韓日議員連盟「村山談話を継承」

日本で合同総会、共同声明を採択
韓国の議員10人、安倍首相と面会

韓日議員連盟「村山談話を継承」

 韓日議員連盟は10日、東京都内のホテルで日韓議員連盟との第38回合同総会を開催し、日本政府が過去の歴史について謝罪した村山談話(1995年)を継承するという内容の共同声明を採択した。

 両国の議員連盟は共同声明で「韓国側は日本政府が、侵略と植民地支配に対する反省や謝罪の意思を示した村山談話などの正しい歴史認識の上に、未来指向的な関係を構築することが重要という点を強調した。日本側はこのような歴代政権の立場を継承していくことを再確認した」と表明した。両議員連盟はまた「(来月発表される予定の)安倍晋三首相による戦後70年談話にも、このような立場が反映されるよう努力することで合意した」と発表した。

 旧日本軍の慰安婦問題については「当事者の名誉を回復し、心の傷を癒やすことができる措置を講じるよう、共に努力していく」ことで合意した。また、韓日首脳会談開催の実施に向け環境整備に尽力するとした。だが、世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」の対象施設で第2次大戦中に朝鮮人が強制動員された問題については、日本側が「日本人も動員されており、強制労働とは見なせない」と主張し、意見の違いを埋めることはできなかった。

 韓日議員連盟会長を務める与党セヌリ党の徐清源(ソ・チョンウォン)議員など10人はこの日、安倍首相とも面会した。同席した同党のキム・テファン議員によると、この席で徐議員は、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の安倍首相に対するあいさつ程度のメッセージを口頭で伝えた。徐議員はまた「慰安婦問題の解決に向け取り組んでほしい」と要請し、これに対し安倍首相も「最善を尽くしていく」という趣旨の返答をしたという。

趙義俊(チョ・ウィジュン)記者
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