーン車のパーツをそのネジの溝を利用して合体させます
職人さん2人がかりで大きなネジをしめていきます
そうしてクレーン車のパーツにつながれ塗装されたダブルフック
もはや最初は四角い鉄の塊だったとは思えないその形状…近くで見るとこんな感じなんですね
クレーンほど目立ちはしませんが200tまでつり上げられる巨大フックはまさに縁の下の力持ち
日本はもちろん世界中で活躍しています
正解は「ダブルフック」ということで…だから?だから?だから?オマケで全員正解ですやった〜!おまけか〜!
(拍手)萬田さんも正解ですこれ大正解でしょこれ〜お見事です!ネジとは思わなかったねあそこがねだってあんなピカピカなねキレイなネジ山が切って出てくると思わないでしょ!…あれ?そんな皆さん男性陣をどう見て…いやいやかわいいですよね何の参考にされるのか分かりませんデートにね工事現場…ああいう工場にねじゃあ意中の男性がいたら…?
豆助巨大すぎるアレを作る職人さんよ!
そのとてつもなく巨大なあるものは大分県にあるこちらの工場で作られていました
クレーンで届けられたのは細長い鉄板
その束をほどくと…
1枚1枚床に敷いた鉄板の上に並べていきます
畳30帖ほどの鉄板の上に全部で34枚並べるとその細長い板を立てて溶接します
並べた34枚の鉄板を次々と溶接
この状態から一体何を作るのでしょう?
♪〜
すると何やら楽しげなメロディーとともに大きなパーツが届きました
立ち上げた鉄板と鉄板の隙間にその大きなパーツを差し込んでいきます
さらに溶接してしっかりと固定
これは一体?
まだまだ長く大きくなるという巨大構造物
次々と固定される板は…
しかしまだまだ全貌は見えてきません
♪〜
そこにまたもや軽快なメロディーにのって運ばれてきた大きな鉄板
それは先ほど固定した7枚の板の側面に取り付けられました
続いて反対側も同様に大きな鉄板を取り付けます
それを溶接して出来上がったのは巨大な箱の中に仕切り板を並べたような不思議な構造物
鉄板で組み立てられていく…
斜めに張られた鉄板にT字型の鉄骨が取り付けられます
実はこのパーツ巨大なものが完成した時にとても重要な役割を果たすもの
そこにまたもや運ばれてきた大きな鉄板
ふたをするようにして上から取り付けられます
出来上がったのは台形の箱
これで完成…ではありませんまだまだ巨大化するのです
それはいくつもの鉄の箱を繋ぎ合わせて作られます
作っていたのは巨大なある物の最も重要なパーツ
しかしこれでもまだほんの一部分にしかすぎません
豆助びっくりして腰を抜かすわよ!
繋いだ箱の表面を紅白に塗装
これで最も重要な巨大パーツの出来上がり
すると重さおよそ140tのそれを2台のクレーンで吊り上げます
慎重に持ち上げられていき宙吊りとなった140tの巨大パーツ
それはすでに作られていた本体に取り付けられます
巨大パーツと本体を繋ぎ合わせるのは直径50cmほどの太さの巨大なピン
およそ1時間かけて無事本体と一体化が完了
しかしこれでもまだ完成ではありません
そのあと風の無い日を選び…
…ゆっくりとしたスピードで先日組み合わせた本体の一部を持ち上げます
8か月ほどかけて作られるのはとてつもなく巨大な日本の物流を支えているもの
何を作っているのかもうお分かりですね?
そう作っていたのは…
およそ100年前に三井物産の造船部としてスタートした「三井造船」
その造船技術を生かして日本で初めてコンテナクレーンを製造しました
以来世に送り出してきたコンテナクレーンの数は300基以上
近年はコンテナ船の大型化が進みそれに伴ってコンテナクレーンもより巨大な物が求められてきました
しかし…
そう岸壁に掛かる負荷を小さくするための工夫が箱の中に仕切り板を入れたあの構造
強度と軽量化の両立を図ったのです
コンテナの積み下ろしは多いときには2分に1個というハイペース
その迅速な作業を可能にしているのがこの「トロリ」と呼ばれる装置
この「トロリ」の滑らかな動きを支えているのが側面に取りつけたT字型のレール受けでした
そこに設置したレールの上を車輪が滑らかに転がります
岸壁にそびえる巨大な働き者は日本の物流を陰で支えています
こちらの工場で今世界中から注目を集めるあるビッグプロジェクトに関わる物が作られていました
なにやら蒸気が噴き出していますが…
1400度の高温で溶かされ赤々としたある物は型の中へ流し込まれます
およそ2.7トン分を型に流し込んだあとそれを外へ移動
1時間ほどかけて…
それは熱によって伸び縮みする事が無いという世界最高水準の品質を誇る物
中の物が固まり始めたら型枠を外します
姿を現したのはまるで大きなオレンジゼリーのよう
そしておよそ1カ月間かけてゆっくりと冷まし完全に固められます
1カ月後に取り出されたものがこちら
そう作っていたのはガラス
でもこれまだ巨大な…
ここ「オハラ」は日本屈指の光学ガラスメーカー
カメラ用のレンズをはじめとするさまざまな光学ガラスを製造しています
その「オハラ」が独自に開発したのが温度変化で伸び縮みしない…
普通のガラスと比較してみると500℃の高温で熱した後マイナス200℃の液体窒素の中へ
700℃もの温度差の影響により普通のガラスは膨張しヒビが入りますが…
…は無傷のまま
その巨大なガラスは厚さ5cmにカットされたあとさらに加工が施されます
運び込まれたのは大手光学機器メーカーキヤノンの工場
それはこの特殊なガラスを492枚使った世界的なビッグプロジェクト!
豆助なら知ってるわよね?
特殊なガラスを使った世界の最先端技術を支える…
まずはガラスの上に茶色の液体をかけ全体にのばしていきます
するとその上に円盤状の板をのせました
機械を作動させると上にのせた円盤がゆっくりと回転しはじめました
これは一体?
行なっていたのはガラスの研磨
その結果ガラスの表面にピカピカの光沢が!
しかしこのガラスは…
そうこのガラスは鏡
それも六角形の鏡にして使います
幅およそ1.4mの鏡を492枚組み合わせて作る直径30mの巨大な鏡
これ皆さん何だかお分かりですか?
そう巨大な天体望遠鏡になるのです
7年後の完成を目指すこの世界最大の望遠鏡はハワイで進行中の5か国共同のプロジェクト
そもそも天体望遠鏡とはその多くが内部にガラスでできた大きな鏡を内蔵
その鏡に映ったものを反射させて星空を観測しているのです
鏡が大きければ大きいほど遠く離れた星でもよりハッキリと見えるようになります
巨大望遠鏡の鏡にはゆがむことのない高い精度のガラスが必要です
そのため温度変化による膨張収縮がないゼロ膨張ガラスが使われていたのです
国際的なビッグプロジェクトで作る史上最大の望遠鏡
そのガラスの開発に10年間携わってきた岸さんは…
宇宙の謎を解明するビッグプロジェクトを日本の技術が支えていました
豆助大切な物を支える巨大なアレよ!
その巨大なある物は福岡県にあるこちらの工房で作られていました
何やら抱えてきた職人さん
作業台の上に広げたのは灰色のカーペットのように見えますが…
その製品には固さと張りが必要だという職人さん
フェルトをロール状に巻いていくと…
横からもう1枚のフェルトをとりいま巻き終えた物の外側に巻いていきます
同様にしてフェルトを全部で5枚重ねて巻き直径30cmほどの太巻きができあがりました
次に職人さんが取り出したのは白いわた
それも作業台の上に広げていきます
すると先ほど巻いたフェルトの上に巻き付けるではありませんか!
ここであなたに質問
職人さんが作るある物とは一体何でしょう?
次の2つをヒントにお答えください
これは道具
これは材料
これらを使って作られるある物とは一体な〜に?
キョトンだよなキョトンですよキョトンこれ…みんなキョトンとしちゃいましたねまるで想像がつかないなんでも風合い出来上がりが良くなるためにこういう材料を使いますとどこの家庭にもあるような物なの?ありますねえ?じゃあこのミニチュアがあるってことだよねだからそうですねまあミニチュアというかそれが本来の大きさでこのあとクイズの正解になるものがまあたいへん珍しいほど大きいというへぇ〜家の中だもんね家の中で使うんだよね?えー…屋内という意味ですね屋内…ひとり暮らしの家でもあるってこと?これは個人によりますがまあどちらかというとご家族でお住まいの方のほうがイメージしやすいかもしれません大切な物を支える
(マギー)支えるってことはメインにほかに何かがあるってことですかね?っていうことでしょうねはいじゃあ考える時間を作るという意味で東さん舞台の告知をお願いしますそんな流れで?
(笑い声)
(山田)そんな流れかよ〜え〜?私がプロデュースしておりますFIREHIP’Sという劇団がですね第7回公演を行いたいと思いますコメディーホラーになっておりますのでこの夏におすすめの舞台でございますのでね…これおもしろいですか?え?まあまあです
(笑い声)まあまあおもしろい…そこそこおもしろいですああよかったですはいぜひおもしろく仕上がってるという事ですから足を運んでくださいまってよ全然わかんないこれ
(伊集院)うわ〜…なんだなんだなんだなんだ?大切な物を支える…
大切な物っておせんべいじゃないわよ!
続いての職人さんが用意したのは何やら高級そうな生地
赤と青…色の異なる生地を2枚ミシンで縫い合わせていきます
縫い目の近くに切り込みを入れるとさらにもう1枚青い生地を先ほどと同じように少しカーブを描くようにして縫い合わせます
生地を斜めに縫い合わせ切り込みを入れるのは製品をよりきれいに仕上げるための工夫
それを5枚使って大切な物を支える巨大なある物が作られます
すると職人さん今度はなぜか途中で生地を引っ張りながら少しずらすようにして縫っていきます
一見雑な縫い方にも見えますがそうする訳は完成形を見れば明らかになります
そうして用意した5枚の生地を素早く縫い合わせました
その縫い合わせた物を裏返すと…
(赤崎さん)こんな…
そう職人さんはきれいに仕上げるため裏側から縫い合わせていたのです
この色と模様皆さん見覚えありませんか?
じゃあいきます
すると職人さんその中にわたを詰め込んでいくではありませんか!
(山田)あ〜そういうことか!へぇ〜!
(萬田)あれが入る?入るの?
ところで豆助こんな日本の地名知ってる?
佐賀県にあるこの街
有明海の干拓の際にご飯を配給する場所を設けたことからこの地名が生まれたといいます
「飯を盛る」と書いて…
もしよかったら覚えておいてください
じゃあいきます
その袋状に縫った生地の中に最初の職人さんが作ったフェルトとわたを巻いた物を詰め込んでいきます
完成したときに「張り」を出すためロールはわざと大きめに作ってあるのです
畳針と麻糸を使い生地の口を閉じます
最後に赤い糸の束を取り付ければ何を作っているのか皆さんもうお分かりですね?
仏前に置いてあるおりんを載せる座布団のようなもの見たことありますよね?
正解は…
こちらの「日天大鳳」は創業以来金襴やりん布団をはじめさまざまな宗教用具を製造・販売しています
今回作っていたのは通常の10倍サイズのりん布団
この綺麗な形を出すために職人さんは生地の裏側を斜めに縫い切り込みを入れていたのです
巨大なりん布団に載せるのはもちろん巨大なおりん
絶妙な固さと張りで重いおりんをしっかりと支えます
(おりんの音)
心に深く響くおりんの音
それは職人さんの技で支えられていました

小さな日本で作られる大きな物たち
それは職人さんたちの技の集大成
職人魂がきょうも日本を支えています
日本の大きな物っていいなぁ
すごい!
(マギー)すごい!
(拍手)というわけで初志貫徹厳しくいかせていただいて「りん布団」ということで東さん萬田さんお見事でした!やったありがとうございます
(拍手)2015/07/09(木) 19:58〜21:48
テレビ大阪1
和風総本家スペシャル「巨大な日本を作る職人たち」[字]

潜入!地下鉄(秘)現場…4m謎の漆塗り木槽▽世界に誇る磨きの技…30m巨大望遠鏡作り▽圧巻!巨大パラボラ日本伝統ヘラ絞り職人▽8t工事現場フック

詳細情報
番組内容
片側に漆が塗られた直径4m高さ4mの木製の桶の様な物…この巨大物の意外な用途とは!?
また、世界最大規模の30m天体望遠鏡プロジェクトを支える日本の技術や「ヘラ絞り」の技を駆使し手作業で作られる巨大パラボラアンテナ…工事現場で活躍する巨大フックを製造する炎熱の現場など…様々な巨大物が誕生する現場に潜入取材します。
出演者
萬田久子
東貴博
山田五郎
伊集院光
マギー

【進行】
増田和也(テレビ東京アナウンサー)
音楽
【音楽】「和風総本家」テーマ曲 縁の詩(えにしのうた)、一心(いっしん)
【作曲・演奏】上妻 宏光、KOBUDO—古武道—feat.上妻宏光
ホームページ
http://www.tv-osaka.co.jp

ジャンル :
趣味/教育 – その他
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – クイズ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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