8道徳ドキュメント「食べられるのに捨てちゃうの?」 2015.07.09


どうですか?そうか…あ〜!海だと思ったらびわ湖だった。
せつ明しないでくださいよ。
もう〜!もうちょっとがんばってみようね。
はいポーズ!
(テーマ音楽)
(谷地)え〜っと…明日の朝に飲む牛乳を買ってくるようにたのまれたんだけどどれにしようかな?この牛乳は賞味期限が3日後か。
おくのほうにあるこれは?あっこっちのほうが賞味期限が長いな。
これにしよう。
みなさんも買い物をする時こういう経験をしたことはありませんか?少しでも新鮮なものを食べたいより賞味期限が長いものを買いたいとついたなのおくのほうにある商品を手に取ってしまうということはありますよね。
でもこの小さな行動が大きなむだを生み出しているんです。
京都市で行われたごみの調査。
家庭から出た生ごみの中身を調べてみると…ふくろの中からは買ったままで手付かずの食べ物が次々と出てきました。
その量は生ごみ全体のおよそ2割。
中にはこんな高級食材まで。
まだおいしく食べられるのにすてられてしまう食べ物を食品ロスといいます。
「ロス」とはむだという意味です。
日本で…これは日本で一年間に取れるお米の量とほぼ同じです。
ではわたしたちが残さず食べたら食品ロスはなくなるのでしょうか。
問題はそう単純ではありません。
食品ロスのおよそ半分はスーパーやコンビニといったき業から出ています。
実はわたしたちがお店で買う以前に売り場からすてられてしまう食品もあるのです。
それは買い物をする人たちのある思いと関係があります。
何だろう安心とかそういうのはちょっと…新しいものを買いたい。
新鮮なもののほうが安心。
そうした客の気持ちにこたえるため店は次々に品物をほじゅうします。
その結果たなには賞味期限がちがう商品がならびます。
古いものから順番に売れていくように新しい品物はおくにほじゅうします。
しかし新鮮なものを買いたいと思う客はたなのおくに手を入れてでも新しい品物を選びます。
結局たなには賞味期限が近い古い品物が残ってしまうのです。
賞味期限が近い商品はもう売れません。
そのためたなからてっ去され食品ロスとなっているのです。
食品ロスとなってしまった食べ物をなんとか活用しようという取り組みがあります。
この工場には毎日170以上のスーパーや弁当工場からまだ食べられるのに売れなくなった食べ物が運ばれてきます。
みなさんがおなじみの牛乳もこのとおり。
賞味期限はまだ1週間以上残っています。
食品ロスとなった食べ物を使ってブタのエサを作っています。
10年前から始めました。
きっかけは大学生の時。
知り合いの農家がブタのエサが高いとこまっていました。
高橋さんは食品ロスのことを知った時それを思い出したのです。
われわれのほうで…高橋さんの工場には毎日およそ30トンの食べ物が集まります。
ブタのエサにてきした米やパン野菜などが中心です。
それを機械や手作業でバランスよくまぜ合わせていきます。
さらに牛乳などを加えタンクの中ではっこうさせると液体に変わります。
これが食べやすくて消化がよいブタのエサになるんだそうです。
高橋さんが作るエサのおかげでとても助かっているという農家がいます。
神奈川県でげんざい200頭のブタを飼育している…8年前輸入していたブタのエサが値上がりしてこまっていた時高橋さんのエサに出会いました。
ねだんはこれまでのエサの半分程度。
しかも消化がよく病気になるブタもへったといいます。
そのお客さんが確実についていることも確かなんです。
前はいなかった人が…こういう田舎の店に。
それはもう…亀井さんが育てたブタは品質がよいということでデパートのおくり物用の商品としてもはん売されています。
そしてふたたびおいしい食べ物として食たくに上っているのです。
まだ食べられるのにすてられた食品をブタのエサとして活用することでふたたびお肉に生まれ変わらせる。
でも食品ロスとなった食べ物は本来は人間がまだ十分においしく食べられるものですよね。
なぜ食べられるはずの食品がお店からすてられてしまうのでしょうか。
例えば賞味期限が製造日から3週間という飲み物があったとします。
パックを開ふうしていないじょうたいで正しくほぞんしている場合3週間おいしく飲むことができます。
しかしもしこの飲み物が1週間2週間とここまで売れ残ったらまだ賞味期限まで時間が残っていても多くの店ではこれをすててしまうというルールを作っています。
より新鮮なものを求めるお客の声にこたえるためです。
多くの店がこのルールにしたがっている一方で賞味期限が近くなった食品をすてるのではなく少しでもお客に買って食べてもらおうとがんばっているお店が出てきています。
東京・渋谷区にあるこのお店。
売られているのは…。
こんにちは。
ティーバッグタイプのお品物がお買い得かかくです。
ここは紅茶や緑茶など茶葉の専門店。
でもちょっと変わっています。
賞味期限が近づいたという理由でデパートなどから返品された茶葉をあつかっているのです。
賞味期限が近いことをきちんと説明しぎゃくにそれを売りにして大はばに値引きをしてはん売しています。
「もったいない」を合言葉にほかの店ならすてられてしまう茶葉を格安で売っているこの店には毎日多くの客がおとずれています。
この店が力を入れているのは客に品物を実際に飲んでもらい味をたしかめてもらうことです。
賞味期限が短くなると味が落ちるのではないか。
そんな不安をかかえた客にもおいしく飲めることを納得してから買ってほしいと考えているのです。
おいしい。
ていねいに説明すれば賞味期限が近くなった食品でも客は納得して買ってくれる。
こうした取り組みに賛同する食品会社もふえてきています。
店では取り組みに協力してくれる会社の商品もいっしょにはん売しています。
食品ロスとならずに食たくに上る食べ物が少しずつふえています。
このお店をはじめ食品ロスをへらそうという取り組みが少しずつ広がっています。
例えばあるグループではかんづめや冷とう食品など売れ残ってしまったものを無料で引き取り福ししせつなどに配っています。
またこんぶや切り干し大根といった乾物調味料など家庭であまってしまう食材を持ち寄って料理を作る料理教室も開かれています。
有名シェフが教えてくれるとあって大人気だそうです。
ではわたしたち一人一人にできることはなんでしょうか?まずは食べ物を必要以上に買わない。
そして残さずに食べる。
さらにわたしが選んだこの牛乳。
もし明日全部飲んでしまうのであれば必要以上に賞味期限が長いものを選ぶ必要はないかもしれません。
わたしたちの身近にある問題食品ロスをへらすためにキミならどうする?2015/07/09(木) 09:50〜10:05
NHKEテレ1大阪
道徳ドキュメント「食べられるのに捨てちゃうの?」[解][字]

「少しでも賞味期限が長いものが食べたい」そんな思いが、食べられるのに捨てられてしまう『食品ロス』を生み出している。食品ロスを減らすために何ができるかを考える。

詳細情報
番組内容
「少しでも新鮮なものが食べたい」そんな私たちの思いが、大量の食べ物を無駄にしている。まだ食べられるのに捨てられる『食品ロス』は、日本国内で年間800万トン。賞味期限が残っているのに「もう売れない」という理由で捨てられる食品すらあるのだ。なんとか食品ロスを減らせないか?豚のエサにリサイクルする会社や、賞味期限が近くなった食べ物を値引きして販売する店の取り組みなどを紹介し、私たちに何ができるか考える。
出演者
【司会】谷地健吾,【語り】三輪秀香

ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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