夏バテ防止の決め手は「汗のかき方」にあった
原因となる「肺機能低下」をどう解消する?
毎年夏バテをするという人は「肺」が弱っているおそれがあります。
肺は呼吸器としての働きをしているイメージが強いですが、東洋医学では、環境の変化に対応して、体の中を守る役目があるとされています。発汗や皮膚の血流状態を調節して、外からの刺激に対するクッションのような機能をしているのです。
夏バテ予防のポイントは「汗」にあり
秋や冬には寒さから身を守り、生命力を体の内側で温存させるために臓器の働きを活発化させます。そして春や夏には、生命力の勢いを内側から外側へ押し出す流れを盛んにし、体表面の働きを充実させます。その流れにより、多くの汗が体から出ていくのです。
夏の汗は、体の奥深くにある「津液(しんえき)」という水分を体表までひっぱり出したり、体の中にある「血」や「気」などを循環させる手伝いをしています。
汗によって、体を構成するさまざまな水分を入れ替えることができるほか、体の中に発生した過剰な熱も一緒に発散させており、水と熱の流れを整える役目を担っていると言えます。
つまり、東洋医学で言うところの肺は、水と熱の排出をコントロールするゲートのような役割を果たしているのです。
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