3グレーテルのかまど「くるりのジンジャーエール」 2015.07.08


(かまど)シュワッと爽快な炭酸。
ちょっぴり辛くてでも甘い…そんなジンジャーエールが登場するこんな歌ご存じですか?ロックバンドくるりが歌う…何気ないある日常の一こまを切ないメロディーに乗せたこの曲。
発表から10年以上たってもファンの間で根強い共感を呼んでいる名曲です。
ここに登場するジンジャーエールには一体どんな意味が込められているのでしょう。
なんと今回くるりの岸田繁さんを直撃!ジンジャーエールに秘められた思いに迫っちゃいます。
光る石をたどれば行き着く不思議な家にあのお菓子の家のヘンゼルとグレーテルの末えいが暮らしています。
彼らが振る舞うおいしいお菓子の物語をご賞味あれ。
・「ジンジャーエール買って飲んだこんな味だったけな」・「あ〜あ〜こんな歌があったけな」・「あ〜あ〜…」「グレーテルのかまど」へようこそ。
ちょっとかまど!うるさい!いいよね〜この歌「ばらの花」。
もう大好き!ちょっとかまどこれ見て。
姉ちゃんもはまっちゃって。
あららら。
グレーテルもくるり好きだもんね。
ねえかまどかまどそもそもさジンジャーエールって作れるのかな?イエス!近頃手作りのフレッシュなジンジャーエールがちまたで増えてきてるわよ。
ええっ!まだまだ暑いしねシュワッと爽やかにいっちょやりますか?やっちゃいましょう!はい。
こよいひもとくのは「くるりのジンジャーエール」。
ロックバンド…京都の大学生が在学中に作ったバンドが母体でメジャーデビューは1998年。
CMや映画などでもおなじみの曲がたくさん。
飾らない歌詞そして心にしみ渡るメロディーを奏でるかと思えば…。
こんなノリノリのご機嫌なロックも。
多彩なスタイルの楽曲でデビュー以来ファンたちに常に新鮮な驚きと感動を与え続けるミュージシャンなのです。
そんなくるりの曲の中でジンジャーエールが登場するのが…。
2001年にリリースされたこの曲…この曲は小田和正矢野顕子らそうそうたるアーティストが歌ったりドラマに起用されたり。
ファンの間では名曲と称されて長く愛され続けてきた曲。
気が抜けたジンジャーエール。
一体どんな味だったんでしょう。
そしてそこにはどんな意味が?何はともあれご本人に聞いてみちゃいましょう。
こんにちは。
くるりの作品のほとんどの作詞作曲を手がけるボーカルの…取って置きの場所に案内してくれるとの事ですが…。
へえ〜。
この神社であの歌詞が生まれたとは。
ちょっと意外なシチュエーションですがここで岸田さん独特の感性が花開いたっていうわけね。
あの曲はほんまに朝雨が降っていて…。
今日誰かに会おうと思ってたけど面倒くさくなって。
ほんとに1番の歌詞そのままの状況で書いてたんですよ。
夏の終わりしとしとと降る雨の中季節の移ろいにもの寂しさを感じながらこの神社で曲作りをしていたという岸田さん。
そんな時ふと手にしたのが…。
これどんなんやったかいなと思って買ってみて。
飲んだら思ってた味と違ったんですよねなんか。
「甘っ!」って思って。
「甘っまずっ!」って思って。
想像してた味はもうちょっとビターな…炭酸がバシッと利いててその日の湿っぽい気持ちをシュワッと飛ばしてくれるようなのをイメージしてたんですけど。
イメージとは違うおいしくないジンジャーエール。
でもその残念な印象が逆に歌の世界を広げてくれました。
普通に人が生きててしんどい時の自分もいればすごい元気な時の自分もいて喜んでる時も怒ってる時も悲しんでる時もボケーッとしてる時の自分もいて…気が抜けたジンジャーエールのようにうまくいかない不安な事も肯定したい。
どんな自分も全部主役になれるはず。
岸田さんはそんな思いをジンジャーエールに託したのだと言います。
ところで岸田さんが飲みたくなる理想のジンジャーエールとはどんな味?やっぱりショウガのうまみが感じられる…。
甘さはほんのりでいいんですよ。
ほんのり。
う〜ん甘さはほんのりなんだね。
ほんのり。
岸田さんさすごい独特な感性を持ってるじゃん。
だから独特な音楽を生み出せるんだろうね。
ジンジャーエール飲んでまずいと思ったところから始まってね曲が生まれちゃうっていうのがアーティスト。
すごいアーティストって。
ねえねえせっかくだからさこれ岸田さんに飲んでもらって「おいしい!」って言わせたいよね。
「これだぜ!」って。
じゃあ「味わいのキメテ」いっときましょうか。
はい。
それだぜ!それだぜ!「ばらの花」では残念な感じのジンジャーエールだったけれども今回は岸田さんも納得のキリッとシュワッと大人の味のジンジャーエールにします。
今日使うのは…大人味のジンジャーエールにしたいからこれにしますよ。
まずね皮をむいたショウガを粗くざっくり切りましょう。
ショウガって意外と硬いんだこれ。
粗くでいいんだよね。
こんな感じかな。
ジンジャーね。
今日はねまずはこのショウガでジンジャーエールのもとを作ってそれを炭酸で割りますよ〜。
分かりました。
よしOK。
ではねそのショウガとハチミツをフードプロセッサーにかけますがその前に最初のポイントです。
はいそうですよ〜。
どういう事?今回はねショウガの味を強く感じさせるためにあえてこしませんのでかなり細かくしないとザラザラな感じが気になっちゃうので徹底的に…どうぞ。
分かりました。
徹底的にね。
周りについたショウガをヘラで取りながらね。
こういう事ね。
OK?こんな感じ?いいんじゃないですか。
OK!かまどもういいんじゃないかな。
随分お砂糖もなじんできたし。
じゃあ火にかけて下さい。
焦がさないようにお願いしたいですね。
鍋の周りというか…。
かまど煮詰まってきたよ。
煮詰まってきましたね。
じゃあOKですかね。
OK。
あとは炭酸で割ればOKね。
えっもう終わりなの?早くない?もの足りないよこれ。
くるりの曲にはジンジャーエールだけでなく飲み物から印象的な世界が描かれているものがまだあります。
例えばデビューアルバムに収められた「さよならストレンジャー」では…。
登場するのは気が抜けたサイダー。
岸田さんは当時京都から東京に移り住んだばかり。
期待と不安が入り交じる新しい生活の中で過去を懐かしむような懐かしい過去に別れを告げるような切なさを感じるこの歌。
時がたって気が抜けてしまったサイダーがその切なさを彩っているようにも感じられます。
五感を働かせて感じるささいな移ろい。
そんな情景だけが浮かぶからこそくるりの歌は聞き手にさまざまな想像力を与えてくれます。
五感を大切にする岸田さん好みのサイダーはどんなものなのでしょう。
じゃあそんなほんのり味のサイダーにも挑戦してみちゃいましょう。
ヘンゼル頑張って!あけびとかイチジクね。
確かにはっきりしないといえばはっきりしない味だよね。
あけびはねちょっとまだ早いんですけど季節的には。
これから今の季節のものがあります。
イチジクです。
はいはいはいイチジクね。
イチジクでフルーツサイダーを作りましょう。
これすごく初めての味になりそうだね。
はいじゃあイチジクの果肉を鍋に入れて下さい。
イチジク食べた事ある?食べた事あるよ。
どんなイメージ?味。
あんまりどんな味かほんとに覚えてないんだよな…。
かわいそうなイチジク!はい。
それをつぶしていきましょう。
そうそうフォークでザックザックリみたいな感じで。
そしたらそこにお砂糖入れて下さい。
ここでポイント言って下さい。
はい。
なんでじわっとなるかというとイチジクにお砂糖を加えるでしょ。
ふ〜んなるほど。
おっ随分水分出てきた。
でしょ。
じゃあそれで火にかけていきましょう。
あっほんのり…。
きた?甘い香りがもうかなり…。
きた?トロッと感触見て…トロッとしてくれば。
トロッとしてくれば。
OK!OK!「イチジクシロップ」完成です。
ここでちょっとティーブレーク!彩り豊かな今どきの炭酸飲料をご紹介!今やジンジャーエールのみならずさまざまなフレーバーをブレンドした炭酸飲料が登場していますが…。
全国的にブームとなっているのが…地元の名産品を生かしたものが多いんですが中にはこんな変わったサイダーも。
更になぜか全国各地に広がる塩サイダーや…なんとお醤油サイダーまで!飲んでみたいようなみたくないような…。
う〜んやっぱり飲む。
何でも組み合わせられる炭酸飲料って不思議な魅力の飲み物です。
へえ〜いろいろと合わせられるんだね。
ねえかまどじゃあ次はさもっと変わったやつ作ろうよ。
やっぱりさ3つぐらい作らないと色とりどりにならないでしょ。
じゃあやってみましょうか。
あっそうそう岸田さんねこんな面白い歌まで作っちゃってるのよ。
何?何?岸田さんが熱い思いを歌っているのが香辛料。
中でもお気に入りなのが…。
実は岸田さん大の香辛料好きだったんです。
ブログには…。
「香辛料は飲み物」とまで言ってしまう岸田さん。
そこまでお好きなら飛びっ切りのサイダー作っちゃいましょう!おお〜岸田さんすごい事言ってるね。
山しょうって…面白そう。
面白そうでしょ。
岸田さんがびっくりのパンチのあるやつを作りましょう。
OK。
シロップはとっても簡単。
まずはお水にスパイスを入れて温めます。
そしてポイントです。
はい!はいそうです。
スパイスの香りを移すために10分ぐらい温めますけれどもグツグツ沸かしちゃうとせっかくの香りが飛んじゃうのでお気を付けあそばせ。
これもう「フツッ」じゃない?ほらフツッていってるよ。
はい弱めて弱めて。
この「フツッ」から10分です。
これ味が相当気になるな。
何の飲み物?という感じのシロップよ。
これすごいよ!「スパイシーシロップ」完成です。
最後の仕上げいきますよ。
まずジンジャーね。
1杯ぐらいかな。
入れて…ソーダ水をそこにねちょっとだけ入れるの。
ちょっとだけなんだね。
それを混ぜて溶かすのまず。
でないとなかなか溶けないから。
そしたらそこに全てソーダを注いでいきます。
静かに繊細に。
静かに注ぐといい事ある?2層になって見た目もビューティフルです。
いい感じですかねそのぐらいで。
あまりガバガバ入れない。
よ〜し出来た!
(チャイム)あっ姉ちゃん帰ってきた。
姉ちゃんお帰り!ジンジャーエールとサイダーいろいろ作ったよ!シュワッと爽快スパイシーそしてフルーティーな3品です。
ショウガの香りとうまみたっぷりのジンジャーエール。
きっと晴れやかな気持ちになれるはず。
というわけで早速岸田さんに飲んでもらうためお仕事終わりのくるりの皆さんのもとへ。
まずは五感で感じるささいな移ろいを意識した…続いては…ちょっと冒険してみたんですがどんな反応でしょうか。
(くしゃみ)岸田さん大丈夫ですか?気を取り直してお味は?「もっと辛くていい」…うん。
メンバーの吉田さんはいかがですか?ありがとうございます!そしていよいよラスト。
本日の主役ショウガの味を利かせた…岸田さん飲み干して頂きました。
喜んでもらえてよかった〜!「ばらの花」に登場する気が抜けたジンジャーエール。
何だかうまくいかない事を歌ったこの歌はこう続きます。
「うまくいかない不安も困難もありのままに受け入れて味わい尽くす。
そして前へ進もうよ」。
そんなこの歌のメッセージが多くの人々の共感を呼ぶのです。
今日の「グレーテルのかまど」いかがでしたか?くるりの「ばらの花」という曲に登場するジンジャーエール。
僕は今回岸田さんのいろんな話を聞いて不安な事とかいろんな壁にぶち当たる事はたくさんありますけどそれでもいいんだと前向きになれるような魅力をすごく感じました。
じゃあちょっと失礼していただきます。
もったいないですが混ぜます。
どう?あっ!炭酸と手作りのジンジャーがくるね。
おいしい!かまども飲みたい!これ3種類あるじゃん。
全然違うねやっぱり。
こんなに楽しめるなんて思ってなかった。
一番どれが好き?一番イチジク。
やっぱ甘党なのかな?パンチはお好みじゃない。
アハハ…!落ち着く。
落ち着いた?それはよかった。
2015/07/08(水) 10:30〜10:55
NHKEテレ1大阪
グレーテルのかまど「くるりのジンジャーエール」[字][デ][再]

今回はロックバンドくるりの岸田繁登場!あの名曲「ばらの花」で歌われたジンジャーエール。その味、メッセージとは?番組特製レシピも必見!

詳細情報
番組内容
独特の存在感で、幅広い世代から支持されるロックバンド「くるり」。数々の多彩な楽曲の中で2001年に発表した「ばらの花」は代表作の1つ。作詞・作曲を手がけたボーカルの岸田繁が「ジンジャーエール気が抜けて…」と歌った背景には、いったいどんな思いがあったのか? また初期の楽曲にも「気が抜けたサイダー」が登場。何気ない日常の1コマを飲み物に託して独特の感性で歌い上げる、くるり・岸田のメッセージを伝える。
出演者
【出演】くるり…岸田繁,瀬戸康史,【語り】キムラ緑子

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
バラエティ – 料理バラエティ
情報/ワイドショー – グルメ・料理

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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