信号無視を合法化 !? フランスの自転車乗りに朗報
車が来ていなければ、ほとんど信号を見ずに横断歩道を渡るのがパリジャン。赤で渡るのは信号無視だから、この場合歩行者に非があるのは明らかだが、それでも青信号で進んできた車がクラクションを鳴らそうものなら、歩行者優先!といわんばかりに、にらみ返す人も珍しくない。だが、今回の法律はちょっと別問題だ。
7月から、パリで自転車の“信号無視”が合法化された。車の信号が赤でも、十字路での右折と、T字路での右折と直進ができるのだ。フランスは日本と逆で車は右側通行だから、十字路での右折は左から来る青信号の車の邪魔にはならないし、T字路での右折と直進も同様だ。すでに市内の一部の区で試験期間を経て、全市にゴーサインが出た。市内1805か所の交差点が、このケースに該当するという。もっとも、市は「“自転車優先“を規定したものではなく、あくまで他の通行を妨げてはいけない。特に歩行者は常に優先」と念押ししている。
日本の状況を振り返ると、レジャーだけでなく通勤などでも増えてきた自転車。車道を走るようにはなってきているものの、車用の信号に従って走っているかと思いきや、横断歩道が青になると、そちらに従って曲がっていく“都合の良い”サイクリストもおり、歩行者やドライバーからの批判も少なくない。どの国も、自転車と車の安全なルール作りを模索中のようだ。
L’Express
http://www.lexpress.fr/region/ile-de-france/a-paris-les-cyclistes-vont-pouvoir-passer-au-feu-rouge_1698536.html
Le Point
http://www.lepoint.fr/societe/les-velos-officiellement-dispenses-de-feu-rouge-27-01-2012-1424416_23.php
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