(一同)納豆大好き〜!茨城が全国に誇るソウルフード納豆。
これぞ日本の長寿を支えてきた健康食だ。
ならばクールジャパンの波に乗って世界へ。
ジャパニーズナットウ。
発酵食品のチーズが大好きなフランス人。
なのに糸引きのネバネバだけは…。
でも納豆の本場茨城はネバーギブアップ!これが去年誕生した…粘りをなくし世界に売り込もうという戦略商品だ。
フランスの料理に納豆を生かそうと一流シェフが考えたレシピは?日本が誇る伝統食納豆を世界へ。
前代未聞の挑戦が始まった。
ドウモアリガトウ。
わらづとにスッポリと包まれているのは納豆どーもくん!
(2人)こんにちは!ナビゲーターNHK水戸放送局の岩野吉樹です。
生まれは7月10日納豆の日アシスタントの細谷翠です。
今日はですね皆さんの納豆の常識をひょっとしたら覆すかもしれない茨城の納豆の新しい挑戦しかも世界への挑戦をお伝えしてまいります。
それでは早速本日のゲストお呼びしましょう。
よろしくお願い致します。
なぜ今回菊川さんにお越し頂いたかといいますと初代の納豆クイーンにも選ばれたという事で実は納豆が大好きでいらっしゃるんです。
かなり小さい頃から母が言うには離乳食の頃から細かく切って食べさせていた。
私の記憶にはないんですけれど…納豆だけ取り出して食べてたんですか?冷蔵庫から。
毎日ご活躍の元気の源も納豆にあるのかもしれませんね。
大好きなので元気もらってます。
さあそして今回ゲストもう一方。
発酵学がご専門の小泉武夫さんです。
よろしくお願い致します。
小泉さん持ち歩くものがあるとお伺いしましたけれども…。
かばんの中に巾着袋が入っててね。
研究で世界中飛び回っていらっしゃいますけれども。
(小泉)海外に行く時はいつもこれを持ってる。
国内でもそうですけどね。
納豆…干し納豆。
あ〜乾燥納豆を!
(小泉)これで助けられたんだ僕はカンボジアの山の中でもどこでも。
ちょっと具合悪くなったんですおなかの具合が。
そうするとこれを飲むとス〜ッと…。
腸にいいんですか?腸にいいですね。
専門家からすると納豆のいいところひと言挙げるとすると何ですか?そりゃやっぱりまずおいしいわな。
それからいまひとつは何と言っても体にいいですよ。
それは栄養的に体にいいのと血液とかそういうものに対してとっても体にいい。
僕はずっと40年50年それで体験してますから納豆のよさは随分知ってる。
そのお二人が知ってる納豆と今日ご紹介する納豆はちょっと違うかもしれないというか。
糸引きの少ない納豆…香りは少し納豆の香りがしますね。
あっ納豆ですね。
納豆ですか?味は変わらないですか?
(菊川)変わらないですよね。
何が違うのかといいますと小泉さんの方には従来の納豆そして菊川さんにはこの豆乃香糸引きの少ない納豆をちょっと混ぜて頂こうと。
これはよく糸引きますね。
試しにちょっと箸を上げてみて頂けますか。
持てちゃう。
ポロポロして。
(小泉)全然違うねこれ。
粘りが少ない糸が引かないというのがこの豆乃香という納豆の特徴なんですね。
どうですか?この糸が引かないというところは。
でもやっぱり僕は糸引いた納豆をずっと食べてきたからだから糸を引かない納豆とかあんまり商品価値は低いかなとは僕自身は思ってましたけどこんなに引かないとは驚きましたね。
菊川さんはどうですか?私もそのネバネバのところが逆においしかったのでそこが好きだったので。
この糸が引かない納豆をあえて作ったなぜかといいますとそれこそがこの納豆王国茨城が世界に挑むために期待が込められた納豆なんです。
糸引きの少ない納豆豆乃香の初めての試食会が県と納豆メーカーによって開かれた。
体にいい納豆をフランスの方に食べて頂くのに…。
招かれたのは水戸市内に住むフランス人。
こちらはギョーザの皮にオリーブオイルを塗って…。
これまでの常識にとらわれないフランス向けのレシピをそれぞれの納豆メーカーが考えてきた。
茨城県は納豆の代表的な生産地ですけれども新しく販路を開拓したいという事で。
納豆業界は近年消費の低迷に悩んでいる。
この10年で世帯当たりの消費金額は20%近く下落。
かつてないピンチだ。
外国人が苦手な糸引きを少なくした新しい納豆の開発。
託されたのは納豆菌の研究が専門の久保雄司博士だ。
納豆の糸をなるべく強くしたいという要望はあっても糸を弱くしたいという要望を受けた事がなかったのでまさかそういう発想があるのかというので。
糸引きの鍵を握るのは煮豆の発酵に使う納豆菌だ。
普通の納豆菌はこのように糸にあたるネバネバ成分を作る。
ところがまれにネバネバを作らない納豆菌が生まれる。
従来はクレームの対象となる菌だったが久保さんは突然変異によって生まれる糸引きの少ない菌を地道に探し出しては増やす努力をした。
そして半年がかりで見事培養に成功する。
(久保)一個一個の丸い粒。
これが目に見えるまでに増えた納豆菌です。
自分の納豆がもし海外の方に評価されたらそれはすごいうれしいですよね。
お〜!糸引きの少ない豆乃香に大きな期待を寄せている人がいる。
納豆メーカーの社長…常陸太田市にある永田さんの会社。
ここはかつて小粒納豆でブームを巻き起こした業界3位のメーカーだったが5年前に経営破綻。
営業の幹部だった永田さんは元従業員らと共に新会社を設立。
前の会社のの規模で再建に乗り出している。
こうした中で豆乃香の誕生は思わぬ朗報となった。
糸引きの弱い納豆というのはお話を伺った時にもう真っ先に参加したいと思ったんですね。
その市場性にかけてみようと。
フランスへの挑戦に向けた水戸での試食会。
永田さんは従業員らと共にヘルシーさを売りにしたワッフルを考案した。
(永田)通常のワッフルからしますと半分ぐらいのカロリーで食べて頂けるような設計にしています。
柄にもなくドキドキしてますね。
これなら納豆が入っているなんて言われなければ気付かないよね。
体にいい納豆をどうにかして食べてもらおうという苦心の作が並んだ。
健康によさそうものが必要ですけど一番大切なのは味ですね。
正直にはちょっと難しいだと思いますね。
フランス人へのアンケート結果。
「食材としての納豆のよさが分からない。
たとえスーパーに並べたとしても売れない」という声が大半を占めた。
これは出直さねば〜。
挑戦の第一歩をご覧頂きましたけれども小泉さん。
海外の方っていうのは納豆をもともとどう見てるんでしょうか?納豆そのものっていうよりもむしろあのネバネバのとろっとしたものがね…。
例えばだから向こうでは生卵は食べませんしとろろ持ってっても食べませんしオクラも駄目ですし。
とろとろっていうものはまず駄目だから。
どうしても嫌いな人っていうのはだって駄目らしいですものね。
だからこうやってもしかしたら糸を引かない事で食べられるようになるんだったらいいですよね。
楽しんでもらえるし売り上げもアップするかもしれない。
なるほど。
豆乃香のプロジェクトには茨城県とそして県内の7つの納豆メーカーが参加しているんですけれども今日はその中から2つのメーカーの方にお越し頂きました。
私の手前から永田由紀夫さん。
そしてお隣が別のメーカーで取締役をされています小河原一哲さんです。
よろしくお願い致します。
豆乃香に懸けてみようと思われたのはどうしてなんでしょう?各ご家庭の納豆の消費量というのは減り続けています。
なおかつ日本人の人口もこれから先増加の傾向が見られない。
そういった中で納豆の本場といわれている水戸の…茨城の納豆メーカーが何もしないでこのまま将来があるのかという切実なところが最大の動機ですね。
糸引きの少ない納豆をというような話を最初県と相談されたのは小河原さんの所だったというふうに伺ったんですが。
海外のお客様に召し上がって頂きたいという納豆を作りたいというのが一番最初にあったんですね。
ある方から言われたのがですね日本食通のアメリカ人の方がいらっしゃってその方が納豆を食べると。
それはうれしいなっていうふうに思ったんですけどどうやって食べてるかというとですね…大豆に近くなったような商品をサラダにかけて召し上がってると。
海外のお客様に召し上がって頂けるようなそういう商品を作れないだろうかという事でご相談させてもらったのが今日になってますんで。
思わず菊川さんからは「え〜!」というような…。
納豆を洗うなんてちょっと考えられないけど…。
日本人からするともったいないんじゃないかってね。
あそここそおいしいんじゃないかって。
本当ですね。
あそこが宝なのにあそこを取っちゃってどうするんだろう。
ただそれくらい海外の方には受け入れられていなかった納豆をじゃあどうやって糸引きの少ない納豆を作って豆乃香海外に売り込んでいくのか。
その戦略の立案を県から任された方がいるんです。
それではご登場頂きましょう。
フードアドバイザーの藤原浩さんです。
よろしくお願いします。
豆乃香という名前を付けたのも藤原さんだというふうにお伺いしました。
そうですね。
やはり日本人がすごく世界的な長寿であるというのは発酵だと思うんですね。
ただ発酵が苦手な方は臭いという表現をされるんですけども僕は体によくて美しい生命体のための香りだというふうに捉えたんですね。
今小泉さんが深くうなずいていらっしゃいましたけれども。
全くそのとおりですね。
もう私なんていうのはむしろ…そういう表現してますからね。
かぐわしい。
その納豆なんですけれどもどうしてフランスに持っていこうという…。
フランスはやはり美食の都といわれますけれども発酵に関してはチーズという考え方があるんですね。
私が豆乃香を初めて食べた時は「これはもしかしたら畑のチーズじゃないですか?」という発想が浮かんだんですね。
畑のチーズ。
はい。
ですからチーズよりもカロリーが低くてでもチーズのような発酵のコクがあるっていうのは美容とか健康を考えた時にこれは勝機があるんじゃないかなっていうふうに思ったんですね。
それだけ聞くと菊川さん勝機は確かにあるかもしれない…。
はい。
何か今ヘルシー志向高いですし特に女性なんかに人気出そうですよね。
そうなんですよ。
これただいきなりフランス食の国。
はい。
かなりハードルが高いし最初の試食会でもあまりいい評価とは言えなかったような気がするんですが。
そうですね。
もちろん最初から我々はうまくいくというふうには思ってなかったんですけどもフランスとか海外の人に受け入れてもらう。
もっと料理の部分で工夫できないかというのが我々の中にはチャレンジの大きなテーマだったんですね。
さあその料理の部分をどうチャレンジされたのかというのは挑戦の続きご覧頂きましょう。
東京・青山にある人気のレストラン。
藤原さんはこの店の総料理長でフランスで修業を積んだシェフに白羽の矢を立てた。
せっかくおいしい納豆出来たんで。
はい。
日立市出身で納豆とフランスの食文化にともに詳しい強力な助っ人だ。
納豆のよさをもう目いっぱい振り切ってもう三振かホームランでいいんでやってもらいたいですね。
そうですね。
まあ悔いなくもう楽しんで。
逆に納豆愛してますから僕も。
糸引きの少ない豆乃香を初めて目にした神保さん。
粘らないポロポロした感じから…。
これは本当に調理向きだと思うんですよ。
あ〜なるほどね。
はい。
そこで神保さん用意したのはバターとフランスの香味野菜。
野菜を刻みバターと練り合わせたところになんと納豆を。
あえて納豆を粒のまま入れて存在感を出した。
おいしいですよね。
糸を引かないのでバターとうまく混ざり合う。
続いてはにおいの強いもの同士。
(神保)フランスですからフォアグラ。
お互いが主張してくれる部分をうまく組み合わせた一品にしたんですよ。
フォアグラの余計な臭みが納豆の香りで相乗効果でおいしくなる。
豆乃香は煮込み料理にも適しているとか。
こちらはフランスのおふくろの味…白いんげん豆を煮込んだ家庭料理だ。
白いんげん豆の代わりに豆乃香を使うと…。
調理に時間がかからずうまみと栄養価が増す。
神保マジックで磨きがかかった豆乃香のレシピが永田さんらに披露された。
(永田)おしゃれですね。
ものすごくおしゃれですね納豆が。
予想はしてましたけども予想以上の豆乃香。
豆乃香を大量に使った料理にどぎもを抜かれた永田さん。
やはり味が気になる。
うん。
違和感ないですね。
大豆が。
納豆が。
本当。
(永田)1つずつちょっと食べてもらっていい?最初がこれ。
ブラックオリーブですね。
神保さんからヒントを得た永田さんは納豆と相性のいいヨーロッパの食材を探す事に。
まずはオリーブオイル。
ありがとうございます。
やっぱ出ますね。
最後にすごく苦みが出ちゃうんですよ。
混ざった時に。
混ざると苦みがちょっと出る。
中には意外なものも。
次はブルーベリーです。
味見係の従業員たち。
レーズンよりいいですね。
全然違うよね。
おいしい。
おいしい?反応をまとめた結果納豆との相性のいい食材が分かった。
(永田)ブルーベリー。
ブラックオリーブが次ぐらい?ありがとうございました。
ごちそうさまでした。
できればいい評価を期待してますけど。
あんまりねマイナス評価ばかりだとさすがにへこみますから。
いろんな食材との組み合わせが出てきましたけれども菊川さんの小さい頃も納豆と意外なものを組み合わせてよく食べていたと。
はい。
題してトマットーというんですが…。
トマットー。
トマトを入れるんです納豆に。
トマトと長ネギと卵黄をこれ入れてかき混ぜて作ってみますね。
でネギ。
卵とネギっていうのはご家庭でもよくやるかなという。
トマトは崩れやすいので一応最後に入れようかなと。
でここにトマト。
これがその納豆とどういう味になるんですか?ちょっとフルーティーになるというかみずみずしくなるっていう。
皆さんにちょっとお召し上がり頂こうという事で。
何か専門家ばっかりなのですごい緊張するんですけど。
試食用に小分けされて。
小泉先生に。
うん。
これだけでももう十分。
本当?いや〜うまいですね。
(菊川)うれしい。
これは全部納豆のうまみにさっぱり感がすごく出ますね。
トマトを入れると。
そう。
それが言いたかったんです。
(小泉)これはすごいわ。
(永田)食感が楽しいですよね。
ネギの食感とそれからトマトのさっぱり感で非常においしいですね。
(菊川)やった!大好評です。
うれしいですね。
喜んで。
命名者。
制作者。
夢が広がりました。
本当ですね。
岩野さん。
納豆味ももちろんおいしいんですがやはり栄養面の話も忘れては困りますよね。
「納豆は地球の健康食」ともありますが…。
そうですね。
ものすごい栄養ですね。
豆そのものに比べたら栄養価がもうてんで全く発酵する事によって違うものになってしまう。
例えば遊離のアミノ酸でねこのスタミナ源だってあるでしょ。
ゆでた豆だけだったらねものすごく低いんですよ。
それがねゆでるとスタミナ源のこれがね大体ね120倍ぐらい増えるの。
それから若返り。
ビタミンがたくさん。
ビタミンがものすごくあるでしょ。
この辺なんかみんなそうですよ。
ほら僕の肌。
確かにお肌ツヤツヤですね。
これはねこれですね。
毎日ここ30年朝と夜と必ず納豆2パック。
2パック?これでもうこういうふうに若返る。
さあそんな栄養たっぷりの納豆なんですが先ほど紹介した豆乃香もその効果があるんです。
開発した久保雄司博士によりますと…で実際に調べてみたところ…この豆乃香世界中の皆さんに是非食べて頂きたいですね。
まあ食べなきゃ損損とまあこういう事でしょうね。
私納豆そこまで進んで食べる方ではなかったんですけどこうした特に若返りですとかあと美容の効果もあると聞きますとやっぱり積極的にとらなきゃなと思ってしまいます。
もっと食べてねもっと美しくならなきゃ。
ありがとうございます。
豆乃香いよいよフランスの舞台へと旅立っていきます。
フランスの皆さんに食べて頂くための必勝レシピも出来上がりました。
いよいよ披露される事になります。
パリに次ぐフランス第2の都市リヨン。
ここは世界中の美食家が一度は訪れてみたいと思うフランスきってのグルメの街だ。
市場には発酵食品のチーズをはじめ豊富な魚介類や畜産物があふれんばかり。
この街で開かれる食品見本市に参加するため準備に取りかかる神保さん。
こちらはフォアグラと納豆のテリーヌ。
日本からあらかじめレシピを送り現地のシェフに作っておいてもらった。
ところが…。
納豆とフォアグラはバラバラに。
神保さんがフォアグラの中に粒を練り込んだのに対して現地のシェフはお菓子でおなじみのミルフィーユ状に仕上げてしまったのだ。
丁寧にしてもらったんですけど丁寧さが逆に裏目に出てフォアグラと納豆が崩れてしまうんで。
味的には全く問題ない。
非常においしい。
ここはなんとかリカバリー。
一口大にスライスしてきれいに飾りつければご覧のとおり。
いざ世界最大級の食の見本市へ。
この勝負の舞台にはおよそ20万人のバイヤーやシェフが新たな食材を探しにやって来る。
神保さんら納豆の輸出プロジェクトのメンバーが向かったのはジャパン・パビリオン。
その一角で糸引きの少ない豆乃香が世界デビューを果たした。
まずは納豆とフォアグラのテリーヌ。
白いんげん豆の代わりに納豆をふんだんに使ったカスレはどうか。
200人分の試食はたちまち売り切れた。
3回ぐらいに分けようかなと思ったのが1回戦で全部出てしまったんでそれはすごいなって手応えをすごく感じましたね。
納豆メーカーの永田さんらは豆乃香のサンプルを持ってアピール。
その時…。
フランスのピザメーカーさん。
ピザメーカーさんから今日ちょっと相談の話があって今アポイント取ってきましたから…。
急きょ商談が舞い込んだ。
相手はフランス全土に商品を卸すキッシュの製造会社。
商品開発担当のレイモン・アンゴルドさんはずばりほかの食材との相性を聞いてきた。
そこで永田さんすかさず考え抜いてきた組み合わせを試してもらう。
まずはチーズ。
次はブラックペッパー。
ブルーベリーは…。
するとレイモンさん奥から何か持ち出した。
強い風味が癖になるトリュフを漬け込んだオリーブオイルだという。
(通訳)トリュフと一緒に。
私も初めて納豆と合わせます。
楽しみです。
レイモンさんもご満悦。
フランスへの初挑戦でつかんだ大きな手応え。
早速ベジタリアン向けのキッシュの商品化を目指す事になった。
というようにですね初挑戦はこのような評価だったんですが小泉さんどのようにご覧になりました?今この映像を見せて頂いて最初ここのスタジオに来た時から考え方がだいぶ変わりましたね。
極めて可能性がある。
ただ本当にこれがですね向こうの人たちにもっともっと広く浸透すれば家庭でも使える素材になりますね。
非常に面白いと思います。
私自身もすごく食べてみたくなりました。
ちょうど今家にトリュフのオリーブオイルがあるんですよ。
頂いたんですけど。
試したくなりました。
合いそう。
実際にフランスの商談会に行かれた皆さんはどうだったんでしょうか。
永田さんこの食材の持っているパワー可能性当初持っていたイメージと全く違うんじゃないですか?そうですね。
想像以上にというかうれしい反応でしたね。
「日本の宝」っていう表現をしてくれたんですね。
フランスの…向こうの方々は発酵食品を長年食べてきてらっしゃる方々で同じ発酵食品の食品としてですね非常に評価をしてくれた言葉として非常に印象に残ってます。
ようやくスタートラインに立てたなっていうふうに正直言って思ってます。
今までの糸引き納豆だったら口に運んでもらう事も正直言ってできなかったという僕はずっとその経験があって。
可能性は本当に無限大にあると思ったんですね。
藤原さんは自分の立てた戦略がピタリという感じだったんでしょうか?戦略がピタリというよりはやはりいいものは理解して頂けるんだなというところが大きかったですね。
世界中のトップバイヤーの方たちが日本食に注目をして頂いてて日本人が長寿で肌がきれいなのはこれが理由だったんだねって言ってもらった時にその時にやはり…すごく手応えとして感じましたね。
まさにその一歩を刻んだというようなこの商談会だった訳ですけれどもでもこの方がいなければそれもなしえなかったのかもしれません。
はい。
今日はそのフランスで大好評だった料理をお持ち頂きました。
お願いします。
神保シェフです。
よろしくお願いします。
納豆バターと納豆とフォアグラのテリーヌお持ち頂きました。
早速じゃあ皆さんにお召し上がり頂きましょうか。
(神保)はいかしこまりました。
お願い致します。
うわ〜うれしいですね。
さっき菊川さんも食べてみたいっておっしゃってましたけど。
初めて初めて。
どうぞ。
菊川さんはパンといきました。
そして小泉さんはバターだけでまず一口召し上がりました。
おいしい!パンに合う!塩が利いてて塩との相性もよいですね納豆。
バターとパンに合う。
普通にめちゃくちゃおいしいです。
2人とも今テリーヌを取っていらっしゃいますね。
納豆がとてもアクセントですね。
強烈な。
本当だ。
結構存在感がありますね納豆の。
最後の方にも納豆がずっと残りますね。
何て言うの…口の中にずっと納豆の香りとあとフォアグラのこの香りがミックスされて何か初めて食べる料理。
おいしいです。
はい。
納豆の結構特徴が出てるんですよ納豆そのものの個性は。
だけどこれをものすごく受け入れてくれるっていう事であればものすごくこれから視野が広がると思いますね。
なぜかって言ったらフランスでもイタリアでもこういう食材はいくらでもありますからね納豆に合うものが。
とても面白いと思いますね。
これ素朴な疑問なんですけれど通常の糸を引く納豆を使っていたらどうなってたんでしょうか?これですね試したんですよ。
食材と食材がですね…まあ納豆と合わせたい食材が合わないんです。
糸を引いてしまって。
バターなんてもう分離しちゃうんですよ。
ぐっちゃぐちゃになっちゃいます。
豆乃香だからこそこうした料理も作る事ができたと?そうなんです。
まさに…実際にもう小泉さんは完食されてますしもうほとんど菊川さんもお召し上がりになってますけども。
皿をなめたいぐらい。
(笑い声)その革新革命的という意味ではフランスの商談会でこの豆乃香を知ってこんな使い方をした方もいるんです。
レマン湖のほとり。
リヨンから車で2時間ほどの所にあるトノン・レ・バン。
この街のレストランで働くシェフのウイリアム・ゴリアさんは食の見本市で初めて豆乃香と出会い強い興味を抱いた。
客を楽しませようと3か月に1度はメニューを見直しているウイリアムさん。
なんと納豆と生クリームを!レモンも加えたちまちソースに。
ガーリック風味の焼き野菜と合わせた創作料理。
名付けて…。
客の健康と好奇心を共に満たしたい。
おフランスな味わいになったかな?本当に新たな可能性があって今すごい何か食べたくてしょうがなくなって…。
いやもうお二人の表情がスタジオに最初に来られた時から全然違って見えるような。
わくわくしてきました。
同じプロとして神保さんに是非伺いたいんですけれども。
いやもうその特徴を十分生かしてると思いますね。
クリーム状にする事によってソースにする事によって使える用途が幅広く広がりますのでより一層納豆のおいしさがお料理に表現できると思います。
こんなにも使えるこんなにも使えるというアイデアはどんどん湧くものですか?湧きますね。
やっぱり料理人っていうのはいろんな味を舌の中に含ましてますのでその地域の食で豆乃香が生かされてたくさんの料理やレシピが出来上がってくると思うんでそういった意味では世界各国に本当にたくさんの可能性が秘められていると思います。
豆乃香がどれぐらい受け入れられているのかその後をですねまとめてみました。
まさにスタートライン第一歩が始まっていくというところですけれども。
世界中の人たちの健康のためにも納豆というのがすばらしい食品だという事を日本代表として発信していくっていう事が大事なのでこれからが本当の意味での勝負になってくるんじゃないかなというふうに思います。
その意味では永田さんは小河原さんもそうですが日本代表という事にもなると思うんですが。
納豆の未来のためにそれから本当に関係して下さった皆さんのおかげでスタートラインに立てましたから是非世界に本当にね羽ばたけるものに仕上げていきたいと強く思ってます。
僕たちはこの納豆という日本の発酵食品好きですしプライド持ってますからこの商品をですね世界中の国々の人たちとか地域の人たちにお国自慢をするイメージでどんどんどんどん届けなきゃいけないなと思ってます。
まさに小泉さん菊川さんもう日本を飛び出して世界で完全に受け入れられる素養を持ってるものだと言えますよね。
私としては感慨深いなと思うのは日本のこの納豆がもう日本から出ていってそれでもっておいしいし体のためになるししかも茨城県の納豆が発展していくっていう事。
これも非常に大きな可能性があるし日本人が誇るべき食材だったんだなって事をよく発酵学者としてね今日は教えて頂きました。
皆さんの情熱だったり思い工夫いろいろなものが今日伝わってきてこれはもう確実に世界に広がるんじゃないかってすごく今期待してます。
納豆が今度はただの朝食のごはんの上だけじゃなくっていろんな方に食べて頂く可能性が広がっていくという事は本当に楽しみでしかたないと思いますけれどもねこれからの豆乃香の発展に是非ご期待を頂ければと思います。
本日は皆さんありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。
旅立つ子どものようなもんですかね。
祈るような気持ちで背中を押してあげたいなと。
かなりいい感じで。
全然粘んない。
2020年東京オリンピックに納豆のコロッケを世界の人に食べて頂きたいな。
フランスでも大絶賛だったんです。
どこまでいけるか分かりませんけどもどんどんどんどん進化していければ豆乃香をですね世界中にお届けしたいと思ってます。
ジャポンナットウ。
2015/07/09(木) 15:15〜16:00
NHK総合1・神戸
ろーかる直送便 茨城スぺシャル▽納豆王国の逆襲〜美食の国へ“ねばー”ギブアップ[字]
「納豆」輸出大作戦▽新開発「糸引きの少ない納豆」菊川怜が試食▽東京のカリスマシェフが作る「糸を引かない納豆」フランス料理▽発酵大先生・小泉教授も感動の開発秘話
詳細情報
番組内容
茨城のソウルフード「納豆」を世界に売り込め!新開発の「糸引きの少ない納豆」を武器に輸出を見すえた大作戦が始まった!それは偶然から始まった?県の担当者が明かす開発秘話▽東京のカリスマシェフが挑む「糸引きの少ない納豆」フランス料理・世界有数の食の国際見本市で美食の国の人たちをうならせることはできるのか?▽初代納豆クイーン・女優の菊川怜さん試食、発酵大先生・小泉武夫教授も感動の茨城のメーカーの熱い思い
出演者
【ゲスト】東京農業大学名誉教授・発酵学者…小泉武夫,女優・初代納豆クイーン…菊川怜,納豆レシピ考案シェフ…神保佳永,【司会】岩野吉樹,細谷翠
ジャンル :
バラエティ – 料理バラエティ
情報/ワイドショー – グルメ・料理
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
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