NHKニュース7 2015.07.09


大型で強い台風9号が、沖縄へ。
離れた所でも発達した雨雲が。
猛烈な雨。
各地で被害も相次いでいます。
こんばんは。
ニュース7です。
まずこちらをご覧ください。
台風9号の午後7時の推定位置です。
沖縄県の広い範囲が、この黄色で示した強風域に入っていまして、暴風や高波に警戒が必要です。
台風の影響は、西日本や東日本の広い範囲に及んでいます。
大気の状態が不安定になり、局地的に非常に激しい雨が降っています。
低い土地の浸水や土砂災害などに十分な注意が必要です。
車で走る間にも、どんどん強まる雨。
きょう午後の熊本市です。
うわっ。
おっ!これ、やばっ。
そして道路が川のように。
熊本市北区では、県が設置した雨量計で、午後4時までの1時間に56ミリの非常に激しい雨を観測しました。
前線や台風から流れ込む湿った空気。
広い範囲で大気の状態が不安定になり、徳島県那賀町では、午後1時半までの1時間に91ミリの猛烈な雨を観測しました。
こちらは午前11時ごろの松山市です。
道路が冠水し、車のタイヤが見えなくなるほどです。
中心部の商店街も、店舗の大半が一時、水浸しに。
従業員が総出で水をかき出しました。
松山市内では、床上浸水の15件など、被害の通報が相次いで寄せられたということです。
さらに線路も、一時数百メートルにわたって冠水。
列車の運転が見合わされました。
大気の不安定な状態は、西日本や東日本で、あすにかけて続き、前線の近くでは、局地的に雷を伴って、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
気象庁は、低い土地の浸水や土砂災害、急な川の増水、それに落雷や突風に十分注意するよう呼びかけています。
一方、大型で強い台風9号。
きょう午後7時には、1時間に20キロの速さで、沖縄県の南の海上を、北西へ進んでいると見られます。
沖縄・奄美では、風が強まっています。
沖縄県南城市では、午後5時40分過ぎに、36.6メートルの最大瞬間風速を観測しました。
宮古島市では海岸近くの遊歩道を歩いていた70代の男性が、高波を受けて転倒し、頭を切る大けがをするなど、沖縄県内ではこれまでに7人がけがをしています。
沖縄県では、あすにかけて、猛烈な風が吹くおそれがあり、最大風速は35メートルと予想されています。
また今夜遅くからあすにかけて、雷を伴って、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
気象庁は、暴風や高波、それに高潮に警戒するとともに、土砂災害などに十分注意するよう呼びかけています。
台風9号が接近している、宮古島です。
3時間ほど前から湿った風が強く吹き始め、次第に勢いを増しています。
また20分ほど前には、視界が悪くなるほどの激しい雨が降りました。
街路樹や電線が、大きく揺れているのが確認できます。
暴風に備え、窓ガラスを防護ネットで覆うなどの対策を取った建物も見られます。
宮古島市では、住民に対し、できるだけ屋外に出ないよう、警戒を呼びかけています。
宮古島でした。
そしてこちらは、沖縄・那覇港の現在の様子です。
カメラが小刻みに揺れているのが分かります。
風の音が聞こえてきます。
現在、北東寄りの風、19.4メートルの風となっています。
また雨も降っているようです。
気象情報担当の寺川さんです。
こちらは台風9号。
台風周辺の発達した雲が、すでに沖縄周辺にかかっています。
そしてこちらは、風の予想を表したものです。
このオレンジや赤色の部分は、特に風が強いことを表しています。
今夜から動かして見てみます。
この特に風の強い部分が、沖縄本島にかかる様子が分かります。
さらにあすの朝にかけて、台風の中心に近い先島諸島では、トラックが横転するような風が予想されます。
そしてあすの日中、台風の中心が次第に離れていっても、大型な台風のため、風の強い状態が長く続くことが分かります。
あすにかけて沖縄は警戒を続けてください。
そして、来週、本州に影響を与えるおそれがあるのが、こちらの台風11号です。
きのうまでの進路よりも、少し西にずれてきました。
この先の進路はまだ分からないんですが、来週は、この台風11号の動きに注意が必要です。
本州に、来週の半ば以降、大きな影響を与えるおそれがあります。
そして大雨になった所もあるんですけれども、きょうは猛暑日となった所もありましたね。
きょうは九州の各地で、昼前後には35度以上の猛暑日となりました。
湿度も高く、かなり体にこたえる暑さとなって、熱中症の症状で搬送される人も相次ぎました。
こんなに暑くなった理由は、何なんでしょうか。
こちら、台風9号周辺の風が、九州付近に吹きつけている様子が分かります。
ここに台風周辺の蒸し暑い空気を重ねます。
この蒸し暑い空気が、強い風によって、九州付近にどんどん流されてきました。
運ばれてきました。
さらに九州はきょう、日ざしがありました。
この日ざしと、蒸し暑い空気が流れ込んだことで、気温が上がったというわけです。
あす以降、本州は晴れの範囲が広がるために、さらに暑さ対策が必要となりそうです。
今後の気象情報には十分、ご注意ください。
次です。
岩手県の中学2年の男子生徒が、いじめをうかがわせる内容を、学校のノートに書き残し、自殺したと見られる問題です。
中学校が、全校生徒に緊急にアンケート調査をしたところ、男子生徒が複数の生徒から継続的にたたかれるなどしていたのを見たという回答が、数多くあったことが、関係者への取材で分かりました。
殴られたり、蹴られたり。
死ぬ場所は決まっているんです。
担任の教諭とやり取りする、生活記録ノートに残された、いじめをうかがわせる内容。
書き残した岩手県矢巾町の中学2年生、村松亮さんは、今月5日、列車にはねられて死亡しました。
警察は自殺と見て調べています。
中学校は、今月7日、全校生徒450人余りを対象に、緊急のアンケート調査をしました。
この中に、男子生徒が複数の生徒から、継続的にたたかれたり、悪口を言われたりしていたのを目撃したという回答が、数多くあったことが関係者への取材で分かりました。
町の教育委員会は、同級生や教員からの聞き取りも行ったうえで、今月中にも調査結果をまとめたいとしています。
カニの販売を巡って、業者に厳しい処分です。
こちらのカニは、業者が電話でしつこく勧誘して購入させていたものです。
別の業者は、金賞を受賞したと告げ、購入させましたが、うそでした。
消費者庁などは、こうした行為を行っていたとして、札幌市の2つの会社に、3か月間、電話勧誘の業務を停止する命令を出しました。
業務停止命令を受けたのは、札幌市のKyoeiと、北一グルメです。
全国の家庭に電話をかけ、断る客に、しつこくカニの購入を勧めていたほか、うその内容を告げていたということです。
こちらは、Kyoeiの電話勧誘マニュアルです。
金賞を取ったズワイガニを大特価で。
想定問答では、客が病気で食べられないと告げた場合。
薬だけ飲んでいるんじゃなくて、たまには北海道のおいしいものを食べて、元気出してほしいと答えるようになっています。
会社に金賞を授与されたとする認定証書を掲げていたということですが。
北一グルメでカニを購入した女性です。
電話で担当者が切り出したことばは、金賞でした。
価格は1万5000円。
女性が断ると、担当者は、金賞をとったお祝いなので、立派なものだと、しつこく勧誘を続け、断りづらい雰囲気になり、商品を申し込んだということです。
実際に届いたのは、想像とは違っていました。
全国の消費生活センターには、2社に関するトラブルなどの相談が、合わせて130件余り寄せられているということです。
このため、消費者庁と関東経済産業局は、一度断った消費者に、再び勧誘を行うことなどを禁じた、特定商取引法に違反したとして、2社に、あすから3か月間、電話勧誘の業務を停止する命令を出しました。
調べに対し、北一グルメは、今後は法令を順守すると話しているということです。
一方、Kyoeiは、何もコメントしないと話しているということです。
こうした電話勧誘を巡るトラブル。
全国の消費生活センターには、去年3月までの1年間に、9万2000件余りの相談が寄せられ、5年前の2倍以上に増えています。
国の消費者委員会は、勧誘の規制を強化すべきか、特定商取引法の見直しに向けて、検討を進めています。
きのうは全面安、そしてきょうは、荒い値動きになりました。
きょう一日の日経平均株価の動きです。
一時600円以上値下がりしました。
しかし、その後、値上がりに転じ、終値はきのうよりも110円以上、値上がりしました。
値動きの幅は、実におよそ740円。
この荒い値動きの背景にあるのは、中国政府のなりふり構わぬ姿勢です。
中国経済の先行きへの懸念から、きのうに続き、一時600円以上値下がりした東京株式市場。
いわゆる爆買いは、どうなっているんでしょうか。
買い物を控えることはないという声が、多く聞かれました。
日経平均株価はその後、値上がりに転じ、終値はきのうより110円以上、高くなりました。
その背景にあるのは。
大幅な下落が続いていた、中国・上海の株式市場での大幅な上昇です。
代表的な株価指数は、きのうの終値から5%余り上昇しました。
理由は、中国の政府機関などが打ち出している対策です。
証券会社に資金を融通している金融機関は、日本円で5兆円余りの新たな融資枠を設定。
大手国有企業には、株式市場の変動幅が大きくなっている間は、子会社の株式の売却を禁止。
企業の大株主や役員らには、持ち株の売却を制限する通達。
これらが効果を出したと見られています。
各地に影響を与える中国の市場。
その規模はどの程度なんでしょうか。
こちらは、国別の株式の時価総額です。
これ、毎日変わるため、変動はありますけれども、中国は、アメリカに次いで2位。
今や、日本やイギリスも超える規模なんです。
ただ、特殊な事情を抱えています。
株式の取り引きに占める個人の割合です。
日本は2割程度なんですが、中国はこのように、8割を超えています。
その個人投資家の多くが利用しているのが、信用取引です。
信用取引とは、現金や株式を担保にして、売買を行うものです。
その仕組みです。
例えば、手持ちの資金が10万元の場合、それを中国のある証券会社に保証金として預けると、その2倍、つまり20万元の取り引きが可能になります。
投資家は少ない元手で、より大きな利益を狙えるのです。
しかし見通しが甘いと、保証金を失うだけでなく、借金を抱えるおそれもあり、高いリスクが伴います。
中国では、この信用取引を行う個人投資家が急拡大し、利用額の残高は、先月中旬のピーク時に、およそ2兆2700億人民元、日本円にしておよそ44兆円に上ったということです。
個人投資家にインターネットを通じて、資金を貸し出している会社です。
今、個人投資家たちが、相次いで株式を売却しているといいます。
こうしたインターネットを通じた金融仲介会社は、当局の監督を受けず、投資家が借り入れて運用できる額も、保証金の3倍から5倍程度と、信用取引よりも高額に設定されていて、中には10倍を貸し出す業者もあるということです。
株価が下落に転じたあと、こうしたサービスの利用者の間で、株式を一気に売却する動きが広がったと見られています。
では上海市場の株価の値動きについて、専門家は。
牛肉やコメ。
私たちの暮らしに密接なこうしたものに、どう影響するんでしょうか。
日米両政府は、TPP・環太平洋パートナーシップ協定の事務レベル協議を再開しました。
今月末の閣僚会合での交渉妥結をにらみ、最終局面を迎えています。
きょうから2日間の日程で再開された、TPPを巡る日米の事務レベル協議。
意見の隔たりが大きい分野で、対立点を絞り込む作業が進められました。
日米協議の主な焦点を、こちらにまとめました。
まず、コメです。
主食用のコメについて、日本は関税をかけない輸入枠で、平成25年度、アメリカから、およそ2万トンを輸入しました。
アメリカはこれとは別に、TPPの特別枠として、17万5000トン増やすよう求めています。
これに対して日本は、増やせたとしても5万トンが限度だと主張しています。
次に、牛肉・豚肉です。
現在、日本は牛肉には38.5%、価格の安い豚肉には、1キロ当たり最大で482円の関税をかけています。
これを、牛肉は10%前後に、豚肉は50円前後に、それぞれ10年以上かけて、段階的に引き下げる方向で、調整が進んでいます。
一方、輸出です。
自動車分野では、日本が輸出する自動車部品について、アメリカが関税をいつ撤廃するか、その時期が焦点となっています。
日米両政府は、2国間協議で決まった内容を、原則として全体交渉にも反映させる意向です。
ただ交渉が最終局面を迎える中で、コメ農家からは、懸念の声も出ています。
新潟県のコメ農家、嘉藤太加雄さんです。
コメの消費が落ち込む中、農薬を減らした独自ブランドで販売したり、飼料用のコメに切り替える生産調整にも、協力したりしてきました。
一方、経団連の榊原会長は。
では、TPPの交渉は、今後、どうなるんでしょうか。
注目は、今月28日からハワイで開かれる、交渉参加12か国による閣僚会合です。
日本政府は、アメリカとの協議について、今回、対立点をできるかぎり絞り込んだうえで、閣僚間の協議で、政治決着させることを目指しています。
そして、これを弾みとして、今月末の閣僚会合で、TPP交渉全体の妥結に、道筋をつけたい考えです。
ただ、今回の協議で焦点となっている主食用のコメは、日本にとってとりわけ配慮が必要な品目です。
日本政府としては、輸入量の拡大をできるかぎり低い水準にとどめ、国内農家への影響を最小限に抑えたい考えですが、アメリカに加え、オーストラリアなども、輸入量の拡大を求めていて、交渉関係者は難しい課題が残っており、先行きを楽観視してはいないと述べています。
日米協議の行方は、ほかの国との協議や、TPP交渉全体にも影響を与えることになるだけに、日本政府は、妥結に向けた正念場を迎えています。
また甘利経済再生担当大臣は、東京都内で講演し、TPPを巡り、今月末から開かれる閣僚会合で、大筋合意に至る可能性は、70%くらいだと指摘し、課題は残されているものの、交渉がまとまる可能性が高いという認識を示しました。
次です。
隣り合う2つの選挙区を1つにする、合区。
参議院選挙で導入されることが、確実になりました。
参議院の選挙制度改革を巡り、自民党はきょう、合区を2か所で行うなどして、選挙区の定数を10増10減するとした改革案を決めました。
最大会派の自民党が受け入れを決めたことで、参議院の過半数が合区に賛成する見通しとなりました。
きょう夕方開かれた、自民党の参議院議員総会で、執行部側は、合区を2か所で行うなどして、選挙区の定数を10増10減するとした案を提案しました。
これに対し出席者からは、来年の参議院選挙が無効になると大変なことであり、合区の受け入れはやむをえないといった賛成意見の一方で、党が進める地方創生にも逆行し、地方の格差の拡大にもつながることは容認できないなどの反対意見が出され、最終的に、溝手参議院議員会長に対応を一任。
10増10減案が決まりました。
維新の党など、野党4会派の案を軸に、自民党が決めた改革案です。
まず合区です。
人口が少ない鳥取県と島根県、徳島県と高知県の2か所です。
定数は、合わせて4減ります。
定数を減らす県です。
新潟県、宮城県、長野県の3つの選挙区です。
それぞれ4から2に削減します。
定数を増やすのは、東京都、北海道、兵庫県、愛知県、福岡県の5つ、それぞれ定数を2増やします。
合区と合わせて、選挙区の定数は全体で10増10減となります。
これにより、1票の格差は、平成22年の国勢調査の結果で計算すれば、最大で2.974倍。
3倍以内に抑えられるとしています。
島根県では。
鳥取県の平井知事は。
溝手氏らは、維新の党など、野党4会派の代表らと会談。
今後、実現に向けて協力していく方針を確認しました。
ほかの党にも協力を呼びかけて、実現に必要な公職選挙法の改正案を今の国会に提出し、成立を目指す方針です。
最大会派の自民党が受け入れを決めて、参議院の過半数が賛成する見通しとなったことで、合区の導入が確実になりました。
一方、公明党は、20の県を10に合区するなどとした案の実現に向けて、民主党と協力していくことで合意しています。
このため自民党は、この問題が連立政権に影響を及ぼすのは避けたいとして、公明党に理解を求めていくことにしています。
プロ野球、きょうはナイトゲーム2試合です。
パ・リーグ首位のソフトバンクが、イ・デホの2点タイムリー2ベースヒットなどで、リードしています。
阪神が1回、マートンのタイムリーヒットで先制しました。
気象情報は寺川さんです。
台風9号の暴風域に、もうまもなく、沖縄本島がかかる見通しです。
今後の進路です。
今夜遅くからあすの未明にかけて、沖縄本島に最も近づく見通しです。
予想される風の強さは、瞬間的には50メートルです。
さらに雨の量も多くなりそうです。
あすの夕方にかけて、多い所、200ミリから300ミリと、大雨となるおそれもあります。
あすいっぱいは、雨や風に警戒を続けてください。
ではあすの全国の天気です。
2015/07/09(木) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]

▽大型台風接近に警戒 ▽TPP交渉・暮らしは 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】桑子真帆,【気象キャスター】寺川奈津美

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【キャスター】武田真一,【サブキャスター】桑子真帆,【気象キャスター】寺川奈津美

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