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中国を離れて外国に移住した富豪、過去14年で約9万人―香港メディア

FOCUS-ASIA.COM 7月16日(木)16時40分配信

香港亜洲時報(電子版)は14日、「中国の百万長者が『大逃亡』を上演」と題した記事で、過去14年間に中国を離れた富豪の数は他国と比べて突出していると報じた。16日付で人民網が伝えた。

コンサルティング会社「ニュー・ワールド・ウェルス」が00年〜14年に百万長者の出入りが最も頻繁な国についてまとめたレポートによると、中国の14年の百万長者は60万8500人と世界第5位だったが、国を離れる資産家は9万1000人と世界最多だった。2番目に多かったインドは百万長者22万6800人のうち、6万1000人が国を離れた。

中国の百万長者の主な移住先は米国、香港、シンガポール、英国。香港は中国の大富豪にとって3番目に人気のある移住先で、すでに2万9000人が居住している。レポートは中国から資産家が流出する原因について、厳しすぎる税制を挙げた。

一方、米経済ニュースサイトは別の理由として、「中国の親たちは水や空気が著しく汚染され、食の安全も保障されない国で子どもを育てることに不安を抱えている。わが子に外国籍を取らせるために移住するケースも多い」と指摘している。

(編集翻訳 小豆沢紀子)

最終更新:7月16日(木)16時40分

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