韓国化粧品産業の成長をけん引するウーマンパワー

韓国化粧品産業の成長をけん引するウーマンパワー

 韓国系米国人女性のシャーロット・チョ氏が2012年に米国で設立した化粧品専門通販サイト「Soko Glam」は昨年、前年比20倍を超える売上高を計上した。韓国のシートマスクや基礎化粧品が人気を集め、今年の売上高も昨年の2倍ほどに増える見通しだ。チョ氏は「米国で韓国の化粧品は安くて品質が良いというイメージが広がっている。下半期には韓国製化粧品の優秀さを伝える本を米国で出版する予定だ」と語った。韓国製化粧品に対する米国人の関心が高まっていることを受け、大手出版社ハーパーコリンズが10万ドル(現在のレートで約1200万円、以下同じ)を超える前受け金を払う条件で出版を提案してきたという。

 二人の子どもの母でもあるLG生活健康のムン・ジンヒ韓方(韓国式漢方)化粧品マーケティング部門長は09年、ほかの社員と共に「后 秘貼自生エッセンス」を開発した。この製品は昨年末までの5年3カ月間で2000億ウォン(約220億円)相当を売り上げ、「后」を韓国代表コスメブランドに押し上げた。ムン部門長は「私のように、出勤前に基礎化粧品を使う時間さえないほど忙しいワーキングマザーのための化粧品を作りたかった」と語る。

 昨年、アイデア商品「ヘジャン(酔い覚まし)クリーム」を開発したのも、娘を育てる母親だった。ハンブル化粧品のパク・ヒジン部長は「どうしてお酒を飲んだらお母さんの顔は化け物みたいになるの?」という娘の言葉にヒントを得て、この製品を企画した。「飲酒後の浸透圧現象などに関する研究を踏まえ、肌のアルカリ化を防ぐ製品を開発した」(パク部長)という。現在は中国や東南アジア諸国と輸出交渉を進めているとのことだ。

 韓国は昨年、世界6位の化粧品輸出国となったが、化粧品産業の成長をけん引したのは「ウーマンパワー」だった。韓国人女性の力で、化粧品産業を国内製造業の成長エンジンに育て上げたのだ。

チョ・ジェヒ記者
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